2017年秋、翌年の春に結婚を控えていた娘と二人で初めてのパリへ旅行しました。同じホテルに７泊し、途中日帰りでベルギーのブルージュへも行ってきました。<br /><br />全て個人での手配でしたが、苦労しながらの準備もまた楽しい思い出になりました。あれから一年以上経ち、忘れないうちに旅行記として残しておきたいと思います。<br />

パリ母娘旅その５クリュニー中世美術館とシャンゼリゼ

6いいね！

2017/10/18 - 2017/10/26

9456位(同エリア16376件中)

エリア

パリ(フランス)

旅行の満足度: 5.0

観光: 5.0

ホテル: 4.0

グルメ: 4.0

ショッピング: 4.0

交通: 5.0

同行者: 家族旅行

一人あたり費用: 25万円 - 30万円

交通手段: 鉄道高速・路線バス徒歩飛行機

航空会社: JAL

旅行の手配内容: 個別手配

利用旅行会社: エアトリ

セーヌ川左岸の学生街カルティエ・ラタンに、パリで是非行きたいと思っていたクリュニー中世美術館があります。
「貴婦人と一角獣」というタペストリーを所蔵していることで有名です。数年前に来日し新美術館で公開されたこともありますが、その時からいつか本場で鑑賞したいと思っていました。
大通りから一本入ったところにあるうえ、ちょうど修復工事のための木塀が立てられていたので入口を少し探しました。
それにしても、工事中の塀のデザインが洒落ていること。さすがパリですよね。

クリュニー美術館博物館・美術館・ギャラリー
これもユニークな工事中の表示です。楽しい～
ようやく入口を見つけました。とても趣のある優雅な建物です。いかにも中世。
元々は15世紀頃の修道士長の邸宅だったとのこと。
タイトルは記憶していませんが、楚々とした美しいたたずまいに最初に見とれてしまった女性像。この美術館には数多くの聖母像がありましたから、これもその一つなのかもしれません。
クリュニー中世美術館の代表的な所蔵品「貴婦人と一角獣」このタペストリーは6枚のシリーズで構成されています。
人間の五感である「視覚」「聴覚」「味覚」「臭覚」「触覚」を表しているとされていますが、最後の一枚であるこの画像「我が唯一の望みに」については謎が多く未だ解明されていないのだそうです。日本で公開された時もそうでしたが、タペストリーの保存への配慮から照明を落として展示されています。
青や黄色、緑の七宝らしき模様に金のレリーフが美しいパネル。何かの聖遺物の蓋だったかしら。
こういった意匠の展示物がたくさんありました。現代にも通用しそうなデザインです。こんな模様の箱欲しいなぁ。
まだ、グーテンベルクの発明と言われている印刷技術が広まってなかった頃には、祈祷書などの装飾写本が盛んに作られていたようです。貴重な手書きの本に見入ってしまいます。
驚くほど繊細な象牙細工で作られた三連の祭壇彫刻。キリストの生涯が描かれています。神への畏敬や信仰から生まれる芸術品には圧倒されます。
そもそもクリュニー中世美術館の建物は古代ローマ時代の浴場の遺跡の土地に建てられたものらしく、内部には所々に名残りらしき壁面が残っていました。
この美術館にはたくさんのステンドグラスが展示されています。
ノートルダム大聖堂やサント・シャペルで見事なステンドグラスを見ましたが、遠目で見ることしかできません。こんなに近くでじっくりと鑑賞できるのは貴重な体験でした。
数々のステンドグラス…美しさにため息が出ます。
見学を終えて出てきた中庭の様子。
古い井戸がありました。アイアンの意匠や石造りの彫刻がとても面白いです。入口扉の飾りも石畳の床も何もかもが美しかった。
芸術の都と呼ばれているパリにはルーブルやオルセーを始めたくさんの美術館がありますが、このクリュニー中世美術館は本当にお勧めです。それほど混み合わないのでゆっくり鑑賞できます。
娘の希望で午後はシャンゼリゼ通りにあるラデュレ本店のティールームに行きました。結構並びました。
さすがにセンスの良いティーセットに美しいケーキ。銀のポットでサーブされる紅茶もケーキも美味しかったけれど、並ぶ程かしらねぇ。

ラデュレ (パリシャンゼリゼ店) カフェ
私は昼食を兼ねてサンドウィッチにしましたが、ここでも山盛りのフレンチフライ付きですごいボリュームでした。
ラデュレのショーウィンドウ。とってもお洒落です。
ランチの後はサンジェルマンから地下鉄に乗り、シャトレ駅近くの文具屋さんL'ecritoire（レクリトワール）へ。
筆記具やペーパーアイテムの品揃えが豊富なショップです。オーナーの女性がとても素敵な方で、ゆっくりとした英語で丁寧に商品の説明をしてくださいました。

レクリトワール専門店
L'ecritoire（レクリトワール）のショーウィンドウ。ペン立てとインクのセットなど、アンティークっぽいデザインに心惹かれます。
娘は結婚式の招待状に使うためのシーリングスタンプ(封蝋)を、私はそれに加えてカードや封筒やシールなどを購入しました。
その後、刺繍を趣味にしている私にとっては憧れの手芸店「メゾン・サジュー」に行きました。
思ったとおりの素晴らしいショップでしたが、すっかり舞い上がってしまい写真を撮り忘れました。

雨が降り出したので、バスでホテル近くのオペラ座に戻ってきました。アップルショップもパリの街並みに合わせたシックな外観です。
パリにいる間にマカロンの食べ比べをしたいと思い、今日はピエール・エルメを買ってきました。シャンパン味のマカロン繊細な風味が最高でした。

ピエールエルメ (本店) スイーツ
ホテルはオペラ地区のギャラリー・ラファイエットというデパートのすぐ側なので、今夜はデパ地下でサラダやチーズ、バターなどを買い込んで部屋で夕飯にしました。プチトマトがとても甘く美味しかった。