2018/04/29 - 2018/04/29
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beachさん
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■語学研修期間:2018/4/2‐5/3(1カ月)
ドイツのデュッセルドルフに1カ月間、語学研修に行ってきました。
約4週間(週5/全80時間)みっちり語学学校に通い、残りの数日はジャーマンレールパスを使ってドイツを周遊(バッハゆかりの地を巡る旅)してきました。
<ドイツ周遊プラン>
□4/27 デュッセルドルフ ‐ アイゼナハ
Eisenach泊「City Hotel」:EUR 65.00
□4/28 ヴァイマール ‐ エアフルト ‐ ライプツィヒ
Leipzig泊「Seaside Park Hotel Leipzig」:EUR 80.00
■4/29 ケーテン - ハレ
Leipzig泊「Seaside Park Hotel Leipzig」:EUR 80.00
□4/30 ハンブルク - リューベック
Hamburg泊「Europäischer Hof Hamburg」:EUR 104.00
□5/1 ブレーメン - リューネブルク - デュッセルドルフ
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航空券(NH NRT-DUS 往復):JPY 110,650
German Rail Pass(FLEXI 7days/1month):EUR 280.00
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 航空会社
- ANA
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
◇◆ジャーマンレイルパスの旅3日目◆◇
今日はライプツィヒを起点に、ケーテンとハレに日帰りで行くことにします。
ケーテンの情報は、主要ガイドブックには載っていないので、行った先での情報収集となりました。 -
■Sonntag, 29. April 2018
まずはケーテンまで行き、その後ハレ経由でライプツィヒに戻ってきます。 -
ライプツィヒからケーテンまではICで約40分。
途中ハレを通っていきます。 -
朝食は、駅で購入したチーズブレーツェル。
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車窓からの眺め。一面に広がる菜の花畑。
-
ケーテンに到着!
ケーテンは、バッハがライプツィヒのカントルになる直前の時期、1717年(32歳)から 1723年(38歳)まで宮廷楽長を務めた町です。
バッハは後に友人に宛てた手紙のなかで「生涯をその地で終えるつもりであった」と記しています。それゆえ、ケーテンでの生活には満足していたと言われています。 -
Bahnhof Köthen(ケーテン駅)
-
駅前にはツーリストインフォの看板が設置されています。
とりあえずスマホで地図を撮り、この情報を頼りに街歩きを開始します。 -
ここでの観光目的は、下記2つ。
・Schloss Köthen(ケーテン城・バッハ記念館)
・Bachplatz(バッハ広場・バッハ記念碑)
バッハの生涯を辿るうえで、ここケーテンはライプツィヒ、アイゼナハに並ぶ重要な地とも言えます。 -
Bachstadt Köthen。バッハの町ケーテンです。
当然ながらバッハ巡礼で訪れる人も多いのでしょう。 -
日曜日の午前中ということもありますが、本っ当に人っ子一人いませんでした。
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民家のポスト。
郵便ラッパのロゴがかわいいです。
18世紀から19世紀頃のヨーロッパにて、乗馬による郵便輸送やメールコーチと呼ばれた郵便馬車がその出発到着を知らせるため、用いていたことが、このロゴの由来だそうです。
ドイツに限らず、郵便ラッパのロゴはヨーロッパ各地で使われているそうです。 -
Dr.-Krause-Str(ドクタークラウゼ通り)
大きな傘。ケバブ屋さんの正面にあったので、ここに座ってケバブを食べて良いということでしょう。きっと…。 -
まだまだ町人発見には至りません!
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少し奥まった壁に、いきなりバッハが・・・!横には、アンハルト=ケーテン侯も。
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第1町人発見!!!!
