2017/12/12 - 2017/12/12
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Tagucyanさん
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京都への用事にくっつけて、なぜか奈良県内の鉄道に乗ってあちこち出かけております(笑)
大阪府と奈良県の府県境にある生駒山へ登る生駒ケーブルを往復しました。
その後、今度は近鉄生駒線に乗って、そのあと信貴山(しぎさん)というところに向かいます。
信貴山は聖徳太子が名付けたと言い伝えられていて、信貴山真言宗総本山の朝護孫子寺(ちょうごそんしじ)に向かう参拝客などのためにケーブルカーやバス路線などがあります。
今回、それらを乗り継いで山越えをしようと思います。
途中、廃止になったケーブルカーや鉄道路線の痕跡が残っていて、そういう点からも以前から興味があったところです。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス 私鉄
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
【その1】からのつづき
生駒ケーブルを往復し、生駒駅に戻ってきた。
左側(緑ライン)がけいはんな線で、右側(赤ライン)が奈良線と生駒線の改札口。
今回は右側の改札口を入る。
そういえば、けいはんな線も1回乗ったきりだなあ…生駒駅 駅
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ここから、生駒線に乗って王寺まで行く。
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生駒線の電車は、基本的にワンマン。
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現在、10月の大雨による災害の影響で、生駒線は特別ダイヤになっている。
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生駒駅を出発。
途中までは複線区間。
通常、昼間は15分間隔なのだそうだが、現在は特別ダイヤで20分間隔である。 -
菜畑駅。
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菜畑駅。
複線化の際に高架駅になった。菜畑駅 駅
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一分(いちぶ)駅。
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一分駅。
一分駅 駅
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このあたりから、生駒山上にある鉄塔群が見える。
1時間ぐらい前、あのあたりを歩いてました。 -
20分ヘッドということで、10分ごとに電車とすれ違う。
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南生駒駅。
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南生駒駅。
南生駒駅 駅
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ここから、一旦単線になる。
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南生駒-萩の台間の単線区間。
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萩の台駅。
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萩の台駅。
萩の台駅 駅
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萩の台駅からは再び複線。
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東山駅。朝夕を中心に、この駅で折り返す電車がある。
この駅は相対式ホームではなくて、左側ホーム(1番線)は折返し線用。
ということで、この電車はポイントを通って右側のホーム(2番線)へ。
つまり、片面ホーム×2という構造。 -
東山駅2番線ホーム。
東山駅 駅
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東山から終点王寺までは単線。
このあたりがいちばんローカルな景色。 -
元山上口駅。
元山上口駅 駅
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平群(へぐり)駅。
このあたりの平群町の中心に近い駅。 -
平群駅。
平群駅 駅
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竜田川駅。
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竜田川駅。
竜田川駅 駅
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竜田川-勢野北口間。
現在の特別ダイヤの元ととなっている、災害仮復旧区間。 -
電車も制限時速15kmの最徐行運転で通過する。
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うわー、生々しい光景・・・
