
2016/11/20 - 2016/11/20
3位(同エリア265件中)
ウェンディさん
- ウェンディさんTOP
- 旅行記382冊
- クチコミ2265件
- Q&A回答130件
- 2,194,547アクセス
- フォロワー350人
お嬢様が生を受けたのは、雪深い国の小さな国。
初めての孫に目を細めた祖父母や愛情深い両親に育てられ、お嬢様はどこへ出ても恥ずかしくない淑女へと成長した。
そんなお嬢様だったのだが、お嬢様には人には言えない秘め事があった。
それは、お嬢様が【鎖がお好きだ】という事。
当家のお嬢様が「鎖が好き♪」などと公言するのは難しく、なかなか鎖遊びの出来ない日々。
鎖遊びが出来ないことでお嬢様のフラストレーションは爆発寸前の状態で、このままにしておいて他のイケナイ遊びに走られては一大事。
そこで執事たる私の一存で、お嬢様を鎖遊びへと連れ出すことにした。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 4.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 家族旅行
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
<執事の独白>
居城を出発したのは朝の3時半。
いつもならば朝は不機嫌なことの多いお嬢様も今朝は上機嫌。
それもその筈。
この日は、2年ぶりの鎖遊び。
前回の天狗との戦いではお嬢様もかなり苦戦されていたが、それがまた、鎖好きに火をつけたようだ。
(前回の鎖遊びの記録:http://4travel.jp/travelogue/10955248)
さすがに朝の3時半では日曜日の高速道路も空いていて、目的地には夜が明け始めた6時前に到着。
執事たる私の時間計算に無駄はない。
唯一想定外だったのは現地で交通事故があり道路が通行止めとなり迂回を余儀なくされたこと。
お嬢様の古風な車にはナビゲーションシステムなどという趣を損ねる無粋なものはつけておらず、最短の迂回路を探すのに若干手間取った。
(写真:駐車場近くから見た朝焼け) -
本日の鎖遊びのスタート地点である平沢登山口駐車場(100台程度駐車可能)へと車を停め、6時半にお嬢様と共に歩きだす。
目指すは岩櫃(いわびつ)山の山頂だ。 -
岩櫃山登山口からの道は、しばらくは足慣らしのアスファルトの道。
お嬢様も執事たる私も一応、登山用の支度をしていて靴はトレッキングシューズを着用している。
岩櫃山の麓へ城跡を見に行く程度ならばここまでの装備は必要ないが、これからお嬢様と向かうのは天狗の山。
天狗と鎖で勝負をするためには、底面のしっかりとした滑らない靴、鎖で擦れても躰を守ってくれる防護服、鎖との間に生じる熱から手を守る手袋は必須だ。 -
道はすぐに山道へと変わり、本格的なハイキング道となる。
山とは云え、この辺りは標高もそれほど高くはないので11月中旬以降が紅葉のシーズンだ。 -
登山口から30分も歩かない内に分岐点に到着し、頂上と示した看板があった。
看板には、「ガンバレ!! すぐそこだー!!」の文字。
それを見付けたお嬢様は、ニッコリ。
大好きな鎖が近い事を知って喜んでいる。 -
頂上と示された方向には【天狗の蹴上岩】と呼ばれる大きな岩が目の前に聳え、その脇には小さな鎖がスタンバイ。
此処から先が鎖の始まりだ。 -
しかしこの分岐点で執事たる私がお嬢様に示したのは、この大岩から頂上へと続く道ではなく、郷原駅方向へと向かう赤岩通りと言われる登山道だ。
通常、岩櫃山を目指す場合はこのまま直登するのだが、私にはある考えがあり故意にこの直登ルートは選ばなかった。 -
この日に歩くルートは、岩櫃山登山道→沢渡り→赤岩通り→古谷T字路→密岩通り登山口→密岩通り→岩櫃山山頂→天狗の蹴上げ岩→尾根通り→岩櫃城跡→岩櫃山登山道へと1周する道だ。
敢てこのルートを選んだ理由は後程、明らかにしたい。
(写真:ハイキングルートのコースタイム) -
<お嬢の独白>
