2017/05/04 - 2017/05/04
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ミズ旅撮る人さん
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2017年のGWは、九州縦断の旅をしました。関門海峡を渡って福岡県に入り、長崎のハウステンボスに寄り、佐賀・熊本・鹿児島と南下して来ました。
第10回は、鹿児島県南九州市知覧町の武家屋敷を訪れます。
お茶で有名な知覧には、他の地域で見る武家屋敷とはちょっと違う、南国情緒が漂う佇まいが独特な武家屋敷群があります。金沢の武家屋敷も有名ですが、知覧のは明るくて広がりがあって、ゆったり構えた造りが魅力的です。
面積はさほど広くはないのに、独特の造りから、空の広さと母ケ岳の借景で
素晴らしく開放的な庭になっています。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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鹿児島県南九州市知覧町の武家屋敷の地図です。県道23号線に並行して、武家屋敷の通りはあります。
途中1ケ所だけ鉤型に曲がるのは、古い宿場町などと同じです。
下部に矢印のある現在地から左上(南西)に向かって南九州市役所方面まで歩いて行きます。 -
武家屋敷の入り口は、うねうねと曲がりくねった道になっています。
綺麗に切りそろえられた石垣と槙が、とてもすっきりとした印象を与えます。 -
真っすぐに伸びた道が現れました。突き当りを右に曲がると本格的な武家屋敷通りの始まりです。
まずは、曲がる手前にある「森重堅庭園」に入ります。 -
「森重堅庭園」は、5カ所ある入園料の取扱所の1つになっています。
知覧武家屋敷は、1か所毎に入園料を支払うのではなく、全体で共通の入園券になっています。
入園料は500円。購入後は、手に持っていればOKです。森重堅氏庭園 公園・植物園
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入ってすぐに土蔵があります。その手前の立て看板に「落書きの壁ではありません」と書かれていました。
土蔵の奥にトイレがあります。公衆トイレは、武家屋敷通りのあちこちにあります。 -
「森重堅庭園」は、亀甲城跡の麓にあり、庭の奥が城山へと続いています。
ここの庭は、他の庭に比べてちょっと狭いですが、池と岩の作り出す景色は秀逸です。 -
とても洗練された造作の池で、知覧が「薩摩の小京都」と言われるのは、こういうことなのだと実感します。
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知覧のツツジの開花時期は、5月下旬~6月上旬だそうで、まだチラホラとしか見られないのが残念です。
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手前の灯篭が、下半分は岩なのがいいですね。人工的な灯篭が、自然の岩の風景に溶け込んでいます。
周りのサツキが咲いていたら、相当な見応えのある庭になることでしょう。 -
わずかに色を添える葉の美しさを存分に引き出す庭です。
「森重堅庭園」では、知覧茶の販売をしています。試飲もさせてくれるので是非お試しあれ。 -
豊玉姫神社跡。現在の豊玉姫神社は、武家屋敷群の反対側(西)、県道23号線が27号線に変わった先にあります。
豊玉姫は、ニニギノミコトと木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)の息子火遠理命(ホオリノミコト)の妻です。
出産の場を見ることを禁じたにも関わらず覗き見られたため、海神である父の国に帰りました(鶴の恩返しみたいですね)。
残された息子は、やがて神武天皇の父となります。
豊玉姫は、日本の天皇の祖母に当たり、安産の神として全国に祀られています。
余談ですが、木花咲耶姫は、富士山本宮浅間(せんげん)大社の祭神で、絶世の美女です。 -
知覧の武家屋敷の特徴は、この見事な生垣と石垣にあります。
「竹を割ったような性格」を実際に現したような風景です。 -
武家屋敷の中には、ここのように人が住んでいたりして、立ち入りご遠慮願いますというところもあります。
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南国薩摩では、植生が違います。そこここで、見慣れない植物を見掛けるので、それも楽しみの一つです。
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通りはとてもすっきりとしているけれど、庭の中はまったく伺い知れない。見せる所と見せない所が実にハッキリしています。
何故か、もっと先が見たくなる通りです。 -
植物が張り付いた石垣。ピランと1枚だけ葉っぱが付いているのがおもしろい。
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「高城(たき)庵 ちらん 郷土料理」と、一見壊れたような看板があります。
ここは、この家で生まれ育った人が経営する飲食店で、団体用に別館もあるそうですが、この時は閉店していたようです。高城庵 グルメ・レストラン
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「高城庵」の隣には、それまでのきっちりとした生垣とは少し趣が異なり、背か低く、柔らかな感じの生け垣がありました。
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覗いて見ます。武家屋敷の入り口は、門を入ってすぐに直角に曲がり、正面の庭や屋敷は全く見えないようになっています。
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ちょこんと、苔むした石像が出迎えてくれました。
