2016/04/30 - 2016/05/01
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ミズ旅撮る人さん
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福岡県に数多く残るSLを訪ねました。SLは、石炭を運んぶ重要な輸送手段として発展したので、大きな炭鉱のあった福岡周辺には、たくさんのSLが残されています。あまりに多いので、簡単には回り切れません。
今回は、福岡市東区にある貝塚公園と、糟屋郡須恵町、それに佐賀県鳥栖駅前にあるSLを訪ねます。
九州には、普段見ている電車とは全く違う車両がたくさん走っているので、SLとともに記載します。
その電車で毎日通勤してるよという方、ご辛抱ください。見慣れていない人間には、来る列車ごとにおもしろいのです。
翌日、久留米市にある「鳥類センター」のSLも訪ねます。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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九州自動車道から福岡都市高速で、貝塚ICを目指します。
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箱崎埠頭の一角にある「貝塚公園」です。
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公園の横を通る国道3号線側からSLとブルートレインの客車が見えます。
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かなり広い公園の一隅にSLはあります。生い茂る草の緑に囲まれて、のどかな風景です。
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屋根がないので、古い車体には錆が目立ちます。
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49627。大正9(1920)年7月川崎造船製造。9600型の428番目。1968年廃車。
1990年、整備の際に新しいデフレクターが取り付けられました。 -
SLの頭上に飛行機が飛んでいるのがわかりますか?
ここは、福岡空港が近いので、しょっちゅう飛行機が離発着しています。
せっかく飛んでいるのだから、SLとツーショットを撮りたい。
しかし、飛行機はどれも同じコースや、高度で飛ぶわけではないので、待ち構えていると、いいアングルには、なかなかどうして、やって来ないのです。
もうちょっと、飛行機が大きく見えるといいのになあ。 -
飛行機だけなら大きく出来るんですが・・JALでした。
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階段はあっても、手前に鎖がかけられていて、上ることが出来ません。運転席も檻の中です。
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では、後ろのブルートレインの客車に行きましょう。
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こうして、覗き込んでいると、向こうの景色が本物の車窓のように思えて来ます。
今にも、あの懐かしいメロディーチャイムが聞こえて来そう。車内放送の始まりと終わりは、いつもあのメロディーでした。 -
ブルートレインの客車の中でも珍しい、3段型寝台車です。子供の頃に、この客車で「富士」に乗りました。
一番上のベッドには窓がなくて、天井が低いので居心地は悪かったのですが、子供にはおもしろかったです。 -
一番下は昼間は座席として使用します。真ん中はこのようにたたまれています。
乗車した時はこの状態で、しばらくすると、車掌さんがベッドを作りに来ます。その間は、全員廊下に立って見ています。
珍しいのでずっと見ているのですが、あっという間に設(しつら)えられて3段ベッドの完成です。
うろ覚えですが、シーツも敷かれて、カーテンも半ば閉められて、ロゴの入った浴衣が置かれていたと思います。
その頃はJRではなく、国鉄だったので、JNRなのですが、浴衣のロゴは「エ」マークでした。
1870年に造られた工部省のマークで、管轄部門が鉄道局や内務省・鉄道省・運輸省などに変遷しても、「エ」マークだけは引き継がれたそうです。
1958年からブルートレインの浴衣での使用が始まり、JRになるまで続きました。
JR東日本と北海道は、現在のJRマークに変わりましたが、西日本と九州には「エ」マークが残ったと言います。
浴衣について調べていると、なんと現在、東京の「ホテルメッツ田畑」にて、この「エ」マークの浴衣の復刻版をプレゼントという宿泊プランがありました。さすが、JR系列のホテルですね。 -
3階のベッドとベッドの間の手摺に金属製のはしごが取り付けられ、上り下りしました。
昼間は太めの1本の支柱なのですが、夜は、左右にある取っ手を引っ張って、折り畳み式のはしごを出現させます。
なので、このように窓の外がすっきりと見えたことは実際にはないのです。 -
「この寝台車は、特急「あさかぜ」「はやぶさ」(東京~博多)、急行「かいもん」(門司港~西鹿児島)として活躍していました。
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ナハネフ22-1007。昭和40(1965)年4月製造。
「片側には車掌室が配置され、もう一方は展望車のように、走り去る景色が存分に味わえるようになっています」
かつて、寝台特急「あけぼの」の、青森での機関車交換を先頭車両で見たことがあります。
ここは、女性専用車両なので、これが見られるのは女性だけという奇妙な状況でした。
真夜中のことでもあり、さほど不公平となることもなかろうと思ったのでしょうが、廃止が決定して、これが見られなかった男性の中には、臍(ほぞ)を噛んだ人もいたことでしょう。
狭い窓ガラスに張り付いた4人の女性だけが、見ていました。しかし、冬の深夜。窓ガラスはすぐに霜が降りて曇ってしまい、あまりよくは見えませんでした。
この20系のような展望室があれば、もっと楽だったでしょう。 -
説明板にはこうあります。
「この車両は、国鉄20系特急列車用客車の先頭車両です。飛行機が一般的でなかった高度経済成長期(昭和40年代頃)に、博多と東京を結ぶ寝台特急「あさかぜ」号などに使用されました。」
