さわら雛めぐりで雛舟を拝見~佐原の街並みの中心を流れる小野川をゆらりゆらり。河岸から間近に拝見できるのもグッドです。ほか、うなぎにスイーツ、東洋軒のインディアンライスも悪くないでしょう~
2018/03/11 - 2018/03/11
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たびたびさん
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この時期はあちこちのひな祭りを見てきて、ちょっと一服と思っていたのですが、佐原の雛舟のポスターを見たら賑やかそうだし、これなら行ってみようかなと思った次第。
佐原も佐原の大祭以来、ずいぶんご無沙汰。ここらでもう一度行っておくのも悪くはないでしょう。
ところで、佐原の街並みは、水運を支えた小野川沿いが中心。小野川から物資を陸に上げるための河岸である「だし」が今でもいくつか残っていて、川沿いの通りから川岸へ降りる階段があちこちに残ります。そこから、川沿いの建物を見上げたり、この日はひな祭りの雛舟が運航していて、間近にそれを眺めたりして楽しめました。
なお、雛舟はさわら雛めぐりの期間中に、一日だけ。雛舟は6艘。伊能忠敬旧宅の前から出て、小野川を進行。先頭の船はお内裏様とお雛様。その後には、子供たちも含めた三人官女や五人囃子へと続きます。
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佐原に行くんだったら、香取神宮も寄ってみましょうか。社殿が美しい神社だったですよね。
東京駅からだと香取神宮行きのバスがあるのですが、今回はJR成田線の香取駅から歩きました。
ちょっと距離もあるし、意外に寂しい道。もっとメジャーな感じがあってもいいと思うんですが、意外にそうでもないようで。
ちなみに、この香取神宮ですが、鹿島神宮とは神社の格は同格。神宮と言う名前が付いています。出雲の神様がなかなかいうことを聞かないので、鹿島神社の神様と連れ立って説得しに行ったという功績。それで高い格式になったという経緯です。 -
鳥居から本殿までの広い参道がありますが、少し横道に入って行く道。
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入口に要石の看板があって、そこから要石の方に向かいました。
これは地中深く埋まった石で、地震を鎮めているとされる石。 -
しかし、その石はというと柵に囲まれて少し頭を出した小さなまあるい、何だかかわいらしい形。そのギャップが面白いですね。
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石段の先には、赤い総門。悠々と翼を広げたような唐破風です。
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その先の楼門は、元禄13年(1700年)に徳川幕府が建てたもの。三間一戸の純和様。丹塗りの赤い門です。
和様は、全体が整ってはいるんですが、動きがなくて面白みには欠けるのは否めない。この門もそういうところがあって、この前に建つと本殿の流麗な姿がもう目に入ってくるので、はやばやとそっちの方に目が行ってしまう人の方が多いかもしれません。 -
そして、これが本殿。
楼門と同じく、元禄13年の造営。屋根は檜皮葺。黒漆を基調としたベースとして一方で、 -
イチオシ
それに極彩色の彩りが加わって、シックな美しさがありますよね。
前回感じた印象を再確認できました。 -
今回は、宝物館の方も拝見します。
こちらの目玉は、国宝「海獣葡萄鏡」。現物は少し埃をかぶったような感じで彫りが分かりにくいのですが、むしろ写真で見るとその迫力はすごい。中央のつまみは、神獣が獲物をしっかりくわえた姿。周囲を飾る孔雀、鴛鴦、鳳凰などの姿も活き活きと彫られていました。 -
ここで、もう少し周辺チェック。
飯篠長威斎墓は、香取神宮の奥の宮の手前。 -
墓の石段を上って行くと、大きな顕彰碑とその傍らに小さな墓がありました。墓はたぶん宝篋印塔があったんだと思いますが、崩れて上の部分だけが残っていて、一見すると変な恰好になっています。
ちなみに、飯篠長威斎は、天真正伝香取神道流の祖。剣法の奥義を極めた人物です。 -
香取神宮から佐原の市街まではバス。まだ待ち時間があるので、門前グルメもチェックします。
亀甲堂は、香取神宮門前のお団子屋さん。 -
イチオシ
みたらし団子と草だんごの甘辛セットをいただきました。うーん、このだんごの弾力とふわふわ感はいい。お餅の団子なんですが、それだけではない。この弾力にはなにか特別な工夫も感じられますね。みたらしのタレも表面的なおいしさの奥にもう一味、味わいがある。このレベルに高めるのは、いろんな努力があったのではないかと思います。
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香取神宮の門前にはお団子屋さんが複数あって、亀甲堂と梅乃家本店は隣同士のお団子屋さんです。
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みたらし団子の食べ比べをしてみましたが、濃厚な味わいの亀甲堂に対して、こちらはあっさり淡白な味わい。焼いた香ばしさも程よいかなと思います。
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このバスで移動です。
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こちらでも、少しスイーツチェック。
おざわ菓子店は、山車会館の方。声をかけると粉だらけになったご主人が出てきて応対してくれました。 -
いただいたのは、いちご大福。150円なのであんまり期待していなかったのですが、これは侮れない。いちごもしっかり甘いし、皮のプリンプリン感も餡子の安定感も素晴らしいですね。佐原ではイチオシのいちご大福だと思います。
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これは八坂神社。境内に佐原の観光の目玉の一つである水郷佐原山車会館があるので、ここを訪れる観光客は少なくないはず。
佐原の大祭は、この神社の例祭です。 -
神社は、佐原本宿地区の総鎮守。ただ、本殿の規模とかはイマイチ。地元の神社といった感じしかないでしょう。