全く我が家の執事ときたら、私の大好きな鎖の前で回れ右をして別の道を行くなど、なんていじわるなのでしょう。
今日は久しぶりに鎖遊びだというので、装備にも力を入れてきたというのに…。
目の前には天狗の蹴上岩がそびえ立ち、その脇には小さな鎖。
早くあの鎖と戯れたい…。
心は焦るのに、あの鎖を指をくわえて通り過ぎなければいけないなんて…。 -
イチオシ
けれども、誰もいない朝7時の静まり返った山の道も捨てがたいのは正直、確かよね♪
聞こえてくるのは私と執事の落ち葉を踏むサクサクという足音だけで、ちょっと幻想的な雰囲気。
山の中までは陽の光は届かないのでまだ辺りは薄暗いけれど、朝日が差し込んでいる場所は燃え立つような山吹色で、この秋、初めての黄色で覆い尽くされた山。
さすが我が家の執事、私の好みをよく心得ている。 -
日本で紅葉と言えば赤が好まれるけれど、私の好みは赤系よりも落ち着きのある黄色系。
執事はそんな私の好みを把握し、わざわざそんな景色のルートを選んでくれたみたい。 -
イチオシ
さっきは天狗の蹴上げ岩のところでの楽しい鎖遊びがお預けとなってしまい、とっても残念な気分だったけれど、黄色や山吹色で彩られた世界を歩く山歩き。
この景色を見せる為に執事がこの道を選んだのだとしたら、それは誉めてあげなくては…。 -
そんなコトを考えながら落ち葉でふわふわの黄色の世界を歩いていたら、やっと最初の鎖遊びの地へと到着~。
目の前にはストンと落ちる岩壁と、その上からぶら下がる2本の鎖。
これから、鎖と戯れることができるかと思うと、心臓ドキドキ♪
2年ぶりの鎖遊びに胸の高まりが抑えられな~い。 -
<執事の独白>
鎖遊びが大好きなお嬢様をようやく第1号の鎖の場所へと案内できた。
ハードな鎖が好きなお嬢様には子供だましのような鎖遊びかもしれないが、この鎖は赤岩と言われる大岩の斜面を鎖を使って下る場所。
たいしたことないと気を抜いて降りようものなら怪我をするかもしれない場所だ。
まずは執事たる私が安全を確認する意味でも先に降りる。
昨晩の雨で岩は濡れ、足元はかなり滑る。
難しくはない鎖だが滑る岩面はかなり厄介で、慎重さが必要だ。 -
鎖を降りきったあとは、ひたすら下り道。
先ほどまで黄色が多かった山の景色だが、少し下ると緑や赤色が目立つようになった。 -
赤いモミジは私の好きな木。
黄色が好きなお嬢様には申し訳ないが、私は私で紅葉の風景を楽しませてもらっている。 -
赤岩通りから古谷地区への下り道は整備されていて階段状に登山道が整えられているのだが、雨上がりの登山道は非常に歩き難かった。
通常、階段道と言えば歩きやすい道をイメージするが、この道に使われていた階段のステップの資材は木製ではなく木材に似せて作られたツルツルとした合成素材。
表面が滑らかなので階段のステップの端に足を置くと見事に滑る。
特に昨晩の雨が潤滑材となり靴と階段素材との摩擦を小さくし、なおさら滑り易い状態になっていた。 -
標高差のそれほどない岩櫃山の登山道だが、山の木々の植生はその標高の違いを如実に表していて、山の麓に辿り着くと、そこはまだ草紅葉もない世界だ。
ほんの数十メートルの高さの差なのだが、植物は気温差に敏感なのだろう。 -
山の麓を歩いている時に【クマ出没注意】の看板を発見。
つい先ほどまで熊がいそうな山の中を歩いていたので、今更感も無くはないがとりあえずこの先の道では熊に注意することにしよう。 -
イチオシ
道は山道から古谷地区の民家の間を通る道へと変わる。
実は、私がお嬢様を真直ぐに岩櫃山の山頂へは案内せずに、いったん山を下りて古谷地区を廻るルートを選んだのには理由がある。
その理由とは、この景色だ。 -
お嬢様は、先ほどの鎖遊びがよっぽど楽しかったのか自分の背後に見える絶景にも気が付かずに私に他愛もない話を続けている。
私に話しかけてきたお嬢様の言葉を遮るように、私はお嬢様に「静かに後ろを振りかえって下さい」と声をかけると、会話を遮られるなどという経験のあまりないお嬢様は怪訝そうな顔をしつつも後ろを振り返った。 -
<お嬢の独白>
全くもう!
