真夏のポルトガル2017 ～ ”この世のエデン” シントラ日帰り小旅行

2017/08/17 - 2017/08/17

充実したポルトガルの旅も観光は今日で最後。ラストとして行く場所に選んだのは、イギリスの詩人のバイロン（誰？）が「この世のエデン」と讃えた世界遺産シントラでございます。シントラはリスボンの西、30キロ弱のところにある町。日帰りにはちょうどいい距離感。そう、いい距離感。つまり、激混みってことですよ。しかも、今日は早めに帰ってきてお土産も見て回りたい！
激混みのシントラで、どうやってできるだけ無駄なく、且つ見たいものをしっかり見るか。われらの今までの旅の経験と勘を活かし、いざシントラへ！

　8/11(金) 札幌→成田→リスボン（リスボン・オリエンテ泊）
　8/12(土) レンタカーでリスボンからマルヴァオンへ（マルヴァオン泊）
　8/13(日) レンタカーでマルヴァオンからモンサントへ（モンサント泊）
　8/14(月) レンタカーでモンサントからファティマ経由でナザレへ（ナザレ泊）
　8/15(火) レンタカーでナザレからロカ岬、リスボンでレンタカー返却（リスボン泊）
　8/16(水) リスボンカード利用でアルファマ地区、ベレン地区観光（リスボン泊）
★8/17(木) バス＆トレインチケット利用でシントラ観光＆リスボンうろうろ（リスボン泊）
　8/18(金)～8/19(土) ポルトガル出国＆フランクフルト乗り換え、帰国

エリア シントラ(ポルトガル)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• グルメ: 4.5
• ショッピング: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 鉄道 観光バス 徒歩

アパートメントから歩いてすぐのロシオ駅に来たのは8時ちょっと前。
リスボンからのシントラ日帰り観光にぴったりな「Bilhete Train ＆ Bus」をロシオ駅で購入し、シントラ行き 8:11 の鉄道に乗ります。

鉄道の中はこんな感じ。

鉄道からの景色。うん、今日もいい天気☆

シントラ到着はペーナ宮殿開場の約１時間前の8:50頃。
まずは宮殿行きのバス停に並ばなきゃ。いやー、すでに行列。
もう30分早く来てもよかったかもなぁー。

乗ったバスは、細～い道をゆっくり登ってく。途中でムーアの城壁に停まったけど、ここでは降りず、終点のペーナ宮殿へ一気に行く。バスを降りたら速攻でチケット購入の列に並び、入場チケットゲット。この間、写真も撮らず。（←けっこう必死）
ここから宮殿までは登り道。有料バスもあるそうだけど、今のところ足腰丈夫なので、こんな道を歩くことに。

歩く途中の木々の間から宮殿が見える。まだ登るらしい・・・。

宮殿のすぐそばに来た。見上げる感がすごい。

そして、10:00、ペーナ宮殿到着。おおー。

ペーナ宮殿 城・宮殿

ビビッドな黄色がなんとも個性的。

さあさあ、さっそく入りましょう。開場後15分くらいしか経ってないせいか、あまり混んでない。

アズレージョなタイル。

あ、あれはさっきバスで降りなかったムーアの城壁だな。
たぶん、今日はあそこに行けないと思うので、ここから見下ろして満足することにしよう。

こちらは天井の装飾がきれいだなーと思って撮った一枚。
よく見ると菊の模様とか日本ぽい。そして、ドラゴンの紋章を見るとなぜか心が躍るドラクエ世代。

棚の彫りも緑色の陶器製の飾りもなんとなくいいなーと思って。

テラスに出てみると、青空に黄色い壁が映えるペーナ宮殿。
きれいだなあー。

この写真は、壊れている部分じゃなくて、横の葉っぱの飾りが気に入って撮った写真。木製だと思うんだけど、どういう作りになっているのかなー。

朝顔シャンデリア？

・・・あれ、もしかして私、植物をモチーフにした飾りが好きなのかな。と旅行記を書きながら気づく。知らなかった自分、発見？

いやー、開場してすぐ入れたから、けっこうあっという間に見れたねー、だいたい見たかなー、なんて思いながら外に出たら、まだ入ってなさそな入口があったので入ってみる。

入ってみたら今まで出たのと逆のテラスに出られた。
あれ、このアングル、ポルトガルのロンプラの表紙になってるところじゃないですかー！危うく見逃すところだったー。
西向きのテラスだから今の時間は日陰。でもこの場所、午後から夕方にかけてはさぞかし美しい色に染まるんだろうなあ。

テラスから見た西側の風景。雲のあるあたりはロカ岬とか大西洋かな？

ところでこのペーナ宮殿は、かのノイシュバンシュタイン城の建築を命じたルードヴィヒ２世のいとこにあたるフェルディナント2世が建築を命じたそうです。

おとぎの国のようなお城を作りたいというのは、血筋ってことでよい？

ペーナ宮殿と大西洋方面。逆光だけど。

途中で見かけたステンドグラス。きれいだなと思って。
いつも思うけど、聖書とか知っているとこのステンドグラスで何を伝えたいかわかるのかもしれないけど、こんな私にはきれいかきれいじゃないか、好きか好きじゃないかくらいの思いしか浮かばない。そして、これはわりと好き。

