伊勢湾のまわりを一周しに行ってみた【その４】　伊勢湾フェリーに乗って鳥羽から伊良湖へ

2018/06/15 - 2018/06/15

休日出勤の代休でポコッとできた休みを利用して、東海地方、もっというと伊勢湾の周りをぐるっと一周出かけてみました。

名古屋からＪＲ線で鳥羽まで来て鳥羽で昼食。その後、近鉄志摩線で賢島まで往復してきました。
その４にして、まだ鳥羽にいます（笑）

ここから、いよいよ伊勢湾フェリーに乗って渥美半島の突端にある伊良湖（いらご）に渡ります。
これがあっての今回の行程とも言えるわけです。

考えてみれば、カーフェリーなるものに乗るのはいつ以来か思い出せないほど久しぶり。
わずか55分ではありましたが、船の旅を楽しみました。

エリア 渥美半島・伊良湖(愛知)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 船 私鉄 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

【その３】からのつづき

近鉄志摩線に乗り、賢島まで往復してきた。
帰りは、鳥羽の１駅手前の中之郷駅で下車する。
各駅停車しか停まらない小駅である。

中之郷駅 駅

中之郷駅、副名称「鳥羽水族館前」駅。

駅番号が「Ｍ79」とあるが、これは結果的に京都駅からの通し番号になっている。
大阪難波駅や名古屋駅からよりも京都駅からの駅数が多いからで、近鉄ならではの壮大な番号の振り方である。

