結婚休暇を使って北イタリアへ part 10 - ドーハで乗り継ぎと各種ラウンジ巡り

2015/10/11 - 2015/10/16

2015年前半に無事ワイフとの入籍を済ませたSalaam。勤め先からは結婚から一年以内の制限付きながら結婚休暇なるものを頂戴しました。
国際結婚である我々にとって今回の入籍はあくまでもビザやパスポート更新等の事務的な都合の結婚で、結婚式はまだまだ先。ワイフ本国では籍なんかは役所の書類問題で結婚式をやったかが重要なのですが、会社からしたら結婚休暇は「入籍」から換算して一年以内。
ってな事で折角だから新婚旅行ならぬ結婚旅行へ行く事にしました。

行き先候補を検討した際に浮上したのがイタリア。
私の友達が当時ミラノ万博関連の仕事をしていたので、ミラノ万博に行きたいなぁ…と漠然とした希望。
ワイフが「あの船に乗りたい」と希望したのでベネチアのゴンドラを組み込んで。

仕事の関係でなかなか弾丸な旅行になってしまいましたが、なんとかプランをまとめて出発が叶いました！


---前回までのあらすじ---

北イタリアを駆け足で巡り帰国するSalaam夫妻。
往路同様カタール経由での帰国ですが、帰国では乗り継ぎ時間の関係からドーハで一泊します。
しかし飛行機を降りた直後にパスポートを機内に忘れた事に気付くSalaam…大丈夫かいな？

エリア ドーハ(カタール)

ドーハ空港に到着早々、入国する前からパスポートを機内に忘れると言う失態を犯したオッサン。
ワイフからは冷ややかな目線を送られたおかげで、灼熱の地ドーハもいささかひんやりと下空気が流れたような気がいたします。

さて、カタール航空は乗り継ぎ時間が長い場合、一定の条件を満たしている場合は乗り継ぎ客にホテルを提供してくれます。
ホテルの予約をしている方は飛行機を降りたら先ずはトランスファーカウンターに向かいましょう。
トランスファーカウンターの一番端に乗り継ぎホテルカウンターがあります。

ハマド国際空港 (新ドーハ国際空港) 空港

トランスファーカウンターでホテルバウチャーを受け取ったら乗り継ぎではなく「Arrivals↓」の案内に従って入国する方向に進みましょう。

このホテルサービスの大まかなルール。
1) 乗り継ぎ時間が8時間以上、24時間未満。
2) 同じルートで8時間以内に乗り継げる便がない場合。
3) UAE、バーレーン、クウェート、オマーン乗り継ぎの便ではない事。
4) 航空券運賃が対象である事。
72時間前（営業日ベース）までに予約が必要なのでご利用は計画的に。
カタール航空で直接購入した人はカタール航空で手配。
旅行会社（Expedia等のWeb系を含む）で購入した人はその旅行会社で手配。

ハマド国際空港 (新ドーハ国際空港) 空港

到着導線を進むとカタールの入国審査場に進みます。
この時間帯はあまり混んでいません。列も20m程なのですぐ入国できるでしょう。
しかしせっかくなので「First & Business Class←」の←に従ってましょう。

ハマド国際空港 (新ドーハ国際空港) 空港

おや、何か扉が見えます。
カタール航空のファーストクラスかビジネスクラスで到着した方限定の「Pre-Arrival Lounge」です。

ハマド国際空港 (新ドーハ国際空港) 空港

さっさと入国してしまえば良いのですが、こちらでは無駄にお茶や軽食が頂けるラウンジを設けています。
果たしてどうゆう人が使うのか…。　

と思いましたが、実はこの旅行記は少し前後しており、私達はトランスファーカウンターにてバウチャーを貰わないで直接ここに来ちゃっていました。
私がバウチャーを取りに戻る間、ワイフはこちらでケーキを食べながら寛いでいた次第。

ええ、こうゆう人が使うのですね。

ハマド国際空港 (新ドーハ国際空港) 空港

『Asian Sesame Noodle Salad』、これがけっこうイケるんで好き。こちらのラウンジで再会した時は嬉しかった！
サラダ後はオレンジジュースでさっぱりしながらパウンドケーキを頂きましょう。

