2016/04/12 - 2016/04/28
2997位(同エリア17017件中)
milkさん
今回、限られた時間の中でどうしても行きたかったのがロダン美術館。
美術館に行くのは好きでも、実は今まで彫刻にはあまり興味がありませんでした。
「考える人」くらいは知っていましたけどね。
ある日聞いた1曲のミュージカル楽曲。
とっても素敵な曲だったので、「私も歌えるようになりたいな~」と思いレッスンを始めました。
(あっ、私、歌を習っております。)
その曲がミュージカル「GOLD」の中で一番最後に歌われる「GOLD」
このミュージカルは彫刻家ロダンとその愛弟子であり愛人であったカミーユ・クローデルのお話しでした。
当然、この歌を歌うに当たり内容を詳しく調べていたのですが、知れば知るほどカミーユ・クローデルに魅了されてしまいました。
「私は彼女に、黄金のありかを教えた。しかし彼女の見つける黄金は、まさしく彼女のものである」(ロダン)
カミーユは黄金を手に入れていたのでしょうか?
捜しに行ってみましょう。
※この旅行記を作るに当たり、norio2boさんより沢山の参考文献を紹介して頂きました。
ありがとうございます!
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
パリ2日目。
朝一番に向かったのはロダン美術館。
今回のパリ滞在で、どうしても行きたかった場所です。
地下鉄に乗って最寄駅のVARENNEへ。
駅を降りると早速ロダンの「考える人」がお出迎え。 -
出口を出ると、ちゃんと標識がありました。
「Musee Rodin」と書いてある矢印の方向に向かって歩きます。 -
通りの向かい側にはナポレオンが眠るアンヴァリッドが見えますよ。
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Rue de Varenneを入るとロダン美術館はすぐに見えて来ました。
入り口はもう少し先のようです。ロダン美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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入り口に到着。
早速入ってみましょう。ロダン美術館 博物館・美術館・ギャラリー
-
入り口でセキュリティーチェックを受けてからチケット売り場へ。
パリで美術館巡りをするならカルトミュゼを買う方がお得ですが、今回はロダン美術館とパンテオンしか見る予定はないので個別に購入。
入館料10ユーロ -
チケットは「カテドラル」と言う絡み合う手の彫刻でした。
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さて、まずは一番有名な「考える人」を見に行きましょう。
あっ、いたいた♪
お庭に吹きさらしのままあることにちょっとびっくり! -
ロダン作 「考える人」
誰もが知っている有名な作品です。
美術館巡りが大好きな私ですが、実は今まで彫刻にはあまり興味がありませんでした。
そんな私でも知っている「考える人」
これがそうなんだ~。 -
私、今回ロダンについて調べるまで知らなかったのですが、この「考える人」はもともと「地獄の門」の中にいる人だったのですね。
これだけがあまりにも有名だったので、孤立した一つの作品だとばかり思っていました。
この考える姿は、地獄の門の上で熟考するダンテを表そうとしたものであると言う説やロダン本人を表している説などがあるそう。 -
オーギュスト・ロダン
1840年にパリで生まれ、独学で彫刻を学んだそうです。
14歳の時に地元のプティット・エコールと呼ばれる工芸学校に入校。
その後、フランスの国立美術学校エコール・デ・ボザールを目指すも数度にわたって入学を拒否されてしまったのだそう。
「近代彫刻の父」と呼ばれるほど有名なロダンですが、そこまで上り詰めるまでには長い年月がかかったようです。
ロダンには内縁の妻ローズがいました。
24歳の時に知り合い、ロダンがまだ収入の得られない時にずっと支えていたのだそう。
そして、一人の男の子をもうけています。 -
ちなみにこの「考える人」ですが、1888年に「地獄の門」から切り離されて「詩人」という名前でコペンハーゲンで初公開されたそうです。
「考える人」という名前はロダンの没後にこの作品を鋳造した鋳造職人のリュディエだと言われているんですって。
後ろから見た「考える人」
レ・ミゼラブル好きの私の勝手な想像ですが...。
この姿はジャン・バルジャンがディーニュの司教様に自由を与えてもらった後、地獄から突如自由を与えられて戸惑い、荒野の中で考え込むのですが、その時の姿とも重なる気がします。
あまりにも考え込みすぎて、通りがかりの少年が落とした銀貨を踏みつけてしまった事にも気付かず、またその少年が「おじさん、その足の下にある銀貨を返して」と何度も言っても気付かないほどでした。
そして、最後には怒って少年を追い払ってしまうのですが、我に返った時に足で踏みつけていた銀貨に気付き、少年を探すんです。
でも、時、既に遅しで少年は見つからず...。
それから彼はずっとその少年を探し続け、似たような子供にはお金を渡すようになるんです。
映画やミュージカルには出て来ないけど、個人的に好きな場面。
その時のジャン・バルジャンが考え込んでいた姿って、こんな感じじゃないのかな~?