ちなみに隣の鳥羽駅はM78星雲にあるらしい（笑）　しゅわっち。

この駅は鳥羽の古い町の中にあり、橋上駅になっている。

しかし、現在は橋を渡らなくても、直接外に出られる。

線路の反対側に行くためには、やはり橋を渡る。
この駅は、各駅停車しか停まらない小駅でありながら、７年前まで有人駅だった。
その雰囲気が残っている。

中之郷駅の駅舎。
線路の海側を通っている国道側に降りてきた。

ちょうど電車がやってきた。
さっき賢島駅の２番線に停まっていた、大阪難波行きの特急。

その国道の歩道を歩いて、鳥羽駅方面へ。
見えているのは鳥羽水族館の駐車場。

と思ったらまた電車が来た。
賢島行きの各駅停車。

鳥羽水族館。
４年前、家族で来ました。
あのときは目の前に中之郷駅があるとは知らず、鳥羽駅まで歩いて往復…

左側が鳥羽水族館の駐車場。
その海側に見えてきた建物が、鳥羽フェリーターミナル。

鳥羽フェリーターミナル (売店) 専門店

伊良湖行きの伊勢湾フェリーののりば。

中之郷駅から歩いて３分くらいと近い。

基本的に車で来る客が利用しやすくできている。
特にここの待機場はビルの１階にあるので、雨にも濡れない。
で、徒歩客はどこから入るのかな。

車の待機場の中にあった、切符売り場の入口。

そこを上がっていくと、切符売り場と広いお産物売場があった。

ここから、伊良湖を経由して最終的には豊橋まで行く。
そういう人に便利な割引切符を購入。

「豊橋鳥羽割引キップ」。2,060円。

鳥羽から豊橋まで、通しで乗ると3,000円以上かかるので、かなりお得。
伊良湖から豊橋までは、直通バスでも、三河田原駅から電車に乗り継いでも、どちらでも可。

豊橋側でも、豊橋鉄道の主要駅や豊橋駅のバスターミナルで発売している。
３枚綴りになっていて、最後は「お客様控え」が手元に残る。

乗船口の前にある待合室。
それなりにお客さんがいたが、ほとんどが車による乗船だったようで、乗船時間が近づいたらいなくなった。

乗船口。
時間があるので両側にある展望コーナーへ。

展望コーナーから船を見る。
兼ねて喫煙所にもなっていて、ここにいる人たちは要するにタバコが吸いたかったようだ。

伊勢湾フェリー 乗り物

出航15分前、乗船開始。
先ほどの割引切符の、フェリーの部分が切り取られた。

車ではない客は、私と、小さい子供を連れたお母さんの、合計３人だけだった。

長い通路を歩いて、船に乗り込む。

さっそく、上部後方甲板へ。
すぐとなりにある鳥羽水族館。
そういえばあの窓から海が一望できた景色を覚えている。

その向こうにあるミキモト真珠島。

私が船に乗り込んだ頃には、すでに車は乗船済みだった。

出航時間。
諸先輩方に倣い出航の儀に参列。見てるだけですが。

車の乗船口が閉まり…

船を固定していたロープも外されて…

ゴゴゴゴゴォー
出航です。

まっすぐ、岸壁を離れていきました。

そのまままっすぐ進むと坂手島という島にぶつかるので、左にカーブ。

望遠で見たら、鳥羽駅の駅舎が見えた。

三重県から、となりの愛知県に行くだけなのに、なんだかとても名残惜しい気分になるのは、船旅だからでしょうか。

今いるのが、「Ｂデッキ」といわれる３階部分。

鳥羽－伊良湖間を往復する３隻の船のうち、この船は知多丸。

３階部分の半分から前は特別室のスペース。

その下。
「Ｃデッキ」といわれる２階部分。

ここがメインの客室となっている。

後方は、ジュウタン席。
車椅子や優先席のスペースもある。

真ん中らへんは、ソファーが並ぶスペース。

売店もここにある。

前方には、椅子席が並ぶ。

売店の横には、上のフロアにある特別室への入口がある。

写真のみですが特別室。

一番下。「Ｄデッキ」といわれる１階部分。
ここが駐車スペースになっている。
この便には車が９台乗船。

それらのレイアウトが書かれた案内図。

右側にずっと見えている、菅島（すがしま）。

左側には答志島（とうしじま）。人口2,500人以上の結構大きな島。

菅島も答志島も鳥羽市である。

その先で外洋に出る。伊勢湾の入口付近あたる。
気のせいか、船の揺れ方も大きくなる。

同時刻に伊良湖を出航して鳥羽に向かう「鳥羽丸」とすれ違う。

伊勢湾の入口に浮かぶ神島（かみしま）。
鳥羽と伊良湖の両方から定期船がある。
鳥羽より伊良湖の方が近いが、ここまでが三重県鳥羽市。

しばらくジュウタン席でまったり。
横になったら寝ちゃいそう（笑）

ジュウタン席にはこんな張り紙が。
こんなところで釣り針の仕掛け造りをする人なんているんですね。

渥美半島が見えてきた。

伊良湖港の港内に入ってくる。

バックとかせずに、そのまま頭から着岸する。
ここでも諸先輩方に倣って接岸の儀に参列。
見てるだけですが。

ロープも下ろされた。

反対側にはもう１隻の船、伊勢丸が停泊中。
今日は知多丸と鳥羽丸の２隻が往復していて、伊勢丸はお休みの模様。

伊良湖港のターミナルが見える。

伊良湖では、鳥羽とは違い、人間も車の乗船口から降りる。
車が出ていくまで待機。

最後の車が出ていった。
船員さんがこちらに向かって「それではどうぞー」
徒歩客は３人しかいませんけど。

専用の通路よりも、こういうところから乗り降りする方がウキウキする。

愛知県・渥美半島の突端、伊良湖港に上陸。

すぐ横に待合室があった。
この手前に切符売り場もある。

上の写真の右方向にある、伊良湖港のフェリーターミナル。
道の駅にもなっていて、ドライブできた人たちがそれなりにいる。

先ほどの通り、ここから直接船に乗るわけではない。

道の駅伊良湖クリスタルポルト 道の駅

その内部。
広いお土産物のコーナーや、切符売り場がある。

徒歩客３人のうち、小さい子供を連れたお母さんは、ここの駐車場に止めてあった車を運転して、さっさと行ってしまった。
残った私は、ここからバスに乗り継ぐ。

バスの時刻表。
昼間は豊橋駅まで直通のバスもあるが、この時間帯は三河田原までのバスのみ。

しかも、船のダイヤとは接続していない。
ちょうど前のバスが行ってしまったばかりで、約１時間待つ。

ということで、少し周囲を散策する。

向こうに見える小高い丘の方に伊良湖岬がある。
そちらの方に歩いてみる。

途中にある、鳥羽行きフェリーの車待機場。

岬の突端にある伊良湖岬灯台まで行ってみる。

海沿いに遊歩道が整備されている。

地元の中学生が詠んだ句ですかね。
こういう石碑がたくさんあった。

遊歩道の海側は岩が積んであって波を打ち消している。

丘の上に見えるのは、

伊勢湾海上交通センター。
伊勢湾や三河湾に入ってくる船がみんな伊良湖岬付近の海域を通るので、ここで航行管制業務を行っている。

伊勢湾海上交通センター 名所・史跡

灯台が見えてきた。

伊良湖岬 自然・景勝地

渥美半島の突端部分となる、伊良湖岬灯台。

伊良湖岬灯台 名所・史跡

左向こうの方に、うっすらと神島（三重県）が見えている。
この狭い海域を通る船の安全を見張っている。

昭和４年11月初点灯。平成14年３月改築。

周囲の海。
今日はちょっと荒れているかな。

さて、歩いてきた道を港の方に戻っていく。

伊良湖港が見えてきた。

ちょうど、乗ってきた船が折返し出航するところだった。
急いで見に行こう。

今まで乗ってきた知多丸が、折返し出航。
湾内で方向を変えていた。

そして、鳥羽に向かって港を出て行った。

ここからバスに乗って豊橋鉄道の三河田原駅に向かいます。

【その５】につづく

この旅行記へのコメント （4）

• オーヤシクタンさん 2018/08/08 18:02:18

  鳥羽豊橋割引きっぷ。

  Tagucyan様、こんにちは。
  オーヤシクタンでございます。
  
  今回、Tagucyan様がとられたコースは、私も大平洋フェリー(仙台～名古屋)乗船後にとったコースとほぼ同じですね。
  賢島駅ではたくさん並ぶ列車の中で、私が乗ったのも一番隅にチョコンと停まっている2両編成の普通列車でした。
  そして、鳥羽～伊良湖→豊橋は、伊勢湾フェリーと豊鉄バス&豊鉄で、豊橋鳥羽割引きっぷを使いました。
  
