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しばらく旅行記はご無沙汰した。10月はバロック音楽演奏に時間をつかった。バッハのフルート・ソナタをチェンバロ奏者と演奏したので、その準備が大変だった。バロック・フルート(トラベルソ)は演奏が困難な楽器なので練習時間がかなり必要なのだ。それも終わったので、京都旅行で書き残していたものを追加したい。<br /><br />東京国立近代美術館を今年、二度訪問した。近代美術はもともとほとんど本気で見たことはあまりない。ピカソ、ミロ、シャガール等もほとんど受け付けないほど、私の美術趣味は保守的なのだ。ただ、一番好きな音楽だと、20世紀初頭から半ばまでの多少は保守的な作風の作品は聞いてきた。ストラヴィンスキー、ショスタコーヴィチ、プロコフィエフ等は結構好きな方だ。美術の方もクリムトやある時期までのムシャなど、日本美術でも保守的なタイプの作品なら結構見てきた。竹久夢二や安野光雅は一点づつ版画を持っている。<br /><br />ただ、前衛的な作品は、本気で見たことはない。いつも素通りしてきた。東京国立近代美術館でも、あまりに前衛的なところは素通りしているが、結構保守的、伝統的な作品も多いから、そういう作品を楽しんだ。で、ここ京都国立近代美術館には初めて入った。常設展はシニアで無料だから、そこだけ見た。ただなら、つまらなくても腹は立たない。<br /><br />東京と違って、ここは、常設展で、伝統的なものは河井寛次郎の陶器だけだった。河合の作品は昔から何度か見ているが、それほど関心はない。で、数点、馴染みの画家の作品があったが、梅原や安井などだ。これらも今一つ。。。<br /><br />残る展示は、かなり前衛的だった。前衛芸術運動のフルクサスFLUXUSやデュ・シャンのものなどがかなり展示してある。名前は聞いたことはあるが、一応、彼らの展示を写真に撮影しておいた。今回、写真にとった彼らの展示内容をあらためて眺めてみた。George Brechtという名前が会報の第1号の編集者として見える。ブレクトは英語版のウィキペディアには大変説明が詳しい。日本語版にはほとんど記事がない。Brecht,FLUXUSなどのWikipediaの説明を読んでいると、その前衛芸術運動の流れが多少わかってきた。なんと、オノ・ヨーコ、一柳慧、ジョン・ケージなどが参加していた。芸術分野の垣根を取っ払っている運動だ。こういうジャンルを越えた活動は今もヨーロッパではあるし、実際、ロンドンで見たことはある。<br /><br />実は私の姪もそういう活動をロンドン中心にヨーロッパでやっている。彼女には正直に私にはわからないと言っている。BBC放送でも紹介されたことがあるので、あながち、無意味ではないようだが。。。<br /><br />こういう前衛芸術運動関係の展示が今回は目立った。仕方なく、素通りしないで、多少は理解してみようかと努力してみたのだが、やはり、何が面白いのかわからない。。。こういうものを国費で購入して展示しているのだから、理解者はいるのだろう。。<br /><br />一枚目は京都国立近代美術館の建物だ。

京都国立近代美術館を初訪問するが。。。

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2017/09/28 - 2017/09/28

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tad

tadさん

しばらく旅行記はご無沙汰した。10月はバロック音楽演奏に時間をつかった。バッハのフルート・ソナタをチェンバロ奏者と演奏したので、その準備が大変だった。バロック・フルート(トラベルソ)は演奏が困難な楽器なので練習時間がかなり必要なのだ。それも終わったので、京都旅行で書き残していたものを追加したい。

東京国立近代美術館を今年、二度訪問した。近代美術はもともとほとんど本気で見たことはあまりない。ピカソ、ミロ、シャガール等もほとんど受け付けないほど、私の美術趣味は保守的なのだ。ただ、一番好きな音楽だと、20世紀初頭から半ばまでの多少は保守的な作風の作品は聞いてきた。ストラヴィンスキー、ショスタコーヴィチ、プロコフィエフ等は結構好きな方だ。美術の方もクリムトやある時期までのムシャなど、日本美術でも保守的なタイプの作品なら結構見てきた。竹久夢二や安野光雅は一点づつ版画を持っている。

ただ、前衛的な作品は、本気で見たことはない。いつも素通りしてきた。東京国立近代美術館でも、あまりに前衛的なところは素通りしているが、結構保守的、伝統的な作品も多いから、そういう作品を楽しんだ。で、ここ京都国立近代美術館には初めて入った。常設展はシニアで無料だから、そこだけ見た。ただなら、つまらなくても腹は立たない。

東京と違って、ここは、常設展で、伝統的なものは河井寛次郎の陶器だけだった。河合の作品は昔から何度か見ているが、それほど関心はない。で、数点、馴染みの画家の作品があったが、梅原や安井などだ。これらも今一つ。。。

残る展示は、かなり前衛的だった。前衛芸術運動のフルクサスFLUXUSやデュ・シャンのものなどがかなり展示してある。名前は聞いたことはあるが、一応、彼らの展示を写真に撮影しておいた。今回、写真にとった彼らの展示内容をあらためて眺めてみた。George Brechtという名前が会報の第1号の編集者として見える。ブレクトは英語版のウィキペディアには大変説明が詳しい。日本語版にはほとんど記事がない。Brecht,FLUXUSなどのWikipediaの説明を読んでいると、その前衛芸術運動の流れが多少わかってきた。なんと、オノ・ヨーコ、一柳慧、ジョン・ケージなどが参加していた。芸術分野の垣根を取っ払っている運動だ。こういうジャンルを越えた活動は今もヨーロッパではあるし、実際、ロンドンで見たことはある。

