2015/09/15 - 2015/09/15
2216位(同エリア4269件中)
ぷるるさん
プラハ4日目はプラハ観光できる最終日。
4日目にしてやっとプラハ城へ。聖ヴィート教会でミュシャのステンドグラスに感銘を受けて、ヴェルトゥルジニー宮殿に展示されている彼のスラヴ叙事詩をも鑑賞しました。夕刻、搭に登って眺めたヴルタヴァ川の光景、夜のライトアップされた素敵なカレル橋に、ミュシャやスメタナの郷土愛が歴史を越えてリンクして、旅情感がマックスでした。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 3.0
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 高速・路線バス タクシー 徒歩
- 航空会社
- エミレーツ航空
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
PR
-
雨から始まるプラハ最終日
ホテル最寄りのバス停からは旧市街行きの直通が出ているので便利。今日が観光ラストディだから早めにスタート。 -
-
昨夜ゆかさんに出会って その旅の楽しみ方に触発されたかな。
旅での出会いは、自分の価値観や固定観念を振り返ることができていいことだね。 -
旧市街にてバスからトラムに乗換ね。
-
トラムを下車して私たちが向かったのは「カフェ スラヴィア」
目の前の建物。20世紀初頭から、プラハ在住の芸術家たちが集っていた伝統のカフェ。 -
ヴルタヴァ川に面していて、複数のトラムの停留所も目の前にあり好立地。
-
-
-
落ち着くアールデコ調の店内。
-
ホテルは朝食付だったけれど、プラハのカフェも堪能しておきたくて朝からカフェなの。
-
友達はトラムの路線図を入念にチェック中。
-
こんな風景を眺めながらのお茶時間はほんと贅沢。大好きな時間。
-
聖ヴィート大聖堂
さて、長い1日なので、かなりのショートカットで参ります。
カフェ後、トラムを乗り継いで辿り着いたのはプラハ城。カレル橋から遠く拝んでいたあのお城。
ゴシック様式の聖ヴィート大聖堂は近づくとその大きさに圧倒された。 -
高い天井、ステンドグラスからの陽光。
-
礼拝堂は、アールヌーヴォー画家たちの宗教画のステンドガラス絵で彩られている。
その中の一つがミュシャのこのガラス絵。他の画家と明らかにスタイルが違うので、このガラス絵がミュシャだというのは一目瞭然だった。際立つ存在感。 -
スラヴ民族のキリスト教の宗教活動と聖教者の生涯の描写が鮮やかに描かれている。スラヴ民族の強い眼差しに民族愛、郷土愛を感じすぎて苦しくなってしまう。
-
あなたたち 素敵な社会見学が羨ましすぎるわ。
-
黄金の小路
16世紀 オカルト好きな皇帝ルドルフ2世がここに金細工師を住まわせたことに由来する。ここで黄金や不老不死の薬を作っていた、とか。
このNo.22の青い家は、19世紀には作家のフランツ カフカが仕事部屋として使用していたことで有名。カフカグッズが色々あったな。 -
簡素な小さな家々が密集していて、マリア テレジア時代には不衛生だということで片側が撤去された。
現在は15軒ほど保存されていて、かわいい雑貨やお土産屋さんになっている。 -
-
チェコの愛らしいキャラクターたち。
-
-
-
-
-
プラハ城 東門
ちょうど正時だったため、徴兵の交代式に立ち会えた。緑の軍服のお兄さんの圧が強くてすごかった。城を守る大変なお仕事。 -
徴兵は城の各門でそれぞれ2人ずつ、7時から23時まで番をしているんだと。直立不動でお仕事中の徴兵さん、くしゃみとかどうするのだろう‥。雪の冬の大変さを思うと、すごく精神が強い人たちなのだろう。
-
東門をぬけた辺り
-
ここからの眺めが素晴らしい。
プラハの空とヴルタヴァ川と中世から残るオレンジ屋根の家々。 -
哀愁感漂うプラハの秋空
-
城壁庭園
-
わたし、光が生み出す影が好きなの。
-
旧市街の景色は見飽きることがない。宝石のようなプラハの町。
-
城からストラホフ修道院まで歩こうと思ったけれど、距離が分からないので、坂を下ってからトラムで向かうことにした。
前を歩くおじ様の頭てっぺんの日焼けを気にしながらの下り坂。 -
プラハでの坂下りも楽しみにしていたの。どんな坂に出会うのかなって。
眼下には うっとりする町並みが広がっていて、上りはトラム、下りは徒歩が大正解ね。 -
-
トラムでぐるりと坂を上ってきた。プラハ城の裏側で下車。
-
傾斜のある土地で写真を撮ったので…。
-
素敵なレリーフの玄関
-
この先はストラホフ修道院、のはず。
-
ストラホフ修道院の2階には美しい中世の図書館があるはず。
ここで すれ違った男性に「2階は本当に素晴らしかったよ、興奮したよ」と声をかけられて胸高鳴るも、2階には西洋画しか展示されていなかったし、人もまばらだった。
ここは、何処? -
修道院内の別の建物だった。
有料で入場したんだけどな。
個人旅は自由だけれど間違いが付き物ね。 -
