2025/06/29 - 2026/06/26
1774位(同エリア6529件中)
砂布巾さん
指揮者ブルーノ・ワルターらの運命(音楽、ユダヤ人など)
ハミングしながら演奏するなどユニークなピアニストのグレン・グールド、華麗な指揮振りと生気に溢れる音楽を聴かせてくれるカルロス・クライバー、
*ハミングしながらの演奏、低い椅子、指揮、交差とあっという間の50分(最後がまた凄い) バッハのゴールドベルク変奏曲をどうぞ
https://www.youtube.com/watch?v=iho1yS2EPJI
*カルロス・クライバー東京での「雷鳴と電光」
https://www.youtube.com/watch?v=FdneEtOv4Nc
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心からの感謝を込めて 砂布巾
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情熱的なレナード・バーンスタイン(1943年ワルターの代役でデビュー NYでお墓に行ったけど閉園日!)とともに
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好きな演奏家である彼は、1876年にユダヤ人を両親にベルリンで生まれる。本人はキリスト教に改宗したが、改宗してもユダヤ人と見做すナチス政権成立後は危険が迫りドイツで予定されていた演奏会は脅迫や妨害を受け、オーストリアに活動の場を移す。併合後はスイスのルガーノに一時滞在後、難民生活を経るなどしてアメリカへ移住した。
*奥左からブラームス交響曲4番、今なお名演の誉れ高い「田園交響曲」ほか、同じく初演したマーラーの交響曲「大地の歌」(1952年 ウィーン)
手前左から永遠の名盤モーツァルト後期六大交響曲集(最晩年のステレオ録音 リンツ交響曲は後述)、マーラー第一交響曲「巨人」 -
併合直前1月16日にウィーン・フィル(故小澤征爾、故アーノンクールの指揮で広島での実演を聴いた)本拠地ムジークフェラインザールでのライブが残っている。曲目は同じくユダヤ人の友人マーラー交響曲第9番(初演者でもある)。
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当時の不穏な情勢下「告別」、「死」をテーマとする選曲は世界や自身の運命を予感しながらの演奏だった心情を思うと涙なしには聴けない。自身「妨害の咳払いや客席のバタバタという足音と一緒に演奏が開始された」と語っている。楽団員6人や聴衆の多くも犠牲になったことだろう。ワルター自身は演奏の出来に必ずしも満足しておらず、レコード化には消極的だったという。
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イチオシ
*ワルター、クライバー、小澤、フルトヴェングラー、カラヤンなど多くの指揮者があの指揮台に立ったのだな、と思うと感慨深い
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*広島公演の際のアーノンクール氏
演奏会の旅行記 http://4travel.jp/travelogue/10212064
曲目はベートーヴェンの交響曲7番とモーツァルトの39番 やはり独特の演奏だった -
*最初にお会いしたのがウィーン全日空ホテル入口で テニス帰りだったようだ
広島で聞いた実演はモーツァルトのリンツ、マーラーの4番
*2022年12月16日 アナザーストーリーズ「小澤征爾 悲願のタクト~北京に流れたブラームス」放映 感動的な番組だった -
1998年冬ウィーンでバッタリ出会い、立ち見ながらオペラも聞いた小澤征爾氏(2024年2月6日死去)が2002年4月20日に音楽監督としてボストンでの最後の演奏会に選んだのもこの曲だ。
*1時間半に及ぶ動画 「告別」意識させる四楽章だけでも 59:30あたりから
https://www.youtube.com/watch?v=StF5xlXqhjs -
この時日本人の方と知り合い、ウィーンフィルやニューヨークフィルの演奏者の方と食事したり、大晦日のウィーンの恐怖も思い知った。ハマって翌年も行くのだが。*ベートーヴェン遺書を書いたことで有名なハイリゲンシュタットのホイリゲにて
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*休憩時間中に オーケストラピット内のコントラバス奏者氏
ウィーン国立歌劇場 劇場・ホール・ショー
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荒唐無稽な話だが、もし無人島に1枚だけCDを持って行けるなら、これだ。毎日1回は聴かないと落ち着かない。
*真ん中の本は、CDのほか本、映画も選んでいる クラシックを選んでいる人は意外に少なく、ムッシュかまやつ氏がマーラー第五(映画「ベニスに死す」で使われる)、浅井慎平氏がカザルスの無伴奏チェロ組曲(第3章で触れている) -
