2018/01/04 - 2018/01/04
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norijiroさん
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この日はマウントクックからクイーンズタウンへの移動日。が、途中に気になるものが…。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 乳幼児連れ家族旅行
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- レンタカー 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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朝焼けに染まるセフトン山。この雄大な景色も見納めかと思うと寂しいかぎり。
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プカキ湖畔の展望台から、マウントクックに別れを告げる。
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湖までおりてみた。フッカー湖やタスマン湖の水がここまで流れてきている。
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さて、この日はここからが長い。マウントクックからクイーンズタウンまでは、車で山道を南西に進んで約3時間。すんなりといけばそれほど遠いわけではない。が、私はどうしても見たいものがあり、いったん南東の方角の海へ出ることにした。時間は倍以上かかることになるが(栃木から群馬に行くのに、東京経由で行くようなものである)、そこまでして見に行く価値があるかどうか…。
例のごとくグーグルマップで経路を調べると、目的地までの所要時間は約2時間半となっていた。が、2時間以上経っても手前の海にすら着かない。3時間近くかかって、ようやく沿岸のオマルーの町へ到着。 -
まず寄り道その1が、ここモエラキ海岸。美しい海岸線を歩いて行くと…。
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突如現れる謎の玉。「モエラキボルダー」と呼ばれており、直径は1~2メートルほど。数百万年の時間をかけて微粒子が球状化したものらしい。海岸にまんべんなくあるのではなく、なぜか一箇所に集中している。
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メロンパンか亀の甲羅か。
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内部構造。層状になっているのがわかる。
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なかなか珍しい玉であったが、実はこの玉は前座みたいなもの。本当に見たかったものは、この先のダニーデンの町にある。
モエラキからダニーデンは幹線道路の国道1号線にもかかわらず、アップダウンが非常に激しい。峠を幾度も越え、山頂付近では霧につつまれる始末。ニュージーランドは場所によっては非常に山がちの地勢となるが、自然保護のためトンネルは極力建設しない方針だという(国道に設置されているトンネルは、全国でも10箇所程度とか)。道の行く手に山があった場合は、「迂回するか」「山頂を越えるか」の選択肢しかない。そのため、ダニーデンの手前はラクダの背中を縦走するような道となっており、直線距離に比してかなり時間を要することになる。 -
はるばる運転してきて、ついに始まる本日のメインイベント。それはここ、ダニーデンのボールドウィンストリートである。案内板には誇らしげに書かれた「World's Steepest Street」の文字。steepという単語は私のように英語に挫折した者にはまったく記憶の埒外だが、辞書を調べるとその意味は「急勾配の、険しい、法外な、ひどい、途方もなく高い、むちゃな、急な、激しい」となっている。つまりここは「世界でもっとも急勾配で険しく、それは法外と思えるほどで、ひどく途方もない高さに登るのがむちゃだと感じられる急な激しい坂道」ということになろう。
ボルドウィン ストリート 自然・景勝地
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序盤はそれほどではないが、中盤以降の勾配が狂っている。最大傾斜角は19度で、その傾斜が70m以上にわたって続くのが世界一の称号を得た所以らしい。かつて道路を建設する際に、実際の地形を一顧だにせず直線的に設計されたのがその誕生の理由という。建設中に作業員からの異論はなかったのだろうか。
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急勾配ゾーンにさしかかる。ほとんど登山だ。
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器用に後傾する二児。マイケルジャクソンの逆バージョンだが、本当はまっすぐに立っているだけ。
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終点から下を望む。この坂道を全力で駈け降りる勇気はあるか。
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観光スポットとしてはまさにB級そのものなのだが、そのばかばかしさが面白い。わざわざ山奥から見に来たかいがあった。世界一と称されるものは、A級B級にかかわらず見ておくにかぎる(むしろB級のほうが味がある)。
ただの坂道で観光客が集まるなら、日本でも新しく急坂を作って世界一を目指せばいい…と思うのだが、調べたところわが国には道路構造令という決まりがある。国内で許容される道路勾配の上限は12%らしい。ボールドウィンストリートは同35%というから、残念ながら日本に世界一の急坂が新設されることはなさそうである(作ったら本当に法外になってしまう)。諸外国の法令も似たようなものであろうから、当面ここの世界一は揺るぎそうにない。 -
スコットランド移民がつくったというダニーデンの街並みは、「南のエジンバラ」とも称される。が、そんなスコットランド文化を楽しむ時間もなく、慌ててクイーンズタウンへ出発。美しいダニーデン駅も車窓からのチラ見でお別れである。わざわざダニーデンまで来て、坂だけ見て帰る旅行者がどれほどいるのだろうか。
ダニーデン駅舎 現代・近代建築
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