カナダ(4)ホットドッグで癒されて／バンクーバー

2017/12/02 - 2017/12/03

年に一度の長旅も最終盤。悲壮感すら漂う自分に、バンクーバーで出会ったペルシャ女子が「元気だしてね」とメッセージカードをくれました。

たった５時間の滞在で何が出来るか？といういつものパターンで、締めくくりも充実のカナダに。ありがとう、リヤナ。

エリア バンクーバー(カナダ)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 3.5
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 4.5
• 交通: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 徒歩 飛行機
• 航空会社: エアカナダ ANA
• 旅行の手配内容: 個別手配

朝７時のフライトでも、空港直結シェラトンはフロントの一つ上のフロアにターミナル間を行き交う無料のLINK鉄道であっという間にチェックイン。

エアカナダのメープルリーフラウンジのロケーションはやや変化球。セキュリティチェックを抜けると誰もがエスカレーターで下のフロアに移動するところ、敢えてエレベーターで４階へ。プライオリティパスで使えるプラザプレミアムラウンジは同じく３階です。

バンクーバーまでの５時間は国内線でも、行きのインチョン／トロント間と同じ最新のシートでした。

早起きしたので殆ど寝てたわけですが。

離陸前、SWに出てきそうなメカに凍結防止剤と思しき薬品を機体に浴びせられる洗礼。

トロントの夜明け。冬のカナダは全般にモノトーンなイメージ。

エアカナダは間違いなく北米エアラインです。

バンクーバー着、9:06。

案の定こちらも鈍色、しかも冷たい雨。

トーテムポール的な彫像があちこち林立する個性的な空港でした。次の羽田行は15:05発なので、いざ街中へ！

都心と結ぶスカイトレインは空港直結、矢印に従えばすぐ駅です。

週末だったのでダウンタウンまでは割引運賃の7.75CAD、券売機はクレジットカードOKです。

改札もないし無人運転だし、うっかりチケット買わずに乗れちゃうわけですが、抜き打ち検査もあるとかで。良い子はちゃんと払いましょう。実際発車直後に検札に来ていました。

電車を降りたら、以前イラン旅行で親しくなったハリリさんの学友フーマンさんとランチの約束、米系百貨店のノードストロームを目指します。バンクーバー、ビルだらけ。

トロント在住の同級生が「ロンドラ」と呼んでいたのは、どうやらコレ。

週末の午前10時過ぎにしてほぼ無人の大通り。行き交う人も少なく、氷雨が余計に心を冷やします。

坂を下って海辺まで。ギュっとコンパクトで坂の多い街並みが、我らが故郷神戸に似ていて落ち着く、とトロント在住の級友が話していました。確かに。

線路はあれど動く列車は見当たらず。いよいよこの町に避難勧告でも出てるんじゃないかと不安になってきました。

バラード入江に面したカナダプレイスに。ようやく観光客がパラパラと。雨脚もパラパラ強くなり、つかの間雨宿り。

祝・建国150周年。

フーマンさんは入江の向こうから来てくれるとの事。船でわざわざ！と思ったら、普通に車でグルリと。

待ち合わせまで少し時間があったので、カナダ人御用達ブランドのRootsに寄って、記念に自分用のセーターを。やたらと陽気なザ北米！（偏見）の店員さんたちにまんまと乗せられ。

昼前になってようやくノソノソ賑わい始めました。寒い折のカナダ人、週末の朝は冬眠か。

そしてノードストローム前でフーマンさん親子とハジメマシテ。お目当てのペルシャ料理屋さんは開店前だったため、娘さんのリヤナちゃんが大好きなハンバーガーショップに。

中身を自分でカスタマイズできて、なかなか愉快です。出来上がるまで塩味ピーナッツが食べ放題。

ピーナッツの皮むきでモタモタしてたら、英語はもちろん、ペルシャ語にドイツ語も堪能な才女リヤナちゃんが「こうするのよ」って。

もうすぐ長旅も終わりでさぁ、と嘆く僕に、お店に備え付けのクレヨンでサササっとホットドッグの絵（勿論サイン入り！）を描いてくれて「落ち込んだらこれを見て元気だしてね！」。素敵少女リヤナちゃん、将来の夢を聞けば「有名になることよ」即答。それ、叶う気がするよ。

再びスカイトレインで空港へ。混雑していましたが、Cクラスはチケットに貼られたYVR（バンクーバー空港）の文字入りシールを見せると、VIPレーン的な所からショートカット可。

ここから羽田までは、当初ANAの代名詞でもあるスタッガードだったのに直前で最も旧式の残念すぎるおんぼろシートに変更され、テンション底値です。15時過ぎに離陸して、帰国は翌日の18時半なので、シャワーを浴びに。

雑魚寝なら10人ぐらい平気な広さのシャワーでした。

普段は赤組一筋の自分が敢えてANAで帰るのは、スタッガードで敵陣視察！のはずが…とブツクサ言いながら、カナダのビール飲み比べの飲み納め。

国内線同様、国際線も民族的なアート満載です。

プラスチックの容器って、どうにもこうにもテンションが上がり辛く。

生憎の満席で11時間弱のフライト。羽田乗り継ぎでホームベース関空までは更に大混雑で、通学時間の地下鉄東西線の気分。こうして少しずつ夢の世界から現実に引きずり戻されるのも荒療治で良いのかも。

音楽とモヒートに明け暮れたキューバの日々は、今も夢だったのではないかと時々思うんです。