ロダンはビクトル・ユーゴーの肖像を手掛けているし、インスピレーション与えていた可能性も...
ないかな(笑) -
さて、次は「地獄の門」を見てみます。
「考える人」の反対側にそれはありました。
1880年、国立美術館の建設にあたり、そのモニュメントを作ってほしいとの依頼が来ます。
早速「地獄の門」の作成に取りかかりますが、なかなか構想がまとまらなかったのだそうです。 -
ある日、ロダンのもとに一人の女性が弟子入りしてきました。
カミーユ・クローデル。
若くて才能あふれるカミーユ。
しかも、彼女の作風はロダンにそっくり。
カミーユはすぐにロダンに見初められます。
もともと彫刻にはあまり興味がなかった私。
当然、カミーユ・クローデルと言う彫刻家は知りませんでした。
彼女を知ったのは、ある1曲のミュージカル楽曲。
実は私、歌を習っているのですが、ある時のレッスンで他の方が歌っているのを聞き、とても素敵な曲で「いつか歌ってみたいな~」と思っていました。
調べてみると、ロダンとその愛人カミーユ・クローデルを描いたミュージカル「GOLD~カミーユとロダン~」と言うミュージカルの「GOLD」と言う曲でした。
日本オリジナルを聞いてみると新妻聖子さん演じるカミーユが素晴らしい!
彼女の歌にはカミーユが宿っていました...。
すっかり気に入った私はこの曲を歌ってみる事に。
まあ、歌うに当たって物語のあらすじは勉強しましたが、「この歌はどんな場面で歌われて、どんな心境なの?GOLDは何を指しているのかな?」と言う先生の問いに「???」
曲しか知らず、ミュージカルは見ていなかったのでそこまで分かっていなかった...。
はて、「GOLD]とは何ぞや?
これがカミーユ・クローデルに興味を持ち始めたきっかけでした。
ロダンとカミーユはお互い刺激を受け合って作品を作って行くのですが、自分を認めてもらいたいカミーユは個展を開きたいと願います。
でも、残念ながら女性は芸術家として認めてもらえない時代。
作品も彼女の作風がロダンに似すぎていた為、「ロダンの真似だ」などと酷評を買い、全く認めてもらえず苦悩の日々を過ごします。
更にいつまでも付きまとうロダンの「愛人」と言う立場。
優柔不断なロダンと口論をし、カミーユはロダンの元を離れます。
ロダンの元を離れても発表する作品は「ロダンの真似だ」と、常にロダンが付きまとって作品は売れず、貧困生活に陥ってしまいます。
そんな中、ロダンの名声はどんどん高まり、次々と発表される作品には自分が携わったものもあったので、「自分は利用されたんだ!」「作品を盗まれたんだ!」などと思うようになり、最後には「ロダンがアイデアを盗みに来る...」と被害妄想を抱くまでになってしまいました。
1913年、カミーユが48歳の時にフランスはアヴィニヨンの精神病院に入院させられ、1943年に誰にも看取られず無くなります。
死亡する30年の間、カミーユは退院することも外出することもできなかったそうです。
彼女の病名は「パラノイア妄想病」
さて、話は「地獄の門」に戻ります。
ロダンとカミーユが恋に落ちたのは、この地獄の門の作成中。
よくみると、この中にはカミーユの姿もあるのだそう。
「地獄の門」は作成に40年かけていますから、この間のカミーユとの関係も刻まれているのでしょうね。 -
門の上部から地獄を見下ろしているのが、かの有名な「考える人」
この作品の構成から見ると、地獄を見下ろして自分の行く末を考えている人と言った感じを受けます。 -
こんなに立体的なんだ...。
-
「考える人」が見下ろしているのは、地獄に落ちて行く人々...。
地獄に落ちまいと、必死に捕まっている人や、飲み込まれて悶える人。 -
立体的で躍動感ある「地獄の門」
子供の姿も見られますね。
実は、カミーユはロダンの子供を宿しますが、堕ろしてしまいます。
ここにいるのはその子供だとも言われています。
また、ローズとの間に出来た息子も...。