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山口屋本店は、八坂神社から中心部に少し進んだところ。どうかすると個人住宅みたいな構えの和菓子屋さんです。
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いただいたのは、芋大福。熊本のいきなりだんごのように、焼き芋のスティックがはいっているのかなと思ったら、これはサツマイモの餡ですね。白餡とは違って、確かに芋の味わい。しかし、重くならず、ほどよい甘さで自然な味わい。バランスも取れています。
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忠敬橋のところまで出てきました。ここは、佐原市街の中心部。佐原の観光で街歩きをする時は、どこに行くにしてもこの橋が起点になるでしょう。橋の親柱には伊能忠敬に因んだ測量の機械がモニュメントとしてデザインされていますが、あまり気が付く人はいないかも。とにかく、街の中心です。
さて、向こうにはもう雛舟が待機していますね。 -
雛舟は、小野川を船団を組んで進みます。
小野川にはあちこちに河岸があって、そこからなら間近で見ることができる。いい感じの場所を見つけて、雛舟を待ち受けました。 -
先頭がやってきました。
内裏様とお雛様というひと組みの舟。 -
イチオシ
平安調の優雅ないでたち。赤い緋毛氈に桃の花も雰囲気を出してますね。
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続いては、五人囃子。
ひちりきを吹いている二人もかっこいいですね。 -
五人官女に、
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子供たち。
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ちゃんと衣装に身を包んで、
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楽しそうです。
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舟はゆったりゆったり。
ここから奥に進んでまた同じコースを帰ってくるんですが、それを待っているとまた1時間くらい待つことになります。 -
では、その前に早めの昼飯にでもしましょうか。
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小野川にはいくつか橋が架かっていますが、この開運橋は、一番下手。もうすぐ線路があるといった場所。開運橋自体がどうということはありませんが、伊能忠敬旧宅辺りから、この開運橋までが小野川沿いのそぞろ歩きの範囲になると思います。
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佐原の市街にはうなぎ屋さんが何軒もあるんですが、こちらのうなぎ割烹山田はダントツで一番人気のお店。この日も長い行列が出来ていました。
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さて、うなぎの方は蒸さない関西風。しかし、ストレートにうなぎの芳醇なうまさが伝わってきます。かなりいい。ただ、これだけのうなぎなのになぜかあまり格調が感じられないのは、汁と漬物の味が濃いからでしょうか。ここはもう少し改善の余地があるのかなと思います。
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続いては、ほていやさん。
看板商品はもなか。つぶし餡とゆず餡の2種類です。 -
ただ、今日はそっちの方ではなくて、このひな人形。
小さなかわいらしいひな人形ですが、 -
お店とは別棟に飾られていて。
少し女将さんとお話をしましたが、大事にされている感がとっても伝わってきました。 -
タカヤナギは洋菓子屋さん。ただ、賑やかなエリアからは離れているので、観光客にはちょっと縁遠いかもしれません。
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いただいたのは、シュークリーム。クリームのトッピングとかかわいらしいですが、真骨頂はたぶん芋のクリーム。重量感が加わってやや重いかなと思ったところで、最後はカスタードクリームが現れて安心する。ちょっと物語があるようなシュークリームだと思います。
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やまとやは、賑やかなエリアから少し駅より。静かな一角だし、お店も地味かな。
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いただいたのは、いちご大福。おざわですごいいちご大福に会った後でしたが、ここのいちご大福も悪くない。これだけ柔らかい皮なのに、溶けてべチョッとすることがない。これもおいしくいただきました。
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武雄亭は、忠敬橋からもすぐの佐原市街中心部。書店の入口に店を構える有名なたい焼き屋さんです。冷めてもおいしいというのがウリですが、まあそんな感じ。一方で、夕方になると売り切れていることも多いので、それは要注意かなと思います。
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福新呉服店は、忠敬橋のすぐそば。佐原市街の中心部にある古い町家の一つです。
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雛めぐりの期間中は、奥に雛人形が飾られています。
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江戸時代からの長い歴史の中であるじの眼鏡にかなったものがこれかというような逸品。
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年代がはっきりしないものもありますが、それでどうということはない。
