2017/01/03 - 2017/01/03
325位(同エリア8623件中)
キートンさん
そろそろ行っとかないとな・・・ アンコール遺跡群。
年末年始を利用してやって来たシェムリアップ。
ここまで来たなら少し遠方の遺跡も見てみたいもの。
そこで参加した「プレア・ヴィヒアとベン・メリアのツアー」
プレア・ヴィヒアの観光を終えて昼食後はベン・メリアの観光です。
日本人に人気のその遺跡。
朽ちた雰囲気が「ラピュタっぽい」ともっぱらの噂。
修復、復元された遺跡とは対極をなす、廃墟のままの遺跡の世界へと足を踏み入れます。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 3.5
- 交通
- 3.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 観光バス
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
昼食を摂ったスラアェムという街から2時間近く走り、16:00過ぎに「ベン・メリア」の西側に到着した。
-
西参道を東へと歩く。
なお、ベン・メリアはアンコール遺跡の入場券ではカバーされてなく、入場料は5ドルである。 -
200~300m歩くと目の前に崩壊した門が姿を見せた。
その前には、どう考えても後年に成長したと思われる大木が立ちはだかっている。 -
「ベン・メリア」は11世紀末~12世紀初頭に創建されたヒンズー教の寺院である。
アンコール・ワットより規模はひとまわり小さいが類似点が多く、「東のアンコール」とも呼ばれている。 -
西門の北側から崩れた石材を乗り越えて第三回廊の内側に入る。
個人で来たらどう見て回れば良いのか迷いそうな状況だが、ガイドが「これが見学ルート?」と思うようなルートを先導して行く。 -
この遺跡の中では保存状態の良い第二回廊の連子窓。
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回廊と回廊を結ぶ空中参道。
後に気付いたことだが、アンコール遺跡群に用いられる柱は、屋根を支える柱の断面が四角形、参道を支える柱の断面が円形であるという傾向があるようだ。 -
再び崩れた石材を乗り越え遺跡の奥へと進む。
もはやどこを歩いているのやらさっぱりわからないが、グーグルマップのストリートビューで見てみると左側が第二回廊の南面だと思われる。
ストリートビューってストリートだけでなく、こんなところまで撮っているから凄い。 -
日が傾き日影の中を連子窓を見ながら進む。
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木の根が絡みつく壁。
ガイドブックによると、この植物は「スポアン」(榕樹)だと記載されている。
「スポアン」というのが樹種の名なのかこういう種の総称なのか、また「ガジュマル」と同じなのか似た樹種なのか調べてもはっきりしない。
とりあえず以後「スポアン」と記載する。 -
イチオシ
このあたりは他の観光客もいなくて廃墟感が半端ない。
ちょっとした探検気分。 -
この遺跡の中で破壊を免れた一画を見ると、かえって新鮮に映る。
-
この遺跡では今や空中参道は渡るものではなく、くぐるものとなっている。
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カンボジアには地震もなければ台風も来ないという。
遺跡を破壊する最大の要因はスポアンの根にあるとガイドのG氏は説明する。
アンコール王朝の終焉は15世紀のこと。
スポアンの根が石材のわずかなすき間に入り込み、根の成長とともにすき間を広げていくということが約600年の間に繰り返されたろう。
石材同士にモルタルなどの接着剤は使われていないので、一部(特に下部)が崩壊すると連鎖的に崩壊が広がっていったのかもしれない。 -
樹木から垂れ下がった太いつるは、時に天然のブランコになったりする。
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崩れた石材を足場に上り下りしてガイドが先導して行く。
かなり日が傾いて気温が少し下がっているので見学には良いコンディションだが、それでも私は汗だくである。 -
崩壊した石材の手前に、明らかに人為的に置かれたレリーフがひとつ。
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これはアプサラの踊りか。
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今日最もインパクトのあったスポアンの根。
