2017/09/10 - 2017/09/10
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Antonioさん
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マンハッタンのイーストビレッジとチャイナタウンに隣接するロアーイーストサイドは、伝統的に貧しい移民が住む地域であり、20世紀前半は世界で一番人口密度が高く、劣悪な居住環境であったことで知られています。実際にほんの少し前までは、マンハッタンの中では、あまり開発が進んでいない地域で、歩いていてもその名残を感じる場所を探すのは難しくなかったと思います。ただ、近年は開発が進み、ソーホーやチェルシーのような地域と同様に、コンドやホテルが建ち出し、最新トレンドの飲食店の進出場所になったりして、マンハッタンの中でもトレンディーな場所に変貌しつつあります。
元々はユダヤ系の人が多く住んでいたロアーイーストサイドです。その伝統を継承し、カッツデリのようなニューヨークのランドマークとして、営業を続けているお店もありますが、例外的な存在と言えます。
チャイナタウンのエルドリッジ・ストリートにぽっつり残っているユダヤ教のシナゴーグ(礼拝堂)の存在と背景が気になり、この地域の歴史に関心を持ちましたが、まだかすかに残っているこの地域のユダヤ人文化に触れるのを目的にエリアを散策しました。
- 旅行の満足度
- 5.0
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イーストハウストン・ストリート沿いにあるルーズベルトパークです。
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そのすぐ近くにあるのが、創業100年を超えるユダヤ系のベーカリー、Yonah Schimmel Knish Bakeryです。
このお店の名物は、クニッシュと呼ばれる、ずっしりしたポテトパイです。
雰囲気があるお店構えです。 -
クニッシュです。
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お店の前に貼られている昔をしのぶ写真です。
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イーストハウストン・ストリート沿いにある映画館です。
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アレン・ストリートです。
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ロアーイーストサイドの典型的なアパートビルです。
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近年はこのようなアパートが建ち始めています。
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オーチャード・ストリートを南に歩きました。
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Russ & Daughters Cafeが目的だったのですが、混んでいたので、あきらめ、本店の方でベーグルサンドを買うことにしました。
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オーチャード・ストリートを北に歩きました。日曜日は歩行者天国になっています。
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ロアーイーストサイドの雰囲気を感じさせてくれるビルです。
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せっかくだったので、カッツデリにも立ち寄ることにしました。
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広い店内です。
ニューヨークの観光名所の一つであると言っても過言ではないです。 -
このレトロな店内が人気の一要因であることは間違いないです。
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有名なパスタラミサンドはこのコーナーで注文します。
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今日はホットドッグを食べるのが目的でした。
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ホットドッグにサワークラウトをのせてもらいました。
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店内にはこのように過去にお店で食事をした著名人の写真がずらりと貼られています。
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テニスのセリーナ・ウィリアムズ選手です。
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元ボクシング世界ヘビー級チャンピオンだったマイク・タイソンです。
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歌手・女優のバーバラ・ストライザンドです。
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クリントン元大統領もここのホットドッグが好物なのは知られています。
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Zagatの評価でも高得点を獲得しています。
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店内もだんだん人が増えてきました。
外に行列が出来て待つ人がいるのは珍しくない光景です。 -
1888年に創業開始です。
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歩んだ歴史が時系列的に説明されています。
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その昔は至るところにあったとされるユダヤ系のデリカテッセンですが、今ではカッツを含め、残っているのはほんの一握りのお店だけです。
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カッツのすぐ隣にビルが建築されていますが、以前は何もなかった場所です。時代の流れを感じます。
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その昔は粗悪の場所とされたロアーイーストサイドですが、その名残を保存しようという声は近年増えているのではと思います。
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次に向かったのは、同じイースト・ハウストン・ストリート沿いにあるRuss & Daughters アペタイザーです。最初に立ち寄ってあきらめたRuss & Daughters Cafeの本家大元はこちらのお店になりますが、お店の中では食事をすることはできません。
アペタイザーのお店ですが、名物はベーグルのサンドイッチです。 -
入口で切符を取り、番号が呼ばれるまで待ちます。
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サンドイッチ類のメニューです。
半分以上の人は、名物であるベーグルサンドのクラシックを注文します。クラシックはベーグルにスモークサーモンとクリームチーズを挟みます。 -
昔を偲ぶ写真がたくさん飾られています。
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チョコレートも売っています。
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いろいろな惣菜が並んでいます。
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酢漬けのニシン等です。おいしそうです。
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スモークしたサバやブラックコッドです。
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スモークしたチャブやホワイトフィッシュです。
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サンドイッチのクリームチーズですが、何種類もの中から選ぶことができます。
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ベーグルは数種類の中から選べます。
ベーグルはユダヤ人に由来するパンですが、20世紀前半にニューヨークに移民した多数のユダヤ人により一般化され、ニューヨークの名物として広まりました。米国でベーグルを食べるとよくわかりますが、ニューヨークで食べるベーグルの方がニューヨークの外で食べるのよりも格段においしいです。 -
スモークサーモンもノルウェーやスコットランド等、数種類の中から選べます。
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近くの公園でコーヒーを買い、空いているベンチを見つけて、作り立てのサンドイッチを食べました。
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袋から取り出したばかりのところです。ベーグルがいいつやを出しています。
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ユダヤ系の人に由来するベーグルとスモークフィッシュのサンドイッチは昔を引き継ぐ味であり、すごくニューヨーク的な食べ物です。
