2018/09/07 - 2018/09/18
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マリアンヌさん
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2011年「イタリアにおけるロンゴバルド人の支配地」が世界遺産に登録され、今までチヴィダーレ・デル・フリウリのテンピエット(小神殿)、ウンブリア、スポレートに近いクリトゥンノのテンピエット(小神殿)、モンテ・サンタンジェロ、ベネヴェントなどロンゴバルドに因んだ場所を訪れてきた。
今回やっとロンゴバルド王国の首都だったパヴィア、その遺産の残るロンバルディアを旅行することができた。
9/7 羽田発 ドーハ経由
ミラノ着 乗継でパヴィア着
9/8 パヴィア
9/9 ヴィゴレノ
9/10 ピアチェンツァ、グラッツァーノ・ヴィスコンティ
9/11 クレモナ、ローディ
9/12 ブレシア
9/13 マルチェージネ
9/14 ペスキエラ・デル・ガルダ
9/15 ミラノ
9/16 モンツァ、ミラノ
9/17 ミラノ発
9/18 ドーハ経由 成田着
PR
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優雅な邸宅美術館と言われているポルディ・ペッツォーリ美術館へ。
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イチオシ
ミラノ有数の貴族ジャン・ジャコモ・ポルディ・ペッツォーリは1822年にミラノに生まれ、祖父からパルマのポルディ家の、祖母からはベルガモの貴族ペッツォーリ家の莫大な遺産を相続し、先祖代々の素晴らしい財産を受け継いだ。
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階段のアイアン装飾が素敵。
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17Cに建てられたミラノの邸宅は、当時からミラノで最も美しい館としてガイドブックにかかれるほどで、さらにミラノ有数の貴族トリヴルツィオ家との婚姻関係により、ポルディ・ペッツォーリ家のコレクションは充実したものとなったそう。
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鏡の縁の装飾が素敵。
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ポーセリンも豪華なものが。
手前の小さな食器は塩置き?
同じ形のものをポルトガルで購入したんだけど未だによくわからない。 -
アンドレア・マンテーニャ(1431-1506)
「聖母子」
気になった絵画を羅列してるの、ご興味のない方は飛ばして下さいね。 -
サンドロ・ボッティチェリ(1445-1510)
「聖母子」
来日した時、並んで見たわ。プリマベーラやヴィーナスの誕生とは感じが違う。 -
ピエロ・デッラ・フランチェスカ(1415-1492)
「トレンティーノのサン・ニコラ」 -
ピエロ・デル・ポッライオーロ(1443-1496)
「若い貴婦人の肖像」
この美術館の看板娘?ね。 -
ピントリッキオと呼ばれたベナルディーノ・ディ・ベットと工房(1454-1513)
「聖母子」 -
ベルゴニョーネと呼ばれたアンブロージョ・ダ・フォッサンノ(1481-1523)
「聖母子」 -
モレット・ダ・ブレシアと呼ばれたアレッサンドロ・ボンビチーノ(1498-1554)
「洗礼者サン・ジョバンニと聖家族」 -
クラテル(ワインと水を混ぜるのに用いた口の広い壺)
アプリア地方(古代イタリア:現プッリヤ、カラブリア州)330年頃 -
クラテル(ワインと水を混ぜるのに用いた口の広い壺)
カンパーニャ州 375年頃 -
蓋付きボカーレ(取っ手のある水差し)
マイセン 1730年頃 -
上等なオペラグラスやライター、リッチね。
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時計も素晴らしい細工。
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アクセサリーも素敵。
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マエストロ・ディ・グリセルダ(1490-1500)
「Artemisia」 -
たおやかな姿。
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ベルゴニョーネと呼ばれたアンブロージョ・ダ・フォッサンノ(1481-1523)
「アレッサンドリアのサン・カタリナ」 -
とても凝った装飾の家具。
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ビアッジョ・ダントニオ(1445-1510)
「聖母子と天使」 -
個人用の祭壇画。美しい図柄。
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これはメメント・モリ(memento mori)「自分が(いつか)必ず死ぬことを忘れるな」かな?