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旧高木家住宅。知覧型二ツ屋。
「おもて」と「なかえ」の2つの屋根の間に小棟を置いた構造になっているのは、知覧だけの特徴です。 -
「女玄関」「男玄関」があるのも特徴の一つ。日本の男尊女卑の因習は、根深いものがあります。
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屋敷の中は、襖だけの間仕切りで、すべての部屋が繋がるようになっています。
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「男玄関」から見た内部。一家の主は、屋敷に上がるとまっすぐ、床の間の前に「鎮座」するのでしょう。
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先ほど見た「高城庵」。どうやらこちらが入り口だったようです。既に閉店していました。
門の左側にハングル文字が書かれています。九州はフェリーで来る韓国からの観光客が多いのでしょう。 -
人工物のない緑あふれる通りは、とても心地よく、穏やかな気分にさせてくれます。
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「Cafe de fo」変わった名前だなと思いましたが、「カフェ・デ・ホ」と添えてありました。
「一息ついてホッとしてね」というネーミングなんですね。 -
優しい佇まいのエントランス。
こういう場所で外来語を使いたくはないのですが、日本語でなんというのかわかりません。 -
みごとなオブジェ発見。職人さんの心意気を感じます。
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公開されていない「有馬家」ですが、ちょっとした心付けが楽しませてくれます。
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こちらも非公開のお宅です。赤レンガの煙突は、武家屋敷でも唯一じゃないかな。
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「La chaumiere(ラ・ショミエル)」。レストランと喫茶店です。
ラ・ショミエル グルメ・レストラン
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年月を経て、優美に苔を纏(まと)った石垣。
「いいなあ」ばかりを連発してしまいますが、「武家屋敷」という言葉の無骨さが全然感じられない佇まいが、大層気に入りました。 -
「佐多直忠庭園」。「屏風岩」と呼ばれる切り石の壁を回り込んで入ってみます。
佐多直忠氏庭園 公園・植物園
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知覧型二ツ屋です。左が「おもて」、右が「なかや」です。
昭和初期に「なかや」は解体されましたが、平成19年に復元されました。 -
「佐多直忠邸」の見取り図です。この家にも「女玄関」「男玄関」があります。
「男玄関」は、主と客、そして長男のみが使ったそうで、次男以下の男子も「女玄関」だったそうです。 -
門の脇にひっそりと「紫蘭(シラン)」が咲いていました。
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1740年代前半に造られた庭。母ケ岳を借景にした枯山水がみごとな庭だそうです。
残念ながら、母ケ岳は見えませんでした。もっと庭の入り口で見ないといけなかったようです。 -
枯山水より、こちらの梅の枝ぶりの見事さの方が感服いたします。
満開の頃は素晴らしいのでしょうね。 -
このツツジは、早咲きのようです。早速、アゲハが訪(おとな)うていました。
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イチオシ
曇り空で、生憎の背景と思いきや、却って青空よりも、花の色が浮き立って見えます。
美しい一枚になりました。 -
「佐多民子庭園」。門の中はちょっと広くなっています。
佐多民子氏庭園 公園・植物園
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家の前には植木鉢が並べられ、更に生垣が隠しています。
左側の「おもて」部分の菱形のガラス窓は、素晴らしくハイカラな造作です。
1700年代半ばに、よくこういうデザインの建物を作ったなと感心します。 -
イキシア(ヤリズイセン(槍水仙))かな?ピンク色が鮮烈な印象を与えます。
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見事に造り込んだ庭園です。
案内には「小舟に乗って石橋の下を潜って行くと、仙人が岩の上から手招きしているようである」と書かれていました。
その境地には到底達することは出来ませんが、京都・嵐山の龍安寺の石庭よりはずっと、美しさを感じられます。やはり、植物の生きた美しさがないと寂しいです。 -
ポツンポツンとサツキが花開き、右下には藤の房が紫色になりつつあります。ああ、楽しみだなあ。
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「佐多美舟庭園」。知覧の数多ある庭園の中で最も豪華で広い庭園です。
佐多美舟氏庭園 公園・植物園
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なるほど、家屋に至る前の庭もゆったりと設(しつら)えられています。
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長い縁側が懐かしい建物です。縁側は「ゆとりの空間」です。