  出航の儀&接岸の儀(単に眺めるだけ)を再現して頂いてありがとうございます。
  ちゃんと、ゴゴゴゴォーが入っていて、出航のシーンが見事に伝わってきます。
  そして、船内視察。
  伊勢湾フェリーは1時間未満の短距離航路ですが、船室が座席に座敷と二種類あります。
  私が乗った時は、
  お伊勢参りの団体バスが10台載り、船室は満席でした。
  途中から揺れているのは気のせいか？とありますね。
  気のせいでありません。
  伊勢湾口は潮流が激しく、波がないように見えてもうねりがあるので、船体が動揺するのです。
  
  そして、伊良湖での接続は、周辺で観光できるように配慮してなのか？
  1時間程度の待ち時間があるんですね。
  私も待ち時間を利用して伊良湖岬の灯台に行きました。
  さて、この後はバスと電車で豊橋ですね。
  実はこの先も長いんですね。
  続きも拝見しました。
  豊橋からバビュンと新幹線‥
  私も奮発して豊橋→新横浜ノンストップのひかりに乗りましたが、超満員！
  一番後ろのデッキで過ごしました。
  
  お疲れ様でした。
  
  オーヤシクタン。
  
  
  

  Tagucyanさん からの返信 2018/08/08 20:58:34

  ホントにかなりかぶってますね^^;

  
  オーヤシクタン様
  こんばんは。
  
  コメントを拝見しまして、さっそく２年くらい前のオーヤシクタンさんの旅行記を読ませていただきました。
  たしかに、かなりかぶってますね^^;
  伊勢湾フェリーをコースに入れようとすると、このような行程になってしまいますねえ...
  
  出航の儀＆接岸の儀（単に眺めるだけ）につきましては、オーヤシクタンさんのたくさんある乗船記を参考にさせていただきました。今回の場合、写真のアングルまでほとんど同じ、乗ったのが同じ便でしかも同じ知多丸、途中ですれ違ったのも鳥羽丸と、そのまんまだったので驚きましたが（笑）
  
  伊良湖岬からのバスが遅れたようですが、私の時も定刻より15分くらい遅れてやってきました。折返し時間が20分以上あったので出発は定刻通りでしたが、三河田原駅に着いたのも7〜8分くらい遅れましたね。
  
  一年でも一番日の長い時期だったので豊橋に着くまでなんとか景色が見えるくらいの明るさでしたが、オーヤシクタンさんのときは伊良湖岬灯台で夕日だったのですね。これはこれできれいそうですね。
  
  ---
  Tagucyan

• BTSさん 2018/08/03 08:41:54

  やはり、そうでしたか…

  Tagucyanさまへ
  
  おはようございます。
  Tagucyanさまのことだから鳥羽よりフェリーで移動すると思っていました。
  私は知りませんでしたがフェリー乗り場は鳥羽駅の一つ手前の中之島駅が近いんでね。てっきり鳥羽駅が近いと思っていました。
  地図で見ると、鳥羽～伊良湖は直線で20kmほどの距離ですね。接続が良ければこのルートの方が早いかもしれませんね。
  
  以前、私は青春18きっぷで伊良湖岬へ行ったことがありますが約６時間30分ほど掛りました。遠かったです。伊良湖岬灯台から見える神島へは一度行ってみたいなと思っています。現地では伊勢海老をはじめ魚介類を思いっきり食べたいですね。（笑）
  
  BTS
  

  Tagucyanさん からの返信 2018/08/03 23:16:51

  ようやくフェリーの登場なのでした

  
  BTSさま
  こんばんは。
  
  ４話目にして、ようやく伊勢湾フェリーの登場となりました。
  どれだけためたんだよ、という話もありますが（笑）
  
  鳥羽駅の近くにも港はありますが、そちらはどちらかというと周辺の島々に行く市営の船などが発着し、カーフェリーは鳥羽水族館横の港を発着します。
  というか、水族館も中之郷駅の目の前なんですよね。
  ４年前、家族で来たときはそれを知らず、鳥羽駅から往復歩きました。
  今思えば、やけに距離があったな、と（汗）
  
  鳥羽から伊良湖は近いのですが、車でない場合、いかんせん伊良湖から豊橋まで時間がかかりまして…　しかも、船とバスの接続は取られていません。
  それでも、陸路で行くよりも所要時間は短いと思います。
  今回は、接続の悪さを逆手にとってあちこち歩き回ったわけですが。
  
  神島ですが、帰ってきたあとになって、鳥羽と伊良湖の両方から船が出ていることを知りました。
  それを最初に知っていれば、神島経由で伊勢湾を横断することも検討したのになあ、と思ってしまったのでした。
  
  ---
  Tagucyan