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もともと、ここは盛り土になっていて、それが大雨で崩れてしまったらしい。
崩れてしまった部分は、それぞれの家の私有地になっていたため、行政で復旧工事ができないとのこと。
それはそうなのかも知れないけど、これはちょっとどうなんだろう・・・ -
その区間を過ぎて、勢野北口(せやきたぐち)駅。
勢野北口駅 駅
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信貴山下駅。
平群町の隣、三郷(さんごう)町の中心駅。
関東に住む者としては、「みさと」と読んでしまいます... -
この駅にはあとでまた来ます。
信貴山下駅 駅
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電車とすれ違い。
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信貴山下-王寺間。
奈良盆地から流れてくる、大和川の鉄橋。 -
鉄橋を渡ると、終点王寺駅。
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終点王寺駅に到着。
生駒線の正式な起点駅は生駒駅ではなくこちららしい。 -
ホームは頭端式になっていて、前方に歩いて行くと改札口がある。
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改札口を出たところ。
右側が近鉄生駒線の改札口。
左側はJR大和路線の西改札。王寺駅 駅
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上の写真の地点から、JRの駅に沿ってまっすぐ歩いたところ。
この左側が北口のロータリー。 -
さらにまっすぐ歩いて行くと、近鉄田原本線(たわらもとせん)の新王寺駅がある。
先ほどの近鉄生駒線王寺駅とは一応、同一駅扱い。
地域のいろんな中小私鉄を合併して現在の路線網になっている近鉄という鉄道会社の歴史が垣間見える配置。
生駒線・・・信貴生駒電鉄→近鉄。
田原本線・・・大和鉄道→信貴生駒電鉄→近鉄。新王寺駅 駅
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その新王寺駅の真上にある、JR王寺駅の中央改札口への入口。
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先ほどの北口ロータリー。
ここから、路線バスに乗る。 -
バスの路線図。
これから、この図の右下のあたり、信貴山方面に向かう。 -
信貴山門行きの奈良交通バス。
信貴山方面には、1時間に1本程度の運転である。路線バス(奈良交通) 乗り物
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持参のsuica、使えます。便利な世の中ですねえ。
ちなみにこのあとで乗る近鉄バスでも使える。 -
王寺駅を出発。
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さっきも渡った大和川。
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しばらく大和川沿いを走る。
さっき渡った近鉄生駒線の鉄橋。 -
そして、これまたさっきも通った信貴山下駅。
信貴山下駅 駅
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信貴山下駅前のロータリーで少し時間調整。
ここから乗ってくる客も多い。
そのあと駅前から、まっすぐ延びている道を上っていく。 -
ダラダラと一定の傾斜で続く直線の道路。
その右側にある生け垣の向こう側も道路になっている。
なんだか不自然だと思いませんか。 -
実はこの道、昭和58年に廃止になった東信貴ケーブルの跡。
今、青い矢印で示したあたりを走っている。 -
ずーっと直線の上り坂が続く。
道はこの先左にカーブしている。
その部分には学校があり、ここで一旦廃線跡が途切れるが、その先の区間は遊歩道になっている。 -
廃線跡が遊歩道になっている区間は、普通の山道を登っていく。
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住宅地からも抜けて、山の中。
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その途中にある、ケーブルカーの終着駅だった信貴山駅跡。
現在はバスターミナルになっている。 -
当時の駅舎はそのままバスの待合室になっている。
全国版の時刻表だと、バス路線はここが終点になっている。
それ、情報が古いですよー。
バスはさらに先に進みます。 -
さらにその先、朝護孫子寺(ちょうごそんしじ)。
信貴山真言宗の総本山。
参拝客はみんなここを目指してくる。信貴山朝護孫子寺 寺・神社・教会
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この鳥居の奥にある。
バスの乗客も、自分をのぞいて全員降りた。 -
そしてその先、終点の信貴山門バス停。
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もともとここは、近鉄バスの折返し場。
東信貴ケーブルの代替路線である奈良交通バスの路線は、先ほどの信貴山バス停で折り返していた。