ロダンはローズとの間にできた子供を認知していませんでした。
「フギット・アモール(去りゆく愛)」と言う、不貞の愛で地獄に堕ちる男女の姿も見られます。
これは内縁の妻がいながらカミーユを愛した自分の姿を重ねているのでしょう。
地獄の門にはロダン自身の懺悔の気持ちが盛り込まれているようですね。
「考える人」がロダン自身と言われているのも分かります。
1888年、美術館の建設計画は白紙に戻り、ロダンに「地獄の門」の製作中止命令が届きます。
ロダンはこれを断り、お金を払って「地獄の門」を自らの物として制作を続けたそうです。 -
「地獄の門」の一番上を飾る「三つの影」
これは「アダム」という一人の男性像を、3人作って並べたものなんだそう。
手の角度は多少変えてあるそうですが、同じものが3つ並んでいるようには見えない。
凄い発想...。
ブロンズ像は鋳造と言う、オリジナルの石膏像から作った型に溶かした銅合金を流して冷やし固める方法で作られるので、同じものを作る事が可能なのだそう。
世界中にいくつも「考える人」や「地獄の門」があるのはそう言う事だったのね~。 -
他の作品も見てみましょう。
「カレーの市民」
カレーを救った6人の英雄の像です。 -
百年戦争時の1347年、イギリス海峡におけるフランス側の重要な港カレーが、一年以上にわたってイギリス軍に包囲されていたそう。
エドワード王は、市の主要メンバー6人が自分の元へ出頭すれば市の人々は救うと持ちかけ、裸に近い格好で首に縄を巻き、城門の鍵を持って歩いてくるよう要求しました。
エドワード王のもとに出頭すると言う事は処刑を意味するもの...。
この、敗北、英雄的自己犠牲、死に直面した恐怖の交錯する瞬間をロダンは捉え、強調し、迫力ある群像を作り出したのだそうです。
(Wikipedia参照)
この作品の制作にあたり、カミーユは百年戦争史を読みあさってアイデアを出し、ロダンに協力していたそうです。 -
いよいよ美術館の中へ入りますよ。
このの建物は1908年から亡くなるまでの10年間、ロダンがアトリエとして使い、そして暮らした「ビロン邸」
1911年にフランス政府が買い取る事になった時、この館を気に入っていたロダンは「自分の作品を寄付するから、美術館として残して欲しい」と提案したのだそうです。 -
開館は1919年。
残念ながらロダンの死後となりました。
そして、この美術館には特別な部屋が一つ。
ロダンが愛したカミーユ・クローデルに捧げたお部屋があります。
早速入ってみましょう。 -
オーギュスト・ロダン晩年の写真
1907年に撮ったようです。 -
邸宅だっただけあり、素敵なお家。
ここをアトリエにしていたなんて、贅沢なロダン...。 -
階段の装飾も美しいですよ。
-
入ってすぐに目に付いたのは可憐な女性の胸像。
「花飾りのある帽子をかぶった少女」
モデルはロダンの内縁の妻、ローズと言われています。 -
ロダンの作品にはカミーユをモデルにしたものが多いそうですが、これはカミーユ?
ちょっと美しくて思わず撮ってみた。
優しい微笑みが何とも言えない...。 -
「接吻」
ダンテの『神曲』に登場するパオロとフランチェスカの悲恋をモチーフにしたものだそうです。
ちょうどカミーユ・クローデルとの幸せな時間を過ごしていた頃の作品。 -
ロダンのカミーユへの愛がいっぱい詰まった作品。
これだけ愛されていたなら、カミーユも幸せだったはず...。 -
お部屋の窓から見えたアンヴァリッド。
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「三つの影」
地獄の門の一番上にいましたね。 -
「カレーの市民」
-
石膏です。
外にあったブロンズのものと雰囲気が変わりますね。
表情が分かりやすい。 -
「カレーの市民」から独立した、鍵を持つ人。
こちらはブロンズ像。 -
足元にはロダンのサイン。
-
これはイカロス?
