2018/08/31 - 2018/09/01
2位(同エリア454件中)
てくてくさん
この旅行記スケジュールを元に
2018年の夏休みは、第二次世界大戦時に旧日本軍によって造られた泰緬鉄道を追い求めてタイに行ってきました。
去年夏のカンボジアの旅行を終え、さて来年はどこに行こうかと正月ごろから話していましたが、
私「泰緬鉄道乗りにタイは?」妻「拒否します」
妻「チェコとかヨーロッパは?」私「拒否します」
侃々諤々の議論の末、中間方面のネパール(毛色は全く違うけどタイとヨーロッパの間に位置するのは間違いない)辺りに傾き始めたところ、テレビでやっていた映画「戦場にかける橋」をお酒を飲みながら無理やり見せる。
妻「・・・」
そんな努力もあってようやく10年ぶりにタイ旅行ということに決まり、出発することとなりました。
泰緬鉄道(正式には泰緬連接鉄道)は我々の世代以上は1957年に公開された「戦場にかける橋」という米英合作映画で有名ですが、タイの首都バンコクからミャンマーのヤンゴンまで至った山岳路線です。
泰緬鉄道の建設目的は、東南アジアを制圧した日本軍が、マラッカ海峡の海上輸送が米海軍の潜水艦攻撃によって不安定を強いられているため、陸上輸送を目的に1942年7月から未開のジャングルを縫って建設を始めました。紆余曲折あって1943年10月になんとか完成に至りました。本来では5年の時間を要するような工事でしたが、日本軍兵士1万2000人、連合軍捕虜(英、蘭、豪、米)6万2000人、マレーシア人8万人、インドネシア人4万5000人、ミャンマー人18万人、タイ人数万人(実数不明)を大動員して無理に無理を重ねた突貫工事で造り上げ、過酷な労働環境に、劣悪な食糧、医療事情により10万人を超える犠牲者を出すことになりました。欧米捕虜犠牲者の関係者にとっていまだに怨嗟の象徴で、「死の鉄道(Death Railway)」と呼ばれ、自分自身にはありませんでしたが、日本人旅行者に罵声を浴びせる白人もたまにいるそうです。終戦後はシンガポールの物流拠点の価値が下がるとし、ミャンマー側の全てと、タイ側の2/3のレールを引っ剥がして廃線と化し、バンコクとナムトック間のみ現存しています。
■日程
8/31 羽田空港
9/1 バンコク
- 交通手段
- 鉄道 タクシー 飛行機
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慌てていったん自宅に戻り、身支度を済ませて、郊外にある慎ましい駅から羽田国際空港に向けてバスに乗り込みました。
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羽田国際空港に到着し、搭乗手続きを終え、予約していたレンタルWi-Fiも借りてひと段落。
バンコク行きの深夜便のため小腹も空いてきます。去年は六厘舎のつけ麺を食べたため、その隣にある夢吟坊のそば。京都風のためか期待していた味覚とは異なりましたね。汁がいかん、汁が。京うどん 夢吟坊 羽田国際線ターミナル店 グルメ・レストラン
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そろそろJALに乗機です。表示はファーストクラスとビジネスクラスが液晶画面に出ていますが、残念ながら(いやご期待通りですかね)そのクラスではありません。
羽田空港 第3旅客ターミナル 空港
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すし詰め状態で空気がやや薄かったです(嘘)。
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バンコク・スワンナプーム空港に到着です。
スワンナプーム国際空港 (BKK) 空港
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止めればいいものの、映画の「空飛ぶタイヤ」見てしまったことで、貴重な睡眠時間を削り、眠気まなこのまま空港内をぶらぶらすることに。
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エアポートレールリンクで都心へ
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それにしてもバンコクに高層ビルが増えましたね。平成元年の頃は20階を超えるビルが、片手ほどしかなかったのに、その後どんどん増えてすべての指20本じゃはるかに足りず、20~30人くらい必要になったようです。
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終点のパヤータイ駅からメータータクシーでトンブリー駅を目指します。
一時期方向が違う方面に進む。タクシー運転手がトンブリー駅とBTSのクルントンブリー駅を間違えたようです。運転手が確認したことで早めに修正したようですが、この後に同じ鉄道に乗り合わせた日本人も同じようなこといっていましたので、BTSのクルントンブリー駅じゃない、国鉄の方と強調したほうがよさそうです。 -
朝のバンコク市内をぐるぐると走り、チャオプラヤ川を渡ってトンブリー地区に。駅前に広がるトンブリー市場が見えます。
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タクシーは市場に出入りする車に阻まれて渋滞。こら!タイ国鉄、駅前の道路を整備せずに始発駅を移設するな!!(怒!)