我が家の執事ときたら、私が話しかけているというのにその言葉を途中で遮るなんて失礼千万!と思ったのだけれど、振り返ってみて目の前に広がる不思議な岩山の形、そして山を彩る紅葉の美しさに、口から出かかった執事への文句もしりきれとんぼの様に消えてしまったわ。
あそこに見えるのが、これから鎖遊びをする岩櫃山の全景。
ご飯を入れるお櫃をひっくり返したような形の岩山だからその名も岩櫃山って言うのだって。
執事は山の事に関しては本当にいろんなことをよく知っている。
執事はこの絶景を私に見せたくって、朝の柔らかい光の時間帯を選んだそうよ。
でも今回、執事がわざわざココへと来たのには、私の為と云う大義名分以外にも執事自身の多少ミーハーな理由もあった…と思うんだけどな。
それは、執事が毎週欠かさずに見ているNHKの大河ドラマの真田丸。
この岩櫃山は真田丸のドラマの中でもかなり重要なポジションを占めた岩櫃城があった所で、オープニングの映像にこんな感じの場面が使われているとか。
執事はドラマが好きだからなぁ…。岩櫃山 自然・景勝地
-
古谷地区の中には桜の古木もあって、その枝を大きく広げている姿が印象的。
きっと春になったら枝全体に桜の花が咲き、墓地にハラハラと散る花びらが散る…。
そんな光景も見てみたい♪
執事にリクエストしておきましょう。 -
道は古谷地区を回り込むように続いていて、岩櫃山をいろんな方向から見ることができるので、歩いていても全然飽きない道だわ。
雲がうっすらとかかる岩櫃山。
紅葉した山肌の木々と聳え立つ岩の垂直さ加減が絶妙のバランス。
あの絶壁の高さは200m。
これからあの上まで登ると思うとワクワク♪
切り立っているので鎖だって沢山あるんだろうな~。 -
イチオシ
道端に、秋らしい景色を発見!
フワフワのネコジャラシの群生。
思わず駆け寄って、写真をパチリ。
そんな私を執事は渋い顔で見ている。
その顔は「早くしないと、置いて行きますよ!」と言っているみたい。
彼はもう20年以上我が家の執事をしているというのに未だにオンナ心が分からないらしい。
オンナはこういうふわふわ系には弱いと決まっているのに。 -
時刻はまだ朝7時半なので、ネコジャラシの毛先には朝露が残り、太陽のきらめきをうけてキラキラと輝いている。
こういうのをカワイイ~というのだけどね。
執事にはこの可愛らしさが理解できないらしい。 -
<執事の独白>
全くもってお嬢様のカワイイの感覚は理解できない。
あんな雑草のネコジャラシの何処が良いのか、さっぱり私には分からない。
5分で通り抜けられるはずの古谷地区で費やした時間は15分。
今日は今年最後の小春日和なので、これから真田丸目当ての観光客が山へと入ってくる筈。
彼らが来ない内に鎖遊びを始めないと、細い山道は渋滞して、帰路に渋滞に巻き込まれてしまう。
雑草と戯れるお嬢様を草むらから引き離し、密岩通り登山口へと到着。
これから、先ほど見た岩櫃山のお櫃の頂上まで登る本格的な鎖遊びの始まりだ。 -
人家のある辺りは紅葉は未だだったが、少し登るとあっという間に木々は紅葉し、山吹色の森へと景色は変わった。
-
そして、山の様子は岩が切り立つ場所へと変わっていき、いよいお嬢様のお待ちかねの鎖遊びの時間だ。
-
とはいうものの、最初の鎖は子供だましのようなモノ。
これくらいの斜面ならばお嬢様も私も鎖を使わずにヒョイヒョイと登れてしまう。 -
鎖場の途中から斜面を見下ろすと、美しい紅葉の景色。
通常、鎖を使っている時はカメラを持つのも大変だが、ココでは楽勝で写真も撮れる。 -
暫くは梯子やら鎖やらの登り道が続く。
-
そして【この先危険、滑落注意】の看板が見えてきたら、ココからは気持ちを引き締めて。
お嬢様にも中途半端な気持ちで歩かない様、しっかり足場を見て歩くように伝える。 -
