2018/12/01 - 2018/12/17
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さいたまさん
ミャンマー政府とタイ政府は、ミャンマーのダーウェー経済特区の開発に日本の資金援助を依頼してきています。
資金援助の依頼内容には、経済特別区自体の開発の他に、バンコクからダーウェーに向けての道路開発と鉄道建設が含まれています。
大規模な経済特区敷地の開発は、多額な経費が予想されますが、急峻な山岳地と深い渓谷の間を走る道路や鉄道の建設には、さらに多大な経費と工事期
間を要します。
鉄道経路については、第2次世界大戦の時期、旧日本軍がタイから当時のビルマに進出した際、先遣部隊は、短距離であった、ダーウェーへの経路を利用しましたが、鉄道建設に関しては、この急峻な経路を避け、より北側の渓谷沿いに泰緬鉄道を建設した経緯もあり、急峻な山岳地帯と深い渓谷を踏破しての鉄道建設は、相当の困難に直面するものと思われます。
ミャンマーの国鉄及び鉄道の状況については、情報が乏しく、計画推進の判断が付かない状況です。
今回及び先回(2018年6月)に、道路状況を確認するため、バンコクからダー―ウェーまでの道路を、トラックに乗り、確認しました。
一般旅行者としては、ダーウェー周辺の鉄道の状況を見て来るだけでも大変です。
ミャンマーの国鉄は、ダーウェーもしくは、ダーウェー以南まで延びている路線図を示していますが、実際は、列車は運行されていませんでした。
鉄道線路の保守は、劣悪です。
旅行代理店にも、ダーウェーからヤンゴンまでの料金表が掲示されていますので、列車が運行されているのか否か気になって、現地を調査しました。
他の旅行代理店にも確認しましたが、列車は走っているとの回答を得るだけで、細部の状況は不明のままです。
実際の現地では、線路が草にまみれ、列車が通った形跡は、全くありません。
どうしてこのような錯誤が起こったのか、確認が必要です。
今回及び先回のダーウェーへの旅行の目的は、ダーウェー周辺の鉄道状況の確認も含まれています。
将来は、ヤンゴン周辺や鉄道が比較的利用されているとされている北部周辺を見てみたいと思います。
併せて、旧日本軍の建設したクラ地峡横断鉄道についても、さらなる確認を進めたいと思います。
- 旅行の満足度
- 3.5
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- タクシー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
ミャンマー政府とタイ政府は、南部経済回廊の延長として、バンコクからミャンマーのダーウェー経済特区の開発に力を注いでいます。
バンコクからダーウェーの移動経路は、道路と鉄道が計画されています。
このため、ミャンマーの国鉄線路との連接が可能か否かを確認する必要があります。
今回、現地を確認する目的の一つです。 -
ミャンマーの鉄道の線路の状態です。
ダーウェー駅の北側のタイに通ずる幹線道路との踏切付近です。
線路が、灌木に覆われ、全く見通すことができません。 -
線路を南側から見ています。
線路が雑草の中に埋もれています。
列車が走った形跡は、全くありません。 -
線路のレールが、雑草の中に埋もれています。
列車が走っている形跡は全くありません。
枕木は、半分以上、腐っています。 -
踏切から、レールが南側にあるダーウェー駅方向へ延びていますが、草と灌木に阻まれています。
列車が運行された形跡は、全くありません。
枕木が、有ったり無かったり、あったとしても方向及び高低がばらばらになっています。 -
レールを埋め尽くしている灌木は、完全に根付いています。
列車が走行すると、脱線するものと考えられます。 -
幹線道路の車両の走行を規制する安全バーも、雑草の中に埋もれていて、かつ壊れたままです。
-
踏切における安全バーは、折れています。
動かされた形跡は、全くありません。
踏切を通過する車両も、一旦停止や、安全確認等をすること無く、高速のまま通過していきます。 -
踏切の北側の状況です。
線路のレールは、草に埋まっています。レールは、錆び付いたままです。
雑草の丈は、人の高さまであります。 -
踏切の安全監視所には、関係のない地元民が入り込んで、居住に使用しています。
住民の女性が、昼食の準備のため、炊事をしています。 -
鉄道線路の土手の様子です。
雑草と灌木が生い茂り、レールは、全く見えません。
列車が運行されている様子は見られません。 -
鉄道線路の周りには、水田が発達しています。
鉄道は、主として平野部のみに建設されているようです。 -
ダーウェー駅
利用客は、全く見られません。
殆どの人がバスを利用するのが、一般的だそうです。 -
駅に掲げられた外国人用の列車料金表です。
利用客がいないので、意味が無いのかもしれません。
外国人利用者のための米ドル表示になっています。
しかもバスに比し、非常に高額になっている感じです。
だいぶ前に廃止されましたが、外国人対象の料金体系でしょう。 -
ダーウェー駅と線路
レールは、雑草に覆われ、列車が走行した形跡はありません。 -
ミャンマーの国鉄の路線図です。
赤い矢印の先が、ダーウェー駅です。
ダーウェーの北側にも、そして南側にも路線が存在するようになっています。
実態は、列車は、運行されていません。 -
中国の作成したミャンマーの路線図です。
