2017/11/23 - 2017/11/24
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ノーーウォリーズさん
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3週間の南米の旅でマチュピチュを訪れました。マチュピチュはスペイン統治時代には全く知られておらず、1911年に発見させるまで秘密のベールに隠されており、今でも判っていないことが沢山ある神秘のインカ遺跡です。今では誰もが知っている南米のハイライトです。個人的にはあまりに有名な観光地は混みすぎているため避けていたのですが、南米に来たならここだけはやはり外せないだろうと考えて、ガラパゴスからパタゴニアへ移動途中にペルーに寄ることにしました。ペルー滞在は5日間で、1泊2日でクスコからマチュピチュに行ってきました。11月終わりは雨季の始まりということもありオフシーズンで混雑は少な目でしょうが天気が心配です。
- 旅行の満足度
- 4.0
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ペルーのリマからクスコへ空路で移動中。アンデス山脈の真上を飛行しています。この区間は空路なら1時間ですが、バスなら24時間かかります。辺境のバス旅が大好きな私ですが、今回は時間もなく大人しく飛行機を使いました。
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クスコに着く直前、ひときわ高い山が左側に見えます。これはサルカンタイ山 Nevado Salcantay 6271mでマチュピチュのすぐ南側にそびえる山です。
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アンデス山脈の乾いた大地が続くなか突然都市が見えてくるとそこがクスコでした。上空からクスコ空港を見たところ。
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定刻通りにクスコに到着。今回利用したのはペルービアン航空Peruvian Airlines、ペルーではLATAMとAviancaの2社が信頼がおける大手航空会社です。問題はどちらもペルー国内線のチケットに外国人特別料金を課しており一般料金にUS$170が追加されることです。これを避けてペルー国内線のチケットを安く買う方法は、国際線の一部として(例、サンチアゴ>リマ>クスコ)買う方法です。しかしこの手はすでにガラパゴスで使用してしまったため、仕方がなく外国人特別料金が必要ないペルービアン航空を使いました。値段はLATAMの半額以下で往復US$120と格安。機体が古いため、着陸時に視界が悪いと着陸できないとかペルービアン航空の評判は良くありませんが、幸いにも往復とも時間どおりでした。雨季は特に心配ですが、早朝の方が欠航の可能性は少ない様です。
アレハンドロ ベラスコ アステテ国際空港 (CUZ) 空港
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クスコの空港から市内まではタクシーを使いますが、空港建物出口では30ソルとかふっかけられます。そこで右(北側)の空港敷地出口まで3分歩き、クスコの空港すぐ外にあるバス停でタクシーを捕まえると10ソルで一発OKでした。写真はクスコ市内に着いて最初に向かった所、マチュピチュのチケット売り場です。中心地のプラザデアルマスから歩いて3分ですが、売り場はガイドブックの地図と違う場所で頻繁に変わるので要確認。2017年時点でマチュピチュのチケットは公式サイトからオンラインで購入することができず、代理店でしか買えません。しかし法外な手数料をとられるので、ピークシーズンやワイナピチュ山(人気が高く1ヶ月前にはチケットを確保する必要がある)に行ななければ現地のクスコで買うことをお勧めします。マチュピチュ遺跡とマチュピチュ山(トレッキング)のチケットを前日に購入して200ソル。ペルーの物価を考えると、すごく高いですね。現地人はマチュピチュに行かないのでしょう。
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Pavitos通り、中心地のプラザデアルマスから歩いて15分程です。普通の通りに見えますが、ここからオリャンタイタンボへの乗合タクシーが出ています。呼び込みがオリャンタイタンボと叫んでいるのですぐ分かると思います。程なく4人の乗客が集まり出発。クスコを到着後すぐに出たのは、クスコは標高3500mに対しマチュピチュ(アグアカリエンテス)は約2000mと低く高度順応のためです。
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あまり注目されませんが、オリャンタイタンボへの道中はとても綺麗な景色が続きます。
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ウルバンバの町の背後にそびえるベロニカ山 Nevado Veronica 5750m。登頂には結構な技術がいる山みたいです。
ホテル マベイ ウルバンバ ホテル
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オリャンタイタンボ Ollantaytamboのハイライトはオリャタンボ遺跡ですが、130ソルのクスコ共通入場券を持っていなかったので外から見るだけです。それでもその全容は良く見えます。
