2018/10/14 - 2018/10/17
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しんちゃんさん
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医王寺は平安時代後期のこの地を治めていた佐藤一族の菩提寺。源平合戦において父佐藤基治は、藤原秀衡の命を受け息子の継信、忠信兄弟を源義経に付き従わせ、兄弟は義経の身代わりとなり壮絶な最後を遂げたと言われています。悲しみにくれる老母のために嫁達が武将の姿をして慰めたという孝行話が残っています。
「奥の細道」の途中医王寺を訪れた松尾芭蕉は、佐藤兄弟を偲び「笈も太刀も五月に飾れ紙のぼり」と詠んでいます。とても興味深いスポットです。
この日がたまたまだったのかも知れませんが境内で会う人もなくひっそりと静まり返っていた医王寺。この旅行記作成に当たり医王寺HPを見て御住職さんのご挨拶文を目にしました。
「平安時代後期のこの地を治めていた庄司佐藤基治の菩提寺として「奥の細道」松尾芭蕉も訪れて頂いたこともあり、現在でも多くの方にご来寺頂いておりましたが、平成23年の東日本大震災、原発事故の影響もあり当寺はもとより、地元の観光資源でもある飯坂温泉や果物販売などに対する観光客が減ってしまいました。各自治体や地元の皆様の頑張りにより少しずつですが、観光客も戻りつつありますが、まだまだ以前のような活気には至っておりません。・・・」心打たれました。
***では、ご覧いただければ嬉しく思います。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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2日目は、福島交通飯坂線に乗り医王寺と飯坂温泉を巡ります。
福島駅までは、土湯温泉山水荘10時発の送迎バスを利用させて頂きました。
駅窓口で 飯坂線1日フリー乗車券と飯坂温泉日帰り入湯券をセットにした『飯坂温泉湯ったり切符』1000円を購入。温泉旅館・ホテル20軒が協賛し、1軒の日帰り温泉に入れます。 -
福島駅改札口
2社で共同使用されている1番線ホームを進む。
阿武隈急行線に電車が入線しています。 -
福島交通飯坂線と阿武隈急行線が使用しているホーム。
福島交通飯坂線の電車を待つ人は案外少なくて、始発駅なので余裕で座れそう~ -
2両編成の飯坂温泉行が入線。
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車内はガラガラ。ロングシートに座りのどかな風景を楽しむ♪
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福島駅から18分で医王寺前駅に着いた。福島駅からは9駅目。
無人駅だったので車掌に湯ったり切符を見せ下車。 -
医王寺の後で飯坂温泉へ行くので、ざっと時刻を見ておく。
次の次が終点の飯坂温泉になる。 -
医王寺前駅から徒歩で15分ぐらいで医王寺に到着。
写真左側の受付で拝観料の300円を払いパンフレットを頂く。
「瑠璃光殿の入館料も含まれていますよ」と聞いて初めて瑠璃光殿の存在を知る。
場所:福島市飯坂町平野字寺前45 -
山門の手前に、義経に仕えた佐藤継信、忠信兄弟の顔はめがあった。
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山門を括ります。
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山門は江戸時代後期に建立され、もとは木端葺きだったようです。
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山門のすぐ脇にそびえ立つ「医王寺のシラカシ」
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「医王寺のシラカシ」は市指定天然記念物で、寛永年間の医王寺再興時の植栽として、樹齢300年と推定されています。
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鐘楼が参道の左側にある。
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境内図
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この参道奥の方には佐藤一族の墓碑や瑠璃光殿があります。
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先ずは本堂に寄って手を合わせます。
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内門をくぐり本堂へ。
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医王寺は真言宗の寺で、826年弘法大師の開山と伝えられ、鯖野薬師ともいわれている。
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弘法大師像
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芭蕉句碑
1689年奥の細道の途中、医王寺を訪れた松尾芭蕉は佐藤兄弟を偲び、この句を残しています。
「笈(おい)太刀も五月に飾れ紙幟(かみのぼり)」 -
寺の宝となっている弁慶の笈も義経の太刀も、端午の節句の紙幟と一緒に飾ってほしい。と、いう意味だそうです。
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本堂へ。
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医王寺は山号を瑠璃光山といい薬師如来の別称「医王」を寺号としています。
靴を脱いでお上がり下さいとあるのでお邪魔しました。 -
奥州藤原氏に仕え飯坂をおさめていた佐藤一族の菩提寺であった医王寺。
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本堂本尊は大日如来、薬師堂本尊は、弘法大師御作の薬師如来をお祀りしている。
奥州三十三観音特別霊場にもなっています。 -
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医王寺の謂われが記されています。
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本堂前の中尊寺ハス
岩手県平泉にある中尊寺金色堂発掘調査の際、四代泰衡の首桶から発見された100粒の種の一部を発芽、開花に成功した中尊寺ハス。
800年の眠りから目を覚ました株で、藤原氏とゆかりの深い医王寺に御恵与賜りました。・・・と説明書き。 -
次は、佐藤一族の墓碑へ。
参道の白壁が美しい~ -
山門から佐藤一族の墓碑まで真っ直ぐに伸びた参道。
遠くから見ると、まるで杉並木が覆いかぶさるような光景です。 -
墓碑の手前の左側に瑠璃光殿が在ったので戸を開けて入ります。中には県重要文化財や市指定有形文化財など、医王寺が所有する多数の宝物が見られました。中は撮影禁止でした。
受付の人もいないし訪ねて来る人も無く、誰一人顔を合わせ無い事は珍しい。少し寂しい気がします(-_-) -
墓碑の手前には、継信・義経・忠信の像が建っていました。
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「あ、義経~佐藤一族」~と言う歌が刻まれていました。
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2つ目の顔はめ撮影スポット
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薬師堂
佐藤一族が信仰した薬師如来がまつられています。 -
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奥州征伐へと駒を進めてきた源頼朝に敗れた、佐藤一族の墓碑。
中央に佐藤基治・乙和の墓碑。 -
右側に兄弟の墓碑がある。
左の兄の継信の墓碑は自然石を3つ重ねたもので、右の忠信の墓は自然石を一つ置いた板碑のようなものです。 -
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薬師堂の裏手にある椿。
討死にした兄弟の母乙和の悲しみと情が乗り移ったかして、花が咲く前につぼみのまま落ちるという伝承がある。いつしか人々は「乙和の椿」と呼ぶようになったと言う事です。 -
「乙和椿」の碑
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風格を感じる杉並木を再度観賞しつつ医王寺を後にしました。
*******最後までお読みいただきありがとうございました。
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