ハマド国際空港 (新ドーハ国際空港) 空港

こちらのラウンジのすごい所、ラウンジの中にイミグレーションがあるんです！
奥に見えるカウンター、あれ、入国審査官のカウンターです。
でもこの時間帯はそもそもの入国者数が少ないので一般入国レーンも混雑しておらず、こちらのプレアライバルラウンジ内のレーンもガラガラ。

ハマド国際空港 (新ドーハ国際空港) 空港

ガラガラの入国レーン、係りの人も暇だったのでしょうか、少々雑談。
ところでカタールとUAEの入国管理官の方って男性は白装束、女性は黒装束の民族衣装です。ブータンの公務員が民族衣装のゴを着用されていたのも然りですが、自国文化に誇りがあるのは素晴らしい事だなぁと実感。

ハマド国際空港 (新ドーハ国際空港) 空港

2015年当時、ワイフ王国はドーハ入国にあたり事前手配のビザが必要でしたが、カタール航空の乗り継ぎプログラムに基づいてカタール航空が手配してくれました。
「本当に入国できるの？」と不安そうだったワイフも安堵。加えて始めてたくさんのオバQ…もといディシュダシュをまとった方々を見て大興奮（笑）

ハマド国際空港 (新ドーハ国際空港) 空港

ホテルの送迎ですが、送迎車が絶え間なく往復しているようで、つい先ほど出て行ったばかりの様子。エコノミークラスの方対象のバンタイプなら15分後、ビジネスクラスの方も乗れるプライベートカーだったらもう少し掛かります、との事。
急ぐ旅でもないですし、アライバルラウンジで待つ事もできるので、プライベートカーを選択します。

ハマド国際空港 (新ドーハ国際空港) 空港

こちらもカタール航空のファーストクラスとビジネスクラス搭乗者限定。
数時間単位の乗り継ぎ等、長時間の滞在を目的としていないラウンジなのでボリュームたっぷりの食事や仮眠室等はありませんが、シャワーや軽食はあるのでお迎えの車を待つには十分なスペース。

ハマド国際空港 (新ドーハ国際空港) 空港

軽食は小鉢を少し大きくしたような器に盛られており、誰かが取るとすぐ補充。裏のパントリーに作り置きされているのかな？
ケーキが一つ欠けているのは甘いものを欲した我が腹回りが頂戴したから(笑)

ハマド国際空港 (新ドーハ国際空港) 空港

ちょこっとラウンジでケーキを食べていたらスタッフの方が「車の準備ができました」と呼びに来て頂きました。
免税店の袋くらいしか持っていなかったのですが、「お持ちいたします」と。
なんだか申し訳ないっす…そんな人様に荷物を持ってもらうなんて…。

ハマド国際空港 (新ドーハ国際空港) 空港

夜のドーハの街を走る事15分ほど、旧空港の目と鼻の先にある指定ホテルに向かいます。
鉄道系の公共交通機関がまだない（建設中）のドーハは完全車社会。

ドーハ国際空港 (DOH) 空港

先ほど空港でもらったバウチャーを提示するとすんなりチェックインも完了。
先ずは4トラ用に部屋の写真を…
と思いましたが、ワイフは私の4トラ用の写真撮影妨害に命を掛けており、部屋の扉を開けた途端に突入、ベッドにダイブあそばされます。
こちらのホテルは出張の時に何度かお邪魔しているのでいいのですが、ねぇ。

Hyatt Regency Oryx Doha ホテル

ホテルでゴロゴロしていても仕方ないので町に出かけます。
先述の通りバス以外の公共交通機関のないドーハではタクシーは必須。そしてほぼ独占に近い程の大手カルワー社のタクシー。こいつが曲者。日中はほぼ問題ないのですが、タクシーが取り合いの時間になると運転手の中にはメーターではなく交渉制に勝手に変わる奴が出てきます。
我々もインド人のそんな奴に捕まりストレス上がってしまった…。ナンバーと時間を合わせてカルワー本社に苦情入れたけどね。お前はリキシャーかッ！