オリャンタイ タンボ遺跡 史跡・遺跡
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オリャンタイタンボの町並みも古い雰囲気が残っていて散歩の価値はあります。観光客の殆どが通り過ぎるだけの様ですが、宿泊してみるのも良さそうです。
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夜7時発のペルーレールでアグアスカリエンテス Aguas Calientesへ向かいます。鉄道のチケットはクスコで当日購入、オンラインと価格差はなかったのでどちらで購入しても同じです。
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オフシーズン11月の夜便の鉄道だったので、ガラガラかと思っていましたがほぼ満席でした。夜は景色も見えずただ乗り心地の悪い電車に揺られるだけで全く楽しくありません。1時間半の鉄道の旅で片道US$60、英語が話せるクルーがフレンドリーにサービスしてくれますがスイス並みの料金は高すぎでしょう。リマからアグアスカリエンテスへ当日移動のためにこれしか選択肢がなかったためで、できれば昼便がお勧めです。値段も10ドルも違わないです。
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翌日、マチュピチュへ出発です。朝一番が混雑が少なくベストだと聞いていたので、始発の朝5:30のバスに乗るために、朝4:45にバス停に着いたのですが、すでに大行列で200人以上並んでいました。11月のオフピークでもこれなので、ピークシーズンは想像もできません。ただ、5:30出発のバスは1台ではなく次々とやってくるので、時間ロスは最少でマチュピチュへ出発できました。バスチケットは前日に買っておきましょう。
マチュピチュ村 散歩・街歩き
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マチュピチュ遺跡の入口前で再度の大混雑。南米のハイライトなのである程度の混雑はするでしょうが、いくら良い場所でもこんなに人が多い場所は秘境好きの私には好きになれません。東京の地下鉄に乗った時を思い出しますが、我慢します。
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ほぼ先頭をきってマチュピチュ遺跡へ入場。人の少ない僅かな時間を楽しみます。写真は入口からすぐに見える東側の農業テラスと呼ばれる地域です。普通は早朝が一番天気が良いのですが、この日は霧に包まれています。神秘的な雰囲気で天空の城の様な趣ですが、よく見えないので観光には向きません。運が良いのか悪いのか。。
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王宮 Royal Palace呼ばれる地域です。王が住んでいたことを示す豪華なものは何もなく、質素な石作りの建物が残るのみです。普段は想像力を働かせる私ですが、ここが王宮であったことをイメージするのは難しかったです。インカ文明には壁画を描いたりする習慣はない様です。
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王の墓 Royal Tomb。と呼ばれていますが、棺などそれを証明するものは見つかっていないとの事。
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マチュピチュ遺跡の中は霧が濃く一方通行があったりと、結構道が入り組んでいます。それに案内板もないので、どこにいるのか分からず道に迷いました。結局お世話なったのが、見ず知らずのツアーグループのガイド、彼らの話を盗み聞きすることでようやく現在地が分かりました。ガイドはいた方が良かったですね。ちなみに2017年現在、マチュピチュ遺跡の入場はガイドを付けることを義務付けられているはずですが、徹底されておらずガイドなしでも大丈夫です。また水のペットボトルや食べ物のチェックもなく持ち込めました。しかし中にトイレはありませんので注意。
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見張り小屋 Caretaker's hut付近が一番の撮影スポットで、皆さんの旅行記でもおよそ半分がここから撮ったマチュピチュ遺跡の写真を表紙にしています。それを見ると素晴らしい眺めですが、いつもそうとは限りません。この日は霧に包まれご覧のありさま。。全く見えません。さすがにこれはショックです。
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何も見えないけれど、チケットも買ったのでとりあえずマチュピチュ山の山頂へトレッキングに向かいます。ご覧の様に険しい石段を登りますが周りは霧に包まれ、あとどれ位なのかは全く分かりません。
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ほぼ頂上の近くに辿りついた時、少し霧が晴れた瞬間があり僅かにマチュピチュ遺跡が見えました。
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そしてマチュピチュ山の頂上に着いた時、丁度そのタイミングに合わせるかのように霧が晴れて行きました。そしてマチュピチュ遺跡には日が差しています。これには感動!
