藤枝・岡部・焼津の旅(一日目)~抹茶と朝ラーとスイーツの街、藤枝。駅の周辺散策から美しい蓮華寺池公園では藤枝市郷土博物館のひな人形と若王子古墳群を楽しんで、東海道の旧宿場町の面影もほどほどです~
2018/03/17 - 2018/03/17
8位(同エリア146件中)
たびたびさん
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今回の旅は二日間。焼津に「藤守の田遊び」という伝統行事があって、それをどうしても見たくなったんですね。ただ、調べると焼津といってもかなり不便な場所で、車じゃないと行けないよう。で、レンタカーを借りることにしたんですが、それなら、ついでに旧岡部宿のひな祭りとかも組み合わせてと企画したのが今回の旅。
12月の旅では静岡市とその周辺の探索をして、ようやく頭の整理ができたところだったんですが、改めて、やっぱり静岡県は広いというのが実感。今回の旅のエリアもそんなに静岡市と離れてはいないのに、それでも未知のことだらけ。どれだけ静岡って懐が深いんだという感じです。
ただ、それはそれとして。本日の旧藤枝宿は、東海道53次の22番目の宿場。JR藤枝駅からだと基本バスになるので、アクセスは決していいとは言えません。そして、旧東海道沿いの市街は、それなりに賑やかな商店街となっていますが、その一本北とかの若一王子神社のある通りもさらに古い東海道の筋だったりするし、蓮華寺池公園という美しい公園もある。少し視野を広くしないと藤枝の全体は見えてこないように思います。
また、老舗の和菓子屋さんがたくさんあるのもたぶん宿場町の名残り。ひな祭りの期間中で、通り沿いのお店にはひな人形が飾られていたりして、やっぱりなにか伝統の力も感じることができたように思います。
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東京から朝イチの新幹線で静岡駅に到着。藤枝に向かう前に、まず芹沢圭介美術館に寄っていきます。
その前に、静岡駅で朝飯はっと。。
カフェレジェロ アスティは、アスティ西館でも奥の方。ここでモー二ングをいただきます。 -
東海地方だと名古屋のモーニングが有名ですけど、私はおとなしくハニーバタートーストにしましたが、他はその派手さを少し意識しているかなといったメニューです。紅茶がポットでいただけるもの嬉しいです。
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そして、バスで芹沢圭介美術館へ。芹沢圭介美術館は、登呂遺跡公園の敷地内にあります。
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ところで、芹沢圭介は民芸運動の一員で、人間国宝の染色家なんですが、静岡市の出身なんです。
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民芸運動の影響を受けた美術館は全国にそこそこあって、芹沢の作品は何度も見てきましたが、しかし、ここまでまとまった作品群を見たのは初めて。うーん、なんとも美しいし、ここまで味わい深いのかというくらい。
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一方で、芹沢が収集したコレクションと比較すると芹沢の作品がずば抜けた美しさや深い味わいを持っているわけでもないことにも気が付かされる。つまり、大事なのは審美眼。作る力と同様に、美しいものを見極める目の方も重要なんですね。
琳派もそんなところがあるんですが、民芸運動も長い日本文化の流れの中で理解すべきことなのではないかと思いました。いずれにしても、静岡市に来たら必見。やっぱり素晴らしい美術館でした。 -
静岡駅から藤枝駅に移動して。
藤枝の旧宿場町は藤枝駅からけっこう離れていて、バスになりますが、その前に。。駅の周辺にもスイーツの店がいくつかあるので、こちらから散策を始めます。
保月菓子舗は、藤枝駅から歩いて数分。旧東海道の商店街とは逆方向の南側です。 -
イチオシ
老舗のお菓子屋さんで、朝から、ポツポツお客さんがやってくる。小さな酒饅頭も気になりましたが、いただいたのは「藤枝自慢」。ブッフェみたいな感じで、アーモンドの粉で焼いた洋風のお菓子。これがふわふわで、なかなか奥深い味わい。和菓子屋さんですが、進化し続けるお店といったところでしょうか。いいお店です。
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藤枝駅の北側に出てきて。
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菓心おおくにやは、藤枝駅から北に向かってすぐの市街地。立派なビルの店舗です。
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看板商品はカステラ。小袋にパッケージされていて、これなら食べやすい。小麦の香りもいいしっとりとした仕上がり。特段特徴があるわけではないですが、これだけしっかりした出来。悪くないです。
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形屋菓司は、藤枝駅からバス道路を北に向かった大通り沿い。
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地元密着の小さなお店で品数は限られますが、いかにも職人さんといったご主人が年代物風のショーケースを挟んで応対してくれました。
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イチオシ
いただいたのは、大福。純粋な突き立てお餅にこれもなんの飾りもない小豆の餡子。これ以上ないシンプルな仕上がりには、逆に新鮮な感じを受けました。この味はいつまでも守ってもらいたいものですね。
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さらに進んで。
