ニッキとあんちゃんの珠玉の北フランス８日間（パリ１日目）

2018/05/08 - 2018/05/15

今年に入ってJALからANAに変更になったけれど、このツアーと同じツアーが発売されました。
一年って早いですねぇ。
昨年後半から家庭の事情で忙しくおサボりしていましたが、やっと落ち着いた為、そろそろマズイと書き始めました。

私達も他のトラベラーさんの旅行記を参考にしてとても助かった事があるので、この旅行記もどなたかの参考になれれば嬉しいです。

エリア パリ(フランス)

まずは言わずと知れたルーブル美術館から見学です。
フランソワ１世は「イタリアのような新たな芸術の都を造りたい。」との思いで、荒れ放題だったルーブルを取り壊し、ルネッサンス風の宮殿に建て替えるよう命じました。その後８００年に亘り増改築を繰り返し現在に至ります。
１９８９年にガラスのピラミッドが完成。
ルーブル美術館のシンボルとして親しまれています。

ガイドさんの説明を聞いての見学は２度目。
ガイドさんによって紹介するコレクションは若干違いますね。
今回イタリアの巨匠ミケランジェロの彫刻「瀕死の奴隷」はスルーでした。
イタリア以外でミケランジェロの作品を見れるのはパリのルーブル美術館とベルギー・ブルージュの聖母教会だけです。興味のある方はフリータイムに是非見て下さい。
この作品は「勝利のヴィーナス」
ギリシャ神話では美人コンテストがあって、勝者にリンゴが与えられたそうです。
右手にリンゴを持っています。

絶対に外せない「ミロのヴィーナス」
ヴィーナスも発見時は傍らにリンゴを持つ手があったそうです。
両腕は欠けていましたが、顔はほぼ無傷で高く美しい鼻も壊れていなかった奇跡。
とにかく美しい８頭身の豊穣の女神はきめの細かい大理石を使用。
紀元前１００年頃のギリシャで造られたヴィーナス像は大変貴重で、男女問わずその魅力に引き込まれてしまいます。

こちらもルーブル美術館を代表する作品「サモトラケのニケ」
１８６３年に発掘されたニケは紀元前１９０年頃の作品と言われています。
船のへさきに置かれた勝利の女神です。

羽がすごく細かく彫ってあります。
躍動感が半端ない。

何と言っても元宮殿ですから天井だって豪華絢爛です。

貴金属工芸の部屋に連れていかれました。
フリータイムだったら完全にスルーだったわ。
「皇后マリー・ルイーズの首飾りと耳飾り」
ナポレオン１世が１８１０年の婚礼の際に皇后になるマリー・ルイーズに贈りました。
首飾りにはエメラルド３２個、ダイヤ１１３８個を使用したそうです。

こちらも凄く豪華な装飾品です。
ブルーだからサファイアかしら？

ルイ１５世の王冠ですって。
大粒のダイヤ、サファイア、エメラルド、ルビーが王冠を飾っています。

「若い女性に贈り物を捧げるヴィーナスと三美神」　ボッティチェリ作

フィレンツェ・メディチ家が所有していた別荘を飾ったフレスコ画です。
ヴィーナスは薔薇の花を手渡そうとしているので、結婚祝いのフレスコ画かも知れませんね。
ボッティチェリ４０歳頃の作品で、有名な「ヴィーナスの誕生」と同時期に描いた作品です。

「聖母戴冠」　フラ・アンジェリコ作

１５世紀前半のフィレンツェを代表する修道僧の画家フラ・アンジェリコの傑作です。
ナポレオンの時代にルーブル美術館館長によって購入されました。

「岩窟の聖母」　レオナルド・ダ・ヴィンチ作

母の胎内を暗示する洞窟。
大天使ガブリエルが洗礼者ヨハネを指さし、幼子イエスが祝福をしています。
ルイ１４世がミラノで購入したと言われる作品です。
同じ構図の絵がロンドン・ナショナル・ギャラリーにも飾られています。

「聖アンナと聖母子」　レオナルド・ダ・ヴィンチ作

「洗礼者ヨハネ」「モナ・リザ」と共にダ・ヴィンチの死の日まで傍にあった作品です。
５８歳頃の作品と言われています。
三角構図がラファエロたちに影響を与えました。

「洗礼者ヨハネ」　レオナルド・ダ・ヴィンチ作

最晩年の６３歳頃の作品と言われています。
男性とも女性とも判別し難いヨハネはちょっと色っぽいです。

「モナ・リザ」　レオナルド・ダ・ヴィンチ作

年間８００万人～９００万人が訪れるルーブル美術館至宝の作品、世界一有名な肖像画です。
防弾ガラスに覆われ、尚且つ傍に寄れないよう柵に囲まれています。
「モナ・リザ」がルーブル美術館から出たのは１９６２年のアメリカと、７４年の日本、ソ連巡回展だけだそうです。
当時の上野国立博物館は凄かったですよ。想像を絶する程の行列でした。