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しょうゆ顔の関東風の顔立ちは、気持ちの良い上品さが匂いますよね。
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要はいいものをちゃんと見分ける目が大事なんですよね。
大分の日田のひな祭りだとこれは泣く子も黙る丸平だとか。ブランドを前面に出してアピールしてましたが、本当にバカなこと。 -
子供の幸せを願う思いと
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最低限の審美眼さえあれば、それで十分OKです。
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さて、そうこうしているうちに
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雛舟が帰ってきましたよ~
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今度は川沿いの通りから。
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ヤナギの枝もゆらりゆらり。
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のどかな春の日和です。
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皆さん、雛舟の方からの眺めはどうですかあ。
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それより。。
きれいな衣装に身を包んで、それが一番楽しいかな。 -
はい。
今度もまた行ってしまいました。
天気がイマイチで、せっかくの華やかな衣装とか。色が鮮やかに撮れないのがちょっと残念。天気予報では晴れてくると言っていたんですがね。 -
いかだ焼本舗正上は、ここからすぐの小野川沿いにお店を構える老舗。
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いかだ焼というのはわかさぎを甘辛く味付けした味的には佃煮系。
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ただ、それがきれいに串刺しされていて、ビジュアル的にはけっこうインパクトあり。また、真空パックされているので、とっても手軽です。
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店内には、佐原で行われたロケの様子。
さすが佐原。雰囲気のある撮影スポットがいくつもあるんですね。 -
さて、雛舟。もう一度チャレンジです。
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せっかく船団を組んでいるので、その雰囲気を狙います。
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ふむ。ふむ。
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適度な距離を保ちつつ、
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ゆらり、ゆらり。
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ここで日が差しているといいんですが、もうこれで限界かな。
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伊能忠敬旧宅の辺りが終点。到着して、ここから丘に上がる順番を待っています。
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伊能忠敬旧宅は、これ。
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伊能忠敬は日本中を測量して日本地図を作った偉人ですが、50才くらいまでは普通の商売をしていた商人。ということで、土間から内部を覗いても、あくまで静かな商家の佇まい。ここは自由に出入りができるので、気軽に寄って楽しめます。
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樋橋は、伊能忠敬の旧居から小野川を渡って忠敬記念館に向かう木製の橋。樋という名前の通り、かつては灌漑用の水を通した橋だったようですが、今では観光の合間にちょっと一息つける場所。橋の上にはベンチがあるので、川を眺めながらそれに腰かけたりすると、ちょうどいい休憩所になります。
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雛舟の方は、丘に上がって休憩タイムですね。
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伊能忠敬記念館は、佐原の観光だと定番中の定番でしょう。伊能忠敬の生い立ちから、背景にある水運で栄えた佐原の繁栄。そこから、日本地図作りに邁進するところまで、測量機械や遺品を含めたおびただしい展示品とともに、詳しく解説してくれます。
なお、距離を測る道具類はいろんな種類がありましたが、一方で、方向を知るコンパスが見当たらなかったように思いました。使っていなかったわけではないのですが、考えてみるとちょっと不思議に思います。 -
伊能忠敬の旧居前では
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最後の水上パレードに向けて動きが。
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身繕いのチェックをして、
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舟に乗り込みます。
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普段着なれていない着物ですから、
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階段を下りるのは慎重に。