このマルナカは、藤枝の朝ラー発祥の店。日曜日はお休みなので土曜日に訪ねたのですが、その日はお休みでした。
今回はその轍は踏まないぞと思って事前に電話で確認。しかし、「今度の土曜日は開けるつもりですけど、直前にならないと分からない」みたいなことを言われて、ちょっと変な対応。で、前日に電話をすると「やっぱり休むことにしました」との回答。時々は土曜日に開いているはずなんですが、要注意。事前に確認しないと空振りになる危険性大。けっこう難しいお店です。 -
そこから向かったのは、志太郡衙跡。こちらは、古代駿河国、志太郡の役所等である郡衙の遺跡。
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8世紀前半から9世紀前半にかけての遺跡で国の史跡にも指定されているというので訪ねた次第です。
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掘立柱の建物30棟や門・板塀、井戸や道路などの遺構が発掘されている現場ですが、復元された掘立柱建物が中心にあって、近代的な公園風。想像した迫力ある発掘現場のような風景はありませんでした。ちょっと肩すかしを食ったかなと思います。
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国の史跡志太郡衙跡の敷地内には、志太郡衙資料館という無料の施設も。
展示室は一つ。発掘の様子を説明する史料とかはそれとして、当時の食事の内容が紹介されていましたが、魚や海藻を加えたなかなか豪華な内容。たぶん高級役人の食事だし、少しアレンジはしてあるのかもしれませんが、意外に豊かな食生活を送っていたよう。けっこう驚きました。 -
さらに北に向かって、橋を渡ります。旧市街までだんだん近づいた感じです。
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まるか村松商店は、アイスやお餅にお団子などの甘味処。
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そして、おでんもあったり、飾らないざっくばらんな店構えで、地元でも大人気。この日もお客さんがいっぱいでした。
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イチオシ
私は、みたらしだんごと餡子のヨモギだんごをいただきました。ずば抜けてうまいというほどではありませんが、きちんとした味わい。自分の家でほっとするような店内の雰囲気も人気の理由だと思います。
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瀬古屋は、藤枝の旧街道沿い。しかし、もうこの辺りは一般住宅のエリアですから、ここも地元のお肉屋さんといった方がいいでしょう。
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三河特産の紅どりとあって、その焼き鳥をいただきました。タレがたっぷりしみこんだ焼き鳥。ジューシーな焼き鳥です。
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そこから、引き返して、いよいよ旧宿場町の方に向かいます。とうとう歩いてしまいましたか。。
真茶園は、旧東海道の大通り沿い。店内もきれいだし、お茶の街、藤枝の老舗お茶屋さんというお店ですが、お菓子作りにも挑戦していますという感じです。 -
お茶屋さんらしく、ウリは抹茶ドラヤキ。お茶の香りがしっかり残って、まずまずの仕上がり。最中とか開発中のお菓子の試食とかもさせてもらいましたが、研究熱心なのもいいでしょう。
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ちょうど、ひな祭りの時期なので、店内にはひな人形が飾られていました。
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イチオシ
これは、天神さん。天神さんは男の子が祝うためのもの。藤枝のひな祭りは女の子だけではなくて男の子の祭りでもあるのが特徴なんだそうです。
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そして、とうとう蓮華寺池公園までやってきましたよ~
もう、旧藤枝宿もすぐそば。美しい公園です。 -
かつて、ため池だったという蓮華寺池を中心に遊歩道が整備されていて、見晴らしもいいですが、周囲を歩くだけでも意外に距離があります。
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敷地内には郷土博物館・文学館。丘陵部には、若王子古墳群の古墳の広場もあるので、これから順次訪ねます。
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まずは、藤枝市郷土博物館へ。ここでは、企画展「日本の人形~吉徳これくしょん名品展」を拝見します。
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何も思わずに入った企画展ですが、さて、内容は瞠目するもの。その衝撃的な美しさには本当に圧倒されてしまいました。初めは勘違いして、藤枝に伝わっているものなのかと思ってしまいましたが、そうではないんですよね。吉徳これくしょんは、日本を代表するくらいのコレクションだということ。ただ、こうした逸品をここで紹介できているのは東海道の文化を十分に受けた文化の土壌がある地域であるがこそと理解すべき。そこも大事なことでしょう。
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地元のものとしては、藤枝だるま。あの小泉八雲が愛したことから「八雲だるま」とも呼ばれるそう。八の字型の鬢が特徴です。
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これは御殿雛ですね。藤枝ではちょうど「志太天神ひな街道」というひな祭りをやっていて、
