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7、8月の夏の猛暑を避けて久しぶりのトレイルですが、まだ残暑の残る中、今回から「東山コース」に続いて「北山コース」に入ります。京都盆地の北側にある「北山連峰」は、東山連峰に続く比叡山から大原にかけて高い山が並び、京の奥座敷と言われる鞍馬・貴船、鴨川の源流となる雲ヶ畑、花札にも出てくる鷹ヶ峯、比叡山と並ぶ信仰の山になっている愛宕山から高雄、清滝へと続き、9割以上を山林で占めるので林業が盛んで、有名な北山杉は室町時代から朝廷御用達として仙洞御所や桂離宮、金閣寺などでも使われ、京都府の木となっています。<br />「北山コース」は、比叡山から鞍馬までの「東コース」18kmと清滝までの「西コース」19.0kmに分かれますが、今回は「東コース」の半分9.2kmで、前回の東山コース終点の「ケーブル比叡駅」から比叡山西塔の中を通り、京都と滋賀の県境尾根道を進んで、このコース最高峰の「水井山」794mを経由し、「大原・戸寺」までで、見所は、古事記の時代から山岳信仰の対象とされ、平安時代、空海(弘法大師)の高野山と並んで、最澄により開かれ、世界遺産にもなっている「比叡山」で、法然や親鸞、道元、日蓮など数多くの名僧を輩出し、今でも「千日回峰行」など厳しい修行の場となっている「延暦寺」に点在する「浄土院」から「にない堂」、「釈迦堂」、「居士林」、「玉体杉」を回峰していくと、阿闍梨さんにでもなったような気分になって心が洗われるような気がします。<br />

「京都一周トレイル」⑤北山・東コース(1)

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2017/09/30 - 2017/09/30

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Bach

Bachさん

7、8月の夏の猛暑を避けて久しぶりのトレイルですが、まだ残暑の残る中、今回から「東山コース」に続いて「北山コース」に入ります。京都盆地の北側にある「北山連峰」は、東山連峰に続く比叡山から大原にかけて高い山が並び、京の奥座敷と言われる鞍馬・貴船、鴨川の源流となる雲ヶ畑、花札にも出てくる鷹ヶ峯、比叡山と並ぶ信仰の山になっている愛宕山から高雄、清滝へと続き、9割以上を山林で占めるので林業が盛んで、有名な北山杉は室町時代から朝廷御用達として仙洞御所や桂離宮、金閣寺などでも使われ、京都府の木となっています。
「北山コース」は、比叡山から鞍馬までの「東コース」18kmと清滝までの「西コース」19.0kmに分かれますが、今回は「東コース」の半分9.2kmで、前回の東山コース終点の「ケーブル比叡駅」から比叡山西塔の中を通り、京都と滋賀の県境尾根道を進んで、このコース最高峰の「水井山」794mを経由し、「大原・戸寺」までで、見所は、古事記の時代から山岳信仰の対象とされ、平安時代、空海(弘法大師)の高野山と並んで、最澄により開かれ、世界遺産にもなっている「比叡山」で、法然や親鸞、道元、日蓮など数多くの名僧を輩出し、今でも「千日回峰行」など厳しい修行の場となっている「延暦寺」に点在する「浄土院」から「にない堂」、「釈迦堂」、「居士林」、「玉体杉」を回峰していくと、阿闍梨さんにでもなったような気分になって心が洗われるような気がします。

  • 京都一周トレイル5回目で北山コースの1回目

    京都一周トレイル5回目で北山コースの1回目

  • (工程)京阪出町柳駅(標高56m)~叡山電車八瀬駅~ケーブル比叡駅(695m)[北山コース№1]~0.7km[№3]比叡山人工スキー場跡~1.0km[№4]つつじヶ丘展望台(750m)~1.4km[№5]鎮護国家の石碑~[№6]比叡山ドライブウェイ歩道橋~1.6km[№7]山王院堂(706m)~1.9km[№8]浄土院~椿堂~にない堂~2.5km[№9-1]釈迦堂~[№9-2]若山牧水の歌碑~居士林~[№11-1]青龍寺~伝教大師の像~4.5km玉体杉(700m)~[№12]峰辻標識~4.8km[№13]横高山山頂(767m)~5.5km[№16-1]水井山山頂(794m)~[№17]三叉路分岐点~6.8km[№18]仰木峠(573m)~[№19]分岐点~ボーイスカウト道~旧若桜街道(鯖街道)~害獣防護扉~[№23]戸寺バス停(220m)~京阪出町柳駅 総距離9.2km標高差475m<br />