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子供たちも、子供たちを支える大人たちも一生懸命。
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そして、こうしたことがいい思い出になって行くんでしょう。
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街への思いを育むことは、大事な街並みを次の世代に伝えて行くことにもつながりますからね。
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さて、船団が整って、
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最後の水上パレードの始まり。
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だんだん、慣れてきた感じですが、
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今年もこれでおしまいです。
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イチオシ
日も差してきたし、
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では、いってらっしゃーい。
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私は、ここから最後の街歩きに向かいます。
いなえは、忠敬橋からすぐの古い町家が集まる一角。佐原の大祭の写真展をやっていて、ちょっと拝見させてもらいました。佐原の大祭の夕暮れ時、提灯に照らし出された山車の美しさは格別ですが、そうした情緒をよく伝える内容。この建物自体が町家建築の素晴らしいものなんですが、こうした企画展も含めて、佐原の街の観光を盛り上げていると思います。 -
佐原市街には造り酒屋が二軒あって、馬場本店酒造はその一つ。
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ひな祭りの期間中は、ひな人形の展示があるんです。
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お店の敷地の奥の方に進むと
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離れのような建物に、
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明治以降、最近のものまでいくつかの段飾りが並んでいました。上品な顔立ちがかわいらしいですが、サッシの向こう側にあるので、窓越しでしか見れない。そこはちょっと残念です。
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東薫酒造は、馬場本店酒造と並ぶ佐原の市街にある造り酒屋。
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雛めぐりの展示を拝見したいと声をかけると、係の人が展示室まで案内してくれました。
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普段は醸造の見学コースとなっているところだと思いますが、そこを進んだ奥の建物。
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貯蔵タンクの建物の屋根裏部屋のようなスペースに段飾りと遊び雛が飾られていました。
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ほー
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いいじゃないですかあ。
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段飾りもしっかりしているし、
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このかわいらしい遊び雛がまた特にいい。
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イチオシ
眺めていると物語の世界に迷い込んでいくよう。
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こんなのに囲まれて遊んだら
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イチオシ
大人だって楽しくなってしまいますよね。
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それもこんな屋根裏部屋みたいな秘密の場所なんですから。
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ほか、掛け軸に描いた雛人形とか、
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下げもんとかも組み合わされて、これは楽しい。
二つとないシチュエーション。まったくいいものを見せてもらったという感じです。 -
テンションが上がったところで。。
今度は法界寺。佐原市街の端っこです。 -
山門横に詳しい説明板があって、創建は天正11年(1583年)。徳川家と縁が深く、寺紋に葵が使われていたり、本堂には徳川将軍の位牌もあるのだそうです。悠々とした境内の奥には威厳のある本堂。凛とした雰囲気のある立派なお寺です。
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さらに進んで、佐原公園。
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伊能忠敬像の建つ下の公園と上の公園というのがあって、
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イチオシ
