2017/11/25 - 2017/11/25
845位(同エリア1466件中)
元杜鉄工さん
東京からフェリーに乗って最終的には比叡山延暦寺散歩と紅葉狩りという2泊3日一人旅の最終日です。
徳島や和歌山を経由し、かなり遠回りしましたがいよいよ延暦寺へ。
「世界遺産 比叡山延暦寺巡拝チケット」でケーブルカー、バス、ロープウェイ、鉄道を乗り継ぎ琵琶湖側から京都へ比叡山を横断します。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.5
- 交通
- 3.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 高速・路線バス 新幹線 JRローカル 私鉄
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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日吉大社から歩くこと5分。最寄りの鉄道駅、京阪坂本駅からは坂道を登って15分ぐらいでしょうか。坂本ケーブル(比叡山鉄道比叡山鉄道線) ケーブル坂本駅に到着。
1927年の開業時の建物で、国の登録有形文化財に登録されています。
しかし外装は手入れされているためそれほど古さを感じさせません。坂本ケーブル 乗り物
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【13:30】ケーブルカーに乗車。
走行距離2025mと長さ日本一。山の反対側の乗り物は冬季運休ですが、こちらは年中無休です。 -
駅を離れ徐々に斜面を登って行きます。
座席は下向き固定なので、ここ最後尾は前に人がいないので落ち着いて景色を楽しむことができます。
架線がないので良い視界です。車内の電源は蓄電池で賄われ、パンタグラフ経由で駅で充電しています。 -
車窓には時折、琵琶湖が現れます。
途中でもう一両の車両とすれ違い。今回乗車した車両は「縁」。もう一両は「福」と名付けられています。
野生のシカにも出会うことができました。
2kmを11分かけて登っていきます。 -
終点、ケーブル延暦寺駅 標高638m。
こちらも開業時の建物です。近畿の駅百選に選ばれています。 -
駅前は視界が開けており、琵琶湖に浮かぶ竹生島から伊吹山、御岳山を一望できます。この景色だけでも来た甲斐がありました。
写真に写っている島は沖島です。 -
案内板。白山(2702m)とあるけど本当に見えるのだろうか。
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【13:53】比叡山延暦寺
駅から木々に囲まれた道を登っていくと、ついに到着です。木々の合間から琵琶湖が垣間見えます。
途中1か所分岐を入り損ねてタイムロス…。
石碑の先の小屋が巡拝受付です。ここでも例のチケットを出すとパンフレットを手渡され中に入ることができます。通常700円。
このパンフレットはA4サイズなのですが、このあと別のゲートで聞いた話ではチケット代わりに機能するらしいので地図として持ち歩きましょう。 -
最澄が開いた天台宗の総本山、延暦寺は「東塔(とうどう)」、「西塔(さいとう)」、「横川(よかわ)」の3つの地域から成っています。
東塔~西塔が徒歩30分、西塔~横川が徒歩90分とかなり離れた位置にあるので注意が必要です。
間を30分間隔くらいでシャトルバスが走っています。勿論、例のチケットが使えます。
ケーブルカーから降りて歩いてたどり着いたのは東塔です。
ここには延暦寺でもっとも有名であろう国宝の根本中堂があります。 -
【13:56】根本中堂 絶賛工事中!
昨年度から始まり10年がかりらしいです。屋根の葺き替え、塗装塗り直しのほか、中庭にデッキを造るらしいです。新しい姿も楽しみですね。比叡山延暦寺 寺・神社・教会
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中は普通に見ることができました。薬師如来が祭られています。
毎日護摩を焚いているおり、中で1つ300円で書くことができます。 -
向かいの階段を上ると文殊楼。傾斜のきつい階段を登って一周できます。こちらは文殊菩薩。
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東塔エリアの奥に建つのが、東塔(法華総持院東塔)です。
最長が6つ建てようとした宝塔の一つで中心的存在だそう。 -
ケーブルカー乗り場から延暦寺境内を進んで国宝殿のある反対側の出口にはバスセンターがあります。奥比叡ドライブウェイに接続し駐車場も併設しています。
ここから西塔・横川方面のシャトルバスに乗ります。
かなりの行列で積み残しが発生しました。早めに並んで正解でした。奥比叡ドライブウェイ 自然・景勝地
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バスからも琵琶湖が見えました。標高高いなあ。
アナウンスによるガイドによると道路沿いに時々見える遊歩道は修行に使われるものだそうで、この山道を荷物を背負って往復するんだとか。 -
【14:54】14分ほど揺られて横川に到着。
帰りもこのバス停を利用します。 -
バス停から下っていくと最初に見えるのは龍が池。
元三大師と大蛇にまつわる伝説があります。雨乞いの弁天様が祀られています。 -
そして龍が池のはす向かいに建つのが横川中堂。
清水寺みたいに建物が張り出しています。朱色に塗られており美しい。比叡山延暦寺 寺・神社・教会
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反対側の入り口はこんな感じ。
屋根のアーチが見事です。 -
時間も遅めでしたし(観覧は16時まで)、ふもとからのアクセスの良い東塔から離れているためそこまで人は多くありませんでした。
比叡山の自然を感じることができる場所です。
中堂から林の中を歩いて行くと横川地域のもう一つのお堂につきます。 -
元三大師堂です。
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入り口には「おみくじ発祥之地」の碑と角大師の由来の碑が並んでいます。
元三大師が吉や凶が書かれたおみくじを作成したと言われています。角大師は魔よけの護符として知られています。