水遊びをしている、かわいらしい男の子でした。
そして遠目には、ヤコブ教会が見えています。 -
歴史を感じる美しい街並みです。
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ケーテンの町紋章が描かれたマンホール。
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Marktplatz(マルクト広場)
聖ヤコブ教会と市庁舎。
このマルクト広場ですが、実は…1621年までは墓地だったそうです。 -
St.-Jakobs-Kirche(聖ヤコブ教会)
町のシンボルとも言える、聖ヤコブ教会の2つの塔は75mあり、ザクゼン・アンハルト州では最も高いプロテスタント教会だそうです。
噴水にはうっすらと虹が! -
聖ヤコブ教会の最初の塔は1599年に基盤の不良により倒壊し、これにより隣接していた学校も崩壊したそうです。
しかし、奇跡のように犠牲者は誰も出なかったと言われています。 -
教会内部。
祭壇には、円を描くように椅子が並べられていました。
教会には誰もいませんでした。音の無い世界、外部から遮断された神聖な空間・・・正直ちょっと怖くなりました。 -
バッハ=宗教曲(教会)というイメージが強いですが、ケーテン時代には宗教性のない器楽曲を多く残しています。
というのも、この聖ヤコブ教会はカルヴァン派の教会で、バッハはルター派に属していたため聖ヤコブ教会とは関わりを持たず、町の小さなルター派の聖アグヌス教会で礼拝していました。
しかし、小さな教会では、当然ながら新曲を依頼できるほどの経済力もなく、必然的に教会関連の仕事が途絶えたという事情もあると言われています。 -
Hallesche Turm(ハレ塔)
塔にデザインされているかわいいキャラクターは、"Halli"というケーテン市のマスコットとのこと。
かわいらしいキャラクターとは裏腹に、この塔には1871年までは監獄があったそうです。囚人は20回の鞭打ち刑を受け隔離されたとか…。 -
Rathaus(市庁舎)
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Schulstr(シュール通り)
正面にバッハ像が見えてきました。 -
Bachplatz(バッハ広場)
ここで運良く散歩をしていた、地元の子連れママに出会いました。
すかさず、写真を撮って欲しいとお願いをすると快諾してくれました。そして、「手前に座ってみて!」とポージングまでアドバイスしてくれる親切心。
「どこから来たの?」「バッハが好きなの?」
現地の方と簡単な会話が出来る、そして何より親切にしてくれたお礼をドイツ語で伝えられることに嬉しさを感じました。 -
Bach-Denkmal(バッハ像)
よく見ると、「Cöthen」と表記されています。
現在では「Köthen(ケーテン)」と綴られますが、古くは「C」で綴られたそうです。 -
ケーテン城に向かいます。
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緑がいっぱいで気持ちが良いです。
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Schlossplatz(宮殿広場)
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Fürst-Ludwig-Denkmal(ルードヴィッヒ候記念碑)
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Schlosspark(シュロスパーク)
当時、城を囲っていた広大な庭園は無いものの、今でも緑豊かな庭が広がっていました。 -
ケーテン城を囲っている堀です。
水面に映る緑が本当に美しかったです。 -
Naumann Museum(ナウマン博物館)
シュロスパーク内にあります。 -
ケーテン城への入口。
思わず立ち止まって当時の光景を想像します。 -
Schloss Köthen(ケーテン城)
Historisches Museum und Bachgedenkstätte(歴史博物館とバッハ記念館)
■開館:火曜日‐日曜日 10:00‐17:00(月曜日休館)
■入場料:大人 3.5ユーロ
※2018年4月現在
<HP>
https://www.bachstadt-koethen.de/museen/historisches-museum-bachgedenkst%C3%A4tte -
ケーテン侯レオポルトの居城であった建物にあるバッハのレリーフ。
【碑文】
JOH.SEB.BACH
SCHUF HIER IN DEN
JAHREN 1717-1723
UNVERGÄNGLICHE
KUNSTWERKE
SEI STOLZ AUF IHN VATERLAND
ABER SEI AUCH SEINER WERT
ヨハン・セバスチャン・バッハは、1717年から23年にかけて、ここで不滅の芸術作品を創作した。母国よ、彼を誇れ、彼の価値を誇れ。 -
このレリーフ、実は私の愛読書でもある、樋口隆一著・新潮文庫「バッハ」の表紙にも使われています。
この本を手にした当時、まさかこの表紙の場所に訪れることが出来るとは正直思っていませんでした。 -
館内。
貸切状態です。係の方に写真を撮って良いか確認すると「沢山撮って、学習していって」とあっさりOK!たぶん・・・学生だと思われた。
本来は、床を保護するために靴の上から大きなスリッパを履くのですが、「スニーカーだからそのままで大丈夫よ!」とこちらもOK! -
展示品はとても充実してます。
当時の楽器や楽譜、そして外観からは余り想像出来ませんでしたが、とても華やかな部屋が沢山あります。 -
当時の生活が再現されている部屋もありました。
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赤の部屋。
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緑の部屋。
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1717年にバッハは、アンハルト・ケーテン侯の宮廷楽長に就任しました。
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バッハは、ここで「ブランデンブルク協奏曲」「平均律クラヴィーア曲集第1巻」「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ」「無伴奏チェロ組曲」等、器楽曲を中心に多くの楽曲を残してます。
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「ブランデンブルク協奏曲」の自筆譜のレプリカ。
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バッハが旅をした場所を記した地図。
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宮廷礼拝堂。
1720年、バッハは最初の妻マリア・バルバラをこの地で亡くします。
そして、翌年ソプラノ歌手でもあるアンナ・マグダレーナと、この宮廷礼拝堂で結婚式を挙げることになります。 -
個人的には、かなり満足する内容の記念館でした。
売店で、以前から欲しかったバッハメダル発見!即購入!!
