2016/05/01 - 2016/05/01
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ミズ旅撮る人さん
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九州周遊SL探訪の旅で、福岡に続いて大分県に入りました。久留米から大分に向かう久大(きゅうだい)本線に沿って東に向かいます。
九州でも夏が暑いことで知られる日田(ひた)は、かつて江戸幕府の直轄領「天領」であったこともあり、豆田町の古い町並みの散策が楽しめます。
日田駅のそばのSLを見るだけのつもりが、お昼を兼ねて食べ歩きになってしまいました。
表紙は、JR日田駅での珍しい赤・黄・緑のそろい踏みです。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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九州自動車道から鳥栖JCTで分岐して、更に長崎道とも分岐します。
迷いやすい部分ですが、大分道は緑、長崎道はオレンジと明確に色分けされているので、とてもわかりやすいです。 -
日田は、梨の産地で有名です。盆地特有の気候を生かし、糖度の高い梨が出来るそうです。
生産されている梨の品種は、幸水・二十世紀・豊水・あきづき・新高(にいたか)・新興・豊里(ほうり)・晩三吉です。 -
赤と黄色の車両が停まっている向こうがJR日田駅です。SLは、ちょっと離れたこの右手にあります。
日田駅 駅
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「北公園」は、線路の脇にあり、駐車場も広いので便利です。
この踏切は、SLの付属品で実働はしていません。 -
結構いい状態なのですが、ご覧の通り、みごとに柵に囲まれていて近寄れません。
それにしても、赤いナンバープレート、目立ちますね。前後左右全部これです。 -
D51176。昭和14年1月19日日立製作所笠戸工場(山口県下松市)製造。
走行距離2,503,217km。昭和48年12月廃車。 -
左側は、線路にくっついているので、半分しか見られません。
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北公園。公園と言っても、誰も来ないね。D51、寂しいね。
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キハ47。日田~大分間を走る汽車が入って来ました。そうか、こうした仲間がいるね。
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なんと「ゆふいんの森」がやって来ました。そりゃあ、この久大本線を走る特急なんだから、当たり前なんだけど。
側面に白字で「元気に!九州」と書かれています。
熊本地震があってから、まだ半月です。優雅さが人気の列車の横っ腹に、目立つように書いてくれるなんて、嬉しいじゃないですか。
ありがとうJR九州! -
「ゆふいんの森」は、博多から別府までを1往復、湯布院までを2往復しています。
停車駅は、博多・二日市・鳥栖・久留米・日田・天ヶ瀬・豊後森・湯布院・大分・別府です。
運休時は「ゆふ」で運行されます。 -
かくして、世にも稀な、赤・黄・緑の三色そろい踏みは完成しました。
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黄色い車体に黒文字が決まっています。ちょっとアメリカンですね。日田始発の久留米行き各駅停車。およそ1時間で久留米に到着します。キハ125形気動車。
側面に目立つ「Y-DC」は「YELLOW ONE MAN DIESEL CAR」の略です(窓の上にもこの文字があります)。
従来の「ワンマン」「キハ125」と書くより、こうしてアルファベットで開き直ると格好いいもんですねえ。
かつての国鉄色のオレンジと肌色のツートンカラーにしたキハが千葉県いすみ鉄道を走っています。あれもいいけど、やっぱりこれは格好いい! -
日田駅の並びにも「Y-DC125」はいます。
電車に比べ、ディーゼルはちょっと格下の感じが否めませんが、「DC(ディーゼル)だ!文句あっか?」と言っている様な気概を感じます。
こうして赤と黄色で並んでいると、尚更、色が強調されて目を引きます。
同じ車体でも、塗装次第で「乗りたい汽車」になり得るんだなの見本ですね。 -
この「Y-DC125」のロゴデザインは、水戸岡鋭治(ドーンデザイン研究所)のデザインです。