-
うわ~っ...
ただの手なのに、なんて美しい...。 -
タイトルは「カテドラル」(大聖堂)
美術館のチケットになっていた、ロダン晩年の作品です。
良く見るとこれは優しく交わる男性と女性、2人の手。
ただの手なのに、お互いの愛おしさが伝わってくる...。
きっと、ロダンが放したくなかったカミーユの手と、カミーユが本当は放したくなかったロダンの手。 -
ついに来ました。
カミーユ・クローデルの部屋です。
この部屋はロダンの遺言で残されました。
カミーユの死後の1951年、彼女の唯一の理解者である弟のポールはロダン美術館で彼女の作品の展示を行います。
「私は彼女に、黄金のありかを教えた。しかし彼女の見つける黄金は、まさしく彼女のものである」
ロダンの有名な言葉です。
ここにカミーユが探し求めたGOLDがあるはず。 -
「シャクンタラー」
なんて美しくなめらかな大理石の彫刻...。
ロダンとの恐らく一番幸せな時期に造られた作品です。
先ほど見たロダンの「接吻」と同じような優しい愛が感じられる...。
この時期、二人はお互いの感情を作品に注ぎ込んでいたようです。
二人が出会っていなかったら、この素晴らしい作品の数々はなかったという事?
これだけ作品に影響を与えられるのですから、二人の愛はとても強かったのでしょうね。
ロダンはカミーユのためにフォリ・ヌーヴルという館を借りていました。
ロダンはもともと浮気性で、数々のモデルと浮気を重ねていたそう。
それでもローズは「必ず私の元に帰って来る」とその度に我慢していました。
実際、ロダンも自分が苦しかった時に支え続けてくれたローズへの恩は忘れず、必ずローズの元に帰って来ました。
でも、カミーユだけは違ったのです。
同じ彫刻家としての強い絆が出来てしまった...。
彼女は特別だったのです。
それに気付いたローズは嫉妬に狂い二人の館へ怒鳴り込み、カミーユと掴みあいもしたそうです。
カミーユはロダンに「私とローズ、どちらかを選んで!!」と迫りました。
「苦しい時代にずっと支えて来てくれたローズを裏切る事は出来ない。彼女と君は別なんだ。」と、優柔不断なロダンはどちらも選べず。
そしてカミーユが離れて行く事になります...。 -
幸せそうな美しい顔。
『サクンターラ』は、ヒンズーの詩人カーリダーサの文学作品。
サクンターラと王であるその夫が再会し結ばれる場面を表しているのだそう。 -
後ろ姿も。
彫刻をこんなにじっくり眺めた事って今までなかったけど、本当に美しいのね...。 -
カミーユ・クローデルの部屋の中央を飾るのは「分別盛り」
カミーユがロダンの元を離れ、自立しようともがいている頃の作品。
男性を連れ去るとしている老婆はローズ、連れ去られようとしているのがロダン。
そして追いすがるように手を伸ばすのがカミーユの姿だと言われています。
この作品をロダンが見た時、「私達の関係をさらけ出しているようなものだ!」と激怒。
ロダンとローズ、カミーユの三角関係は有名だったようです。 -
男を連れ去ろうとする老婆には勝ち誇ったような皮肉な微笑みが。
男の顔はまだ未練がありそうな浮かない顔に見えます。
「私をまだ気にかけていて欲しい」と言う、カミーユの願いでしょうか。 -
離れて行く手を捕まえようと伸ばす、少女の手。
-
必死に追いすがろうとするまなざし...。
詩人であり、外交官として日本にも駐在していた弟ポールはこの作品について、「あの美しく誇り高い女がこんなふうに自分を描いている。嘆願し、屈辱を受け、ひざまずき、裸で。すべては終わった。彼女は私たちの前に、こんな姿で永遠にさらされているのだ。」と語っています。
そこまでしても表現せずにはいられなかった、カミーユの思いが切ない。
カミーユは強気な女性だったそう。
ロダンに自分を選んでもらえなかったことが許せなかったのでしょう。 -
ささやきでも声は 空に届き
月に導かれた 人生は
夢の中で 触れたのよ
GOLD
ロダンを愛し、ロダンに愛され、愛しすぎて、愛され過ぎた為に空回りしてしまったカミーユ。
GOLDを必死に探してみたけど、愛に邪魔されてしまったのかな。
GOLDはすぐそこにあったよ。
そして、今、ここにちゃんとある。
新妻聖子さんが歌う「GOLD」
ご興味ある方聞いてみて下さい。
Sony Musicからの配信なので問題ないと思います。
(初めにちょっと会話が入っているので、歌い出しまで少々時間がかかります)
https://www.youtube.com/watch?v=9ZagN3xcaPQ
う~ん、どう頑張っても私にはここまで歌えない...(^_^.)