「美しき女庭師」　ラファエロ作

ラファエロ２４歳の作品です。
画家は９歳で母を亡くした為、生涯聖母子を描き続けました。
「牧場の聖母」ウィーン美術史美術館　「ヒワの聖母」ウフィツィ美術館　と良く似た作品です。聖母子３部作といった感じでしょうか。

「グランド・オダリスク」　アングル作

フランス新古典主義のアングルの代表作です。
アングルはフランス人ですが長期間イタリアに滞在し、ルネサンス芸術から多大な影響を受けました。
特にラファエロに深く傾倒していたそうです。

「ナポレオンの戴冠」　ダヴィッド作

ナポレオンの首席画家ダヴィッドの大作は縦6.2ｍ横9.8ｍ。
パリのノートルダム大聖堂で実際におこなわれた即位の儀式を描いたものです。
皇帝ナポレオンの栄光と伝説を誇示した作品に仕上がっています。

「レカミエ婦人」　ダヴィッド作

裕福な銀行家と結婚したレカミエ婦人はサロンを開き、その美貌と知性で社交界の花形になっていました。
ナポレオンの首席画家だったダヴィッドに肖像画を依頼した婦人ですが、気に入らず受け取りを拒否したそうです。

コンコルド広場に大観覧車が設置されています。
グランド・ルーって言うんですって。
景観を損なうとの理由で撤去が決まり、すでにもうありません。
天気が良かったら絶対に乗ってたんだけど・・。

午後からはヴェルサイユ宮殿観光です。

ルイ１６世とマリー・アントワネットの婚礼も行われた王室礼拝堂です。

ここでツアー半数の人が（私も含め）ガイドとはぐれました。
ちゃんとついているか確認もせずにべらべらしゃべってる。
5月なので観光客も多いし、イヤフォンガイドで声は聞こえているのですが、今どこの部屋にいるのかわかりません。
鏡の回廊だけは必ず通るので、ここで待機しました。

前回行った時のガイドはこんないい加減じゃなかったわ。
初めてベルサイユ宮殿を訪れた方は他の部屋をゆっくり観る事ができずお気の毒でした。

それでもこの宮殿のクライマックスはこの「鏡の回廊」なので、ここを楽しめればOKでしょう。

全長73メートルの回廊に357枚の鏡をはめ込み、天井画、彫刻、シャンデリアで装飾したこの部屋のなんて美しいこと！
この部屋だけで満足、満足。

外に出てきました。
「太陽王」ルイ14世の権力を象徴する絢爛豪華なこの宮殿は、ブルボン朝王政時代の栄華を伝える歴史的にも貴重な宮殿です。
パリに行ったらやっぱり華やかな宮廷文化の象徴であるベルサイユ宮殿の見学はお奨めです。
パリ・ミュージアム・パスも使えますが、チケット売り場は大変混みますので、事前に購入される事をおススメします。

今回のツアーはセーヌ川クルーズがあります。
とても楽しみにしてきました。
。

アレクサンドラ３世橋のようです。
アレクサンドル3世橋は1900年のパリ万国博覧会に際し建設されたセーヌ川に架かる橋です。ロシアの友好の証としてフランスに寄与されたそうです。
セーヌ川で一番美しい橋と言われ、この彫刻は船からじゃないと見られない光景です。

オルセー美術館が見えてきました。

シテ島のノードルダム大聖堂も左手に見えてきました。

ノートルダム大聖堂の後ろ姿を見るのは初めてです。
船ならではの光景ですね。
船はサン・ルイ島を折り返して戻ります。

明かりの点いたエッフェル塔が見えてきました。

同じ時期の旅行記を読んで「5月といえどもフランスは寒い！」という事がわかったので、薄手のダウンを2枚重ねにして、防寒はバッチリです。
あんちゃんもジャンパーの下はウルトラ・ライト・ダウン。
おかげさまでクルーズ船の2階にずっといる事が出来ました。
やっぱり旅行記の情報って大事ですね。

まだ日は暮れないけれど、オレンジ色が目立ってきました。

予定には無かったのですが、ホテルに帰る途中もう少しで10:00になるという事で、バスの運転手さんが気を利かして下さり、エッフェル塔の光の祭典シャンパンフラッシュを見に行く事になりました。

シャンパンフラッシュは夜10:00~、11:00~、12:00~、の5分間行われます。
パリの夏の10:00はまだ明るいと思います。
5月はぎりぎりセーフですね。

いつもはオレンジ色の光を放つエッフェル塔ですが、シャンパンフラッシュの5分間は白いライトが点滅してそりゃもう美しい！　感激です。
運転手さん、ありがとう。

パリ1日目はシンボルのエッフェル塔を見ておしまい。
今日は団体行動でしたが、このツアーはあと2日もパリのフリータイムがあります。
その条件でこのツアーを選んだ人もいるそうです。
私達も明日が楽しみです。