マンハッタンではどこのベーグル店でもクラシック・サンドを注文できますが、いろいろな面でこだわりを示しているここのお店のはすごくおいしくて、お勧めです。 -
カッツの左側には、さらに高いビルが建っていました。
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ロアーイーストサイドはこちらのアパートの方が似合います。
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レッド・スクエアと呼ばれるアパートです。
レーニン像が屋上にあることから有名なのですが、見渡してもありませんでした。 -
ネットで検索したら、近くにある別のビルに移動したことがわかりました。
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一説によると、意図的にウォール・ストリートとロアーイーストサイド方面を向くことにより、資本主義と社会主義の違いを対比しているようです。ただし、最近のロアーイーストサイドは銅像が立った当時の状況からだいぶ変わりつつあります。
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ノーフォーク・ストリート沿いにあるユダヤ教のシナゴーグ(礼拝堂)です。
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入口です。
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高校ですが、竜の図が気になりました。
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漢字表記もあったので、おそらく学校の生徒の大半は中国系なのではと推察します。
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レーニン像を正面から捉えましたが、この角度からですとたしかにレーニンです。
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クリントン・ストリートのあたりです。
パンケーキで有名なクリントンストリート・ベイキング・カンパニーがある通りです。 -
いかにもロアーイーストサイドという感じの風景です。
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リビングトン・ストリート沿いにマッツォ(ユダヤのパン)の工場があるということで立ちよったのですが、空き地になっていました。
ここも再開発の対象になっているのでしょう。 -
Lower East Side Preparatory Schoolは先ほどの漢字表記があった学校と同じですが、全米のベスト高校の一つに選ばれたことがあるようです。
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リビングトン・ストリートとエセックス・ストリートが交差するあたりです。
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エセックス・ストリートとデランシー・ストリートが交差するあたりに位置するエセックス・ストリート・マーケットです。
どちらかというと認知度は低いのではと思います。
ユダヤ系のものばかりを扱っているマーケットではないですが、周辺の地域と密接につながっているのはたしかです。 -
入口です。
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出店者の一覧です。
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1940年に今の場所にオープンしました。
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マーケット内ですが、時系列に今に至る経緯がわかります。
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2018年に新しい場所に移ります。
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ジュースのコーナーです。
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スイーツのコーナーです。
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魚のコーナーです。
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食べ物の絵がたくさん貼られていました。
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惣菜全般です。
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オリーブ油やスパイスを使っているコーナーです。
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メキシカンのファーストフードです。
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パンのお店です。
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野菜類のコーナーです。
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マーケットで買った材料を使い、抹茶のパウンドケーキが作れることを示しています。
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食品全般です。
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この日は閉まっていましたが、日本の惣菜を扱うデリもあります。
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チーズのコーナーです。
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マーケット内は広々としています。
ただ、人は少ないなと感じました。ホールフーズのようなチェーンは基本同じようなものを扱っているので、独自色を出しきれていない印象を受けました。 -
牛肉のコーナーです。
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鶏肉のコーナーです。
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マーケットを出たところにあったのですが、日本のデリではお好み焼きが食べられるようです。
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唐揚げも扱っているようです。
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マーケットの裏に位置する高いビルは、最近のロアーイーストサイドを象徴しています。
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ウィリアムズバーグブリッジです。
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ラッドロウ・ストリートです。
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ラッドロウ・ストリートにあった中国系の日常雑貨のお店です。
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記念写真を撮っていました。
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ホテルと書かれていますが、屋上で食事ができるようですので、レストランなのかもしれません。
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ロアーテナメント博物館が入っている建物です。
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道路の間に挟まれてレンガ造りの建物がありました。
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何かと近寄ると、トイレでした。ただし、今は使われていないような感じです。
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ロアーテナメント博物館の入口です。
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オーチャード・ストリートです。
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貧しいユダヤ系の人々が昔住んでいた典型的なアパートが整備され、見学できるようになっています。
ロアーテナメント博物館のツアーに参加すれば、中を見学できます。ただし、写真撮影は禁止されています。ツアーに参加したことがありますが、なかなか興味深いです。 -
エセックス・ストリートとグランド・ストリートが交差する角にある建物です。今は学校ですが、その昔は刑務所があった場所です。
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エセックス・ストリートを渡ったところにある学校の分室ですが、元々何があったのか。
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エセックス・ストリート沿いのアパート群です。