うまく映っていないし、彫ってるのか陶器かよくわからないけど、作りが細かいなあと思ってちょっと撮ったもの。下のアクリル板？にステンドグラスが反射してます。

ペーナ宮殿入り口。装飾がとにかくステキ。

門の模様もかわいいし、色もクリーム色ですきー。シントラ観光でペーナ宮殿は外せないな！

そして、私たちが宮殿を出る11時過ぎ、入り口には長蛇の列ができていたのでした。ペーナ宮殿には朝イチで来るべし！

ペーナ宮殿からはバスで町へ。道が狭い。

11:50、次の目的地のために途中でパスを下車。

さて、このあとどうするか。ちょっと王宮の近くまで行ってみたら長蛇の列になってる。
旦那「俺、王宮には行きたい」
ふみこ「私、レガレイラ宮殿には絶対に行きたい」

旅先で強い思いをアピールしないと後悔するのが過去の経験。

ふみこの主張「王宮に行ってもレガレイラ宮殿には絶対に行くよ。そしたらリスボンに戻る時間が遅くなるから買い物時間削ることになるけどいいかな。」
旦那の主張「うーん、買い物時間は削れないけど、できれば王宮も行きたいなー。」

ということで落としどころの最終調整。
ふみこ「じゃあ、レガレイラ宮殿に行って、帰りに王宮に人が並んでなかったら寄るってことでどう？」
旦那「よし、じゃあ、それで。」
よし、交渉成立。レガレイラ宮殿へゴー！

王宮近辺からレガレイラ宮殿までは1キロくらい。バスはめんどーだから歩いちゃおう。

歩き始めて10分ほどでレガレイラ宮殿が見えた！

12:10、レガレイラ宮殿入場。
おお、かっこいいじゃないかー。ガイドマップを見ながら広い敷地を歩き始める。

緑の木立が気持ちいい。宮殿というよりは、ひろ～い庭園。

そんな庭園の中に石造りの建物。

螺旋階段があったので登ってみる。

下を覗くとこんな感じ。私もあとでちゃんと真下から見上げてみたい！！

途中で真っ暗な洞窟が！どうしよう～と思ってたら、周りのみなさん、スマホで明かりとり。
へー、スマホってそんな機能あるんだー。私はスマホ持ってないので、旦那のスマホで明かりとり。

広場があったので休憩。広いぞ、レガレイラ宮殿。
この宮殿は17世紀に王族の別荘として建てられたものを20世紀に大富豪が買い取って改装したものだそう。
そうか、大富豪が買って改装したからこんなに遊び心があるんだな。

ガイドマップを見てみたら、まだいってないところがあるじゃないか！と坂道を上がってきたのが苔むしたこちらの岩。

岩には穴があいていて、下に下っていけるのですね。

下を覗く。あ、この螺旋階段、さっき途中で抜けたところかー。
これは一番下まで行って、真下から写真撮らなくては！！

ということで、螺旋階段の一番下から写真をパチリ。きれいに渦巻が撮れて、大満足☆

螺旋階段の一番下からはいくつかの分かれ道があるので、さっき行かなかった法へ進みましょう。お、通路が長いせいか、ちゃんと明かりがついてます。
この通路の出口はどんなところ？

１～２分歩いたところで洞窟の出口。飛び石を歩くらしい。

下の緑は地面に見えるかもしれないけど、水面に水草が浮いてるだけ。
なので、飛び石を踏み外すとたぶん大変なことに！！

橋。あそこも歩きたいー。

道なりに歩いてきたらその橋だった。下を見る。おねえさん、飛び石、踏み外さないでね。

このあとも、ガイドマップ見ながら行ってないところをいろいろ見て回る。
順路があるわけじゃないので、んもう、好きな順番で好きなものを見て回れる自由さ。

教会とレガレイラ宮殿のコラボ。

お、午前中に行ったペーナ宮殿がちらっと見えたのでちょっと写真を撮ってみる。

そして、今回、行くのをあきらめたムーアの城跡もパチリ。
普通はレガレイラ宮殿を外してでもムーアの城塞に行くんだろうけど、我が家的には「景色だけなら行く必要なし」ということで、ムーアの城跡はカットと相成りました。

庭園をだいたい見終わったので、宮殿にもちょっと入ってみましょう。

宮殿の中は特別なんてこともなかったですが、ペーナ宮殿とムーアの城跡が両方望める場所があったので、ちょっと得した気分。

レガレイラ宮殿、楽しかった。来てよかったー♪
13:40、宮殿を後にします。

レガレイラ宮殿 城・宮殿

帰りはもちろんまた歩きで。途中でムーアの城跡が見えたのでぱたパチリ。
・・・そうか、ほんとはきっと、あそこに行きたかったんだな、わたし（笑）

途中でお土産やさんも見つつの14:00過ぎ、シントラの中心地に戻ってきました。

王宮の入り口を見てみると、あれれ、人がいないじゃないですか。
ふみこ「すぐ入れそうだね」
旦那「行こう、行こう」
ということで、チケット買って王宮へ！

シントラの王宮 城・宮殿

凝った作りの何か。（おい）

そして、壁のアズレージョがきれいーと思って撮ったこちらの部屋。
あとからガイドブックを見たら、紋章の間というらしい。

天井に目をやると、いろんな模様が描かれていたので何かな？と思ってシャッターを押す。後から調べたら、16世紀の王侯貴族の紋章が描かれているんだとか。
そうか、だから紋章の間なのか。