二つは割と離れています。
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せっかくなので上の公園の方にも行ってみましたが、けっこうな上り道。そして、街を見下ろす高台には立派な展望台が建っていました。
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桜の並木もあるので、花見の場所にもいいようです。
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帰りは、浄土寺さん。
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浄土真宗のお寺です。浄土真宗のお寺にしてはいかめしさがなくて、穏やかな佇まい。しかし、本堂前の銀杏の大木や小山の上まで整備された共同墓地などは大寺の風格が漂っていて、佐原を代表するお寺であることは間違いありません。佐原の豊かな檀家に支えられてきたお寺なのだと思います。
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虎屋菓子舗は、佐原市街の中心部。楽華最中をいただきました。
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楽華は落花生の落花をもじったもの。包みを開けると落花生の形の最中が現れます。重量感のある白餡が気持ちいい甘さです。
一方で、ここはひな人形を拝見したかったのですが、今年の展示はなし。女将さんが最近亡くなったという話も聞きましたが、できればまた復活してもらえたらと思います。 -
正文堂書店は、忠敬橋からすぐにある土蔵造りの建物。
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外観もけっこうな迫力なんですが、
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中には十三里屋という芋のお菓子屋さんが入っていて、その雰囲気もなかなか。
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芋のどら焼きをいただきましたが、しっとりした焼き芋のおいしさがそのまま。豊かな味わいです。
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中村屋商店は、忠敬橋にも近い小野川沿い。
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入口を入ると
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蔵の建物を利用した雑貨店。
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しかし、二階三階と奥があって、それを上って行くと手ぬぐいみたいな民芸品を扱うショップのエリアから、人形や古い食器類に古式ゆかしい雛人形まで美しく飾ってありました。
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これは、たぶんかつての佐原の繁栄を今に伝える品々。
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イチオシ
かんむりの飾りも豪華だし、人形の顔もいいですねえ。
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背後の屏風も古いひな人形だとちゃんとしてます。
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イチオシ
屏風の渋い絵によって、全体としての雅さが増しているように思います。
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これは棚の中。
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一見ごちゃごちゃしてますが、一つ一つに美しさがある。
うっとりしながら眺めさせてもらいました。
やっぱり、ひな祭りだとこうした逸品を拝見できるのが楽しいこと。雛舟だけでは不十分です。 -
まぎの屋菓子店は、小野川を挟んだ伊能忠敬旧宅の向かい側に建つおかきの専門店。
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お餅を薄く切って、それを焼くか、揚げて塩味か醤油味で味付けするという三種類。袋に入って、いずれも500円です。
食べるとそれほどおいしいというものではないかも。嗜好品といった感じではなくて、自然食品といった感じ。揚げる油がいいから、胸やけとかしないんですということでしたが、一方で、ここのご主人。たばこを吸いながらおかきを焼くのはどうかなと思います。 -
油茂製油は、忠敬橋からすぐのメインストリート沿い。昔ながらの製法で作るごま油とかでけっこう有名なお店です。
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店内に入ると、その目当ての「玉絞め一番搾りごま油」。これが最高の製法で、香りを楽しむためには、加熱せず料理に掛けたりして使うのだそう。以来、ありがたく使わせてもらっています。
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最後の晩飯は東洋軒へ。
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地元では老舗でならした洋食店です。
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イチオシ
さっそく、気になっていたインディアンライスを注文。ドライカレーだということでしたが、むしろデンとのっかった豚のソテーがすごい迫力。カレーも少しサフランみたいな香りがあっておいしいし、これってまさに佐原の名物なんじゃないでしょうか。もっと有名になってもいいように思います。
さて、以上でさわらの雛めぐりは終了。お疲れ様でした。
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