水戸岡鋭治は、1988年以降、JR九州のデザイン顧問をしていて、787系「つばめ」・883系「ソニック」・885系「かもめ」・九州新幹線800系「つばめ」など、素晴らしい車輛を数多、生み出しています。
かつて、田舎臭いイメージのあった九州の列車は、信じられないくらい新しく、格好良く、魅力あふれる列車になりました。
九州以外でも、岡山電気軌道の「MOMO」・和歌山電鐵の「たま電車」・富士急行の「富士登山電車」などのデザインを手掛けています。
その集大成が2013年運行開始の「ななつ星in九州」です。
熊本地震の際には、ちょうど運行中だったため(「ななつ星」は1泊2日と3泊4日コースがあり、半年ごとにコースが変更されます)、途中で運行停止を余儀なくされました。
4/14から5/6まで運休していましたが、5/7より再開。豊肥本線不通のためコース変更がありました。 -
赤い車体の方は、「200DC」のロゴで、やはり水戸岡鋭治(ドーンデザイン研究所)のデザインです。
同じキハ200は、長崎では車体は青一色に、ドアを赤にして窓の下に「SEA SIDE LINER」のロゴが標記されているそうです。 -
この赤色は、スイスの列車のようなイメージですね。ドイツやオーストリア国鉄も赤が主流だし。ドアが銀色なのがいい配色です。
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さて、ここからは、日田駅から少し北に離れたところにある豆田町の散策です。
江戸時代、天領だった日田には、九州各地の藩にお金を貸し付けて繁栄した商人たちが屋敷を構えました。
それが豆田町です。豪商たちの商家や蔵が数多く残り、それらを見ながら散策するのが観光名所となっています。
市営の無料駐車場もあるので、便利です。 -
日田は、周囲を山に囲まれた盆地で、多くの河川が流れ込む「水郷」となっています。
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盆地特有の内陸型気候のために、夏は暑くて、冬は寒いです。
特に夏は日本国内でも有数の酷暑で知られています。
年間の猛暑日数45日(1994年)、連続猛暑日22日(1992年、1994年)は国内1位の記録だとか。
「日田は暑い」というイメージは、確固たるものがありますが、夜になると意外と気温が下がるので、熱帯夜は少ないらしいです。 -
駐車場から水路伝いに歩いて来て、本道に入る手前の地面に、こんなものがあります。
下駄の先には、見づらいですが「とまって」と書かれています。飛び出し注意なんですね。
「九州の小京都」と言われるだけあって、粋な表示ですね。 -
豆田上町通りです。豆田町には南北に並行して走る2本の通りがあり、その通りを結ぶ小道がたくさんあります。まるで、あみだくじのように歩くのも面白いです。
詳細な街歩きの地図が、駐車場や店先などに置いてあるので、持ち歩くと便利です。商店街のHPにも掲載されています。
http://www.hita-mameda.jp/img/tenpomap.pdf
通りは、家並みが途切れる所まで一直線に続きます。 -
土蔵を改装したお店「じーわん」。手前は、塩まんじゅうで有名な「松月堂」の駐車場。店は道を挟んで手前側にあります。
じーわん グルメ・レストラン
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この薬局も古い商家の建物が残っています。
観光客の勝手な言い草ですが、せっかくの街並みなので、こうした看板やポスターはいただけないなと思います。 -
「宝華ラーメン」。日田は、焼きそばが有名らしいので、入ってみることにしました。
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「日田やきそば研究会」の玄関マットです。これは期待できそう。
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メニュー看板にも「焼きそば」の文字の上にわざわざ「ひた」と書き入れています。思い入れがあるんですね。
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出て来た「ひた焼きそば」は、これです。何が特徴なんだろう?普通のやきそばでした。
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大分でなぜか有名なのが「唐揚げ」。「たこやき」ではなく、「唐揚げ」の店だったので撮りました。
後で気が付いたのですが、2階の壁になぜか鬼瓦が二つ。写真が切れてしまっているので、ここにぶら下げて見せてくれたわけではないとは思うんですが・・・なんで、そこにあるの???