Hyatt Regency Oryx Doha ホテル

そもそも観光要素が多くある国ではないので観光でドーハに寄る場所は限られております。その中で観光客の95%が寄るであろう場所が『スーク・ワキフ』です。
スークはアラビア語で市場なのでワキフ市場。
ひとまずフィリピン人のハッピーな運転手に送ってもらい到着。駐車場と通りを隔てて反対側に見えるのがイスラミックセンター。中はイスラムの歴史等の展示物がありますが、あまり観光的には面白くないです。そしてイスラームに勧誘されます（笑）

ファナール 文化・芸術・歴史

スークは古い時代の湾岸地域の街並みをデザインした建物が並び、土産物屋やレストランが並んでいるので、ちょっと寄るだけの観光であれば十分に楽しめる場所。
メインの通りはどことなく某ネズミーランド的な完成度の高い人工的雰囲気が漂う不思議な空間。

スーク ワキーフ 市場

こちらは携帯電話で撮った写真。
ワイフが民族衣装を着ている方々に大興奮しております（笑）

スーク ワキーフ 市場

当初の予定では鷹専門のショップを見学してここで夕食でも…と思っていましたが、ワイフ様が「暑い。疲れた。帰る。」

私「御意」

スーク ワキーフ 市場

ワイフ王国も高温多湿なのにまさかドーハの高温多湿に音を上げる（？）とは思いもしなかったのですが、仕方ありません。ホテルに戻り翌朝の出発に備えておやすみなさい。

Hyatt Regency Oryx Doha ホテル

飛行機出発の2時間前にチェックアウトし空港に向かいましょう。
こちらも専用高級車に乗っての送迎でございます。
もうね、今自分がどのタイムゾーンにいて、朝なのか夜なのか混乱のさ中。

車はファーストクラスとビジネスクラス専用の入り口前に横付け。ポーターの方が待ち構えていますが、チェックインする荷物は何もないので笑顔で挨拶しておしまい。

車から降りた瞬間にカメラのレンズが曇ります。湿度高いねぇ。

ハマド国際空港 (新ドーハ国際空港) 空港

ファーストクラスは右へ、ビジネスクラスは左へ。
まさかここでまで運命の分かれ道に遭遇するとは。ハイエンド・分かれ道。

ハマド国際空港 (新ドーハ国際空港) 空港

ビジネスクラスは各カウンターに仕切りがあります。
チラッと覗いたファーストクラスは仕切り＋ソファーで座りながら手続き。しかも荷物搬送ベルトが目につかない構造。いつか乗ってみたいですね！

ハマド国際空港 (新ドーハ国際空港) 空港

ファーストとビジネス専用の出国審査上併設。
そもそもカタールの出入国審査場が溢れるほど混んでいるのは見たことないですが、ほぼ待ち時間ゼロなのは楽チン。
待つのが嫌いなアラブ人の為の施設だとは思いますが、海外でもちょくちょく見かけるようになりましたね。日本のお役所ももう少し見習うべき。

ハマド国際空港 (新ドーハ国際空港) 空港

なんだか気持ち悪いクマagain。
インパクト強いからみんなここで写真撮ってるけど、見れば見るほど気持ち悪い(笑)

テディベアみたいに易燃性素材で出来たものが電気スタンドなんかにめり込んでたら発火するがな。

ハマド国際空港 (新ドーハ国際空港) 空港

ホテルではギリギリまで寝ていたので朝食はラウンジで頂きましょう。
でもこの後に機内食もあるので軽ーくね。

だってほら、ボクって少食じゃん？

アルムルジャン ビジネスラウンジ (ハマド国際空港) 空港ラウンジ

ミニ・ヨーロピアン・ブレックファストでございます。
キノコ好きには嬉しいマッシュルームソテー♪

ハムとソーセージはもちろんチキン使用のハラール食品です。

アルムルジャン ビジネスラウンジ (ハマド国際空港) 空港ラウンジ

出発のビジネスクラスラウンジは往路でたんまり紹介したので割愛。

一般乗り継ぎエリアもなかなか充実しています。
普通の椅子から寝そべるタイプの椅子。フリー使用のパソコンから子供の遊具エリアまで必要なものは大体なんでも。
オブジェを兼ねた子供用遊具はハイセンス過ぎて審美眼の無い私にはちょっと怖い。

