４トラベルの先輩方の記事を穴が開く程読み、時に質問コーナーで親切なアドバイスを頂き、行って参りました。念願のコーカサス。道中水害の為、一時は帰国便すら諦めねばと思うハプニングもありましたが、終わってみれば行きたかった場所は制覇できました。全てに感謝！<br /><br />①アゼルバイジャン・バク―市内編<br />https://i.4travel.jp/travelogue/show/11263020<br />②アゼルバイジャン・バク―郊外編<br />https://i.4travel.jp/travelogue/show/11264672<br />③ジョージア・トビリシ編<br />https://i.4travel.jp/travelogue/show/11264903<br />④ジョージア・ウシュグリ編<br />https://i.4travel.jp/travelogue/show/11265434<br />⑤ジョージア・メスティア編<br />https://i.4travel.jp/travelogue/show/11265914<br />⑥ジョージア・カズベキ編<br />https://i.4travel.jp/travelogue/show/11266291<br />⑦ジョージア・シャティリ編<br />https://i.4travel.jp/travelogue/show/11267278<br />⑧アルメニア・ゴリス編<br />https://i.4travel.jp/travelogue/show/11268856<br />⑨ナゴルノ・カラバフ編<br />https://i.4travel.jp/travelogue/show/11269277<br />⑩アルメニア・エレバン及びその周辺編<br />https://i.4travel.jp/travelogue/show/11270170

コーカサス三国+ドーハの旅その１１ドーハ編

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2017/07/13 - 2017/07/13

235位(同エリア722件中)

エリア

ドーハ(カタール)