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ヤコボ・ベッリー(1400-1470)
「謙遜の聖母」 -
カルロ・クリヴェリ(1430-1495)
サン・セヴァスティアーノ
やっぱ独特なタッチ。 -
カルロ・クリヴェリ(1430-1495)
「キリストの血を集めるサン・フランチェスコ」 -
ラッツァーロ・バスティア―ニ(1425-1512)
「聖母子と奏楽の天使と三位一体」 -
ロレンツォ・ロット(1480-1556)
「聖母子とと洗礼者サン・ジョヴァンニとザッカリア」 -
ロレンツォ・ロット(1480-1556)
「アレクサンドリアのサンタ・カタリナ」 -
イチオシ
印象的なステンドグラス。
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バガッティ・ヴァルセッキ邸同様、1891年にイタリアが統一されたその後、自国の歴史を見直そうという動きが起こり、富裕層の間でルネッサンス期の骨董品の収集が流行した影響かな。
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ブルーが光りに透けてきれい。
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凝った意匠。
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ちょっとイスラムチック。
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モスクのミフラーブみたい。
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キャビネット(1619-1620)
ナポリのヤコボ・フィアメンゴ工房 -
寄木細工のよう。
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ポルディ・ペッツォーリ家の人々かな。
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クレモナの画家(1500年頃)
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アンティークレースも収蔵されていた。
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スカラ座の前を通り・・・
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ドゥーモが見えてきた。
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ドゥーモ広場に出た。今回はドゥーモには寄らなかった。
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中世の雰囲気の残るメルカンティ広場。
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中世にメルカンティ広場では、商人や職人たちが行きかい、王立学校にはミラノのエリートたちが学び、オシイ家のバルコニーからは裁判の結果を叫ぶ声が聞こえたのだそう。
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ドゥーモやガレリアにも近いのに中世のミラノにタイムスリップしたような雰囲気。
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アンブロジアーナ絵画館へ駆け込み。閉館まで40分くらい。
ミラノの大司教フェデリコ・ボッロメオ枢機卿によって17C初頭に設立された。当初は、社会貢献の一環として美術品のプライベートコレクションを一般公開することを目的とし、その後、芸術家を目指す人のためのアカデミー的な役割を担っていた時期もあったそう。 -
ティツィアーノの「三賢王の礼拝」
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アップにして。
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ベルナルディーノ・ルイ―ニ
「神なる子羊とイエス」
やはりこの人の絵は目をひくね。 -
ベルナルディーノ・ルイ―ニ
「聖家族と聖アンナと幼い洗礼者聖ヨハネ」 -
ティツィアーノの「マグダラのマリア」
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これもティツィアーノだったか?
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サンドロ・ボッティチェリ(1445-1510)
「天幕の聖母」 -
ベルナルディーノ・ルイ―ニ(1480-1532)
「授乳の聖母」 -
ヤン・ブリューゲル(1568-1625)
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ポルディ・ペッツォーリ美術館のステンドグラスに似ている。
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イチオシ
中庭の風景がいい感じ。
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ロンバルディア地方のレオナルド派の画家「貴婦人の肖像」1490年頃
彼の影響を受けた「レオナルデスキ」と呼ばれる画家なのでしょう。
ダ・ヴィンチかと見まごう美しさ。
レオナルドは油彩画で「スフマート」という技法を駆使した絵画を描き、レオナルデスキと呼ばれる弟子達もこの技法を踏襲している。