<お嬢の独白>
密岩通り登山口から暫くは岩も鎖も無くってちょっぴりイマイチ感があったのだけど、鎖場に入ってからは、本当に楽しい。
私が「鎖遊びが好き!」というとお友達はみんな引いてしまうけれど、きっと彼女達は鎖遊びが何たるかを勘違いしているのではないのかしら。
お子様の遊びのようなソフトな鎖遊びでは、私の心は弾まない。
ちょっと危険なハードな鎖遊び、そんな鎖が楽しいのに…。
執事はそんな私の希望を分かってくれていて、この日のチョイスはなかなかの私好み。 -
鎖で安全を確保しながら歩く切り立った崖の道。
歩く時は執事が必ず私の前。
だって、蜘蛛の巣があって顔にくっついたりしたら嫌ですもの…。 -
今回の鎖遊びの中で、一番、私が怖かったのは、天狗のかけはしと呼ばれる2mほどの岩の道。
ココには体の安全を確保する鎖は無く、切り立つ馬の背の様な足幅程度しかない崖の上をバランスを取りながら歩かなくてはならない場所。
岩の両側はすとんと下に落ちていて、足を滑らせて落ちたら、良くて骨折、かなりの確実で死ぬかも知れない切り立った岩の道。
まずは執事が渡るお手本を見せてくれた。
でも、さすがの執事もここは怖かったらしく、もの凄い緊張した表情。
遊びの時にあんなに緊張している執事を見たのは初めてかも…。 -
<執事の独白>
岩櫃山の天狗のかけはしルートは、お嬢様に渡らせるかどうか非常に迷ったルートだった。
実はお嬢様には黙っていたがこのルートには迂回路も有り、この危険な岩の上を歩かなくて良い道もある。
しかし、岩櫃山まで来てこの天狗のかけはしを渡らないなんて、お嬢様のプライドが許さないだろう。
執事の私がまずは道の確認をするために渡り、それからお嬢様が天狗のかけはしの岩の上を渡る。
天狗のかけはしは、気丈なお嬢様でもさすがに怖かったようだ。
1m程進んだところで、足の置き場に困り岩の上で立ち往生してしまった。
お嬢様を助けに行きたいところだが、足幅が10cm程しかない切り立つ岩の上なので、ココはお嬢様には自力で渡り切ってもらうしかない。
立ち往生してしまったお嬢様、さて、どう出るのだろうか?
お嬢様はおもむろにしゃがみ込み、岩をまたぐ様に馬乗りになった。
成程、視線の位置を低くすることで高さによる恐怖感を減らし、更にお尻を地面につけることで、跳び箱に跨る要領で前に進む作戦に出たようだ。
お嬢様は、時間はかかるが着実におしりで移動して、天狗のかけはしを渡り切った。
(写真:天狗のかけはしのスタート地点と終了地点。ゴツゴツした岩の上は歩きにくくかなり怖い) -
天狗のかけはしを渡り切った岩の上からは、一面に広がる雲海の様子が見えた。
-
此処からは岩櫃山の山頂へ向けて、ひたすら岩を登っていく。
-
岩には足がかり、手掛かりになるような窪みは少なく、ココはもう鎖に頼り腕の力も使いながらの岩登りとなる。
-
基本的には岩場の連続だが、たまにこんな見晴らしの良い場所もある。
-
お嬢様はスポーツジムの様な基礎トレが大嫌い。
だから体力を使う鎖を使った岩登りは得意ではない筈なのだが、結構楽しそうに登っている。 -
イチオシ
<お嬢の独白>
久しぶりの鎖を使った岩登りは本当に楽しい♪
足元を見れば数メートルの切り立った崖…なのだけれど、ドキドキしながらも岩を登る爽快感。
躰の中の細胞が心臓と一緒にドキドキしている感じ。
執事が先に登って、上から私が登るのを心配そうに見ているけれど、そんなに心配しなくてっも大丈夫よ~。 -
ほら、あっという間に岩櫃山の山頂に到着。
脚に殿方にはお見せできないような打身や内出血を作ってしまったのは内緒。
何日かすれば、いずれ治るしね。
2年ぶりの鎖遊び。
アドレナリンが全身を駈けめぐる感覚って、なかなか他では味わえないモノよね。 -