あのクマと言い、インテリア選定担当者、どないやねん。

さ、羽田便に乗りましょう！

ハマド国際空港 (新ドーハ国際空港) 空港

この旅行記へのコメント （4）

• ムロろ～んさん 2017/10/25 22:43:22

  写真撮影妨害に命を掛けるワイフさま( ^ω^ )

  こんばんは、ムロろ～んです。
  カタール航空に乗られた旅行記を拝見しました。
  やっぱり乗りたい(´;ω;｀)(笑)。
  
  私もカタールのドーハであの例のクマさまにお会いできるつもりだったのですが、確かに不思議ですよね。
  ドーハ、市内散策にはタクシーのみ。これはきついわ(^_^;)。
  道知ってんの？って言いたくなるような出稼ぎの方が担当されるのですよね(￣▽￣;)。
  来年の年始の旅行にエミレーツの乗り継ぎでドバイに寄るのですが、乗り物はタクシー以外で動けるように計画しているんです(^_^;)。
  
  そうそう、一番面白かったのが写真撮影妨害に命を掛けるワイフさまの行動です。
  って、ダイブしたくらいならＯＫでは( ^ω^ )？
  って、気にはなります。
  
  
  ムロろ～ん(^人^;)

  Salaamさん からの返信 2017/11/17 17:32:36

  RE: 写真撮影妨害に命を掛けるワイフさま( ^ω^ )

  ムロさん、こんばんは！
  いつもありがとうございます。
  
  あのクマ、やっぱり変ですよね…。
  何度見ても愛着が沸いてきません。
  いつか別途ドーハ中心の旅行記に書く予定ですが、一応あのクマはカタールの某王族の方がワイフ様に世界最大のテディベアをプレゼントする、として購入した物らしいですよ。詳しくは解りませんが、どうやら著名な彫刻家の芸術作品なんだそうです。
  
  ドーハのタクシーは輩みたいなのもおりますが、基本的にはランドマークを基準に話せば解ってくれます（多分）。
  とは言え出稼ぎの方がどんどん流入してくる国なので、「昨日到着して今日初日です！」みたいな新人さんも中にはいらっしゃるでしょうけど。
  現在ドーハ市内に地下鉄を建設しているようなので、それが完成すればだいぶ市内観光も楽になりますね。
  
  ワイフの妨害…時々写真より早く流入したりダイブしている時は諦めて使っております。
  調度品の皆様とムロショットをしているんだ、と自分に言い聞かせながら（笑）
  
  ムロさんのカタール旅行記をいつの日か拝見できるのを楽しみにしております！
  
  Salaam

• mei1110さん 2017/10/24 21:46:34

  こうなってたんですねドーハ

  こんにちは！
  今回も楽しく旅行記読ませていただきました。
  
  ドーハの乗り継ぎサービスってこうなってたんですね。
  ラウンジ内イミグレ面白い、体験してみたいです。
  
  空港内の体育座り遊具私は結構好きです。
  写真撮りたかったけどお子様がわんさかいたので撮れず。
  奥様羨ましい。そこ座りたかったです(笑)
  ベアは確かにコンセプト謎ですね…。
  ランプかぶってるのかと思ってたけど実物見たら貫通してるし。
  カタール人的にはハイセンスなんでしょうか？？

  Salaamさん からの返信 2017/11/17 17:20:17

  RE: こうなってたんですねドーハ

  meiさん
  
  ありがとうございます。
  
  そのうち別なドーハメインの旅行記にも書きますが（いつになるのやら…）あの熊はカタールの某王族の方がご自身のワイフに「世界最大のテディベアを送る」って事でプレゼントしたものらしいですよ。
  正直かわいくないテディベアですが、一応著名な彫刻家の作品らしくて、あのシリーズは他に２体あるそうです。ちなみに現在ハマド空港にあるあの熊は一時期はニューヨークに展示されていたとか。
  プレゼントする発案まではロマンチックだったんですけどね…（笑）
  
  是非、またの機会に入国ラウンジにチャレンジして下さい。
  今は日本国籍ならビザ無し入国も可能になったみたいですから、アライバルビザとか購入しなくてもよくなりましたしね！
  
  Salaam