鉄道の路線は、ダーウェーまで延びていません。
第2次世界大戦当時の泰緬鉄道の鉄道の経路が、記載されています。 -
中国の作成したインドシナ半島とマレー半島の鉄道路線図です。
この路線図では、ミャンマーの鉄道は、ダーウェーまで、延びています。
ダーウェーから東方向に、点線が延びています。
将来の鉄道建設の計画経路かもしれません。 -
この路線図には、ダーウェーまで、路線が続いているように示されています。
ナムトックから、北西方向に、泰緬鉄道の跡が、記載されている点が、目に入ります。 -
2014年、国連が作成したアジアの鉄道の路線図です。
ダウェーまでは、路線が延びていない図になっています。
タイからミャンマーに鉄道が通じているのが、目につきます。
同じく、タイからカンボジアにも通じているのが解ります。 -
ミャンマーの首都がヤンゴンになっているような古い地図です。
しかも、ヤンゴンの名称が、ラングーンになっています。
ダーウェーの名称も、タボイとされています。
かなり古い地図です。
ダーウェーには、路線が延びていません。 -
6月の調査で明らかになったダーウェー駅南部周辺の線路の状況です。
レールは、雑草に埋め尽くされ、列車が通った形跡はありません。 -
6月の調査で明らかになったダーウェー駅周辺の線路の状況です。
今回の調査でも、レールは、雑草に覆われ、列車が通った形跡はありません。 -
ダーウェー市内の案内にも、鉄道の記載は、あります。
でも、列車の運行はできない状態です。 -
ダーウェー南部の航空写真による線路の状況です。
白い線状の線が、線路です。
現地調査とは、やや異なります。 -
ダーウェー駅の様子です。
雑草と灌木が少なくなっている感じです。 -
6月の調査でも、明らかにされていたダーウェー駅南部周辺の線路の状況です。
今回の調査でも、レールは、雑草に覆われ、列車が通った形跡はありません。
運行できないでしょう。 -
6月の調査でも、明らかにされていたダーウェー駅周辺の線路の状況です。
今回の調査でも、レールは、雑草に覆われ、列車が通った形跡はありません。
枕木からレールが浮き上がっていて、列車は、安全上、運行できないでしょう。 -
雑草でレールが覆われています。
列車が運行されている気配はありません。 -
線路のレールが水平ではなく、やや傾いている様子です。
安全上も、列車の運行は、困難な状況です。 -
踏切における保安柱のようです。
使用されていない様子です。 -
保安柱の根元は、腐食が進んでいます。
かなり年月が経っているものと見られます。 -
線路と交差する道路です。
踏切付近に、駐車されている車両です。 -
踏切の反対側の保安柱の根元です。
腐食が進んでいるようです。 -
将来の東南アジアの鉄道の状況を予想した路線図です。
ダーウェーまで鉄道が、延伸され、かつバンコクまで連接されています。
やや希望的な路線図かもしれません。 -
この路線図では、ダーウェーまで、路線が延伸されている記述ではありません。
いろいろな路線図があり、精査に基づく、整理が必要です。 -
ミャンマーの国土の地形上、当面の鉄道は、南北方向を重点に整備される感じがします。
タイとの国境付近の山脈の状況から、バンコクまでの連接を図るには、時間を要するものと考えられます。 -
国連の表示のある路線図です。
ダーウェーまでは、路線が延伸されていません。 -
ダーウェー市内の旅行代理店には、ダーウェーからヤンゴンまでの列車料金が記載されています。
線路の状態に即した列車料金の記載なのでしょうか?
質問に対する回答は、ありませんでした。 -
ダーウェーの空港です。
ダーウェーの駅は、空港の南側です。 -
インターネットには、ダーウェー駅の南側まで、路線が延伸されています。
不思議です。
現地調査の実態に即した記述にすべきです。 -
ビルマ語での路線図です。
路線図では、ダーウェーまで鉄道が延びているのが解ります。 -
ダーウェー市内の旅行代理店の地図です。
赤い線とほぼ並列して、記載されている緑の線は、鉄道の路線のようです。
緑の線は、ダーウェー付近で、途切れています。
赤い線が、道路のようです。
ダーウェーからバンコクに通じています。
先回も、今回も、通過して来た悪路ともいえる道路です。 -
ダーウェーの住民は、鉄道の存在を、全く無視しています。
殆どの住民は、バスを利用します。
一部の者が、航空機を利用します。 -
バスは、設備もサービスも良く、人気が高いです。
バス会社も多く、競争原理が働いています。 -
バスは、穀倉地帯の平野部を走るため、快適で速いです。
料金も安いです。 -
今回のバンコクからミャンマーへの訪問の複路については、直路、陸路でバンコクに戻る案とヤンゴンを経て、空路戻る案がありました。
ヤンゴンまでの移動経路は、鉄道かバスを予定していました。 -
今回の現地調査を踏まえ、ヤンゴンを経由する場合は、バス移動になります。
鉄道の運行が期待できなかったからです。
結果的に、復路は、ダーウェーから陸路、国境を越え、バンコクまで戻ることができました。 -
旧日本軍は、タイからビルマに向けて、泰緬鉄道を建設しました。
この鉄道は、現在も、一部、タイで活用されています。
その他、チュンポンからラノーンに向けて、クラ地峡横断鉄道を建設しました。
この鉄道に関しては、別途、紹介する予定です。
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