精神を病んだカミーユは多くの自作を破壊しましたが、そのうち約90の彫刻、スケッチ、絵画などが現存しているそうです。
1988年フランスでイザベル・アジャーニ主演の映画「カミーユ・クローデル」が上映され、アカデミー賞候補となりました。
しだいに彼女の名前は世界的に知られるようになり、死後40年あまりしてついにカミーユはGOLDを手に入れたのでした。
今では沢山の人がカミーユ・クローデルの作品を見に訪れています。
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さて、またロダンの作品に戻ります。
お部屋に飾られていたロダンの肖像画。
一番大きく描かれているのはカミーユの思い出がいっぱい詰まった「接吻」 -
邸宅だけあって、どのお部屋も素敵です。
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ロダンのアトリエ。
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なんかこれ、遊び心満載で面白い♪
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あらあら、落ちちゃうよ!
君はお椀に乗ってる?? -
部屋の窓から見えるお庭。
ロダン美術館はお庭も素敵です。
後で行ってみましょう。 -
そうそう、ロダンって絵も描いていたんですね。
確かこれはロダンが描いた絵。 -
ゴッホもありますよ!
手前が「アルル:麦畑からの眺め」
奥が「アルル駅近くのプラタナス並木道」 -
タンギー爺さんだ~!
この浮世絵が描かれたバージョンはここにあったのね。 -
モネもあります。
-
エントランスに飾られた、アトリエにいるロダンの写真。
1917年、ロダンは死期の迫ったローズと遂に結婚の手続きをします。
ロダン77歳、ローズ73歳でした。
その16日後にローズは死去し、更に9ヵ月後の11月17日にロダンも死去。
ロダンの末期の言葉は「パリに残した、若い方の妻に逢いたい。」だったそうです。 -
美術館を堪能した後はお庭を散策しましょう。
庭園内にも彫刻が沢山飾られています。 -
どこから見ても絵になるアンバリッド。
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庭園から見たビロン邸。
こんなに広いお庭があるなんて、本当に素敵な邸宅ですね。 -
彫刻が沢山あるので、庭園のお散歩も楽しいですよ。
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庭園内にはカフェもありました。
ここのカフェ、人気のようです。 -
オーダーはセルフサービス式。
ショーケースから選びます。
私はこの後クレープを食べる予定なので、スープにしました。 -
モダンな店内。
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ベジタブルスープです。
このスープ、まろやかで本当に美味しかったの♪ -
常に人が入って来ます。
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やっぱりテラス席の方が人気のようですね。
-
ロダン美術館、来て良かった。
ホテルの予約日を間違えてなければ来る予定のなかったロダン美術館。
何かを間違える時って、そこに理由があるんですよね。
カミーユに呼ばれたのかな?
