2017/09/28 - 2017/09/28
333位(同エリア2854件中)
tadさん
しばらく旅行記はご無沙汰した。10月はバロック音楽演奏に時間をつかった。バッハのフルート・ソナタをチェンバロ奏者と演奏したので、その準備が大変だった。バロック・フルート(トラベルソ)は演奏が困難な楽器なので練習時間がかなり必要なのだ。それも終わったので、京都旅行で書き残していたものを追加したい。
東京国立近代美術館を今年、二度訪問した。近代美術はもともとほとんど本気で見たことはあまりない。ピカソ、ミロ、シャガール等もほとんど受け付けないほど、私の美術趣味は保守的なのだ。ただ、一番好きな音楽だと、20世紀初頭から半ばまでの多少は保守的な作風の作品は聞いてきた。ストラヴィンスキー、ショスタコーヴィチ、プロコフィエフ等は結構好きな方だ。美術の方もクリムトやある時期までのムシャなど、日本美術でも保守的なタイプの作品なら結構見てきた。竹久夢二や安野光雅は一点づつ版画を持っている。
ただ、前衛的な作品は、本気で見たことはない。いつも素通りしてきた。東京国立近代美術館でも、あまりに前衛的なところは素通りしているが、結構保守的、伝統的な作品も多いから、そういう作品を楽しんだ。で、ここ京都国立近代美術館には初めて入った。常設展はシニアで無料だから、そこだけ見た。ただなら、つまらなくても腹は立たない。
東京と違って、ここは、常設展で、伝統的なものは河井寛次郎の陶器だけだった。河合の作品は昔から何度か見ているが、それほど関心はない。で、数点、馴染みの画家の作品があったが、梅原や安井などだ。これらも今一つ。。。
残る展示は、かなり前衛的だった。前衛芸術運動のフルクサスFLUXUSやデュ・シャンのものなどがかなり展示してある。名前は聞いたことはあるが、一応、彼らの展示を写真に撮影しておいた。今回、写真にとった彼らの展示内容をあらためて眺めてみた。George Brechtという名前が会報の第1号の編集者として見える。ブレクトは英語版のウィキペディアには大変説明が詳しい。日本語版にはほとんど記事がない。Brecht,FLUXUSなどのWikipediaの説明を読んでいると、その前衛芸術運動の流れが多少わかってきた。なんと、オノ・ヨーコ、一柳慧、ジョン・ケージなどが参加していた。芸術分野の垣根を取っ払っている運動だ。こういうジャンルを越えた活動は今もヨーロッパではあるし、実際、ロンドンで見たことはある。
実は私の姪もそういう活動をロンドン中心にヨーロッパでやっている。彼女には正直に私にはわからないと言っている。BBC放送でも紹介されたことがあるので、あながち、無意味ではないようだが。。。
こういう前衛芸術運動関係の展示が今回は目立った。仕方なく、素通りしないで、多少は理解してみようかと努力してみたのだが、やはり、何が面白いのかわからない。。。こういうものを国費で購入して展示しているのだから、理解者はいるのだろう。。
一枚目は京都国立近代美術館の建物だ。
- 旅行の満足度
- 2.0
-
梅原龍三郎
東京国立近代美術館を見た後、こちらにも来てみた。 by tadさん京都国立近代美術館 美術館・博物館
-
安井曽太郎
-
河井寛次郎
-
バーナード・リーチ
-
外国人の前衛的な作品群。
-
イタリア留学した日本人によるジョットの模写。
-
-
上の説明
-
次ぎの説明
この秦テルオの作品が沢山展示してあったが。。以下、ハダ・テルオの作品をいくつか並べる。。。時期によってがらりと作風が変わる。。 -
-
暗い絵がつづく。
-
-
-
吉原を描いたものも多いようだ。
-
-
-
これも吉原?
-
便器のようなものが天井からぶら下がっているが、これはデュ・シャンの作品の一部だそうだ。。。
-
次ぎもデュ・シャン。
fresh widowとある。
窓が少し開いている。
widowとwindowをかけた言葉遊び?
ウィドウはやもめだ。やもめになりたてで、フレッシュ・ウィドウ!
なので、窓(ウィンドウとかけているのだろう)が少し開いていて、新しく男を呼び込もうとしている未亡人のことだろう。 -
-
左下にfresh widow と書いてあり、窓が少し開いている!
これは意図は理解できたが、だから、どうした?と聞き返したくなる。これが
芸術作品? -
次が前衛芸術集団フルクサスFLUXUSの会報第1号。オノ・ヨーコやジョン・レノンなども一時は入っていたようだ。
-
1964年1月の発行。
-
以下は部分拡大。
編集者にBrechtの名前が見える。 -
-
活動内容。
こういった前衛芸術運動は、私にはまだピンとこないままだ。。
もっとも、くだらない小説類を文学と世間では呼んでいるようだが、私はそれらも拒否している。。
以上で退出した。
お気に入りとなった作品は一点もなかった。。。
ただ、ここで、唯一、気に入った点は、東京国立近代美術館と同じく写真撮影可能だったこと。京都では珍しい!!! 京都では京都国立博物館は撮影禁止なのだ!
勿論、東京国立博物館はほとんど撮影可能になっている。同じ文化庁の管轄で、どうして、こうも方針が異なるのだろう?
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
tadさんの関連旅行記
この旅行で行ったスポット
下鴨・宝ヶ池・平安神宮(京都) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
26