実は私の姪もそういう活動をロンドン中心にヨーロッパでやっている。彼女には正直に私にはわからないと言っている。BBC放送でも紹介されたことがあるので、あながち、無意味ではないようだが。。。

こういう前衛芸術運動関係の展示が今回は目立った。仕方なく、素通りしないで、多少は理解してみようかと努力してみたのだが、やはり、何が面白いのかわからない。。。こういうものを国費で購入して展示しているのだから、理解者はいるのだろう。。

一枚目は京都国立近代美術館の建物だ。

旅行の満足度
2.0
  • 梅原龍三郎

    梅原龍三郎

    京都国立近代美術館 美術館・博物館

    東京国立近代美術館を見た後、こちらにも来てみた。 by tadさん
  • 安井曽太郎

    安井曽太郎

  • 河井寛次郎

    河井寛次郎

  • バーナード・リーチ

    バーナード・リーチ

  • 外国人の前衛的な作品群。

    外国人の前衛的な作品群。

  • イタリア留学した日本人によるジョットの模写。<br />

    イタリア留学した日本人によるジョットの模写。

  • 上の説明

    上の説明

  • 次ぎの説明<br /><br />この秦テルオの作品が沢山展示してあったが。。以下、ハダ・テルオの作品をいくつか並べる。。。時期によってがらりと作風が変わる。。

    次ぎの説明

    この秦テルオの作品が沢山展示してあったが。。以下、ハダ・テルオの作品をいくつか並べる。。。時期によってがらりと作風が変わる。。

  • 暗い絵がつづく。

    暗い絵がつづく。

  • 吉原を描いたものも多いようだ。

    吉原を描いたものも多いようだ。

  • これも吉原?

    これも吉原?

  • 便器のようなものが天井からぶら下がっているが、これはデュ・シャンの作品の一部だそうだ。。。

    便器のようなものが天井からぶら下がっているが、これはデュ・シャンの作品の一部だそうだ。。。

  • 次ぎもデュ・シャン。<br />fresh widowとある。<br /><br />窓が少し開いている。<br /><br />widowとwindowをかけた言葉遊び?<br />ウィドウはやもめだ。やもめになりたてで、フレッシュ・ウィドウ!<br />なので、窓(ウィンドウとかけているのだろう)が少し開いていて、新しく男を呼び込もうとしている未亡人のことだろう。

    次ぎもデュ・シャン。
    fresh widowとある。

    窓が少し開いている。

    widowとwindowをかけた言葉遊び?
    ウィドウはやもめだ。やもめになりたてで、フレッシュ・ウィドウ!
    なので、窓(ウィンドウとかけているのだろう)が少し開いていて、新しく男を呼び込もうとしている未亡人のことだろう。

  • 左下にfresh widow と書いてあり、窓が少し開いている!<br /><br />これは意図は理解できたが、だから、どうした?と聞き返したくなる。これが<br />芸術作品?

    左下にfresh widow と書いてあり、窓が少し開いている!

    これは意図は理解できたが、だから、どうした?と聞き返したくなる。これが
    芸術作品?

  • 次が前衛芸術集団フルクサスFLUXUSの会報第1号。オノ・ヨーコやジョン・レノンなども一時は入っていたようだ。

    次が前衛芸術集団フルクサスFLUXUSの会報第1号。オノ・ヨーコやジョン・レノンなども一時は入っていたようだ。

  • 1964年1月の発行。

    1964年1月の発行。

  • 以下は部分拡大。<br /><br />編集者にBrechtの名前が見える。

    以下は部分拡大。

    編集者にBrechtの名前が見える。

  • 活動内容。<br /><br />こういった前衛芸術運動は、私にはまだピンとこないままだ。。<br /><br />もっとも、くだらない小説類を文学と世間では呼んでいるようだが、私はそれらも拒否している。。<br /><br />以上で退出した。<br /><br />お気に入りとなった作品は一点もなかった。。。<br /><br />ただ、ここで、唯一、気に入った点は、東京国立近代美術館と同じく写真撮影可能だったこと。京都では珍しい!!! 京都では京都国立博物館は撮影禁止なのだ!<br />勿論、東京国立博物館はほとんど撮影可能になっている。同じ文化庁の管轄で、どうして、こうも方針が異なるのだろう?

    活動内容。

    こういった前衛芸術運動は、私にはまだピンとこないままだ。。

    もっとも、くだらない小説類を文学と世間では呼んでいるようだが、私はそれらも拒否している。。

    以上で退出した。

    お気に入りとなった作品は一点もなかった。。。

    ただ、ここで、唯一、気に入った点は、東京国立近代美術館と同じく写真撮影可能だったこと。京都では珍しい!!! 京都では京都国立博物館は撮影禁止なのだ!
    勿論、東京国立博物館はほとんど撮影可能になっている。同じ文化庁の管轄で、どうして、こうも方針が異なるのだろう?

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