私の個人的な思い入れだけで作った旅行記でしたが、最後までお付き合い頂きありがとうございました。
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この旅行記へのコメント (12)
-
- Michyさん 2017/03/03 01:03:24
- カミーユのGOLD
- milkさん、こんばんは。
ロダン美術館のこの旅行記がアップされてから、ずっとコメントを入れたいと思いながら、自分の旅行の記憶が消えない内にアップしなければ〜と思って今になってしまいました。
ロダン美術館、私はパリで大好きな場所のベスト5に入るお気に入りの美術館なのです。そしてカミーユの映画を観たこともあり、興味を持って色々調べたりしたことがありました。
milkさんの思いや考えがたっぷりつまった旅行記、伝わるものがありました。
私はロダンはカミーユとの愛情が深まるにつれ、カミーユのその才能に対してどこか恐れというか芸術家としての女性への愛情とは違う別の感情が芽生えたんじゃないかと思いました。芸術家同志の絆の深さが禍いしたのもあるのかな。
確かにロダンは色んな女性に対して、”モデルになって欲しい”と色々手を出していた様ですが、同時にカミーユのその一途な愛情が疎ましいほどになり、いつかは帰る場所であるローズの存在はずっと保持しておきたかったんでしょうね。
やはり芸術家としてのプライドも高かったカミーユは激しい感情が全て作品だけに投影されれば良かったのに、精神を病んでしまうほどになるという悲しい結末。
GOLDを聴きながら、そんな色んな想いを巡らしてあの美しいロダン美術館の庭園を歩いてみたくなりました。
Michy
- milkさん からの返信 2017/03/04 00:38:05
- RE: カミーユのGOLD
- Michyさん、こんばんは☆
ロダン美術館の旅行記、ご覧頂きありがとうございます(^o^)
Michyさんお気に入りの美術館だったのですね。
そう言えばこの邸宅、好きそうですね。
私は今回初めて行き、お気に入りの場所となりました。
「GOLD」と言う曲に出会わなければず〜っと行かなかったかもしれません。
カミーユ・クローデルの事も知る事はなかったかも。
カミーユを知ると、いろいろ調べたくなってしまいました。
芸術家同士の絆...。
そうですね。ロダンは自分の作風に似た才能を持つカミーユに恋していた所もあるかも。
ただのモデルだったら違っていたでしょうね。
私はまだ映画を見ていないので、近いうちに見たいと思っています。
そうするとまた違った発見がありそうです。
またロダン美術館にも行ってみたいな。
バラ園が美しいそうですね。
milk
-
- こあひるさん 2017/03/01 13:56:54
- 愛憎が伝わってきました
- milkさん、こんにちは!
わたしも、彫刻にはあまり興味ないのですが、ロダン美術館はなかなかよいですね〜。milkさんの解説がわかりやすく、ほとんど知らなかったロダンやカミーユ・クローデルの関係をよく知ることができました。
「考える人」が、地獄の門の中にある彫刻のひとつだなんてまったく知らなかったし、ブロンズ像ってものが、同じものをいくつも鋳造できるってということも知らなかった・・・です。
カミーユ・クローデルについても、気を病むほど激しい人生を送った女性・・・というのは知っていましたが・・・・カミーユの昔の映画を観たくなりました。
こあひる
- milkさん からの返信 2017/03/01 23:04:48
- RE: 愛憎が伝わってきました
- こあひるさん、こんばんは☆
> わたしも、彫刻にはあまり興味ないのですが、ロダン美術館はなかなかよいですね〜。milkさんの解説がわかりやすく、ほとんど知らなかったロダンやカミーユ・クローデルの関係をよく知ることができました。
>
> 「考える人」が、地獄の門の中にある彫刻のひとつだなんてまったく知らなかったし、ブロンズ像ってものが、同じものをいくつも鋳造できるってということも知らなかった・・・です。
やっぱりこあひるさんも「考える人」が地獄の門の中にいたのは知らなかったのですね。
ほんと、今回の旅行記作成にあたり、新しい発見が沢山あって私もびっくりでした。
なんで「考える人」はそこらじゅうにあるんだろう...。
オリジナルはどれ??
なんて真剣に考えましたが、簡単(とは言えないようですが)に鋳造出来ると知って納得しました(笑)
> カミーユ・クローデルについても、気を病むほど激しい人生を送った女性・・・というのは知っていましたが・・・・カミーユの昔の映画を観たくなりました。
カミーユ・クローデルはミュージカルでこの女性を知るまで全く知らなかったのですが、知れば知るほどもっと知りたくなる方でした。
映画、気になりますよね。
milk
-
- ももんがあまんさん 2017/02/27 20:15:12
- ロダン&カミーユ・・・
- 今晩は、milkさん。
ロダン美術館の旅行記、拝見しました・・・なかなか、面白そうですね・・・
アートには、あまり縁のないワタクシですけれど・・・ずいぶん昔には、ルーブル美術館にも、オルセー美術館にも、行ったことが有ります・・・そうそう、オルセーには、ロダンの「地獄門」(石膏像)が有りました・・・ワタクシも、「考える人」が、「地獄門」の一部だったてこと、この時に初めて知りました・・・日本では、知ってる人が少ないような・・? 何故、一緒に語らないんでしょうね・・・?