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「箱庭」と言うのでしょうか。生垣で囲まれた内部だけで完成する空間。
家の中から季節の移ろいを楽しむためにある庭。やはり花の時期に見たいですね。 -
ずっと先まで一直線に続く道。「この石垣に着いている苔などは、ちゃんと計算されて植えられているんですよ」
と、すれ違った案内人が話していました。なるほど、だからこんなにも美しいんだ。 -
「石敢當(いしがんとう)」と書かれた石碑が石垣の中に嵌め込まれていました。
中国発祥の魔除けで、沖縄や鹿児島に多く見られます。
鹿児島県では「せっかんとう」と呼ばれることが多いようです。 -
市指定文化財で、町内から移築されて来た知覧二ツ家です。無料で一般公開されています。
二ツ家民家 名所・史跡
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天井から珍しい照明が吊り下げられています。「知覧傘提灯」です。以前、訪れた時に購入したのですが、これを作れる人がいなくなってしまい、もう在庫分しかないのだそうです。
中に電球を入れて、普通に使えます。 -
家の中から見ると、庭はこんな風に見えます。
通りより敷地が高いので、空が広くとても気持ちのいい眺めです。 -
知覧武家屋敷の通りは、ほとんど一直線なのですが、ここにだけ鉤型に曲がる場所があります。
敵に攻められた時に、その速度を落とさせるための仕掛けです。街道の宿場町にもよく見られます。 -
「平山亮一庭園」。これまでは石を使った庭園でしたが、ここは植栽だけの庭です。
平山亮一氏庭園 公園・植物園
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右側の生け垣に3つの山があるのがポイントです。
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中から見るとこうなります。手前の低い部分はサツキで、開花時期にはそれは見事で華やかな庭になります。
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サツキに近寄ってみると、母ケ岳が庭の景色に入り込んで来ます。ここも「借景園」なのです。
ようやく雲の切れ間から青空が覗くようになって、庭も明るく見えます。 -
武家屋敷を引き継いで維持する人がいないと、取り壊されて空き地になってしまいます。
もう何も残っていない空き地がポツンとあるのですが、誰も入り込まないため、不思議なお花畑が出来ていました。 -
入り口付近にだけ、かつての名残が感じられます。
素晴らしい名園ばかりでなく、こうした自然の作る風景も大好きです。 -
「平山克己庭園」
平山克己氏庭園 公園・植物園
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終わったばかりの白ツツジの玉垣がお出迎え。
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庭へのエントランスも期待させてくれます。
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おお、広い!敷地面積よりはるかに広く見えます。
「どこを切り取っても一つの庭園を形作り、調和と表現に優れた庭園」と紹介されています。 -
「西郷恵一郎庭園」。ここが7つある公開されている庭園の最後です。
西郷恵一郎氏庭園 公園・植物園
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通りから見える、このダイナミックな生垣に期待させられます。
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もういくつもの屋敷を見て来ましたが、この佇まいが引き寄せます。
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きっと「女玄関」でしょうね。でも、古き良き日本家屋の雰囲気がすてきです。
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屋敷には、門を入ってからストレートに侵入できないように、頑丈な壁があります。
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鶴亀の庭園と称されることもある庭園は、あのイヌマキの出っ張りで高い山を表しています。
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縁側には、武者鎧が置かれていました。
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「日本の道100選」の碑。
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検察庁の近くにある武家屋敷入園料取扱所「辻商店」にも、知覧傘提灯がありました。
しかし、ここのは展示だけで、商品はないのだそうです。 -
元来た道を引き返します。また「石敢當」がありました。
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通りの真ん中あたりに大きな駐車場があります。そのため、この辺りが一番人が多いです。
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猫も何匹か・・・
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白藤の大木がありました。そういえば、この九州縦断の旅のはじまりは、「黒木の大藤」だったなあ。今回は、白藤で終わります。
次回は、JR最南端の駅西大山駅と、「知林島海中路」を訪れます。
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