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それとのコラボ企画の展示です。
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ちょこちょこ春の息吹を感じつつというところでしょうか。
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ほか、地元出身の小説家、小川国男の常設展示も目を引きました。
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藤枝市郷土博物館を出て、今度は若王子古墳群へ向かいましょう。
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ただ、古墳は蓮華寺池公園の丘陵部。池の方から上がって行きますが、15分以上はかかります。
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今日はもうかなり歩いているので、
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ふうふう言いながら上がります。
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事前に郷土博物館でみた写真では、円墳がきれいに二列に並んだ姿。こんな姿はなかなか見たことがないものだったので、これは見ないわけにはいかないと思ったんです。
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なるほどー。
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こういうことですか。
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博物館の写真は、上空からの写真であって、実際のところはなかなかそのようには見えませんね。
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イチオシ
道の両側に小型の古墳が並んでいるのは写真のとおりなんですけどね。
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それでも、円墳の上部は平たいので、
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上がってみるとそれぞれが展望所のような感じ。
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イチオシ
古墳をちょっと違った形で楽しめます。
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古墳から、今度は梅園の方から降りていきます。
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イチオシ
下り始めて、かなり高いところまで上がっていたことにまた気が付いた感じですね。
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池の周囲を回って、出口まで。
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ここから、旧宿場町に入ります。
若一王子神社は、旧藤枝宿の中心部。現在の商店街の通りから一本北の通りです。通りを歩いていても、辺りは宿場の中心だった場所らしい雰囲気があるので、すぐにそれと分かります。
この神社は藤枝の名前の起こりに関係する神社。源義家が奥州の争乱を鎮めるために下向する途中ここで武運長久を祈願しますが、その際に、古い松の木の枝に藤の花が咲いているのを見て、「松に花咲く藤枝の一王子 宮居ゆたかに幾千代をへん」という和歌を詠みました。これが藤枝の名前の起こりだということです。 -
ところで、旧藤枝宿の商店街にはお菓子屋さんがたくさんあって、スイーツ巡りが楽しめます。
お喜せ 金つば本舗も表通りに面するお菓子屋さん。 -
いろんな種類の金つばがありましたが、私はお茶の金つばにしてみました。お茶の香りと餡子の甘さが程よくマッチ。豊かな味わいの金つばです。
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久遠のマツは、藤枝の商店街の裏手。大慶寺の境内です。
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イチオシ
遠目でもなかなかの松と見ましたが、境内に入って見上げると、いっそう素晴らしい迫力。太さだけでなくて、しっかり高さもあるし、枝振りも伸びやか。日蓮上人お手植えの松なのだそうです。
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商店街に戻って、これはかし善。旧藤枝宿の商店街の中にある老舗の和菓子屋さん。
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みそ饅頭をいただきました。みそ饅頭自体はなんでもない饅頭なんですが、やっぱり餡子でその店の力量が自ずと明らかになってしまう。そういう意味で、このみそ饅頭は絶品。素直な、それでいて艶のある甘さが秀逸です。
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同じ並びの紅家です。
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ひな祭りの期間中なので、店内には少し年代物のお雛様がかわいらしく飾られていていました。
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やっぱり老舗の風情がありますね。