映画「カミーユ・クローデル」、ビデオ屋さんで見つけて、気にはなっていたのですけれど、未だに見ておりません・・・最近は、あまり、映画を見る時間が無くて・・・どんな女性だったのでしょうね・・・気が変になったのは、単に、プライドが傷ついたせいなのか、あるいは、ロダンへの執着か・・・フランスの19世紀は、革命の時代とは言えど、女性には厳しい時代・・・多分、この日本では、今も、そうだと思いますけど・・・優れた女性ほど、日本から脱出しているような気がします・・・?
そうそう、ロダンの考える人のイメージ・・・ワタクシも、思い悩む「ジャン・バルジャン」の姿に重ね合わせてました・・・milkさんの感じに同感です・・・ロダンも、「レ・ミゼラブル」くらいは読んでるでしょうし・・・意外と、関係あるのかも・・?
by ももんがあまん
- milkさん からの返信 2017/03/01 01:12:23
- RE: ロダン&カミーユ・・・
- ももんがあまんさん、こんばんは。
ロダンの「考える人」、ももんがあまんさんなら分かってくれると思いました〜!!
やっぱりそう思っていらっしゃいました?
ロダンはビクトル・ユーゴーの生前に肖像を作っているので、レ・ミゼラブルは読んでいても可笑しくありません。
「地獄の門」の制作依頼は1880年で、「レ・ミゼラブル」は1862年に発表していますからね。
あ〜、ロダンに聞いてみたい(笑)
「考える人」って、学校では単体の作品としてしか習っていませんよね?
私なんて、今回ロダン美術館に行くにあたり、予習をしていて初めて知りました(^_^;)
映画「カミーユ・クローデル」はまだ見ていないので、いつか見てみたいと思っています。
カミーユはちょっとお育ちの良いお嬢さんだったようです。
気が強い所もあり、プライドが高かったのでしょう。必ず成功する自信もあったようです。
でも、いつまでも付きまとってくるロダンの存在。
女性芸術家が認められない時代背景も重なり、追い詰められてしまったのですね。
良い物を素直に「良い」と認めてもらえない世界は離れたくもなりますよ。
確かに日本はそう。
海外なら公平に見てもらえるんですけどね...。
だから、海外で成功してから日本で初めて認められる方も多い。
なかなか難しい世界ですね。
milk
-
- ガブリエラさん 2017/02/27 17:13:19
- それで、「考える人」に反応してたのね(^_-)-☆
- milkちゃん☆
こんにちは♪
なるほど〜!!!
それで、西大寺から学園前まで近鉄に乗ってる時に、「あ、考える人だ!」って、窓の外の銅像に、反応してたんだね(*^_^*)
私も、どちらかというと、絵画を見る機会が多くって、彫刻には全く詳しくないんだけど、ロダンの名前はわかるよ♪
カミーユも、名前だけは知ってたんだけど、男の人って思ってた(笑)。
私って、無知だわ・・・(^_^;)
ロダンは、色男さんだったんだね。
美術の世界では、そういうのも「こやし」になるのかもね。
でも、子供のことをちゃんとしないとダメだよね・・・なんて、保守的な私(苦笑)。
美しい彫刻や、なまめかしい彫刻や、三角関係のちょっと怖い彫刻、そして恐ろしい地獄の門、たっぷり堪能させてもらったよ♪ありがとう!
ガブ(^_^)v
- milkさん からの返信 2017/03/01 00:29:18
- RE: それで、「考える人」に反応してたのね(^_-)-☆
- ガブちゃん、こんばんは☆
そうなんです〜。
ちょうど、この旅行記をどう仕上げようか考えている所だったので、思わず反応してしまいました(^_^;)
カミーユの名前を知っていただけ、ガブちゃんの方が物知りだわ。
私なんて、ロダンの「考える人」しか知らなくて、カミーユなんて全く知らなかった...。
女性の彫刻家って珍しいので、彼女を知る前にロダン美術館に行っていたら私も男性だと思ったかも!