ここの天井も木組み？が立派だなあと思って撮った一枚。

そしてこちらが、この王宮の特徴となっている2本の白い煙突みたいなのを真下から撮ったもの。何かなーと思ってたんだけど、ほんとに厨房の煙突なんだって。

もう一本の煙突には何かの紋章がタイル貼りされてた。
左側、ポルトガルの国旗の真ん中の部分にちょっと似てる気がするー。

ということで、20分くらいで王宮をざーっと見て回りました。
見た時間は短かったけど、王宮ってやっぱりひとつひとつが本物のせいか、いいもの見せていただきましたって感じ。（←相変わらずのボキャ貧）

王宮の目の前にはシントラのきれいな町。

シントラの文化的景観 史跡・遺跡

路地好きの血が騒いだので、ちょっぴり散策もしてみたりして。

そうこうしているうちに時間は15時。そろそろリスボンに戻りましょー。シントラ駅まではてくてく歩くことに。

歩いてる途中でさっき行った王宮が見えた。王宮に行く前、あの２本の煙突イマイチだなーと思ってたけど、行ってみて、あれは大勢の人の料理を作るための厨房の煙突なんだなーってわかったら、逆にかわいらしく見えてきた。

こちらは建物が可愛いな、と思って撮ったものなのだけど、シントラ市庁舎だった模様。

シントラ市庁舎 建造物

王宮から歩き始めて15分ほどの15:10頃、無事シントラ駅に到着♪
おーっと、リスボン行きの鉄道がすぐに出るっぽい。少しでも早く着きたいからとび乗ってしまえーー。

シントラ駅 駅

そして30分後。私たちは今、ベンフィカの駅のホームにおります。

なんか、シントラで飛び乗った鉄道がロシオ行きじゃなかったんですよねー。でも、ラッキーなことに思いのほか早く気づいた（←なぜか、どや顔）
んじゃ、どこかで乗り換えなきゃということになって、路線図見てたらベンフィカの文字が。そういえば、ナザレでサッカーの中継が盛り上がってたの、ベンフィカの試合だったなあ。ってな理由でベンフィカで乗り換え。
試合の日、この駅はサポーターでいっぱいになるんだろうなー。ちょっぴり混ざってみたいかも。

ということで、16:20。ちょっとバタバタしたけど、アパートメントに戻ってきたよ。シントラで買ったお土産を下ろしたら再び出発。

さて、お土産の買い出しに行くぞー。
旦那「昨日の夜ガイドブック見たけど、カテドラル見てないと思うんだよ」
あら、買い物時間減っちゃうなぁー。でも、旦那がポルトガルで見たいと言っていた南蛮屏風は見に行けなかったことだし、われらの旅は主張したもん勝ちなので、カテドラル見に行っちゃいましょう！

ということで、こちらがカテドラル（大聖堂）。

リスボン大聖堂 寺院・教会

中も入らせていただきました。静かで落ち着く場所でした。

大聖堂を見た後は何箇所かで楽しくお買いもの☆満足じゃー。
そして、ポルトガル最後の晩餐へ。来たのはアパートメントからすぐ、ロシオ広場に面してるこちらのカフェ。

◆Cafe Nicola

カフェ ニコラ カフェ

カフェだけど、お食事もできるのよ。
こちらはサーモンのマリネ。オリーブオイルをピシピシかけて召し上がれ。（by サーブしてくれたおじさん）

そして、魚のグリル。おいしかったー。
いろいろサーブしてくれたり、気にかけてくれたおじさん、どうもありがとう。
チップの額、聞き間違ってちょっぴり多めに書いてたけど、楽しく過ごせたからいーですよ。

時間は20時半。夏のヨーロッパの夜はやっぱり明るいな。

ということで、ポルトガル最終日、充実した一日でした。あとは明日は日本に帰るだけだし楽勝楽勝♪
今日もサン・ジョルジェ城の夜景におやすみのご挨拶をして眠りについたのでした。

=== 8月17日 =====================
7:50 ロシオ駅着
8:11 ロシオ駅出発
8:50 シントラ着
9:50 ペーナ宮殿バス停到着
10:00 ペーナ宮殿 in、11:00 out
11:50 シントラ町中心着
12:10 レガレイラ宮殿着、13:40発
14:00 王宮 in、14:30 out
15:10 シントラ駅着、15:40ベンフィカ下車、16:25 ロシオ駅着
17:55 リスボン大聖堂立ち寄り
19:15 カフェニコラ in、20:30 out
20:45 アパートメント着
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