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人形のお顔もいいし、
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古くてもちゃんと大事にされてきたことが伝わってきますよ~
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で、お菓子の方は季節の桜餅をいただきました。塩味の効いた桜の葉と道明寺っぽい餡子のお餅がメリハリのある味わい。落ち着いた仕上がりになってます。
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旧東海道は今でも車がびゅんびゅん通っています。
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続いては、おたけせんべい本舗。
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詰め合わせのせんべいをいただきました。せんべいは、ひなまつりのあられみたいなふんわりとした仕上がり。さくさくいただけますが、ちょっと物足りなさも残るかなあという加減。そこがまたいいのかもしれません。
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岡出山公園は、藤枝の商店街からだと少し外れ。こんもりした山の上に慰霊碑が建てて、その周辺を整備したものなので、歴史的なものではありません。かつ、山の上に上がる石段は急勾配で一直線。なんか思いやりというかやさしさがほとんど感じられない公園です。
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甘栄堂は、藤枝の商店街でも長楽寺商店街の方。
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サッカーエース最中というのをいただきました。
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名前の通り、サッカーボールを象ったまあるい最中。形がまあるいので餡子が塊のまま入れられる利点を生かしてでしょうが、べっちょり水分が多めの柔らか餡子。このタイプの餡子って、私の好きなやつ。おいしくいただきました。
ここで、藤枝市街は終了。藤守の田遊びは今夜なので、ここからレンタカーを借りに焼津駅まで戻ります。 -
レンタカーを借りて、ひと安心。ただ、まだ時間に少し余裕があるので、近場をもう少し。。
かど万米店は、旧岡部宿の一角。 -
基本はお味噌屋さんだと思いますが、糀にこだわった商品がいろいろ。
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そして、店内でいただけるスイーツもありまして、
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イチオシ
このみかんのスムージーに糀を合わせた飲み物をいただきました。冷たいみかんのドロっとしたスムージーに、自然の甘さの糀が加わって、初めての味ですが、違和感は全くなし。
これは、まさに本物の味と本物の味がコラボする豊かな味わい。ちょっと値段はお高めですが、価値ありの一杯だと思います。 -
晩飯は焼津さかなセンターで。こちらは、焼津駅からシャトルバスが出ていて、公共交通機関を使ってのアクセスならそれが基本。ただ、焼津インターの近くて駐車場も広いので、お客さんの大半はマイカーです。
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鮮魚の市場と鮮魚を使った食堂がそこそこ入っていて、それほど巨大というほどではありませんが、まあ十分な規模。本来、こうした施設は海の近くにあるものなんでしょうが、車で来る人にとってはここが街中の渋滞に巻き込まれることもなくて便利なのだそうです。
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ただ、時間はもう焼津さかなセンターの閉まる寸前。どこかマグロ丼は食べれないかとうろうろ。ここ山水も閉店したばかりの様子でしたが、テイクアウトならいいよということで、マグロ丼1300円をいただきました。ちょっと薄めのマグロの切り身がぴかぴか光っていい感じ。しかし、味の方は。。本マグロとかと比べるといかんともしがたい。普通の域は越えていないかなと思いました。
さて、これで準備完了。ここから藤守の田遊びに向かいます。
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この旅行記へのコメント (2)
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- hot&jakeさん 2019/02/20 10:38:25
- ありがとうございます😊
- こんにちは。
我が家の拙い旅行記をご覧頂くだけでなく、高評価までしていただきありがとうございます。
たびたびさんの旅行記を拝見して驚くばかりです。藤枝は友人が住む町なので、何度か行ったことがあるのですが、こんなにたくさん見所があるとはまったく知りませんでした。
その他たくさんの場所に行かれているので、うらやましく思います。私も京都に詳しくなりたいです。また楽しみにしております。
- たびたびさん からの返信 2019/02/20 13:59:09
- RE: ありがとうございます😊
- そうですか。
藤枝に限らず、静岡県はあちこち広い。東京から名古屋までの新幹線で通過するだけの県だったんですが、その意外な多様性には驚かされます。いったん区切りにはしていましたが、もう少し攻めてみようかなと思っていたところ。お言葉にはまた背中を押されたように感じました。ありがとうございました。
今度は袋井あたりかな。。
たびたび
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