次点はグールドによるバッハ(Bach=小川)のゴールドベルク変奏曲(新盤)。バーンスタインとグールドによるブラームスの協奏曲1番のライブも捨てがたい。演奏前にバーンスタインが‘Who is the Boss Pianist or Conductor?’と両者の間に解釈(特にテンポ)の相違があったことを吐露する。後にグールドがレコーディングに専念するきっかけの1つと言われる。クライバーはGGが「史上初のディスコ音楽」と評したベト7(のだめカンタービレで使われた)・運命ほかも捨てがたい。「頭がよくなる」モーツァルト(命日が誕生日だから砂布巾は生まれ変わり)も交響曲39番、クラリネット協奏曲、アヴェ・ヴェルム・コルプス(3曲は自分が死んだら音楽葬で流して欲しい)等々から1枚選ぶのは難しい。
*GB変奏曲は冒頭のYouTubeがほぼ同じ音源と思われる -
ワルターはリハーサルでは曲の解説で長広舌をふるうことなく、ただ「歌って」などの指示を出していたという。そして時に悲しい顔をして「なぜあなた達は美しい音を出さないのですか?もっと歌ってください」などと言ったという。例えばトスカニーニにように怒り狂うタイプよりも堪えたという。
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幸い引退後の最晩年には、録音用に編成されたコロンビア交響楽団とステレオ録音の名盤を生んだ。諸石幸生氏はリンツ交響曲について「カンタービレの美しさと輝かしさ、情緒表現の奥深さ、そして演奏全体が人間賛歌として響き渡った絶品である。演奏という行為が、これほど人間的であり得たことそれ自体が驚異的である」と書いておられる。1962年2月17日に亡くなった。
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*アメリカに渡る途中一時滞在し、現在は永遠の眠りについているルガーノ(ここまでの3枚)
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20世紀最大のカリスマ指揮者フルトヴェングラー。ナチスとは距離を取り、公式行事での演奏を断り続けていた。そんな彼が1942年のヒトラー誕生日前日にベートーヴェンの第九を指揮させられた上、終演後ゲッペルスが握手を求めてきたのは不本意だったろう。
https://www.youtube.com/watch?v=zAOKkUnpTac
*運命(右)2019.10.22(即位礼正殿の儀の日)にブックオフで買った
一般的には有名な1947年5月27日の演奏 宇野功芳氏は著書の中の窮極のベスト10で録音の良さも含めて25日の演奏の方を取り上げておられる 本当の意味で復帰演奏という意味においては後者の方が意義深いだろう 左が亡命直前のフランクの交響曲を含む1枚 -
*宇野氏が選ぶ究極の名盤 書いていない場合のオケはベルリンフィル
ウラニアのエロイカ(1944 ウィーンフィル 右端)、エロイカ(1952 ウィーンフィル)、運命(前述)、田園(1952 ウィーンフィル)、第九(1951 バイロイト祝祭管 中央、1953 ウィーンフィル)、シューベルト「ザグレイト」(1943)、ブラームス第4番(1948 左 正に今聴いている) -
最終的にウィーンでフランクの交響曲などを演奏した直後の1945年2月にスイスへ亡命する。戦争終結直前までドイツを離れなかったのは、楽団員たちの命を守る意味合いとドイツ「国民」を裏切ることが出来なかったからではないか? ユダヤ人を救ったこともあって戦後非ナチ化裁判で無罪判決を受け、活動再開は「運命」などを振った1947年5月だった。2019年10月には2枚のCDを相次いで購入した。
*ドイツ、ハイデルベルクにあるお墓 -
2人とともに20世紀前半の三大指揮者とも言われたトスカニーニはイタリア人ながらムッソリーニに反対しアメリカに拠点を移す。1937年にザルツブルクで両者は口論した。
両者が近寄りがたいカリスマ、オーラの塊だとするとワルターは正に隣に住む優しいおじいちゃん風情の人だ。
*左 義息ホロヴィッツをソリストに迎えたチャイコフスキーほかピアノ協奏曲(確かに怖そう)
右 ローマ三部作の魅力を最初に伝えた名盤
「ローマの松」 https://www.youtube.com/watch?v=TGT95J-jWrU -
「日本の皇紀二千六百年によせる祝典曲」も作曲したリヒャルト・シュトラウスは、帝国音楽局の総裁(副総裁は同じく非党員のフルトヴェングラー)でありながら、ユダヤ人作家台本のオペラ「無口な女」を作曲。ナチスが止められなかったばかりか、初演にヒトラーらも来る予定だった。1935年の初演直後にその頑強振りに手を焼いたナチスは総裁職を強制解任した。詳細は山田由美子氏著の「第三帝国のR.シュトラウス」にて。
*誰一人知らない人は居ないシュトラウスの曲 https://www.youtube.com/watch?v=lNLsLwflVuQ -
2点付け加える。「振ると面食らう」とも揶揄されたベルリンフィルの後任には後に帝王と呼ばれるカラヤンが就任する。彼はナチ党員であった。
*ザルツブルク郊外アニフにあるカラヤンのお墓 -
*教会の近くにはCBSソニーの大賀会長とともに像が置かれていた 2人が「ベートーヴェンの第九」が1枚に収まるようにとCDを開発したのは有名な話だ 偶然二人とも単純計算で81歳で世を去っている
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カラヤンと人気を二分していたバーンスタインが生涯ただ一度ベルリンフィルを振ったのがマーラー第九であった。
