2017/12/30 - 2018/01/01
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norijiroさん
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ついにやってきた南島。今回の旅のメインと位置づけるマウントクックをはじめ、山に海に湖にと、豊かな大自然が楽しめる島だ。ニュージーランド旅行は、やはり南島を中心に組み立てるのが王道であろう。で、自然といえば気になるのは天気。ニュージーランドの天気を調べるには、MetService(ニュージーランド気象庁)のサイトが便利だった。多くの地域を10日後まで細かくカバーしている。
マウントクックへの到着を控え、このMetServiceにて3日後からのマウントクックの天気を調べてみると…雨、雨、雨。無情に連なる雨マーク、それはもう、旅人を絶望させるには十分なインパクトであった。かろうじて初日はそこそこの天気のようだが、あとは梅雨かと思うくらいの予報である。ニュージーランドの西海上に低気圧が居座っているようで、実に恨めしい。どっかいけ。マウントクック周辺は雨が多く(年間で東京の3倍の降水量がある)、「晴れるのは3日に1回」などと聞いていた。クライストチャーチに滞在している間に、多少なりとも予報が好転することを祈るしかない。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 4.5
- 同行者
- 乳幼児連れ家族旅行
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 鉄道 船 レンタカー タクシー 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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空港からまずはホテル「ヘリテージ・クライストチャーチ」へ。クライストチャーチの中心市街地は2011年のカンタベリー地震で壊滅的な被害を受けており、いまだ壊れたままのビルや空き地が目立つ。観光地どころか都市としてもまだまだ復興途上といった状況で、ホテルも空きが多かった。
ヘリテージ クライストチャーチ ホテル
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ヘリテージ・クライストチャーチは全室2フロアスイートの豪華仕様で、1913年に竣工した元政府機関の建物を再利用したもの。地震にも耐えたようで、イタリア・ルネッサンス様式の外観がなかなかゴージャスだ。本来であればかなりの宿泊料となるのだろう。が、観光客が減っているのか、この年末年始のハイシーズンでもそれほど高額ではない。これをさらにHotels.comでたまったリワードを使い、2泊で52,000円と相成った。
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夕食を食べるため外をブラブラ。ホテルの前には観光用トラムの乗り場がある。
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そこで見つけたのが和食の「SAKIMOTO」。海外で和食が恋しくなることはあまりないのだが、どんなものかと思い興味がわいた。
サキモト ジャパニーズ ビストロ 和食
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見た目も味も本格的な天丼。その味にまったく不満はなかったのだが、えび以外の天ぷらがすべてかぼちゃだった。かなり前に「怒り新党」というテレビ番組で、「天丼の具材にかぼちゃとさつまいもの両方があるのが許せない」という国民からの怒りの声が紹介された気がする。甘くてご飯に合わないのに2つもいらない、という主旨であった。これには大いに賛同したのだが、ここでは堂々とかぼちゃオールスターズ。れんこんやなすなどは、あまり手に入らないのかもしれない。
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鶏の照り焼き。日本の小料理屋で出してもまったく遜色ない。全体的に一皿のボリュームが控えめで疲弊ぎみの胃にやさしい。
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近くにあったおもちゃ屋のクラシカルなアーケードゲーム機。動くのだろうか。
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夜は食堂車のトラムも運行している。
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翌日。慌ただしく巡った北島での疲れを癒やすべく午前中はゆっくりと休み、午後から始動した。クライストチャーチは伝統的建築や緑の多いその街並みから「イギリス以外でもっともイギリスらしい街」と呼ばれている。それならば、われわれも英国的な休日を過ごそうではないか。まずはトラムで移動。路面鉄道はイギリス発祥というので、まさに英国的行動といえよう。
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ネオ・ゴシック建築様式のアートセンター。どうでもよいが、天気までイギリス風だ。
アート・センター 建造物
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やってきたのはパンティング。市内を流れるエイボン川を優雅にたゆたう小舟に乗って、のんびりと遊覧するという趣向である。いかにも英国紳士・淑女の遊びといった感じで、われわれにふさわしい?
エイボン川 滝・河川・湖
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船頭さんの衣装は、この地にイギリス人の入植が本格化した19世紀半ばから20世紀初頭のころのスタイルをイメージしたもの。
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市内とは思えないような豊かな自然のなか、船遊びを楽しんだ。
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続いては英国的ガーデニング。パンティングの近くにクライストチャーチ植物園があったので、花々を愛でながら散策。芝生で子どもと一緒に四つ葉のクローバーを探したが、まったく見つからなかった。本当かどうかは不明だが、四つ葉の出現確率は1万分の1~10万分といわれているらしい。行きずりの素人が気まぐれで探したところで見つからないわけだ。
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某ガイドブック(こと○っぷ)に、園内のカフェにある瓶入りのデザートがおいしい!という写真つきの囲み記事があった。この写真が実によく撮れていて、砂糖にむらがる蟻のごとくカフェをめざし、相当な距離を歩いた。が、どういわけかお目当ての瓶入りデザートはすでにメニューにない。売られていた形跡すらない。写真の背景などから推測するに店はここで間違いないのだが、だまされたのだろうか。無念さをかみしめつつ、コテコテのパンケーキでお腹を満たす。
アイレックス カフェ カフェ
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植物園を出て、ふたたび市内へ。アイスクリームの販売車前に、長蛇の列ができていた。一体これは?