    (工程)京阪出町柳駅(標高56m)~叡山電車八瀬駅~ケーブル比叡駅(695m)[北山コース№1]~0.7km[№3]比叡山人工スキー場跡~1.0km[№4]つつじヶ丘展望台(750m)~1.4km[№5]鎮護国家の石碑~[№6]比叡山ドライブウェイ歩道橋~1.6km[№7]山王院堂(706m)~1.9km[№8]浄土院~椿堂~にない堂~2.5km[№9-1]釈迦堂~[№9-2]若山牧水の歌碑~居士林~[№11-1]青龍寺~伝教大師の像~4.5km玉体杉(700m)~[№12]峰辻標識~4.8km[№13]横高山山頂(767m)~5.5km[№16-1]水井山山頂(794m)~[№17]三叉路分岐点~6.8km[№18]仰木峠(573m)~[№19]分岐点~ボーイスカウト道~旧若桜街道(鯖街道)~害獣防護扉~[№23]戸寺バス停(220m)~京阪出町柳駅 総距離9.2km標高差475m

  • 叡山電車八瀬駅からケーブル比叡駅695mへ<br />高低差561m、最大斜度28度、

    叡山電車八瀬駅からケーブル比叡駅695mへ
    高低差561m、最大斜度28度、

  • 北山コースのスタート地点

    北山コースのスタート地点

  • ロープウェイを使わず、比叡山西塔方面へ

    ロープウェイを使わず、比叡山西塔方面へ

  • 0.7km[№3]比叡山人工スキー場跡

    0.7km[№3]比叡山人工スキー場跡

  • 2001年まで営業

    2001年まで営業

  • 0.9kmお地蔵さんのある展望地

    0.9kmお地蔵さんのある展望地

  • まだ早いが紅葉の気配?

    まだ早いが紅葉の気配?

  • 「この先は比叡山拝観料が必要ですが、ハイカーは申し出れば拝観料なしで通れます」の立て札

    「この先は比叡山拝観料が必要ですが、ハイカーは申し出れば拝観料なしで通れます」の立て札

  • 1.4km鎮護国家(ちんごこっか)の石碑<br />延暦寺は京都御所の鬼門に位置する寺院として、鎮護国家の道場としての役割を担っていた

    1.4km鎮護国家(ちんごこっか)の石碑
    延暦寺は京都御所の鬼門に位置する寺院として、鎮護国家の道場としての役割を担っていた

  • №6比叡山ドライブウェイ歩道橋

    №6比叡山ドライブウェイ歩道橋

  • 1.6km[№7]山王院堂(標高706m)<br />千手観音を祀り千手堂、千手院とも言われる

    1.6km[№7]山王院堂(標高706m)
    千手観音を祀り千手堂、千手院とも言われる

  • 天台宗第6祖・円珍の住房、円珍没後天台宗は円珍派と慈覚大使円仁はの紛争になり円珍派は三井寺に移住した。と書いてある

    天台宗第6祖・円珍の住房、円珍没後天台宗は円珍派と慈覚大使円仁はの紛争になり円珍派は三井寺に移住した。と書いてある

  • 武蔵坊弁慶が千日間の参籠をしたと言う

    武蔵坊弁慶が千日間の参籠をしたと言う

  • 鳥獣保護区域の立て看板

    鳥獣保護区域の立て看板

  • 急な石段を下る

    急な石段を下る

  • 正面に浄土院

    正面に浄土院

  • 1.9km[№8]浄土院<br />比叡山開祖最澄(伝教大師)の墓所

    1.9km[№8]浄土院
    比叡山開祖最澄(伝教大師)の墓所

  • 比叡山で最も神聖な場所で今でも12年間籠る修行が行われている

    比叡山で最も神聖な場所で今でも12年間籠る修行が行われている

  • 枯山水の石庭

    枯山水の石庭

  • 「弁慶飛び六方」と「五重照隅塔」<br />弁慶は比叡山で学んだ後、義経の家来となったという<br />すぐ近くには弁慶が渡り廊下を天秤棒にして両堂を担いだという「にない堂」がある

    「弁慶飛び六方」と「五重照隅塔」
    弁慶は比叡山で学んだ後、義経の家来となったという
    すぐ近くには弁慶が渡り廊下を天秤棒にして両堂を担いだという「にない堂」がある