マチュピチュの歴史保護区 史跡・遺跡
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そのため同じ様な写真を何十枚と撮ってしまいました。マチュピチュ遺跡の写真をこの角度(高さ)から見るのは珍しいのではないでしょうか。3方を谷(ウルバンバ川)に囲まれた山にひっそりと存在するのが良くわかります。
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マチュピチュ山 3061mの頂上の様子。霧が晴れた瞬間に居合わせたラッキーな人たち。トレッキングはワイナピチュ山の方が人気は高いですが、マチュピチュ山の方が300m以上高く、向こうにワイナピチュを見ることができるのでこちらの方が展望は良いかと思います。
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帰りは気温が急上昇して凄く暑きなって来ました。こんな暑い中登山しなくて良かったです。マチュピチュ山の登山ルートはワイナピチュ山のそれと違い、途中に遺跡などはなく、純粋に山頂までのトレッキングと考えるべきです。約600mの高低差で3時間程で往復できます。
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見張り小屋付近に戻ってきました。上の3時間前の霧がかった時と同じほぼ場所で撮ったのですが、こんなにも違います。霧も神秘的ですが、やはり晴れているほうがずっと良いです。
見張り小屋 史跡・遺跡
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王宮地域も全然違います。これなら道に迷うこともないでしょう。
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写真は聖なる広場 Sacred Plazaと丘の頂上にはインティワタナ Intihuatana、太陽の観測に使われた神聖な場所です。マチュピチュ遺跡のハイライトでいつも人が多いです。
インティワタナ (日時計) 史跡・遺跡
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マチュピチュ遺跡北側へ行って反対方向の南側を望みます。アルパカがうろついており沢山の観光客と写真を撮っています。記念撮影してもチップを要求されないので安心です。
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右上に見えるのが見張り小屋でその後ろがさっき登ったマチュピチュ山です。十分楽しんだところでマチュピチュを後にします。朝6時から12時までたっぷり6時間の滞在でした。
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マチュピチュ遺跡の入口では午後のチケットをもった人たちで混雑しています。帰りは歩いて山を降りることにします。ほぼ直滑降の急坂です。
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40分程で、谷底の川まで降りました(登りは1時間程がかかるようです)。谷底からマチュピチュ遺跡を振り返ると山の頂上に僅かにその姿を見ることができます。そうは言っても何も知らない状態でこれを谷底から見つけるのは難しく、ほぼ完璧に隠されています。マチュピチュに西洋人で最初に訪れた人も現地の子供に案内されて偶然発見できたとのことです。
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更に40分ほど歩くとアグアスカリエンテスの村が見えて着ました。この道はウルバンバ川と谷底からの景色が楽しめますが、狭い未舗装道路にバスが頻繁に埃を上げて走ってるのであまりお勧めはできません。
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トレッキングの疲れを癒すためにアグアスカリエンテスの温泉 Las Termasに行きます。ここが村の名前の由来になったのは明らかです。お湯は茶色く濁っており温泉の感じはしますが、日本のそれと比べあまり熱くはなく、雰囲気も温泉というよりプールです。
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そのまま駆け足で駅に向かい、3時発のペルーレールでクスコへの帰路に着きます。復路は昼間のため景色も楽しめます。
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車窓からは名もなき小さな遺跡が見えます。有名なインカトレールからは離れていますが、この辺りにはインカ時代の遺跡が点在するようです。
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遠くに見える岩山も雄大です。いつかインカトレックのためにまた戻って来たいですね。
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オリャンタイタンボには日没寸前に戻り、そこから駅で待っていた乗り合いタクシーでクスコに戻りました。雨季のマチュピチュ、雨は降りませんでしたが早朝は霧がかかり最初どうなるかと思いましたが、その後は晴れてマチュピチュ山からの展望が最高だった旅でした。
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この旅行記へのコメント (2)
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- travelさん 2021/10/29 09:36:59
- マチュピチュ山山頂
- ノ--ウォ-リ-ズさん、マチュピチュ山山頂は私が2003年に登った時に比べると随分広くなりましたね。
2003年の山頂は2㎡ぐらいでペル-国旗がはためいていて印象深かったです。
当時はマチュピチュ遺跡の何処にでも入れて大きな木の木陰で寝そべって空を見上げたのが懐かしいです。
今現在はコロナ禍でまだ閉鎖中なのかな。
イグアスの滝の旅行記に訪問頂き有難うございます。
迫力満点でとっても楽しいアクティビティでした。
travel
- ノーーウォリーズさん からの返信 2021/11/01 22:10:48
- RE: マチュピチュ山山頂
- travelさん、こんにちは
マチュピチュ山の山頂は比較的に平坦なので、木を伐採して広くしたのでしょう。2003年と比べたら2017年は世界中で観光客は増えて有名観光地はいつも混雑していますね。2021年コロナ禍では旅行できませんが、これが終わったら世界中で旅行ブームとなりまた激増するのではないでしょうか。
イグアスの滝やギアナ高地など、travelさんの旅行記で行きたいところが沢山あります。また行ける時期になったら参考にさせて頂きます。
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