山頂で私をここまで連れてきてくれた執事くんの記念撮影。
802mとそんなに高い山ではないけれど、ちょっとハードな鎖遊びとしては、岩櫃山は最高の場所♪ -
山頂からは360度の眺望で、紅葉した山は本当に綺麗♪
山頂でゆっくりしたいところだけれど、山頂の岩の上のスペースはオトナ6人分くらい。
下から上がって来る人の様子も見えているし、彼らが此処の鎖にとりつく前に下に降りてしまわないと山頂が満員御礼状態になってしまいそう…。 -
<執事の独白>
岩櫃山の山頂へと無事に登ることが出来たお嬢様は満面の笑みだったので、今回の鎖遊びはお気に召していただけた様だ。
お嬢様には山頂でゆっくりと寛いでもらいたいが、狭い山頂なのでそうもいかない。
ぐるっと景色を見たらまた岩の壁を鎖で下る。
岩登りは下りの方が難しい。
足元が見えないので、どこに足をつくのかがなかなか素人では判断しにくいのだ。
だから、下りは執事たる私が先に降りて、岩の下からお嬢様に足場の指示を出す。
たまにお嬢様のコンパスの長さを勘違いして指示を出すと、ムッとした声で「と・ど・か・な・い」の返事が返ってくるのも楽しい。
岩櫃山の山頂付近には2つのピークがあり、写真は2つ目のピークから山頂を眺めているところだ。
こうやって見ると岩櫃山の山頂部分(写真左上の一番高い岩)が狭いエリアであることがはっきりと分かる。 -
この2つ目のピークを過ぎると、岩櫃山での鎖遊びはほぼ終了と言っても過言ではない。
-
この後は歩きやすい道で、駐車場へと戻る。
-
だが、ここで忘れてはならない立ち寄りポイントがある。
お嬢様にはミーハーだと云われてしまうが、私は大河ドラマ真田丸を毎週見ていて、今年の春に話題となっていた岩櫃城がどんなところにあったのか、見てみたいと思っていた。 -
岩櫃城の本丸のあった高台へと向かう。
この城は南北朝時代に建てられ、武田、真田の出城として国を守る戦略上の要となった城だ。
今はもう当時の石垣なども残っておらず、かすかにお堀があった跡が分かる程度だが、当時の絵図を見ると岩櫃城は切り立つ岩櫃山を背後にした眼下に上州の平野や山地が眺められる立地で、遠くまで見晴らしの効くこの場所は戦国時代に重要なポジション出会ったことは間違いないだろう。
時刻は9時半。
さすがにこの時刻ともなると軽装な観光客の方たちも城跡へと来ていた。
その彼らとは逆行して、駐車場へと戻る。岩櫃城跡 名所・史跡
-
この日に歩いた時間は3時間。
お嬢様のお供で歩いた朝の散歩だったが、なかなかハードな鎖遊びは私も楽しかった。
さぁ、汗をかいた後は湯あみの時間。
お嬢様にふさわしき湯あみ場所として選んだのは、岩櫃城跡から車で5分の岩櫃ふれあいの郷。
ここには温泉施設:岩櫃城温泉くつろぎ館があり、刺激の少ない赤い情熱的なトロリとしたお湯はお嬢様にもふさわしい。東吾妻町温泉センター 岩櫃城温泉 くつろぎの館 温泉
-
イチオシ
<お嬢の独白>
楽しかった鎖遊びの締めは、暖かい湯の中で。
露天風呂もある温泉の湯はとろみがあり、体の芯までがポカポカになる優しいお湯。
鉄分を多く含むのか赤褐色で、まるでタンニンのお湯に入っているみたい・・・。
そして体を磨いた後は、少し早めのランチタイム。
せっかくなので、ここの温泉施設で戴くことに。
スターターは群馬名産のこんにゃくの味噌おでんから。
良質の蒟蒻イモから作られた手作りこんにゃくは歯ごたえもあり絶品。
そしてメインのお料理は秋らしく、マイタケごはんランチ。
山盛りのマイタケが炊き込まれたご飯は、ふくよかなマイタケの香に嗅覚も大満足。
執事と共に訪れた秋の鎖遊び:岩櫃山。
とっても楽しかったわ。
私の鎖遊び熱は、まだまだ続きそう…。
また、執事にリクエストしなくっちゃ♪