  • 聖光院跡 親鸞聖人住持の寺」の碑<br />親鸞は9才で青蓮院で慈円のもと出家し、その後聖光院に住み、西塔常行堂の堂僧を長くつとめたという

    聖光院跡 親鸞聖人住持の寺」の碑
    親鸞は9才で青蓮院で慈円のもと出家し、その後聖光院に住み、西塔常行堂の堂僧を長くつとめたという

  • 料金所があったのでハイカーであることを申し出たら<br />手前の椿堂からの山道を行くように言われた

    料金所があったのでハイカーであることを申し出たら
    手前の椿堂からの山道を行くように言われた

  • 椿堂<br />ひっそりと佇む落ち着いた小さな庵<br />90日間座り続ける常坐修行が行われるという

    椿堂
    ひっそりと佇む落ち着いた小さな庵
    90日間座り続ける常坐修行が行われるという

  • 「聖徳太子が比叡に登る時に使った椿の杖が芽を出して大きく育った」と書いてあるが、最澄が比叡山に来たのは800年頃で聖徳太子はその200年も前

    「聖徳太子が比叡に登る時に使った椿の杖が芽を出して大きく育った」と書いてあるが、最澄が比叡山に来たのは800年頃で聖徳太子はその200年も前

  • 椿堂の手前側道に入ると、釈迦堂に出てくる

    椿堂の手前側道に入ると、釈迦堂に出てくる

  • [№9-1]釈迦堂(転法輪堂)標高729m

    [№9-1]釈迦堂(転法輪堂)標高729m

  • 西塔の本堂にあたる<br />延暦寺に現存する最古の建物で、秀吉が三井寺の金堂を移築させた、

    西塔の本堂にあたる
    延暦寺に現存する最古の建物で、秀吉が三井寺の金堂を移築させた、

  • 鐘楼

    鐘楼

  • 平和地蔵菩薩<br />つい最近2015年の「天台青少年比叡山の集い」開催を記念して建立されたという

    平和地蔵菩薩
    つい最近2015年の「天台青少年比叡山の集い」開催を記念して建立されたという

  • 3つの誓い<br />1.(仏様のように)道心ある人となります<br />2.能く行い能く言う人となります<br />3.一隅を照らす人となります

    3つの誓い
    1.(仏様のように)道心ある人となります
    2.能く行い能く言う人となります
    3.一隅を照らす人となります

  • 正面の階段を上がると「にない堂」

    正面の階段を上がると「にない堂」

  • にない堂<br />渡り廊下でつながった全体赤色の二つの堂<br />左の常行堂と右の法華堂四種三昧行(常坐;90日間食事とトイレ以外座禅、常行;90日間本尊阿弥陀如来の周りを歩く、半行半坐、非行非坐からなる)

    にない堂
    渡り廊下でつながった全体赤色の二つの堂
    左の常行堂と右の法華堂四種三昧行(常坐;90日間食事とトイレ以外座禅、常行;90日間本尊阿弥陀如来の周りを歩く、半行半坐、非行非坐からなる)

  • 弁慶が渡り廊下を天秤棒にして両堂を担いだという

    弁慶が渡り廊下を天秤棒にして両堂を担いだという

  • 円戒国師寿塔

    円戒国師寿塔

  • 円戒国師が生前に建立した自らのお墓

    円戒国師が生前に建立した自らのお墓

  • 釈迦堂の脇を通り居士林へ

    釈迦堂の脇を通り居士林へ

  • 若山牧水の歌碑<br />牧水が1918年比叡山に逗留した時に詠んだという

    若山牧水の歌碑
    牧水が1918年比叡山に逗留した時に詠んだという

  • 比叡山の古りぬる寺の木がくれの/庭の筧を聞きつつ眠る<br />(筧は手水鉢に水を引き込む樋)

    比叡山の古りぬる寺の木がくれの/庭の筧を聞きつつ眠る
    (筧は手水鉢に水を引き込む樋)

  • 居士林(こじりん)は一般人も修行体験できる

    居士林(こじりん)は一般人も修行体験できる

  • 一般人の「1日回峰行」は、夕方に居士林に集合し精進料理の夕食の後、午後9時就寝、翌午前2時半起床し釈迦堂で般若心経を読経後スタートし、玉体杉から横川地域を経て麓の日吉大社へ下り、坂道を登って山上の東塔から西塔に戻ってくる20km7時間のコース