館内の係の方、売店の方共に「遠い日本からよく来てくれたね!」と本当に歓迎してくれて、人の温かさも感じることができました。 -
ケーテン城を後にし、駅に向かいます。
-
駅に到着。
特に電車の時間を気にせず観光をしていたのですが、何とハレ方面の電車は、1時間に1本ということをここで知る・・・。
これまた、誰もいない駅で30分近く過ごす。
ただ、余りにもケーテンが気に入り、気分が高揚しているせいか、写真を見返したり、ケーテン城で購入したドイツ語のパンフレットを読解したりと、あっという間に時間が過ぎました。 -
ケーテンからハレまでは約30分。
バッハと同時代を生きた、ヘンデルの故郷に向かいます。 -
ケーテン城で購入した「バッハメダル」3.5ユーロ。
箱とメダルを入れる袋もちゃんと付いています。価格以上にしっかりとした作りで、とても気に入っています。 -
情報が余り無かったケーテンですが、情報が無いからこそ、発見の連続で旅本来の楽しさを実感した町でもありました。
バッハゆかりの地を巡る感動はもちろん、町で出会った人の温かさも含め、ケーテンにすっかり魅了されました。
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この旅行記へのコメント (3)
-
- jijidarumaさん 2018/06/10 18:47:20
- Bachstadt Köthenバッハの町ケーテン
- beachさん、
こんばんは。
一つ質問です。
Bachstadt Köthen(バッハの町ケーテン)との表現があり、例えば、
Arnstadt、Gotha、Weimarなどの町と共にバッハの町と呼ばれているようですが、
これは「公称」なのでしょうか?
かつてLutherstadtルーターの町と公称する3つの町Wittenbergヴィッテンベルク(1938年より公式に町の名にルターの名を冠した)、Eislebenアイスレーベン(1946年より)、Mansfeldマンスフェルト(1996年より)を訪ね、Barlachstadt Guestrowバルラハの町ギュストローと公称するも訪ねました。
更に言えば、Schillerstadt Marbachシラーの町マルバッハ、Goethestadt Bad Lauchstaedtゲーテの町バート・ラウヒシュタット(2008年10月9日から)の事も知りました。これらの事はここでも掲載済みです。
同じようにドイツの音楽家としての名声も上記の彼らに劣らないだけに、
バッハの町を公称する町があってもおかしくないのですが・・・。
jijidaruma
- beachさん からの返信 2018/06/12 19:59:06
- RE: Bachstadt Köthenバッハの町ケーテン
- jijidaruma
こんばんは。
ご質問ありがとうございます!
jijidarumaさんからのご質問、大変興味深く読ませていただきました。
正直なところ、公称かどうか今まで気に留めたことが無かったのですが、バッハを公称として謳っている町は無いように思います。(すみません、明確な回答ではなく・・・)
ただ、バッハの生涯は地名でなぞられ、当然、縁深い地であることには間違いないのですが、町中での表記は観光要素が強い謳い文句のような気もします。
文献を通して調べた訳ではないので…、もし正しい情報がありましたら教えて頂けますと幸いです。
今回、一部ではあるもののバッハの生涯を辿った旅順を組んだのですが、帰国後は復習すればするほど「ここも行けば良かった、あそこを見逃した」など、まだまだやり残したことがありそうです・・・。ですので、色々と新たに情報を収集して、いつかまたリベンジ(穴埋め)をしたいと思っています(*^^)
beach
- jijidarumaさん からの返信 2018/06/13 00:24:01
- Bachstadt バッハの町
- beachさん、
こんばんは。
早速のご返事ありがとうございました。
ドイツらしい偉大な人物の名前を公称する町の存在は何やら
良いですね。
多分バッハのケースはまだないかなと思いますが、
見つけて頂くと嬉しいです。
それにしてもバッハに拘って見る旅も素晴らしいですね。
リベンジも結構なことです。
下のHPはBachstadt・Bachortバッハの町です。
バッハ関係の町が表記されています。ひょっとして見られたかもしれませんが、
ご参考までに。
https://www.bachueberbach.de/
jijidaruma
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