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
旅行記グループ
アダルトな鎖 Lovers
-
前の旅行記
【大】へ - 切り立つ崖を登り、死の危険と対峙する瞬 - 屏風・鎖・奇岩 …天狗の山・妙義
2014/11/23~
安中・妙義
-
次の旅行記
岩を愉しむ紅葉ハイキング/霊山・嵩山☆お嬢様はやっぱり鎖がお好き♪【晩秋の紅葉&温泉 癒され旅 -1】
2017/11/18~
中之条
-
【大】へ - 切り立つ崖を登り、死の危険と対峙する瞬 - 屏風・鎖・奇岩 …天狗の山・妙義
2014/11/23~
安中・妙義
-
お嬢様は鎖がお好き!?【真田丸のオープニング/天剣 岩櫃山】
2016/11/20~
榛名・吾妻
-
岩を愉しむ紅葉ハイキング/霊山・嵩山☆お嬢様はやっぱり鎖がお好き♪【晩秋の紅葉&温泉 癒され旅 -1】
2017/11/18~
中之条
-
山神さま 降臨/春花 真っ盛り 奥秩父 両神山
2021/05/04~
小鹿野・皆野
-
WハートでモチベUP!/アドレナリン全開☆春の鎖あそび【888m有笠山】
2022/04/16~
中之条
-
オトナの秋は禁断の遊び/裏世界で鎖と戯れ、Kiss meの舞台へ
2022/11/19~
安中・妙義
旅行記グループをもっと見る
この旅行記へのコメント (6)
-
- のんき茂野さん 2016/11/27 19:21:07
- こんばんは〜
- 真田の岩櫃山城ですか〜
さすがに難攻不落の山城ですね〜
殿さまはじめ家臣の方の毎日の苦労をおもうと・・・
そんなわけないかぁ〜
こんなところに毎日登り降りしていたら、
全員が優秀な忍びになってしまいますよね〜
平常は麓の館で過ごしていたのでしょうね・・・?
いざ合戦と成った場合、
攻めては大変だったことでしょう、重い武具に
刀や槍・・・中には鉄砲もあったでしょうし
その時代に真田が親切に鎖まで設置してくれているはずもなく・・・
丸腰でも難しいのに、武具を持って上から攻められながら
城にたどり着けても攻める体力が残っていたのかなぁ〜?
のんき茂野なら、麓から眺めただけで攻めるのは
やめにして、麓でご馳走を食べて秀吉流で行きますが、
抜け道があって食料の補給も可能だったでしょうし・・・
攻めずに帰ります・・・
山城の堅城さを教えてくださり、ありがとうございました。
http://img.4travel.jp/img/tcs/t/pict/src/46/49/76/src_46497653.jpg?1480239165
播州より のんき茂野
- ウェンディさん からの返信 2016/11/27 23:00:26
- RE: こんばんは〜
- のんき茂野さん こんばんは。
大河ドラマで一躍有名となった山・岩櫃山と天狗修験の山・妙義山のコラボ画像をありがとうございます。
両方の山とも鎖のある山ですが、それぞれに面白さがありました。
お姫様の秘密は、「姫の秘密」故に「秘め事」。
そこの掛詞には思いが至りませんでした。
さすがのんき茂野さん、言葉遊びが上手ですね。
今回、鎖遊びを楽しんだ岩櫃山ですがその険しさ故に天剣の山と言われた山で、戦国時代まであった岩櫃城はその天まで届きそうな峰を利用した城で、上州の要ともなった城だったそうです。
実際に城の本丸があった部分は山頂部分よりも低い台地部分だったそうですが、それでも切り立つ岩場の直ぐ下なので、なかなか敵方からは攻めにくい城だったでしょうね。
そんな難攻不落の城も、後に徳川家康の出した【一国一条令】でその歴史を閉じたそうです。
ウェンディ
-
- 備前屋ねこさん 2016/11/24 20:05:26
- お嬢様〜
- ウェンディさん、こんばんは♪
お嬢様は鎖がお好き
刺激的なタイトルですね〜w