5年前、奈良交通バスの路線がここまで延長となり、乗り継げるようになった。 -
バス停待合室の裏側。
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ここからも、朝護孫子寺へ続く道がある。
時間があれば行ってみたかったが・・・ -
待合室の中。トイレもある。
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壁に貼ってある時刻表。
上が近鉄バス、下が奈良交通バス。 -
ここから近鉄バスに乗れば、西信貴ケーブルの高安山駅まで行ける。
大阪方面からだとこちらのほうが便利。
大阪側から見て山の反対側から登ってくる形になる東信貴ケーブルが廃止になってしまった理由もこれである。 -
とか言っている間に、今まで乗ってきた奈良交通バスが折返し発車していった。
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このバス折返し場のすぐ先に、信貴生駒スカイラインという有料道路の料金所がある。
信貴生駒スカイライン 自然・景勝地
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上の写真の正面。
現在は何も使われていない、広い空間がある。
実はこれ、鉄道駅の跡。 -
また地図で解説します。
今いるのが赤枠で示した箇所。信貴山門駅という駅だった。
そして現在の西信貴ケーブルの高安山駅からここまで、「信貴山急行電鉄」という電車が走っていた。
この路線は、戦争末期に「不要不急路線」の指定を受けて休止となり、そのまま廃止となった。
現在はその廃線跡がそのまま有料道路になっている。
こんな鉄道があったぐらい、参拝客が多いんですね。 -
・・・あれ、通行止めの看板があるぞ。
バス来るのかな(急にドキドキ)
どうやら、高安山駅までは行けるらしい。やれやれ。 -
ということで、またバス乗り場に戻ってきた。
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しばらくすると、無事に高安山駅からのバスが到着。
意外とお客さんが乗っていて、先ほどの道を朝護孫子寺へ歩いて行った。 -
高安山駅とこのバス停を結ぶ近鉄バス。
昔の「信貴山急行電鉄」の代替路線という位置づけになっている。
折返しは自分1人だった。 -
信貴山門バス停を出発。
すぐに有料道路の料金所を通る。 -
信貴山急行電鉄の廃線跡を利用した有料道路を走る。
この路線は、単線×2の、一見複線のような構造だったようだ。
よってこれだけ幅がある。 -
トンネル。
そういう目で見ると複線の鉄道トンネルに見えてくる。 -
途中にあった高安山霊園のバス停。
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この先で、現在は通行止めになっている生駒山上方面への道が分岐。
そのあたりで、奈良県から大阪府に入る。 -
そして、道の突きあたりが高安山駅前の折返し場。
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誰もおらず閑散としているが、信貴山門行きのバス乗り場。
左奥に西信貴ケーブルの高安山駅が見える。 -
手前がバス乗り場。左奥にちょっと見えているのが高安山駅。
この右側奥に、少し不思議な空間がある。 -
その入口にある看板。
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これが、信貴山急行電鉄の高安山駅のホーム跡。
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そんなことを説明している看板。
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看板の下の路線図を見れば、どういう位置関係かがおわかりかと。
これから乗る西信貴ケーブルも、もとは信貴山急行電鉄の「鋼索線」で、後に近鉄に合併となった。 -
そして、その先にある、近鉄西信貴ケーブルの高安山駅。
高安山駅 駅
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ここからケーブルカーに乗って山を下ります。
【その3】につづく。
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この旅行記へのコメント (4)
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- Akrさん 2018/01/10 17:43:21
- 廃線めぐりもいいですね
- Tagucyanさま
こんばんは。Akrでございます。
近鉄生駒線、もうこのへんはちんぷんかんぷんです。時刻表の地図を見ながら旅行記を拝見致しました。大雨の被害、思ったより酷そうですね。土砂が崩れた住宅は人は住めなくなったんではないでしょうか?ブルーシートが痛ましい。
そして信貴山。これもお恥ずかしながら初めて聞きました。
いつもの路線バスを駆使しまくりますねえ。さすがです。
前にもお話しましたが相当の下調べをされるのでしょうね。頭が下がります。
今回は、廃線跡が出てくるのでわくわくしながら写真を見ました。(廃線好きなもんで)
それもケーブル跡とかけっこうレアですよね。
信貴山急行電鉄とかネーミングもいいです。昔、福島に磐梯急行電鉄(沼尻鉄道)なんてのがあって名前にギャップがあるローカル私鉄でしたね。こういう昭和の時代に存在した地方鉄道も大好きで良く調べたりして楽しんでいます。
そして次回はケーブル!?
