2019/03/14 - 2019/03/14
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0101太郎さん
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久しぶりに10連休がとれたので、海外へ。自由気ままな一人旅です。
旅のスケジュール予定
◆1日目 東京→パリへ移動
◆2日目 パリ初日
◆3日目 パリ2日目
◆4日目 モンサンミッシェル
◆5日目 ブルターニュ初日
◆6日目 ブルターニュ2日目
◆7日目 パリ3日目
◆8日目 パリ4日目
◆9~10日目 パリ→東京へ移動
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 航空会社
- 中国国際航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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今日はゴッホ終焉の地オヴェール・シュル・オワーズの街まで足を運びます。何を隠そう、今回の旅のお供には岩波文庫の『ゴッホの手紙』を持ってきていて、少しずつ読み進めているのです。今日も天気はイマイチ。RERとSNCFを乗り継いで1時間くらい。
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これはSNCFのH線の車両。すごいポップな色遣いの車内。先頭車両まで見通せる空間的な広がりと言い、もはや芸術。天井の色に注目!
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青だったのがオレンジに。この後別の色に変わっていきます。鉄道の車内ですら芸術空間に変えてしまう。恐るべし、フランス人!
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サントゥーアン・ローモーヌで乗り換えて、オーヴェル・シュル・ソワーズに到着。1時間に1~2本は走っているので結構来やすいのではと思います。駅舎はあいにく外観の改装中です。
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インフォメーションセンターのゴッホ像。
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ゴッホが亡くなるまでの2か月間を過ごしたラヴ―亭。1階はレストランとなっています。
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ラヴ―亭の建物配置図。ゴッホは屋根裏の小さな部屋を借りて住んでました。
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看板は、フランス語、英語に、なんと日本語表記。よほど日本人に人気があるんですね。今日も寒い中、観光客の団体は日本や中国系の方々を見かけると共に、小学生の社会科見学が何組もいました。
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2階がゴッホに関するミュージアムショップになっています。10分間の映像を見て、ゴッホの住んでいた部屋も見せていただきました。NO PHOTO!と言われたため写真はありませんが、天井の小さな窓からしか光が入らない部屋で、ゴッホが暮らし、絵を描き、また亡くなっていったんだなあ、と思いが巡りました。
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ゴッホ作『オヴェール・シュル・ソワーズの教会』の看板。
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そしてこちらが実物。ゴッホと言う人は『ゴッホの手紙』を読むと色彩感覚がとても鋭敏な人で、彼にはまさしく絵のように見えたのだと思います。ただし、ここも改装中(*_*;
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ゴッホの墓に向かいます。教会から徒歩6~7分と言ったところでしょうか。
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見渡す限りの広大な農地。
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街の人とゴッホが眠っている墓地です。
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ゴッホ(左側)とその弟テオ(右側)の眠る墓。テオは兄ヴィンセントを見送った後半年後に亡くなったそうです。ゴッホの手紙を読むと如何にテオが兄を大事にしていたかが良くわかります。芸術家肌だが真面目で思い込みの強いの兄と、堅実でそんな兄を見守りサポートする弟、そんなイメージが沸き上がります。
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ゴッホ作『カラスのいる麦畑」の看板。
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これが実際の現場。収穫の時期になると、絵のようになるのでしょうか。なお、雨で道もぬかるんで靴がドロドロに。
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この後ガシェ医師の家にも行きたかったのですが、雨風も強かったので断念し、パリに戻ることにしました。これはオヴェール・シュル・ソワーズの駅舎の中。