いまでもこのおみくじが使われており、川崎大師なんかもこれをもとにしているらしいです。約3割が凶だとか。
勿論ここでもおみくじを引くことができます。ただし自分では引かず、いろいろプロセスがあるんだとか。
魔よけの護符も手に入れることができます。玄関に貼っておけばよいそうです。 -
【15:30】もうすぐで暗くなってきますし、そろそろ帰りましょう。山をなめてはいけません。
最終バスの1本前に乗ります。最終便に乗り遅れたり積み残されたら、90分歩かなければなりませんからね。
案の定、途中の西塔から超満員でした。
終点の比叡山山頂バス停で降ります。 -
こちらも景色が良い。琵琶湖の南端が見えます。
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振り返ると比叡山の山頂です。標高848.3m。ここから徒歩10分少しで登頂できるらしいです。
木が茂っているので、眺望はあまり良くなさそう。 -
【16:00】叡山ロープウェイ乗り場。
バス停からは徒歩で10分ほどかかります。ガーデンミュージアムの中を通り抜けていくこともできます。
開業時から使われている建物はかなりくたびれておりちょっと不安になります。
これで山の反対側、京都側へ下山します。勿論ここでもチケット利用。 -
琵琶湖の反対側、京都市街地を見下ろすことができます。
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ゴンドラは2機。行ったり来たり。それでも駅は行列で混雑していました。
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窓からは紅葉した尾根。京の秋を彩ります。
山の名前はわかりませんが、この向こうには日本海が広がっているはずです。 -
約3分で下の駅に到着。
ロープウェイ終点の駅には開業から2010年まで使用されたゴンドラ駆動用の電動機などが展示されていました。
220Vで出力75kWだそうです。 -
ロープウェイとケーブルカーの乗り場は向かい合って建っており、間にスペースがあります。
かわらけ投げを体験できます。うまく輪の中に入れらるのか。 -
ロープウェイを下りて向かいに建つのがケーブルカー乗り場。
これに乗ってさらに山を下ります。
琵琶湖側の坂本ケーブルは駅舎こそ大正時代の開業当初のもので登録有形文化財に指定されるほどの年季ものですが、綺麗に手入れされています。
また車両も1993年製で比較的新しいものです。
一方の京都・八瀬への叡山ロープウェイ、ケーブルはリフォームもされず良くも悪くもそのままという感じ。 -
こちらの車窓もきれいでした。反対側の進行方向左側の方がより楽しめます。
このケーブルカー路線の高低差561mは日本一。ちなみに東京の高尾山は標高599m。
ロープウェイ乗り場も行列でしたが、こちらもかなりの混雑。
時刻表を確認するというより、ただ並んで乗れることを祈るような感じでしたので何時に帰れるのかこのときは正直? -
10分ほどでケーブル八瀬駅に到着。
叡山ケーブル・ロープウェイ 乗り物
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ケーブルカー車内のアナウンスで駅近くで紅葉のライトアップをやっているとのことなのでちょっと散策。
写真が微妙で伝わらない…。
日中と反対に下から光を当てるので、背景の夜空と対比された赤や黄色の紅葉が美しい。 -
【16:47】少々歩いて叡山電鉄八瀬比叡山口駅。
バス、ロープウェイ、ケーブルカーと乗り継いでここから電車です。八瀬比叡山口駅 駅
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八瀬比叡山口16:49>>普通出町柳行き(紅葉特別ダイヤ)>>出町柳17:03
叡山電車に乗りました。
2両編成でしたが、かなりの混雑。始発駅の八瀬でも積み残しが発生。
それでも途中駅から人が乗ってきます。 -
この叡電はアニメとのコラボがお好きなようで、乗車した車両は最近放送されていた「NEW GAME!!」のラッピングでした。
他にも駅にはいろいろと関連の展示や他の作品のものもありました。
にぎやかで面白いですね。 -
出町柳17:12>>特急中之島行き(紅葉特別ダイヤ)>>中之島18:15
出町柳駅で京阪に乗り換えです。
例のチケットは京阪全線乗り放題なので安心です。
乗車したのは京阪の新型車両13000系でした。かっこいい。
新車の香りがまだ残っていました。出町柳駅 駅
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乗り放題ということで調子に乗ってなんとなく終点の中ノ島まで乗ってしまいました。
JRに乗り換えるために歩きます。
案内に従って地下道を進んで地上に出ると川(中ノ島ですからね)。橋がライトアップされていました。玉江橋 名所・史跡
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なにわ筋を北へ歩くこと10分。
JR東西線の新福島駅のさらに先の大阪環状線の福島駅に到着。
ここで「世界遺産 比叡山延暦寺巡拝チケット」は仕舞って、JRの「秋の関西1デイパス」を再び取り出します。 -
福島18:34>>普通外回り>>大阪18:35
一駅で大阪駅です。
来年度で大阪環状線から引退と言われている201系でした。環状線の最後の4ドア車(他の車両は3ドアで、違うのが混じるとホームドア設置の障害になるらしい)。
おそらくこれが最後の乗車になるかもしれません。一駅だけですが大事に乗りました。大阪駅 駅
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新大阪19:10>>のぞみ408号東京行き>>新横浜21:25
新快速に乗り換えて新大阪。そこから新幹線「のぞみ」で帰宅。
まさかの700系。700系も廃車が発生し、徐々に数を減らしており、定期ののぞみ運用からは外れています。客室にコンセントが無かったり、喫煙車があったり。
行きはフェリーで20時間かかったのに帰りは一瞬。偉大な乗り物です。
おしまい。
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