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数百メートルの移動に10分くらいの時間を要してトンブリー駅に到着です。
さっそく終点のナムトック行きのチケットを購入です。外国人はカンチャナブリ鉄橋を跨ぐ料金は距離も関係なく一律100Bです。トンブリー駅 駅
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鉄道のチケット。
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時刻表でしたが、よくみるとトンブリー駅の到着分のもの。
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屋根に付けられたトンブリー駅の看板
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駅のプラットホームの風景
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チケット売り場手前のここから出るそうです。
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ただし次の電車ば7時30分発の別方面行き
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一本の列車が行くとナムトック行きに駅員が表示板を張り替えました。
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駅の周囲は半ばスラム状態
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この鉄路がずっと延びています。
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トンブリー駅の旧駅名のバンコクノーイ駅の駅名標が残されていました。元々のトンブリー駅がチャオプラヤー川沿いにあり始発駅でしたが、0.86キロメートル先のここバンコクノーイ駅が始発駅となって駅名改称となった経緯があります。
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列車が来たようです。
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気持ちがわくわくするとともに、進行方向左側の座席が確保できるか心配です。なぜならクワイ川が見える方向が左側だからです。
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まったくの杞憂に終わりました。雨季のシーズンオフのためガラガラです。
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先頭のディーゼル機関車を見に行きます。
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結構カッコいいですね。
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そろそろ発車の時刻7:50です。
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駅員が旗を振ります。
出発進行です。 -
扇風機のみのオール暖房車両です。
エアコン嫌いの私にとってはこの汗だらだら状態が極楽浄土です。走り出したら風で涼しいですけど。 -
国王陛下のお見送りです!
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今回の泰緬鉄道の旅で乗車したのは黄緑部分。黄色部分はイギリスによりレールを引っ剥がされて廃線になっていますので乗りようがありません。
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この旅行記へのコメント (2)
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- ラムロールちゃんさん 2018/09/15 21:03:15
- 始まりましたね~☆
- てくてくさま
こんばんは!
泰緬鉄道は、前々から私も乗りたいと思っていましたので、楽しみです)^o^(
タイの鉄道も、BTSの車両はあまり面白みがありませんが、国鉄は、駅も車両もイイ感じですね。
奥様はヨーロッパがお好み…
で、タイとヨーロッパの間がネパールって(笑)
でも、よくタイに持ち込めましたね。
次はヨーロッパ方面でしょうか(^_-)
ラムロール
- てくてくさん からの返信 2018/09/15 21:31:51
- RE: 始まりましたね?☆
- ラムロールさま
こんばんは。
いつもコメントをしていだき、誠にありがとうございます。
ついに始まりましたよ、お互いの新しい旅行記。ラムロールさんのロシア旅行記とこちらのタイ旅行記、どちらが先に旅行記を書き終えられるか腕の見せ所ですね。笑いも大切なポイントですが(*^^*)
多分だらだらと年末くらいまでかかりそうです。まだまだたくさん旅行記をアップしなくてはならないものが、多々あるのになあ(-_-;)
タイ国鉄は設備更新に後ろ向きで、日本では1970年くらいの車両を使っている感じ。もっともこれがいい出汁を出していますよね。
てくてく
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