キューバ(3)瀬戸は日暮れてモヒートを／ハバナ

2017/11/23 - 2017/11/30

前の仕事を辞めてちょうど充電中の親友レイは二日目も街歩きに付き合ってくれる事に。しかし如何せん運動不足の巨漢は初日でくたびれたらしく【レ】「どこ行きたい？」【僕】「昨日ハバナ湾の向こうに見えた要塞とか」【レ】「遠いしやめようよ」。

渋々モロ要塞までは付いてきましたがどんどん足取りが重くなり、挙句クラフトビール飲んで、次の店でモヒート飲んで。そこで目敏く日本人旅行者を見つけたバンドは、サービス！と称して太古の歌謡曲を奏でてくれました…まさかのキューバでルミ子。併せてキューバのネット事情もメモっときます。

エリア ハバナ(キューバ)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 5.0
• ショッピング: 3.0
• 交通: 3.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 高速・路線バス タクシー 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

この国で外国人は基本的に兌換ペソを使うわけですが、この日は新市街からバスで旧市街を目指すことに。「路線バスはこっちで乗りなよ」とレイから人民ペソのおすそ分け。

路線バスは旅行者にはややハードル高し。バス停のアナウンスはないし、そもそもバス停なんて在って無いような所で。

翌朝トリニダーへ向かうため、長距離バスのビアスールでチケットを買いに。

２０１８年１２月現在の最新時刻表をば。

結局トリニダーからの復路のみ買えて、往路は当日キャンセル待ちをせよ、との事。ビアスールのスタッフもレイも、ほぼほぼキャンセルは出るから安心しな、とは言うものの。

ついでにビアスールの隣にあったエテクサでWi－Fi１時間分を購入。旧市街とか賑わう場所では絶望的な長蛇の列ができるエテクサも、新市街とか郊外ならすぐ買えます。銀色の部分を硬貨や爪で擦ってパスワードを入力すれば接続可能。

当旅行記の最後に紹介するような公園など公衆Wi－Fiが使える場所でエテクサを見つけて繋ぎます。接続後はこまめにログアウトをした方が。ただブラウザーを閉じただけだとログインしたままで、翌日には１時間使い果たされていた事も。お気をつけて。

ビアスールの発着場の近くで手持無沙汰にしていたおじいちゃんをレイが見つけて、モロ要塞まで車を出してもらう。この辺の交渉もキューバ人の知り合いが介してくれると助かります。

一大観光地のモロ要塞前。

作り物の砲丸はくっついてて持ち上げられず。

堅牢な要塞の中をぐるり歩いて一周。

初めて中に入る地元っこレイは狭い狭いと仏頂面。いや、君が大きすぎる。

旧市街から海底トンネルを経て渡った要塞側からは世界遺産の街並みが一望できます。

要塞内部はいくつかの博物館的空間に分かれていて、何とも微妙な展示品が出迎えてくれます。レイもすぐ飽きて早歩きに。

ドラクエ気分。要塞内部はそんなに広くはありません。

荒れた成人式の直後のように軒並み窓が割られた灯台。

ダンジョンの上には物騒な大砲群が。

要塞の先っちょに腰かけたおじさんを見つけたレイが「絶対あいつは飛び込む」と言って聞かないので、暫く二人しておじさんを見守る羽目に。

当然飛び込まず。

要塞観光の際は旧市街から乗ってきたタクシーに待っといてもらう事、なんて聞きますが、この時は普通にわんさか客待ちタクシーがいました。何とも不穏な帽子を被ったドライバーの車で再び海底トンネルへ。

トンネルから旧市街に戻ったすぐの所に程々はやっている地ビールレストランが。喉が渇いたと駄々をこねる親友と共に寄り道。

但し前日の地ビールレストランと違って中ジョッキがなくって、必然的に少人数だと瓶か缶に。これもキューバではお馴染みのブカネロ。

道幅と同じ車幅のクラシックカーたちは、観光客向けのみならず普段使いのも結構な頻度で混じっています。

ここは手ごろでボリュームあるぜ、とレイおすすめのレストランで昼食。もちろんバンド付き。

お昼のお手頃コースではドリンクでモヒートも選べます。豆のスープとかキューバ的。

クリスマスインサマー。赤道付近や南半球のクリスマスは概ねこんな感じで、気分だけでも、と。

各卓を巡って外国人に「どちらから？」と尋ねるバンドマンたち。各国の童謡みたいなのを即興で歌ってましたが、何故か自分の前では「瀬戸の花嫁」をドヤ顔で熱唱開始！サビで「大事ニィ、チーテーネ」と繰り返す（惜しい）。聞けば松山や湯布院で（渋い）働いていたとか。ありがとう。でもモヒートとルミ子の相性はいまいちだったかも。

このお店に限った事でなく、キューバのトイレでは頻繁に「おいおい、何か一つパーツを忘れてるじゃないか」と。こういうのってどう腰かけるの？空気椅子っぽく、とか。

ほろ酔い食後は近くのラ・ボデギータ。前日のフロリディータ以上の人込みです。

ヘミングウェイが通ったこの店は、飲まずに中を見る人たちで鮨詰めでした。

フロリディータのダイキリ同様、がんがん量産される名物モヒート。

酔い覚ましにカテドラル（え！）。

バロック建築でもキューバ風でトロピカル。散策で火照った体を休める時にも。

旧市街のあちこちに「写真撮ってね、チップとともに」の皆様。

カテドラル広場の程近くに古本市。いかほどの価値があるか怪しいものも多いですが、ゲバラ本とか充実してました。

カリブ海周遊のクルーズ船とか恐らく一生ご縁がない。

旧市街は兎にも角にもクラシックカー！

でも個人的にはパックマンみたいな可愛いココタクシーに興味津々。新市街に戻る折に「乗ってみたいなぁ」とレイに話すと「えっー、これで？？」。

乗ってから分かった事柄。風を感じながら走るのは爽快。しょせんバイクがベースなので馬力がない。大型車に囲まれると生きた心地がしない。

マレコン通りの釣り人たちをかすめて一路新市街へ。

来ました！キューバ名物、「何故こんな普通の公園に一日中すごい人だかりが？」。

スマホやタブレットを手にした皆さん大集合！は公衆Wi－Fiが使える目印。日本からレイを始めキューバの友達とメッセージのやり取りをしていた時、彼らは自宅でなくわざわざ公園まで出てきてたのだ、と知る。

一度繋がれば比較的快調です。ただ混雑しているのか、そもそもログインできない時も。根気よく何度もトライしましょう。

旧市街と比べれば格段に飲食店が少ない新市街。それでも暗い街中にポツリポツリと点在するカフェには夜中も地元の人たちが集って楽しそうに談笑しています。

残念ながらビールはなかったので。新市街のカフェや露店は兌換ペソで支払ってもお釣りは人民ペソ。ちゃんと計算してくれます。翌朝はレイの親友エドゥが加わり、終日自堕落ビーチですが、本当にグダグダでダルダルであまり誰かの参考にはならない予感大。