附属小にタンポポを届けて

2017/01/10 - 2017/01/10

　昨年12月の朝に鎌倉タンポポが開花しているのを見付けたが午後には花がもぎ取られてしまっていた（http://4travel.jp/travelogue/11198699）。この場所は附属小の石垣の下で、子供たちがこの時期にシロバナタンポポを見る機会が失われ、暫らくは花が咲かないようなので、附属小の理科の教諭に今度来るときに持ってきてあげると約束していた。年末から年始の陽気で相当数の横浜タンポポと鎌倉タンポポが開花したので、始業式の日の午後にそれぞれを届けることにした。
　窓口で理科の先生と告げると今回は前回の先生の他にもう一人が現れた。子供たちに植物の多様性を教える教材としては鎌倉タンポポや横浜タンポポが意味のあるものであることを説明し、「タンポポは春に花を咲かせ、黄色ばかりであるが、このように、白い花を咲かせるタンポポもあり、秋以降にも花を咲かせるものがある。」、「春だけに花を咲かせるタンポポより秋にも花を咲かせるタンポポは繁殖の時期が長く、新に獲得した性質であり植物が進化した例であろう。」、「シロバナタンポポは黄色の色素を分解する酵素を生成して白花となっているが、病気や個体変異、突然変異で黄花が咲く。しかし、病気や個体変異では次世代に黄花は咲かず白花となる。一方、突然変異種なら次世代以降も黄花が咲く。しかも秋にも花を咲かせる鎌倉タンポポの突然変異種なのでこの性質も受け継がれている。」などを話すと興味深く聞いてくれた。
　長谷の子供たちはシロバナタンポポを知っていたが、この辺りの子供たちはおそらくは知らないであろう。また、女の子たちにもこうした年中白と黄色の花を咲かせてくれるタンポポを見ることで少しでもお転婆が収まってくれたらとも思った。
（表紙写真は届けた横浜タンポポ）

エリア 鎌倉(神奈川)

届けた横浜タンポポ。