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おお、なんと「FREE ICECREAM」の文字が! ベン&ジェリーズは近所のスーパーでも売っているが、ハーゲンダッツに匹敵する高価格が設定されている。これがタダ! さっきパンケーキを食べたばかりだが、食べるしかあるまい。
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タダよりうまいものはなし。図々しく一家で4個もいただいてしまったので、しっかり宣伝しておきます。ベン&ジェリーズ、近所でお見かけの際はぜひお試しを!(ステマです)
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震災後、色とりどりのコンテナで作られた仮設のショッピングモール「リ・スタート」。2017年の夏に営業終了と聞いていたが、なぜか元気に営業していた。
リ スタート ショッピングセンター
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リ・スタート近くの「追憶の橋」。第一次世界大戦の折、兵士たちが出征時にこの橋からエイボン川を眺め思いに浸ったことからこの名が付けられたという。
追憶の橋 建造物
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町の中心にあるクライストチャーチ大聖堂。震災で尖塔が倒壊するなど大きな被害を受け、いまだ取り壊しか移転か修復か、というような議論が続いているらしい。つまるところお金の問題らしいのだが、国でどうにかできないものなのだろうか。
クライストチャーチ大聖堂 (カテドラル) 寺院・教会
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元々の大聖堂。上の写真右正面から見たものである。尖塔がすっかりなくなっているのが分かる。
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中心部には取り壊しを待つビルがまだ多数存在している。景観もよくないので早く撤去すればよいのにとも思うが、大きい分、費用もばかにならないのだろう。オフィスも店舗も郊外に移転してしまい、そのまま不動産需要が回復しないのかもしれない。
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一方で、こういった小規模店舗の復興は早い。ニューリージェントストリートは、店舗に囲まれた細い通りをトラムが走る面白い場所だ。
ニュー リージェント ストリート 散歩・街歩き
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先ほどの大聖堂の代わりに仮設で建てられた教会「カードボード・カセドラル」。なんと紙のロールで作られている。祭壇も紙製らしくシンプルそのもの。屋根はプラスチックっぽい素材であった。日本人建築家の設計らしいが、地震の多い地域は、日本のように木や紙で建物をつくるのも手である。
カードボード カセドラル (仮設大聖堂) 寺院・教会
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翌日、ついに迎えた2018年。2泊したクライストチャーチを出発し、いよいよマウントクックへ向かう。まずはレンタカーの借り受けから。オークランド空港で一悶着あったあのAVISに出向くと、今度はちゃんとSUVが用意されていた。しかもほぼ新車。旧型カローラとは違って、長距離運転も楽そうだ。
ただ、またしても予約していたブースターシートが「ない」というではないか。その代わりにスタッフが「チャイルドシートを2つ探したよ!」と満面の笑みを見せる。5歳の次男はチャイルドシートになんとか座れそうだが、8歳の長男はもはやチャイルドシートに収まる体格ではない。どう体を折り曲げたところで、座れないのは明白だ。その旨を伝え、チャイルドシートを1つ辞退したところ、「せっかく探したのに…」と落ち込まれる始末。元日の早朝からお探しいただいたのは感謝だが、座れないものは座れない。 -
目的地の天気予報は曇りのち晴れ。翌日以降は相も変わらず雨まじりだが、とりあえずこの日だけはなんとかなりそうだ。朝の時点ではまだ曇りだが、着くころには晴れてくれるだろうか。
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晴れてきた!
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が、また曇る。街歩きなら晴れでも曇りでも大差ないが、山を見るなら曇りは困る。雲量に一喜一憂しながら進むが、行き先に雲が集中しているような気がしてならない。
ニュージーランドでは一般道でも時速100km超ですっ飛ばすが、カーブの手前には別途適正スピードが示してある(写真の場合は65km)。誰が設定したのかは知らないがこの数字がきわめて適切で、実に心地よくカーブできる速度となっている。ぎりぎり横Gなしで通過できるのだ。日本の道路にも導入してほしい。 -
しばらく曇り空が続き、もう晴れないかと絶望していたところ、突如として雲が切れた。
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谷間を抜けると、サザンアルプス来たー!! 半分諦めていただけに、彼方に雪山が連なる光景は感動的。
ということで、マウントクックも拝めそうな気がしてきた。滞在記は次回!
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