「スフマート」とは、イタリア語の「煙のような(fumato)」という単語に由来する言葉で、濃淡の変化を丹念につけて、輪郭を背景に溶け込ませるようにぼかす技法。 -
ロンバルディア地方のレオナルド派の画家
《洗礼者聖ヨハネ》
1520年頃 -
この図書館は、1609年に枢機卿フェデリコ・ボッローメオにより創設されたそう。
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カラヴァッジョの「果物籠」
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レオナルド・ダ・ヴィンチの『アトランティコ手稿』
ここには、チェーザレボルジアの妹、ルクレツィアの手紙、イタリア語のもの7通、スペイン語のもの2通、も所蔵されているそうだが未公開。 -
レオナルド・ダ・ヴィンチ《音楽家の肖像》1485年頃
1482年頃にダヴィンチと一緒にミラノにやってきた音楽家アタランテ・ミリオロッティがモデルであるとの説が有力である。ダヴィンチはアタランテの音楽の師でもあったと言われている。ダヴィンチは肖像画を描く際にモデルの精神性を非常に重視しており、過度なデフォルメを嫌っていた。
見たものをそのまま描くということを”魂の動き”と表現していたことからも彼が写実において強いこだわりを持っていたのが伺える。解剖学から学んだ人物造形が随所に作品に現れており、髪の毛の質感から肌色合いに至るまで非常に緻密に丁寧に描画されている。頭部の部分は特に念入りに描き込まれており、平面ながらも本物の瞳に近い透明感と立体感を感じさせる、さらに肌の下の血管まで描写されており見るものを惹きつける。 -
サンセポルクロ教会
教会の創設は1030年。
名前の由来:ミラノの大司教アンセルモ4世に指揮された1100年の十字軍の際に「サン・セポルクロ=聖なる墓」の名前で呼ばれるようになった。
古いミラノ(ローマ時代フォロであった場所)の中心にある芸術的・考古学的建造物であり、歴史的に重要視されており、ダ・ヴィンチも大きな関心を寄せていたそう。 -
内部はバロック様式。
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クリプタ
教会の外観や内部は創建以降に改装されているが、クリプタ(地下聖堂)箇所は中世の当時からほとんど手が加えらておらず、エルサレムの聖墳墓教会をまねて建設された中世の教会で残っている唯一の部分とのこと。
エルサレムから帰還時に聖墳墓騎士団に与えられたとか。 -
ローマ時代の遺構、アウグストゥス時代の大理石のスラブで覆われているそう。
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フレスコ画も残る。
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天井にも少しだけフレスコ画が残る。
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そしてショートフィルムLO SGUARDO DI MICHELANGELO(ミケランジェロの凝視)9/15までの限定上映されていた。監督ミケランジェロ ・ アントニオーニ
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2004 年彼の死の前に作られた映画でアントニオーニの精神的な遺言…とあるがイタリア語聞き取れず、画像だけ。
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ローマのサン ・ ピエトロ・イン・ヴィンコリ教会のミケランジェロのモーゼ像が映っていた。
*http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Ocean/7106/sp_vincoli.html -
思いもかけずタイムスリップしたような感じだった。
ナヴィリオの夜、ミラノ最終日に続きます。
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この旅行記へのコメント (2)
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- お黙り!さん 2018/12/12 07:16:29
- マリアンヌワールド
- マリアンヌさん、おはようございます。
おっと、今回は絵画・・・・教会はようわからん(笑)マニアックすぎて。
素敵な邸宅美術館、私でも知っている画家たち・・・・素敵な作品に解説付き、ありがたや。お馬鹿にはありがたいです。益々マニアックに磨きがかかって素敵です。
今回もお勉強させていただきました。ありがとうございました(ペコリ)
マリー
- マリアンヌさん からの返信 2018/12/12 10:33:06
- Re: マリアンヌワールド
- マリーさん Buongiorno☆
いつもマニアックな迷宮を覗いてくださってありがとう。
イタリアの主要都市なんか行くと美術館に有名な絵がありすぎて困惑しちゃうよね。日本だと数展来日しただけで並んで「立ち止まらないでください」なんて言われちゃってさ。
この間はムンク、見てきたわ。20年くらい前にオスロでも見たんだけどカメラもアナログだったし、叫びとかマドンナ以外は忘れちゃった。
彼の複雑な精神構造になんか惹かれたわ。
絵の解説、ネットで検索しただけよ、悪しからず。
ステンドグラス素敵よね。マリーさんのお家にもいかが?
ラファエル前派っぽくて好きだわ。
マリーさんは次はどこに行かれるのかな?
いつも羨ましく拝見してま~す。
マリアンヌ
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