あの「お嬢様聖水」のエナジードリンクを思い出してしまいました(笑)
最初の文面でお嬢様はもちろんウェンディさんだと思ったのですが、「そこで執事たる私の一存で〜」とあったので、あれ?ってことは執事がウェンディさんでお嬢様はウェンディさんのお嬢様なのかなと思いながら読み進めて、途中で読みを誤っていた事に気付きました
^^;
お嬢様、鎖が好きなんていうと何か勘違いされる方がおられますので、そのご趣味はどうぞご内密に(笑)
紅葉まっさかりの美しい山吹色の世界に入り、ネコジャラシにじゃれつき、そして念願の鎖と戯れて来られたのですね
海外自粛令発令中でも国内で色んな素敵な場所を訪れて、鎖とも戯れ、楽しまれてますね。
お嬢様のフラストレーションも晴れましたでしょうか
お嬢様と執事のそれぞれの視点からの文が新鮮で面白かったです♪
備前屋ねこ
- ウェンディさん からの返信 2016/11/25 06:56:52
- RE: お嬢様〜
- 備前屋ねこさん こんにちは。
久しぶりの【山歩記】を書くに当たり、ただの記録文書では書いている方もつまらないなぁ…なんて思っていたら、語り手が二人いる旅行記になりました。
実はまだこの出来上がった文章は、相棒である執事には見せていないので、これを読んだら何を云われることか…。
まさか執事として登場するとは思っていないでしょうからね。
タイトル、刺激的すぎましたか(笑)
自分でつけておきながらも、後からネット検索で「お嬢様」「鎖」で調べてみたら、ちょっとアダルトな検索結果の中に、この旅行記が紛れ込んでいました。
この鎖遊び旅行記をアダルトな方と勘違いして開かれてしまう方もいたら、ごめんなさい!ですね。
海外へと飛べない分、ネコ髭を国内に向けて伸ばしていますが、国内も調べ始めると面白いですね。
でも、やっぱり、自分の知らない世界へ行きたい!という欲求は止まりません。
自粛令の解除までもう少し。
そろそろ背中の羽根が、まだ見ぬ世界へ飛び立ちたくて、うずうずしてきそうです。
(元)お嬢ネコ より
-
- きなこさん 2016/11/24 09:46:51
- お嬢様の鎖遊び
- こんにちは~
執事とお嬢様の心の声、この駆け引きニヤニヤしながら拝見しました。
「謎解きはディナーの後で」?だったかテレビドラマを思い出してました。
鎖遊びの後の温泉も気持ち良さそ~
そうですね群馬はコンニャクで有名ですよね
是非シリーズ化して下さい!
きなこ
- ウェンディさん からの返信 2016/11/24 22:39:58
- RE: お嬢様の鎖遊び
- きなこさん こんばんは。
いつもとはちょっと変わった視点で旅行記を仕上げてみました。
最初は執事の1人称のみで書いていたのですが途中からお嬢様が「私の話も聞いて!!!」と乱入してきてしまい、こんな形の旅行記になりました。
「謎解きは…」のシリーズは本屋さんで平積みになる位の人気本でしたね。
いつか読んでみようと思いつつまだ読めていませんが、今度読んでみますね。
群馬の蒟蒻は美味しいんですよ!
昔は山形のコンニャクが大好きでしたが、最近は群馬産にハマっています。
蒟蒻イモが良い芋なのでしょうね。
この日は帰りに道の駅に立ち寄って、野菜やら蒟蒻やら沢山お買い物をしてきました。
秋以降、野菜の高値が続いていますが、さすが産直野菜は比較的安くて大きい白菜1玉が150円。
久しぶりの車での外出でしたが、車でお出かけしているとお野菜も気兼ねなく買えるから良いですね。
ウェンディ
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったスポット
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ アダルトな鎖 Lovers
6
53