これまた迷走を期待せざるを得ないですね~
それではまた。
-Akr-
- Tagucyanさん からの返信 2018/01/10 22:46:26
- ネーミングとかも面白いですね
Akrさま
こんばんは。
今回巡ったところは、たしかに土地勘がないと何が何やら、というところですね。今回はこういう話が続きます。ご容赦を・・・
土砂災害にあった家、これでは住めないですね。でもいろいろ難しい問題があって話が進まないようです。何か特例措置とかないのかなあ、と思います。
信貴山、偉そうなこと言っている私も、実は詳しいことはよく知らないんです。
ただ、そこを目指すために複数の鉄道路線やケーブルがあったところからすると、昔からそれだけ御利益のある場所だと想像します。
調べて行くと、全国版の時刻表ではわからないルートができあがります。こういうのがネットで調べられる、便利な時代です。
「信貴山急行電鉄」、ほとんどイメージ戦略ですね。「なんだか速そう、快適そう」という。
ケーブルカーで登った山の上にさらに鉄道路線。
うちの地元でいえば、高尾山のケーブルカーの終点からまた電車に乗り継いで薬王院の門前まで行く、という感じでしょうか。
ここで走っていた電車は、ケーブルカーの線路を使って引っ張り上げたそうです。そして廃止後は、またケーブルカーの線路で山の下に降りて、ふもとの鉄道で活躍したそうです。
いずれの話もなんともおおらかな時代の話で、面白いですね。
磐梯急行電鉄、名前は知ってます。
この鉄道が倒産したあと、その経営者が作った不動産会社が、のちの紀州鉄道なんですよね。
磐梯急行電鉄、紀州鉄道、いずれも同じ「イメージ戦略」と言えるでしょうね。
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Tagucyan
-
- BTSさん 2018/01/10 16:49:15
- 廃線を追いかける旅
- Tagucyanさまへ
こんにちは~
今回は廃線を追いかけるユニークな企画ですね。
ケーブルカーが廃止するなんて初めて聞きました。意外にあるんですね。
東信貴ケーブルと信貴山急行電鉄…廃線跡は完全に道路に変わってしまっていますが、傾斜や曲線を見ると鉄道が走っていたなと分かりますね。
私も廃線を追いかけるのが好きで、故郷の長野県上田市内を走っていた上田丸子電鉄(現上田電鉄)北東線・丸子線・西丸子線・青木線の廃線跡を小学生の時に追いかけたことがあります。(夏休みの自由研究)
近鉄生駒線の単線区間は良いですね~駅構内の配線が…
衝突事故防止のための安全側線が駅によって短かったり、長がったりと、見ているだけで楽しいです。竜田川-勢野北口間の土砂崩壊はリアルですね。次に大雨や大きな地震が発生すると家が崩壊する可能性がありますね。早く完全復旧することを願っています。
BTS
- Tagucyanさん からの返信 2018/01/10 22:35:06
- 結果論でそうなってしまいました
BTSさま
こんばんは。
かなり昔、「近鉄線を乗りつぶそう」と2泊3日ぐらいで出かけたことがありまして、そのときにこのあたりの少し入り組んだケーブル路線とかが印象に残っていたんですね。
で、あるとき改めて調べてみたら、廃線になったケーブルカーやら鉄道線やらが出てきて、これは面白そうだと思っていまして、今回いい機会だったので出かけてみました。
廃止になった東信貴ケーブルは、現在の生駒線と同じ鉄道会社(信貴生駒電鉄)で、もともと京都方面から信貴山へ、というのを目指して開業したようです。
その後、大阪方面から現在の近鉄大阪線、信貴線、西信貴ケーブルのルートができて、そちらの方がメインとなってしまい、東信貴ケーブルは廃止になってしまったんです。
でも、最終的にはどちらのケーブルカーも近鉄の路線だったんですよね。こういう話って面白いです。
生駒線の単線区間での安全側線の件、改めて見てみると、たしかに駅によって長かったり短かったり、ない駅もあったり、なるほどそういう見方があったんですね。言われるまで気づきませんでした。奥が深い世界です。
大雨被害の仮復旧区間、何の予備知識もなく通ったので、あまりの光景に一瞬固まってしまいました。崩れたところが私有地で行政が手を出せず、仮復旧に際して住民と近鉄の間ですこし考えの行き違いがあったり、難しい問題があるようですね。
このままではまずいのは明らかなので、何らかの形で早期復旧を願いたいところですね。
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Tagucyan
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