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ピクルスのお店です。
ピクルスはユダヤ系の人が米国に持ち込んで広めました。 -
店内です。
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いろいろな種類のピクルスを扱っています。
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歴史のあるベーグル専門店です。
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ベーグルの生地を練る機械です。
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ベーグルに挟めるクリームチーズや惣菜です。
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ベーグル類です。
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ドーナッツプラントは、日本でも有名で旋風を起こしたドーナッツ屋さんですが、本店があるのはマンハッタンのロアーイーストサイドです。
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アレン・ストリートの中央にある歩道です。
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アレン・ストリート沿いにある建物です。歴史を感じます。
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キャナル・ストリートとアレン・ストリートが交差する場所です。
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中華系(香港系)のベーカリーです。
名前がアンパンマンになっています。中国の人にも認知されているキャラクターなのでしょう。 -
アイスティーを買いました。
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エルドリッジ・ストリートを南下します。
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漢字表記の看板がたくさん目に入ります。
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なぜかチャイナタウンにあるユダヤ教のシナゴーグ(礼拝堂)です。
エルドリッジ・ストリートは中国人でも福建省出身の人が多く住んでいる場所ですが、その昔はユダヤ系の人が多く住んでいた場所です。
このシナゴーグはロアーイーストサイドに住んでいたユダヤ系の多くの人に利用されていたため、今でも重要な意味を持っているようです。
近年整備され、博物館として管理されています。 -
単なるシナゴーグではなく、博物館としても利用されていることがわかります。
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歴史的価値のある建物として、米国のランドマークに指定されています。
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地下の入口から、中に入ったところです。
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地下にある礼拝施設です。
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ニューヨークに移民したユダヤ系の人の大多数は、東ヨーロッパ出身です。
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アメリカナイズされていく過程について説明しています。
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移民法が厳しくなったことにより、1920年以降に移民してくるユダヤ系の人は激減したようですが、ロアーイーストサイドから別の地域に移動する人も増えだし、1970年代にはこのシナゴーグ自体の存続が危ぶまれたようです。
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地下の礼拝堂の一番奥です。
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礼拝に使われる道具です。
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ガラス窓です。
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一階の通路です。
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一階の礼拝施設に正面入り口から入ったところです。
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上部です。
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別の角度からのショットです。
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モザイク模様が入った窓です。
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二階から眺める一階の礼拝施設です。
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二階席です。
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デザインがいいですね。
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特徴的なデザインです。
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この洗面台も歴史的遺物です。
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地下の資料室に行くと、昔のロアーイーストサイドでの生活の様々な場面について撮った写真が貼られていました。
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このバスタブは、お風呂と洗濯の兼用だったようです。
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へスター・ストリート沿いに出店していたベンダーと買い物客です。
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子供が遊んでいます。
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結婚式に使われた衣装です。
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資料室には、写真以外に、生活感が感じられる遺物も展示されていました。
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シナゴーグのツアーに参加することができましたが、今回は自主ツアー用の資料を借りて、自分で施設を回りました。
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マンハッタン・ブリッジの入口の近くですが、ダウンタウン方面を撮りました。
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この旅行記へのコメント (3)
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- komachiさん 2018/03/06 15:54:45
- 初めまして
- Antonioさん
私はニューヨークに6回行ったことがあり、ここ3回はロウワーイーストサイドに宿泊しました。
先月に行って来たばかりでロウワーイーストサイドの旅行記は懐かしく感じます。
この旅行記、他のエリアの旅行記を見てるとまた直ぐにでもニューヨーク行きたくなります。
Antonio さんの旅行記はガイドブックに載っていないような情報が満載ですね。
今後の旅行記の投稿も楽しみにしています。
- Antonioさん からの返信 2018/03/06 22:12:26
- Re: 初めまして
- Komachiさん
コメントを頂き、ありがとうございます。
ニューヨークは日本から遠く、時差があるにも関わらず、リピートする人は割と多いですね。
ロワーイーストサイドやビレッジは探索すれば、いろいろあります。マンハッタン全般について言えますが、以前に比べ、治安が良くなり、どこにでも行けるようになったのはいいのですが、その反面、再開発により、昔を偲ばせるものがなくなったり、物価が高くなっているのはたしかで残念です。
ニューヨークはあと数日で離れなければ行けないのですが、滞在中は自分でも信じられないくらいいろいろなところを見ることができ、よかったです。旅行記に載せていないのは山ほどあるのですが、時間を見つけて、帰国してから順番に投稿したいと思います。
今後の旅行記を楽しみにしていただくという言葉を頂き、光栄です。Komachiさんの投稿も楽しみにしています。
どうぞ今後ともよろしくお願いします。
- komachiさん からの返信 2018/03/07 04:48:40
- Re: 初めまして
- Antonioさん
お返事、そしてフォローありがとうございます。
こちらこそ今後ともよろしくお願い致します。
komachi
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