スイス・ミュージアムに行こう13．ETH＆チューリヒ大学

2014/11/28 - 2014/11/28

市内を見下ろすの高台にそびえるチューリヒの知の殿堂、ETH。

ETHとはスイス連邦工科大学チューリッヒ校( Eidgenössische Technische Hochschule Zürich）のこと。一般的にはチューリヒ工科大学と呼ばれています。
昔はポリテクニークという名前だったのでポリと呼ぶ人もいますね。

世界の大学ランキングではトップ１０入りすることもある超名門校なのですが、ここ、実は入学試験がありません。スイス人ならキチンと高校を卒業していれば入れます。
が、ここで地獄を見るのは入学後。
金に飽かせて集めた超一流の教授陣の行う授業についていくのは大変で、中間試験の段階で4割の学生が落第してしまうとか。ちなみに二回落ちると学部にいる資格を失うそうです、ヒェｗ

そしてETHのお隣にはチューリヒ大学が立っています。
1525年にフルドリッヒ・ツヴィングリによって設立された神学校を基にする歴史ある大学で、在学生にはペスタロッチ、レントゲン、アインシュタインといった有名人が並んでいます。

ところでこの二つの大学には付属のミュージアムがあって、無料で見ることができます。
チューリヒ大学にあるのは動物・古生物学博物館。大量のはく製の中にある、サン・ジョルジョ山で発掘された三畳紀の化石は必見ですよ。
ETHには多岐にわたった収集と保管をしていて、それぞれミュージアムとして公開しているのですが、一番有名なのはトーマスマン・アーカイブじゃないかな？（残念ながらまだ行ったことがないのですが・・・）
今回私が行ってきたのはグラフィック・コレクションとフォーカス・テラです。

ちょうどアドベントの期間中で、チューリヒ駅構内ではクリスマスマーケットが始まっていたので、最後にそれもご紹介しています。

エリア チューリッヒ(スイス)

• 旅行の満足度: 3.5

急な坂の上にあるETHとチューリヒ大学に行くにはポリバーンを使うのが便利

駅から川を渡ってすぐのところに発着場があります

UBS ポリバーン 鉄道系（地下鉄・モノレールなど）

これがポリバーン、シティチケットなどがあればいちいち券を買わずに乗れますよ

あっという間に上の駅に着きました

小さくてかわいい駅ですね

駅を出て右手にちょっと進むと見えるこの建物がETH、チューリヒ工科大学です

（この時は9月、まだ夏のような日でした）

チューリッヒ工科大学 散歩・街歩き

11月末に来たときはここにツリーが立ち・・・

さらにアイスリンクまで出来ていたのでした！
ホッケーを楽しんでいるのは大学の学生さん方ですかね～

ここ、チューリヒ市内を見下ろすいい場所の一つなんで、来たらテラスの端に立ってみてくださいね～

ちなみにテラスの下にあるメンザは一般人も利用可、軽食や飲み物などが市価より三割ほど？安くいただけます

さて、ETHの隣にはチューリヒ大学が立っています

チューリッヒ大学 古代生物博物館 博物館・美術館・ギャラリー

まずはこちらから見ていきます

ここには動物学博物館/Zoologischesと古生物学博物館/ MuseumPaläontologisches Museumがあります

動物学博物館の中に古生物学博物館が併設されている形です

入口のマットにチューリヒ大学のマーク発見

ここが入り口です

なかなか広いですねぇ

一階に展示されている剥製はこんな感じ

ウリ坊だぁ～

でかっ

やっぱり今どきの博物館らしく、インタラクティブな仕掛けもあります

なんぞこれｗ

ここで必見なのがこの化石群

世界遺産のサンジョルジョ山で発掘された三畳紀の化石をまとめて見ることができます

ここ以外だと発掘地の近く、メリデにある博物館にまとまったコレクションが展示されています
メリデ化石博物館　http://4travel.jp/travelogue/11221626

地下はさらに剥製のオンパレードでした

さて次に向かうは、道を挟んだ向かい側に立つスイス連邦工科大学

Graphische Sammlung/グラフィック・コレクションです

ここはデューラーやレンブラント、ゴヤといったオールドマスターズとスイスの若いアーティストの版画や描画作品を展示しています

作品は定期的に入れ替えられているので、当日に目当ての作品があるかどうかは運しだい

大学構内の一室で展示されています

大きな吹き抜けのある建物でした

次に来たのがフォーカス・テラ/Focus Terra

Tannen strasse/タンネン通りを挟んで隣の建物の、Sonnegg strasse/ゾンネック通り側に入口があります

フォーカス・テラは地学系の博物館です

大きな建物の一部に、このようにデザインされた博物館が入っています

ここはスイスの地質学的な展示がメインとなっていました

まぁ私が見に来たのはコレなんですけどねｗ

アルプス産の大きな水晶やらなにやらかにやら、石好きにはたまりません

この水晶は・・・

中に金の糸がびっしり入っているように見えます
不思議だな～

もじゃもじゃ

白髪三千丈

これも鉱物なんですよ～　なんでこんな糸みたいになっちゃうんだろう

この水晶の生え方・・・カッコいいｗ一個ほしぃｗｗ

館内は静かで天窓から柔らかい光が注いでいて、ベンチに座っているとお昼寝したくなっちゃいました

さて、またポリバーンに乗って・・・

チューリヒ駅構内で開催されているクリスマスマーケットにやってきました
ここのクリスマスマーケットは「クリストキントリ・マルクト」といいます

ちなみにクリストキントは幼子キリストのことです
スイスやドイツではクリスマスにはサンタではなく、このクリストキントがプレゼントをもってやって来るんですよ～

会場は駅の構内なので、天気に関係なく楽しめるのが便利です

チューリッヒ駅 駅

このマルクトの名物が、この巨大なツリー

スワロフスキーのクリスタル製オーナメントがびっしり飾り付けられています

一つくらいなら買えなくもないけど、ツリーに飾るほどとなると・・・

ツリーの根元にはスワロフスキーのクリスタル製品もたくさん飾られています

あ～光り輝いてるぅｗ

いつ、どのようにして使ったらいいんじゃろか

ちなみにチワワサイズです

いやぁ～目の保養になりました