「遠回りして鹿児島中央駅へ」　九州周遊(8)鹿児島2

2018/12/08 - 2018/12/08

　JRのフルムーンパスを利用して、九州をぐるりと駆け足で回ってきました。

　博多で所用を済ませた後、生まれて初めて大分(2泊)→宮崎(1泊)→鹿児島(2泊)の3県を訪れました。

　今回の旅行記は、最終日、ホテルを出た後、乗車する鹿児島中央駅まで、遠回りして歩いて目にした風景を紹介したいと思います。

エリア 鹿児島市(鹿児島)

　いづろ通電停から東に150m程の処にある「ホテルサンフレックス鹿児島」に宿泊。
　朝食は、バイキングではなく、前日メニューをフロントで指定するシステムです。
　麦とろ御膳を選択、薩摩揚げ、大ぶりな切り身の焼き魚とビジネスホテルとは思えない質の高い満足のいく内容でした。

　食事を終えると、9：00になろうかという時刻でした。
　
　1週間の旅も今日で終了。ちょっとお散歩して、お昼頃の新幹線に乗りましょう。

　中央公民館 1

　目的地もはっきり決めず、お城の方向に歩いていきました。

　せっかく鹿児島に来たのですから、西郷さんの銅像は、見ておきたい。
　銅像を眺めるのに、ちょうど良いスポットに、立派な建物がありました。

　中央公民館 2

　大正13年に、当時の皇太子殿下(昭和天皇)の御成婚を記念して建てられたそうです。

　西郷隆盛銅像 1

　公民館の前庭は、西郷さんと愛犬「つん」と一緒に写真を撮る環境が整っています。
　「つん」の後ろに立ち、カメラやスマホを台におけば、誰もが、ばっちりの構図で撮影できます。

　西郷隆盛銅像 2

　西郷隆盛銅像 3

　国道10号線を渡り、もう少し、そばまで行ってみます。

　西郷隆盛銅像 4

　昭和12年に建てられたそうです。
　高さ5.257m、5.7頭身と解説板にありました。

　西郷隆盛銅像 5

　鹿児島に来た実感が湧いてきます。

　市立美術館 1

　銅像の隣は、市の美術館です。

　西郷さんの裏側が見えるかな？っと思って入りました。

　市立美術館 2

　ロダンの彫刻が出迎えてくれます。
　「ユスタッシュ・ド・サン＝ピエール　1889」とプレートに記されていました。

　市立美術館 3

　市立美術館 4

　市立美術館 5

　台座にサインが刻まれています。

　市立美術館 6

　西郷さんの裏側を目指して木立に。
　植栽の中になにやら、不思議な像が目に入ってきました。

　市立美術館 7

　何でしょう？

　市立美術館 8

　強烈な印象。美術館の一角です。なんらかの謂われがあるはずです。

　市立美術館 9

　持明院様とあります。
　「この石像は、島津家18代家久の奥方持明夫人像『じめさあ』と呼ばれ親しまれています。(略)器量には恵まれませんでしたが、その人間性が尊敬され、人々は(略)毎年10月5日の命日には、この像におしろいや口紅をぬって、夫人にあやかるようにおまいりするならわしが残っています。」

　市立美術館 10

　改めて、凝視。

　鶴丸城跡 1

　西郷さんの裏側はよくわかりませんでした。『じめさあ』の白い顔が、脳裏に焼きついて離れません。

　もう少しお散歩を続けます。
　
　御楼門復元工事をしています。

　鶴丸城跡 2

　お堀に沿って、北上します。
　左手に石垣、国道挟んだ右手は官公庁街といった景観が続きます。
　

　鶴丸城跡 3

　鶴丸城跡 4

　10号線を渡って市街地に進みます。振り返って城遠景を撮影。

　県政記念館 1

　県民交流センターの敷地の一角にあります。
　広々とした空間です。

　県政記念館 2

　中に入れます。
　大正14年に竣工された旧県庁の正面玄関と階段部分です。近代建築の重厚感を味わえます。

　県政記念館 3

　旧県庁舎、鹿児島県内の近代建築の変遷等をパネルや模型で学べます。

　鹿児島市役所

　県政記念館から電車通りに出て、鹿児島中央駅の方向へ引き返すように歩いて行きます。新幹線の時間もあるので、どこにも立ち寄らず直進です。
　
　右手に市役所、昭和12年竣工、国の登録有形文化財。

　南日本銀行

　地域の中枢であった歴史が伝わってきます。

　山形屋デパート

　大正期の建物。

　山形屋デパート 2

　遠景。いづろ(石灯籠)通り交差点から。
　線路を追いかけて行けば、鹿児島中央駅にたどり着けそうです。

　鹿児島中央駅

　いづろ通り→天文館通りと繁華街を抜けて到着。
　
　新幹線、間に合いました。「のぞみ」に乗れないフルムーン切符、大阪から先は「ひかり」に乗り換えます。もうひと手間が残っています。
　
　博多→大分→宮崎→鹿児島、九州一巡りも終了。じっくり見て回れなかったのは、心残りですが、次回の下調べにもなりました。