*一番右がベルリンフィルと共演した際のライブ 「列伝」から引用する。「演奏終了後、もはや指揮者も演奏者も聴衆も、死ぬ以外にないのではないか、と思えるほど極限の精神状態を示すような奇跡的大名演となっている」 バーンスタインの唸り声が入っていることや第4楽章の118小節目のトロンボーンが欠落していることでも有名だ 直後にカラヤンとしては極めて異例のライブを残していることも興味深い 中央は一期一会のライブよりも完成度は高いかもしれない3つのオーケストラ振り分けた全集 マーラー自体得意ではないが、レコ芸評論の「第九最後の5分間に凝縮されている」旨の記述につい買ってしまった 第九はアムステルダムコンセルトヘボウ管弦楽団の演奏 ついでと言っては何だが、左はベルリンの壁崩壊1か月後にソ連、東西ドイツ、イギリスなど各国のソリストがベルリンに集まって演奏された記念碑的「ベートーヴェンの」第九 -
2026年の旅ではローザンヌからルツェルンを経て
*写真は有名なカぺル橋 -
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ワルターゆかりの地も訪問した。同じ墓園内にはヘルマン・ヘッセのお墓もあった。
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ウィーンではマーラーのお墓参りをした後は
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ムジークフェラインザールでのコンサート。席は何と指揮者の真後ろだった。 (2026年5,6月訪問)
もくじへ http://4travel.jp/travelogue/10681693 -
*ルガーノの宿泊先は駅の裏手にあるホテル、ホステルモンタリーナ すぐ近くの436番のバスに乗ってGentilino Abontinoで下車すると墓地に着く Gentlinoの名が付くバス停は3つあるので要注意 1つ前で降りると坂道を上ることになるので大変
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*地階のホステルは値段的には約¥8,500 朝食を食べると約¥3,000位したと思う
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*タワシで掃除させられるユダヤ人 3月の併合後のことと思われる
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*その様子は実際に写真に残されている
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*ユダヤ人慰霊碑 ドイツに併合された1938年から1945年まで6万5千人以上のダヤ人が殺害された旨が記されていた
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この旅行記へのコメント (3)
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- P3さん 2017/11/30 01:02:03
- 涙が出そうになりました!
- 素晴らしい!クライバーは大好きな指揮者で、ウイーンフィルとのリハーサルのなんかは非常に興味深いものです。アーノンクールは2001年のニューイヤーコンサートの最初の曲が非常に思い出深いものです。ラデツキーのオリジナルバージョンです。
米国ピッツバーグ在住で、もともとクラシック音楽が好きなうえ娘が当地のYouth Orchestraでバイオリンを弾いていることもあり、益々クラシック音楽にのめりこんでいます。今年は五嶋みどりやデュダメルの客演聴く機会がありました。
今後も興味深い投稿を楽しみにしています。
- 砂布巾さん からの返信 2017/12/01 09:15:37
- RE: 涙が出そうになりました!
- コメントありがとうございます。
あの項目の主役はやはりブルーノ・ワルターなのですが、彼がヨーロッパを去る予感を抱きながら万感の思いで演奏したであろう第九は涙が出そうになってしまいます。
クライバーのあの華麗な指揮振り、そして生き生きとした音楽。本当に素晴らしいですね。リハーサルはYoutubeで見られますか? 何の曲だったのでしょうか。
私も音楽は大好きです。静かに、真剣に聞くのは苦手なので、もっぱら指揮したり、鼻歌歌ったり、ながら聞きですけど。
シリーズの中で一番好きなのは「リリー・マルレーン」です。よかったらこちらもご訪問ください!
- P3さん からの返信 2017/12/04 04:58:11
- Re: 涙が出そうになりました!
- こんにちは
クライバーのリハーサルですが、ウィーンフィルと雷鳴と稲妻です。https://www.youtube.com/watch?v=Auwj4I0RpAw
あと指揮ではないのですが、ムーティーのスピーチやインタビューはウィットに富んでいて面白いです。中でも以下のMusical Americaアワード受賞スピーチは娘も笑いながら感心していました。
https://www.youtube.com/watch?v=SZ-G3qNmI0U
お楽しみください。
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