この家の屋根には、実際には鬼瓦はあるのか、ないのか。気になるなあ。 -
地図にはそれぞれの建物をきちんと描いているので、とても長く見えますが、実際には軽く歩いて行かれる距離です。
前方に花月川に架かる一新橋が見えます。 -
「古民家芸 車屋」。こういう町によく合ったお店です。
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ここで、ちょっと路地拝見。2本の本通りを繋ぐ路地の様子です。いくつかの路地は、こうして新しい店が並んでいます。
本通りは古参の店。路地は、新興の店なのかな?この路地は「魚(いお)町」です。 -
「天領日田はきもの資料館」。日田は、下駄も特産です。この建物の2階の窓に巨大な下駄が見えます。
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大きな商家です。手前の店は「侘助(わびすけ)」洋品店らしいです。
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年代物のすだれが下がった唐揚げ屋さん。グリーンカーテンまで総動員。日田は暑いからねえ。
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大分銀行も土蔵造りを踏襲。
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「千屋」。「日田まぶし鰻」と書いた提灯。うなぎ屋さんですね。
日田まぶし千屋 グルメ・レストラン
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豆田上町
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「諌山文光堂」墨屋さん。だから和紙も扱っているんですね。
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「日本丸総本家」とでっかく書かれた「岩尾薬舗」。国登録有形文化財です。
日本丸館 美術館・博物館
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「ふくや酒舗」。立派な看板ですが、「酒」の文字が読めなかった・・・
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「天領もち」の文字に惹かれて寄ってみました。
天領餅岩田屋 専門店
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これで焼いています。
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アツアツのを出してくれました。店の外に縁台があるので、そこに腰かけて食べられます。
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「伯亭・若の屋」。「昭和12年建築。3階建ての割烹旅館」と商店街の地図には書いてあります。
伯亭 若の屋 グルメ・レストラン
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「旭饅頭」いろいろな饅頭がありそうで、見てみたかったな。
旭饅頭 グルメ・レストラン
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さあ、いよいよ真打ち登場。「薫長(くんちょう)酒造・酒蔵資料館」です。
薫長酒蔵資料館 美術館・博物館
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「清酒 薫長醸造元」今度は読めた。地図には「江戸時代から大正時代に建築された酒蔵群」とあります。
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酒蔵資料館のポスター
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天井の写真じゃないんです。あちこちにツバメの巣がありました。飛び交う時期にはお気を付けて。
こういうのって、古い建物らしいですね。昔の農家などでも、よくありました。 -
当店の人気No.1と書かれたお酒は、この時期にぴったりです。
試飲させてもらえるので、主力の「薫長」と飲み比べてみると、前者は冷酒、「薫長」は熱燗の方が合うようです。 -
やっぱり蔵元を代表する酒は、樽でなくちゃ。
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日田は「日田天領水」が有名です。美味しい水が酒造りには大事です。
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この奥が酒蔵資料館です。
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蔵の2階に酒造りで使う道具が展示されています。
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大きな桶に台が取り付けられています。これは「休座。甑(こしき)に掛けてその上に人が立ち蒸米をかき桶でとりだす」と書かれていました。
台の上に置いてあるのは「蒸米とりだし用・甑下駄」だそうです。 -
酒蔵の祝日。元(酒へんに元です)立祝・初添祝・初揚祝・甑倒し祝・皆造祝。
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玄関先には、たくさんの徳利が展示されています。こうしたものの前で、女将さんが記念写真を撮ってくれます。
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花月川。夏には鵜飼いがおこなわれるそうです。
日田は、盆地のため、春から秋にかけては、朝夕に地元では「底霧」と呼ばれている深い霧が発生します。また、雷の発生数も全国有数なのだとか。
なかなか特徴的な気候の土地柄です。 -
この建物の壁は、全面に鏝(こて)絵が施されています。いや、お見事!
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ほっほー、頼もしい建物じゃわい。
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川に沿って歩き、隣の豆田御幸通りに入っています。
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「天領雛御殿」店頭には「醸造元醤油味噌」と書かれていますが?
天領ひな御殿 名所・史跡
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よくこれだけ街並みを整えられたと感心するほど、綺麗な建物が続きます。
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明治10年の建物「wa.bi」
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「赤司日田羊羹本舗」おもしろい看板ですね。銅板葺きみたい。
赤司日田羊羹本舗 グルメ・レストラン
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ものすごく誘われそうな庵。「御幸弁当1500円」「上町弁当2000円」いいなあ。
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「紙音」なにやら、別世界のような雰囲気のレストラン・ホテル。
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あれはなんぞや?と言いたいような不思議な建物。地図には「豆田まちづくり歴史交流館」大正3年建築。3階建ての洋館。
この時期の洋館って、和風から脱しきれなくて、折衷案のようなおもしろい建物が多いですね。 -
「日田カステラ本家 福寿」
福寿製菓 グルメ・レストラン
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「布遊舎」この角を曲がると、「魚(いお)町」です。
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「魚(いお)町」。豆田上町通りと、豆田御幸通りのような大店(おおだな)ではなく、庶民的な店が並びます。
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京都の嵐山などのような雰囲気になってきました。
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格子に吊るした洋服。何屋さん?
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「布あそび」
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「談義処 嶋屋」つまりは喫茶店。
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「廣瀬資料館」国指定史跡。天保~慶応年間に建築。
財団法人廣瀬資料館 美術館・博物館
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「天領日田げた」見ていると欲しくなるなあ。
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初めから、こんな窓は開いていなかっただろうから、改修して開けたんだろうなあ。すごく印象的。「麦屋カフェ」
豆田町は、昔からの老舗と、新しい観光客向けの店とがうまく住み分けて共存しているおもしろい街でした。
ちょこっと見て歩くだけのつもりが、随分と長居してしまいました。
次回は、久大本線の真ん中の駅、豊後森に向かいます。麦屋カフェ グルメ・レストラン
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