後日訪問する「タ・プローム」で見ることになるスポアンとは比較にならないが、からみ付き方がなかなかエグい。 -
木道が見えてきた。
ここからは正規のルートらしい。 -
「みなさん、懐中電灯持って来てますよね~」とガイドのG氏。
いやいや、そんな話聞いてないんだけど・・・ -
他人のライトを頼りに真っ暗な通路を進む。
おそらく北側の第二回廊だと思われる。 -
暗いトンネルを抜けると空中木道だった。
-
渡ってきた空中木道。
向こうが第二回廊、手前が第三回廊だと思われる。 -
イチオシ
そこに現れる光景がまたいい。
ガイドのG氏いわく、ここが最もラピュタっぽい光景らしい。 -
その左側から下に下りれるようになっている。
石材の山のところはもともと中央祠堂があったようだ。
今や樹木も茂り跡形もない。 -
下りた所から木道が二方向に分かれている。
右は北側の第三回廊内側沿い行くことになるもよう。 -
しかし我々は「ラピュタっぽい」という左の方へと進む。
-
崩れたら崩れっぱなし。
それがベン・メリアの魅力である。
荒廃の美学ともいうべきか。ベンメリア 森林・ジャングル
-
木道を歩いていると他の観光客が増えた気がする。
しかし午前中はこんなもんじゃないらしい。
中国人団体客で混雑し、遺跡を見に来たのか中国人を見に来たのかわからなくなるとか・・・ -
十字回廊があったと思われる方には、柱と梁だけが残っている。
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第二回廊南東角付近のレリーフ。
古代インドの叙事詩、「ラーマーヤナ物語」の一節。
身の潔白を証明するため火の中に飛び込むシータ姫。
その上はラーマ王子とサルの兄弟。
だそうだ。 -
遺跡の崩壊が進まないように伐採されたと思われる切株。
遺跡の崩壊の要因はスポアンの根によるものが大きいと聞いたが、雨水などで地盤の洗掘による不等沈下も少なからずあったように思う。
土台が揺らぐと上部は崩壊しやすくなる。 -
第三回廊の南東角あたりに、傾いた日がスポットライトのように照らす遺構があった。
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イチオシ
これぞラピュタって感じの光景か。
それにしても日本人はラピュタが好きだな。
ラピュタっぽいに異論はないが、ベン・メリアが「天空の城ラピュタ」のモデルだというのは信憑性がない。
映画製作時期(1986年公開)はカンボジアは内戦状態が続いていたし、ベン・メリアが知られるようになったのはそれより後のことだという。 -
観光客が少なくて良かった。
この荒廃した神秘的な遺跡に人混みは似合わない。 -
ベン・メリアのナーガは遺跡の荒廃に比べると保存状態が良いのだという。
ナーガはインド先住民に広く崇拝された蛇神。
5つ首と7つ首がほとんどで、欄干に使われていることが多い。 -
17:20頃、ベン・メリアの観光を終えシェムリアップへと帰途についた。
宿に到着したのは19:00頃だったと思うので11時間以上のツアーだった。
プレア・ヴィヒアの観光が約1時間30分、ベン・メリアの観光が約1時間20分、昼食や休憩が1時間30分程度だとしても、7時間近くバスと4WDで移動していたことになる。
しかし観光が適度なペースであわただしい感じでもなく、マイクロバスもそこそこ快適だったのでとても満足いくツアーだった。
なにより天候に恵まれたことと観光客が少なかったことが印象を良くした。 -
宿に着いてから少し休憩して中庭の「マントラ・レストラン」で夕食にした。
レストラン前に主なメニューが立っていたので参考までに撮っておいた。 -
値段もそこそこ手頃でこの程度メニューがあるから、ついついここで食事を済ませてしまう。
-
今日の夕食は焼きそば風の料理。
これも普通に美味し。
ここのメニューは基本的に日本人の口には合うようだ。
オーナーは日本人だしね。 -
食後、扇子を買おうと宿の近くで探したが見つからず。
マントラ・アンコール・ブティツク・ヴィラで出会った日本人の若者I氏が今日レンタサイクルで見に行ったアンコール・ワットの朝日とプノン・バケンの夕日が良くて、明日も見に行くということなので、明日朝5:00からレンタサイクルで一緒に行くことにした。
テレビの天気予報によると明日は曇り時々晴れのようだ。
明日は早くも観光最終日。
はたして美しい朝日と夕日は見れるのか・・・
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