「晩年は九州の門司港と西鹿児島(現在の鹿児島中央)間を結ぶ寝台急行「かいもん」として活躍し、現在に至っております。なお、この先頭車両は、さいたま市の「鉄道博物館」にある1両とあわせ2両が現存するのみです。」 -
懐かしのナハネフ22-1007。日本にただ2両だけの貴重な客車なので、出来れば屋根を掛けて大事にしてもらいたいです。
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こちらは、福岡県糟屋郡須恵町の町立歴史民俗資料館です。
九州自動車道の須恵スマートICから山村に入って行きます。須恵町立歴史民俗資料館 美術館・博物館
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こう言っては申し訳ないけれど、辺鄙な場所なので、辿り着けるか心配でした。
しかし、ちゃんとC11と腕木信号機はありました。 -
C11257。昭和19(1944)年日本車輛製造。1974年廃車。走行距離1,211,744km。
運転席への階段には途中に立入禁止の看板が取り付けられています。 -
案内板には「Cのチョンチョンという愛称を持つこのC11型SLは大変な人気者でした。」とありました。
「Cのチョンチョン」・・・ここではそう呼ばれていたんですね。 -
タンク機関車なので、小さいです。この場所にはぴったり。
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歴史民俗資料館は、高台に建っているので、博多方面の平野が見渡せます。
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GWなので、鯉のぼりも元気よく泳いでいました。
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再び、九州自動車道で南下します。鳥栖(とす)JCTは、大分道・長崎道の分岐点なので、表示も複雑です。
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2016年4月14日から発生した熊本地震の影響で、この時も大分道の湯布院~日出(ひじ)JCT間は、通行止めでした。
この先大分で泊まる予定でしたが、一般道でどこまで行かれるかわからなかったので、止む無く別の場所に泊まることにしました。
こういう時こそ、応援のためにも大分に行きたかったのですが、残念です。 -
長崎自動車道の鳥栖ICからJR鳥栖駅へ。その東口には大きなサッカースタジアムがありました。
公式HPによると「2万5千人収容の3階建てスポーツ競技場。国内最初の純鉄骨造りの観覧スタンドを持ち、市内遺跡出土の銅剣をモチーフにしたスタンドの支柱が偉容を誇ります。
Jリーグ プロサッカーチーム“サガン鳥栖”のホームグラウンドでフィールドは12,000m2の天然芝。」とのこと。駅前不動産スタジアム 名所・史跡
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そのスタジアムの前、線路わきに小さなSLがいます。
268号機関車 名所・史跡
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「268」です。見慣れない形式ですが、案内板には「230形機関車は、イギリスから輸入されたタンク式機関車をもとに、国内の使用条件に適合するように一部を改良して設計され、民間工場が国内で最初に量産化に成功した蒸気機関車です。」とあります。
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「この機関車は、もとは北越鉄道株式会社の発注により明治38(1905)年に、「北越鉄道G形18号機関車」として製造されたものです。
北越鉄道の国有鉄道編入後に「268号機関車」と改称されました。」(案内板より)昭和29(1954)年廃車。 -
写真の構図が安定しないのは、このSLが柵を巡らしたちょっと高い場所に置かれているからです。
柵を画面に入れないように、まともに確保できない足場と、柵に捕まりながらシャッターを切るため、SLとのいい距離が保てず、狭っ苦しい画面になっています。 -
特に線路側は台座が高くなっていて、危なっかしかったです。
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展示品には、説明書きが貼り付けられています。
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左に見えているホームが鳥栖(とす)駅です。
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案内板にあった現役当時の写真です。
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ここからは、鳥栖駅で見た現在の電車たちです。
JR鳥栖駅は、九州鉄道開業時からの最古参の駅で、明治22(1889)年12月11日開業。
鹿児島本線と長崎本線が乗り入れています。特急「みどり」「ハウステンボス」「ゆふいんの森」などが停車します。
また、1泊2日コースでの「ななつ星in九州」がこの駅でスイッチバックを行います。
昔、寝台特急「さくら・はやぶさ」が、連結を解除してそれぞれの終着駅を目指したのも、この駅でした。
この車両は、鹿児島本線の区間快速「大牟田」行きです。2時間前に門司港を出発し、あと45分で大牟田に到着します。 -
続いてやってきたのは、キハ185です。非電化区間を走るんですね。
特急「ゆふ」、博多~大分を3時間で結びます。この汽車は、これから久大本線(全線非電化)を走ります。
このキハ185系気動車は、もとはJR四国の車体だったものを購入して、使用しています。
現在は、1日に別府までが2往復、大分までが1往復運行しています。 -
さすが九州の十字路・鳥栖です。南北、東西に走る列車が行き交います。
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1両おきに車両が違うんですね。
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次に隣のホームに特急「ハウステンボス」が来ました。
ハウステンボス始発の「ハウステンボス」と佐世保始発の特急「みどり」が早岐(はいき)で連結しています。
ここから北上して博多に向かいます。 -