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パリに戻り、街の看板で見かけた最近話題の芸術スポット「アトリエ・デ・リュミエール」へ行ってみることにしました。いやいや平日の昼間なのに人がかなり押しかけています。場所はパリの東側、2号線のリュ―・サン・モールで降りて7~8分くらいのところ。
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倉庫のような広大な屋内空間に、プロジェクションマッピングで映像が映し出され、没入体験できると言う仕組みです。プログラムは『ゴッホ、星明りの夜』『夢見た日本』『トーマス・ヴァンによる「詩」』の3本立てで、全部で30分くらいでしょうか。ゴッホのプログラムが一番長く、ゴッホの絵をモチーフにした映像が音楽とともに写しだされます。チケットで入った後は入れ替え制もなく、何回でも体験できます。みな思い思いに立ったり座ったして鑑賞してます。老若男女、幅広い年代の人が集まっているような気がしました。
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ゴッホの『星月夜』をモチーフにした映像。
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『夢見た日本』の映像。主に浮世絵や江戸時代の日本画をモチーフに映像が映し出されます。坂本龍一の「戦場のメリークリスマス」が一部BGMに使われていました。
新しもの好きのパリジャンには受けると思うし、払った金額の価値はありますが、日本でもし同じようなことをするとなると、少し工夫が必要かもしれません。
出た後のミュージアムショップはゴッホの関連商品で大賑わい、ゴッホの人気の高さがうかがえます。 -
さすがにお腹が減ったので、遅いランチ兼夕食です。こちらは麺類が日本ほどメジャーでないのですがどうしても麺類が食べたくなり、パスタでもいいやと通りすがりのカフェバーに入りました。しかしながら、もうランチメニューはクロックムッシューしかないと言われ、それを頼むことに。出てきたらやはりポテトが山盛りです。クロックムッシュ―は美味しかったのですが、詰まるところチーズとハムのトーストだようなあ、と。この後一旦、ホテルに帰って休憩。
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今回の旅のピークイベントかもしれません。パリに来てからコンサートでもと思い検索したら、何とパリ管弦楽団のコンサートの席がまだあるではないですか。
と言うわけでネットでチケットを取って、トラムに乗り、フィラルモニーの大ホールにやってきました。2015年に開設されたということで、これまた超前衛的な建物です。 -
ホール内。20時30分からの開演(遅い!)ということで、ぞくぞくと人が集まってきます。
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本日の演目はこちら。
メンデルスゾーン作曲『ピアノ協奏曲第一番』
ブラームス作曲『交響曲第一番』
演奏:パリ管弦楽団
指揮:ヘルベルト・ブロムシュテット
ピアノ:マルティン・ヘルムーチェン
N響でおなじみブロムシュテット御大も90歳越え。あり得ないエネルギー、もはや伝説です。 -
開演前の緊張。客の入りは9割くらいでしょうか。側面や裏側の席はまだ空いていますが、前面の席は満員です。
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最近はながら聞きばかりでしたので、久しぶりに音楽空間にドップリ浸かった気がしました。1時間30分を堪能。以下、感想です。
◆メンデルスゾーン ピアノ協奏曲第一番
正直メジャーな曲ではないし全く記憶にないので、行く前にyoutubeで予習してから聞いたのですが、緩徐楽章などは美しいものの、曲としてはイマイチ掴みどころがないなあ、と。
ただ演奏は良かったと思います。指揮とピアニストの息もあってましたし、厚みと一方で軽やかさを備えた弦楽は良かったです。
またヘルム―チェンは緩めのテンポの曲が得意なのか、第2楽章はとても美しかったです。アンコールのバッハ(何と言う曲かわかりませんが)も、祈るようなピアノタッチについつい引き込まれました。名前も知らなかった30代の中堅どころのピアニストですが、パリの聴衆にはお馴染みなのか拍手喝采で、これからのピアニストなのかもしれません。
◆ブラームス 交響曲第一番
歴史的なミュンシュとの名盤を送りだしたパリ管ですから、フランスのオケとは言え期待に胸が震えます。
ブロムシュテットは良く言えば明晰で端正、悪く言うと地味な指揮者で、巨匠と言うよりは堅実なプロフェッサーと言った印象でした。自分も彼のブルックナーやシベリウスのCDを持っているのですが、これはブロムシュテットの持ち味がいい方向に出た演奏だったと思ってます。
しかしながら御年91歳、今回は今までの彼の印象から飛躍したもの凄いエモーショナルな演奏でした。とは言っても、コントロールされたふり幅とでもいうのでしょうか。うねるような厚い弦楽と美しくまた外さない管楽器を絶妙にコントロールしながら、強弱をつけています。ただ贅沢を言えば、この曲の精密でいてなおかつ暑苦しい音楽をコントロールすると言う、ある種のきつさのようなものは感じます。集中力を保ったまま終盤に向かいますが、フィナーレに至るまでその印象は変わらず。
でも、オケも指揮者も音響も素晴らしい、極上の熱演でした。巨匠の域に達したマエストロに聴衆も万雷の拍手です。
2階席でしたが前から2列目でしたし、これで50ユーロなら大大満足です。 -
帰りはトラムでホテルへ、この日は盛り沢山で疲れ切りましたので、15日の最終日はゆっくりする予定です。
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