    一般人の「1日回峰行」は、夕方に居士林に集合し精進料理の夕食の後、午後9時就寝、翌午前2時半起床し釈迦堂で般若心経を読経後スタートし、玉体杉から横川地域を経て麓の日吉大社へ下り、坂道を登って山上の東塔から西塔に戻ってくる20km7時間のコース

  • 奥比叡ドライブウェイのトンネルをくぐる

    奥比叡ドライブウェイのトンネルをくぐる

  • 京都と滋賀の県境尾根道を進む

    京都と滋賀の県境尾根道を進む

  • 左折すると青龍寺<br />浄土宗を開いた法然が15歳から25年籠って悟りを得た場所で、<br />その後1175年43歳で浄土宗を開いた

    左折すると青龍寺
    浄土宗を開いた法然が15歳から25年籠って悟りを得た場所で、
    その後1175年43歳で浄土宗を開いた

  • 伝教大師の像<br />峰道ドライブインに比叡山を開山された伝教大師の大きな像がそびえる

    伝教大師の像
    峰道ドライブインに比叡山を開山された伝教大師の大きな像がそびえる

  • ただのドライブウェイではない比叡山ドライブウェイ

    ただのドライブウェイではない比叡山ドライブウェイ

  • 二河白道(にがひゃくどう):浄土教における極楽浄土に往生したいと願う人の入信から往生に至る道筋をたとえたもの。火の河は怒り、水の河は貪欲の象徴で、その間に一筋の白い道が通っているが両側から水火が迫って危険である。しかし後ろからも追っ手が迫っていて退けず、一心に白道を進むとついに浄土にたどりつく。この二つの河の間にある白い道は極楽に通じる道で往生を願う信心に例える。<br /><br />

    二河白道(にがひゃくどう):浄土教における極楽浄土に往生したいと願う人の入信から往生に至る道筋をたとえたもの。火の河は怒り、水の河は貪欲の象徴で、その間に一筋の白い道が通っているが両側から水火が迫って危険である。しかし後ろからも追っ手が迫っていて退けず、一心に白道を進むとついに浄土にたどりつく。この二つの河の間にある白い道は極楽に通じる道で往生を願う信心に例える。

  • 玉体杉まで600m

    玉体杉まで600m

  • 玉体杉(ぎょくたいすぎ)標高700m<br />回峰行者が唯一座って休憩できる場所で御所に向かってご安泰を祈る(玉体加持)ので玉体杉という

    玉体杉(ぎょくたいすぎ)標高700m
    回峰行者が唯一座って休憩できる場所で御所に向かってご安泰を祈る(玉体加持)ので玉体杉という

  • 西塔と横川の中間点にある

    西塔と横川の中間点にある

  • 中央に見える高野川と賀茂川が合流したところの緑地帯が「御所」

    中央に見える高野川と賀茂川が合流したところの緑地帯が「御所」

  • №12峰辻標識

    №12峰辻標識

  • 横高山への登り道

    横高山への登り道

  • 175mで68m急こう配38%<br />一番の難所

    175mで68m急こう配38%
    一番の難所

  • №13横高山山頂767m

    №13横高山山頂767m

  • №16-1水井山山頂794m(京都トレイルで最高峰)

    №16-1水井山山頂794m(京都トレイルで最高峰)

  • [№17]三叉路分岐点

    [№17]三叉路分岐点

  • 美しい杉林を200m下る

    美しい杉林を200m下る

  • 傾斜のキツイ階段道

    傾斜のキツイ階段道

  • №18仰木峠(標高573m)<br />大原の里(京都)と仰木の里(滋賀)を結ぶ峠で、<br />義経もこの道を通ったとされている。

    №18仰木峠(標高573m)
    大原の里(京都)と仰木の里(滋賀)を結ぶ峠で、
    義経もこの道を通ったとされている。

  • №19ボーイスカウト道分岐

    №19ボーイスカウト道分岐

  • ここもかなり急で590mで187m下る31%

    ここもかなり急で590mで187m下る31%

  • ボーイスカウトが森林の維持をしているのでこの名前がついた

    ボーイスカウトが森林の維持をしているのでこの名前がついた

  • 丸太がある沢を渡る

    丸太がある沢を渡る

  • 旧若桜街道は鯖街道と呼ばれる

    旧若桜街道は鯖街道と呼ばれる

  • 害獣防護扉を出る

    害獣防護扉を出る

  • 大原の里の秋の風景

    大原の里の秋の風景

  • 戸寺のバス停(標高220m)

    戸寺のバス停(標高220m)

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