コーカサスの旅を終え、ドーハでトランジットです。チキンな私はギリギリの乗継時間の羽田便を敬遠して成田便を選択しましたが、成田便の乗継時間は２１時間。世界一退屈な街と言われるドーハで大丈夫でしょうか？
でも私は思うのです。滞在を退屈な時間にするか、楽しい一時にするかは、自分自身！折角ドーハに訪れたのだから、ドーハを楽しみたいましょう！
空港を出てビックリしました。何これ？温度設定まちがっているんじゃね？まるでトビリシのサウナのドアを開けてしまったかの様な温度。慌ててバスに飛び込みました。
ドーハのバスで気をつけなくてはならない事は、シティ・センターと言う停留所は街の中心では無く同名のショッピングセンターに到着すると言う事です。私は高層ビルが乱立する新市街も歩いて見たかったので敢えてショッピングセンターのシティ・センターに向かいました。
とにかく暑い！
シティ・センターが未だ営業前なのは解っていましたが、他に店らしきものは一軒も無し。此処に暮らす人はお金持ちだから、買い物は車に乗って出かけるし、暑過ぎて徒歩で訪れる人なんていないから、路上に店なんて無いのでしょう。
ジョージアのシャティリ村にも一軒も店がありませんでしたが、ドーハの新市街も歩いている限り店に出くわしません。旧市街にたどり着く迄に私は蒸し焼きになってしまいそうです(笑)
あんまりに無人なのでゴーストタウンの様で気味が悪いですが、車はビュンビュン走ってます。
奇抜なデザインの高層ビルと言い、人気を感じない街並みと言い、まるで近未来のSF物語で温暖化が進み、外で暮らす事が出来なくなった世界に紛れ込んでしまったのではないか？と感じてしまいます。
高層ビルを見上げながら、カメラを構えて歩いている私を、車に乗ったアラブ人が「大丈夫なのか？」って顔しながら通り過ぎていきました。
やっと海岸線に出ました。
余りの暑さと、無機質な高層ビルに、自分が今何処の国を歩いているのか解らなくなります。
こうした図柄見て、嗚呼アラブにいるんだと…。
此方の像はドバイでも見た様な…。
ベンチも憩いの場では無く、オブジェと化しています。
目指す旧市街迄、未だあんなにあります(泣)
ドーハのゆるキャラ君？
やっと新市街が対岸に見渡せる場所まで戻ってきました。もう朦朧としています。
それにしても奇抜なデザインのビルが多いです。奇抜なデザインは建設資材が特注品になるでしょうから、お高い筈です。
観光用でしょうか？ダウ船がいっぱい停泊しています。
ドーハは真珠の歴史的な産地だったそうです。しかし日本で真珠の養殖が成功すると、その煽りを受けてドーハの真珠産業は壊滅してしまいました。
真珠の養殖が盛んだった為か、大都市の内海にしては水はとても綺麗です。
これを道標に此処まで歩いて来ました。ファナー・カタール・イスラミック・カルチュラル・センター。
やっと、やっと、スーク・ワキーフが直ぐ其処と言う場所までやって来ました。地下道にはエアコンが効いていて、思わずしゃがみこんでしまいました。すると警備員がやって来て、其処でしゃがみ込まないでください！と。飲み物を売ってる場所を教えて頂き、そそくさ退散です。
スーク・ワキーフは昔ながらのドーハのスーク(商店街)を再現したスポットです。
何より、其処に人がいた事が安心しました。
地元のアラブ人の姿も見受けられます。
お土産屋さんだけでは無く、日用品店も多くありました。
私が買ったのは何はともあれミネラル・ウォーターとファンタです。なんとファンタはイチゴ味！かき氷のシロップの様な味ですが、この暑さに何故か合う。アラブ人は大の甘党ですが、暑さと関係あるのでしょうか？
喉を潤したら、丁度ホテルのチェックインの時間になったので、ホテルに向かってお昼寝です。もう倒れ込みました。
お昼寝をした後はイスラーム美術博物館へ行きました。
建物はルーブル美術館のガラスのピラミッドをデザインした建築家が手がけたそうで、イスラ―ム特有の幾何学的デザインを現代的にアレンジしたお洒落な外観です。
そして内部もまた素晴らしかったです。
国毎の博物館はそれぞれ何処の国でも有りますが、イスラ―ム全体を纏めた博物館は貴重です。イスラ―ム文化に興味がある私にとってはとても意義ある博物館でした。
ペルシャ絨毯です。
東は中国から、西はスペイン迄、広大な範囲に及ぶイスラ―ムの文化を時代に沿って見学出来ます。
イスラ―ム芸術の美しさを堪能出来ました。
展示室もゆったりとしており落ち着いて見学出来ました。
とってもお洒落なミュージアムの喫茶。
余りの居心地の良さに柄にも無くミュージアムの喫茶でお茶をしました。
エアコンがバッチリ効いた博物館の喫茶で、まったりとドーハの街を眺めました。
日が暮れていきます。
観光船でしょうか？ダウ船が一定の方向を目指して出港していきます。
いったい何処へ向かっているのでしょう？
とても贅沢なひとときを過ごす事が出来ました。
港にはやっぱり観光用らしきダウ船が停泊しています。
だけど周りにお客様らしき人影は無し。
取り敢えず撤退です。
ファナー・カタール・イスラミック・カルチュラル・センターのライトアップが綺麗です。
スーク・ワキーフに行けば、何処から沸いて出てきたやら、昼とは打って変わって沢山の人で賑わっていました。
昼は暑過ぎるので日没以降しかドーハの人は外を歩かないのでしょう。
でもスークには店員さんの方が多いかも！？
民族衣装を纏ったお土産屋さんも人待ち顔です。
やっぱり気になって再び港に出て見ると、船員さんに乗らないかと声かけられました。１００、９０、と自動的に値段は下がり、７０で乗る事に決めました。
詰めれば２０人程乗れそうなダウ船ですが、私の貸し切りです。ちょっと船頭さんに申し訳なくなりました。
一人なので船のあっちこっちに移動して夜景を眺めます。
何気に船から夜景を写すのは難しかったです。
暑いドーハですが、この時間の海風は心地好いです。
新市街の沖合いを一回りして引き返します。
思いがけぬ夜景の美しさでした。
帰って来ました。
パールの像の前には多くの若者が集まっていました。
波止場に出て、もう一度ドーハの夜景を眺めました。旅の初めもアゼルバイジャン・バクーの近未来的風景で始まりましたが、旅の締め括りもドーハの近未来的風景となりました。
ドーハ、未だ発展する途上にあって、整備すべきポイントは数多くありますが、私にとっては退屈する暇が無かった一日を過ごす事が出来ました。
今回の旅先、コーカサス。
アゼルバイジャン・バクーではオイル・マネーに沸く近未来的建築とシルクロード交易の面影残す旧市街を、ジョージアではウシュグリ、カズベキ、そしてシャティリと大コーカサス山脈の麓の村で大自然と其処でしか見られない独特の建築を、アルメニアでは重厚な歴史に彩られた絶景の修道院の数々を見る事が出来ました。ナゴルノ・カラバフでは紛争の爪痕に触れ、色々と考えさせられました。シャティリの水害で孤立、ヘリで救助されたのも今では良い思い出です。本当に良い旅となりました。
旅で出逢った全ての人々に感謝します。

最後まで御覧になってくださり、ありがとうございます！
これにて今回のコーカサスの旅、大団円でございます。