奥のホームから「白いかもめ」が出発して行きました。これは、長崎から博多を目指す特急「かもめ」です。
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鹿児島本線、各駅停車荒木行きです。荒木は鳥栖から4駅目、久留米の次です。
ビビットな赤が効いていますね。ヨーロッパの車両でドアに数字が書いてあるとクラスを表しますが、これは単にドアの番号? -
813系電車。車体側面には、JR九州のロゴマークがあしらわれています。
この車両を前後何枚か撮りましたが、なぜかこの1枚だけが断然格好いいのです。
列車を撮っていると、ある瞬間、ものすごく格好良くなる一瞬があることに気づきます。
それを捉えられる感性と、運が大事だなと感じます。快速「荒尾」行き。大牟田の一つ先です。 -
長崎行き「白いかもめ」と博多行きの特急「ハウステンボス」がすれ違います。
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「白いかもめ」には、以前、500系新幹線の東海道での運行廃止の際に、博多まで来て、ついでに長崎まで足を伸ばして「かもめ」に乗車しました。
ロゴや、内装がどれも格好良くて、ものすごく嬉しかったのを覚えています。 -
「白いかもめ」が行きます。
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駅の跨線橋を渡っています。「268」が一層小ぢんまりとして見えます。
鳥栖駅 駅
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線路わきからでは見えなかった長崎本線です。扉の脇にはシンボルマークが付いていて、配置される車両基地によって色が異なるそうです。
2001年にグッドデザイン賞を受賞しています。
0番台・1000番台・1100番台では座席は全席転換クロスシートで、なんと本革が張られているのだそうです。 -
今度は渋い色合いの、ちょっとゴツイ列車です。特急「かもめ」博多行き。「白いかもめ」とは、随分違うデザインですね。
それで同じ特急「かもめ」なんですから。白のつもりで待っていて、これが来たら結構びっくりします。 -
上から見下ろすも楽しいもんです。
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この車体は1992年導入当初は愛称が「つばめ」でした。「有明」「にちりん」「かもめ」「リレーつばめ」など様々な編成で活躍しました。
現在は、「きらめき」「有明」「かもめ」「みどり」「にちりん」「ひゅうが」「きりしま」「かいおう」で使用されています。
つまり、車体を見ただけでは、どの特急かわからないということです。便利なんだろうけれど、不憫な車輌でもあります。 -
ほら、また別方向の787系。ロボットみたいで目立つので、すぐにわかります。
そろそろ日が暮れて来ました。今日はこの辺で、明日は久大本線方面に向かいます。 -
翌朝は、西鉄久留米駅を見てみました。JRとは離れている駅ですが、大きいです。
西鉄久留米バスセンター 乗り物
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「久留米鳥類センター」です。珍しい鳥に特化した動物園とでも言いましょうか。
ここはクジャクの数が抜きん出て多く、ちょうど求愛の時期なので、美しい羽根を惜しげもなく広げるので、本来の目的以上に、クジャクの撮影枚数の方が断然上回りました。
その様子は既に「久留米市鳥類センター。かつて「千羽孔雀」が自慢で、羽根を広げた姿がいっぱい。白孔雀もいます。」で紹介しています。久留米市鳥類センター 動物園・水族館
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門を入るとすぐ目の前に、SLがあります。開園直後なので、まだ誰もいません。
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SLも遊具の一つなのでしょう。今回は運転席が覗けないSLばかりでしたが、ようやく行かれそうです。
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D51923。昭和18(1943)年11月川崎車両製造。1973年廃車。走行距離2,058,000km。
奥羽本線・奥悦本線・鹿児島本線で貨物輸送に携わって来ました。 -
遊園地なので、看板はしっかりしています。
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割と綺麗な車体です。テンダー車の上には、何か木製のものが乗っています。
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木の箱のようにして、ここまでは入っていいよということのようです。
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計器類はほとんど全滅ですが、一応多色の彩色をして、体裁を整えています。
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説明書きもありました。
「さあ、君も運転してみよう」と、運転手順が書いてあるのはびっくりしました。 -
運転席は、チイとボロですな。
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窓ガラスがないので、前方が良く見えます。
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「のぼらないでください」を貼れらています。
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鼻先が黄色いのが目立つ・・
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個体番号はしっかり見えます。ちょっと数字が大きいような気もしますが。
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結構あちこちに個体番号が見つかる車体でした。
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では、「千羽孔雀」を代表して、お別れの挨拶です。
次回は、大分県のSLを訪ねます。
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