そうね〜、芸術の世界って、「それが作品にインスピレーションを与えるんだ!」とか言って正当化されちゃうからね...。
でも、子供が出来ちゃったらちゃんとしないと、子供も可愛そう...。
そうとは言え、これだけ感情に任せて素敵な作品を作っていたのだから、やっぱり常に新しい恋をしていた方が良いのかな(^_^;)
milk
-
- まほうのべるさん 2017/02/27 12:42:22
- ロダンに出会うために
- こんにちは、milkさん。
失敗はしないほうがいいけど、そこから別の出会いがあったりして失敗も悪くはないかもしれませんね。
美術には全く知識がないので、ロダンといえば『考える人』を製作した人ってことしかわかりません。
街歩きが大好きで短い日程での旅行なので美術館は時間に余裕があった時にしか入らないんですよ。でも何故か『シャガール美術館』には是非行ってみたいと思っているんですけど。
『花飾りのある帽子をかぶった少女』の胸像はとても可愛らしくて10代にしか見えないですね。こんな可愛らしい人がいても愛人をつくるなんて、カミーユは才能と魅力をたくさん持った女性だったんですね。
まほうのべる
- milkさん からの返信 2017/03/01 00:18:12
- RE: ロダンに出会うために
- べるちゃん、こんばんは☆
今回はこの失敗でユーロスターのキャンセル手数料40ユーロも取られたのが痛かったけど、そのお陰でロダン美術館に行かれたから良かったと思う事にしました。
何でも良い方に考えて行かなくちゃね(^_-)
私もロダンは「考える人」しか知らなかったので、この曲に出会わなければ一生他の作品を知らなかったかもしれません。
べるちゃんはシャガールが好きなの?
この旅行記の広範に、シャガールのステンドグラスがある教会が登場しますよ♪
アップはいつになるか分からないけど(笑)
ドイツ・マインツのセント・ステファン教会にあるんです。
素敵でした〜☆
『花飾りのある帽子をかぶった少女』は本当に可愛らしくて、とても目に付きました。
ローズも魅力的な女性だったのでしょうが、カミーユと出会ったころは恐らくローズも40代になっていたと思うので、若い子が魅力的だったのかも(^_^.)
そもそも、ロダンは浮気癖が酷かったようですが...。
でも、カミーユは他の人にはない美しさと芸術のセンスを持っていたので、特別だったのでしょうね。
いずれにせよ、かわいそうな人生を送った方だなと思いました。
女性は芸術家として認められない時代に生まれた事、作風がロダンと似すぎていた事。
悪い条件が重なって認められなかったのですからね。
milk
-
- norio2boさん 2017/02/27 07:43:07
- 旅行記拝見!
- こんにちは
旅行記拝見しました。
力作ですね!
ご苦労のあとが偲ばれます。
4月のロダン美術館の庭園は綺麗ですね。
カミユも喜んでいるかも知れません。
カミユの作品90点くらい残っているのはどこにあるのか?機会があったら見て見たいですね。
- milkさん からの返信 2017/02/27 09:40:12
- RE: 旅行記拝見!
- norio2bo様
おはようございます。
早速、旅行記をご覧頂き、ありがとうございます‼
頂いた情報は本当に参考になりました。
知れば知るほどもっと知りたくなり、もう一度ロダン美術館に行って作品を見直したいです。
この時点ではそれほど知識もなくロダン美術館に行ってしまったので、思ったよりカミーユの作品の写真が少なくて…。
春の公園春は緑が綺麗でした。
ロダンの作品と一緒にこんな素敵な場所に自分の作品も一緒に置いてもらえて、きっと喜んでいますよね。
私も現存する90点が気になりました。
何処かでまた大きな「カミーユ・クローデル展」をやってくれないかなと思っています。
milk
こんにちは
> 旅行記拝見しました。
> 力作ですね!
> ご苦労のあとが偲ばれます。
> 4月のロダン美術館の庭園は綺麗ですね。
> カミユも喜んでいるかも知れません。
>
> カミユの作品90点くらい残っているのはどこにあるのか?機会があったら見て見たいですね。
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