中世の図書館 「哲学の間」
18世紀後半に建てられた部屋。壁面には書物がぎっしり。バロック様式の装飾が美しいわ! -
中世の図書館「神学の間」
天井のフレスコ画が美しい。
こんな所で、勉強していた中世の修道士に出会ってみたくなる。 -
カメラ撮影代は入場料別途。
でもね、この素晴らしい中世の図書館を永久に未来へ残して欲しい期待を込めてのpaidよ。 -
-
修道院を出ると「飢えの壁」という城壁が長く続いている。
カレル4世が飢餓から国民を救うために、不必要な壁を意味もなく作らせて労働の代償として食事と服を与えたという美談が残っている。 -
ただの素敵な城壁だと思ったけれど、歴史ここにあり、だね。
-
さて美しい図書館を見学できて心が満たされたので、トラムで下ります。
-
-
トラムの車窓より
-
向かうは「カフェ サヴォイ」
豪華な宝飾品で優雅さが漂うアールヌーヴォー風な素敵なカフェ。 -
暑かったので、わたしはアイスパフェとカプチーノ。
すっごい美味しかった。後にも先にも、あのパフェを越える感動がまだないかな。
友達はホットチョコレート。めっちゃショコラ感があったみたい。水を欲していた。でもお水は 何故か、わたしにだけついてきた。
中欧のカフェでは コーヒーには必ずお水がセットで付くらしい。カフェの備忘録ね。 -
カフェで一休みした後は夕方まで単独行動。
わたしは、もっとミュシャの作品を観ておかなきゃという衝動にかられて、地下鉄を乗り継いで ヴェルトゥルジニー宮殿にあるプラハ国立美術館を目指した。宮殿だと思っていたら、いたって近代的な外装の美術館。 -
無機質な展示室の扉を開けると、巨大なスラヴ叙事詩全20作が展示されていて 圧巻だった。しばし立ちすくしてしまう。
-
まるで自分が絵の中にさまよい込んだかのような錯覚に襲われた。わたしが、あの時代に紛れ込んでしまったような、不思議な感覚。どうしても、助け出してあげたい、必要とされている、他人事ではないという感覚。
スラヴ叙事詩はスラヴ民族の歴史や神話を描いた作品であるだけではなく、諸外国から支配され続けて失いかけた民族性を正面から訴えている作品群なの。 -
優美な官能的な女性を描いているのがミュシャだと思っていた。だけど違う。彼の心の奥底には、華やかなパリではない、スラヴ民族としての誇りが息づいていたことを切に感じすぎてしまった。
この絵は、第18番「菩提樹の下でのオムランディーナの若者たちの誓い」 -
わたしが焦がれ続けてきた優美な巻髪の女性たちは 頭に花のモチーフをつけていて、その大胆なセンスにも惹かれていた。
この花のモチーフ、原点はここだったんだ、と感じた。スラヴ民族の民族衣装。故郷への愛情、そこだったんだ!
このモデルはミュシャの娘。スラヴ叙事詩展のポスターともなっていた女性。ミュシャ美術館にも展示されていたな。 -
第15番「イヴァンチッチェでの聖書の印刷」
-
第6番「セルビアのツァー、ドゥシャンの東ローマ帝国皇帝即位」
わたしの好きな一枚。前面の花を持つ女性たちに明るい未来が感じられる。 -
第3番「スラヴ式典礼の導入」
-
ミュシャに関するあらゆる点と点が強烈な線となって わたしの心に突き刺さった。
ちなみに来年2017年にこのスラヴ叙事詩全20作が日本にやってくるらしい。わたしは、また呼ばれたようにこの絵に会いに行くんだろうな。 -
「アルファント ミュシャ スラヴ叙事詩」
この叙事詩は過去の歴史において、軽薄な扱いを受けていた時代もあった。でも この絵があったからこそ、スラヴ国の歴史を思い知ることができた。絵画によってその土地の全てを知らしめられるだなんて すごい活動だと思う。
来てよかった。 -
美術館を出ると すぐ近くにトラムの駅を発見。わたし 地下鉄駅からすごく迷って迷ってここに辿り着いたのだけれど、旧市街方面から向かう場合、トラムの方が楽で便利です。
-
ヴルタヴァ川が見えてくるとホッとしてしまう。
-
トラムに乗って旧市街まで戻って来た。友達との待ち合わせまでまだ時間があったので、旧市街橋搭に登ってみた。すごい螺旋階段。
旧市街方面。眼下に見えるのは、初日のパイプオルガンコンサートのサルヴァトール教会ね。その背後にはティーン教会。 -
ヴルタヴァ川にかかるカレル橋
-
この写真と同じ光景を見たことがある。いつかの るるぶの表紙だと思う。
橋はもっと混雑している方が魅力的よね。この時間は超まばらすぎるわ。 -
曇り空だったけれど、夕陽が顔を出した様子。
ヴルタヴァ川をみて、初日プラハに着陸した機内から流れてきたスメタナのモルダウ(ヴルタヴァ) を思い出した。
スメタナさん、このボヘミアの川をみて、あなたは今何を感じますか? -
これよ!プラハ初日のパイプオルガンコンサートの受付。あのおじさん、私たちにA席の特典を与えてくれた あの時の人!
ポスターにはちゃんと「グレート オルガン ミュージック」って記載されていたのね(笑)。 -
おじさんに騙された懸念が払拭されていなかったので、好奇心旺盛な観光客を装って近づいて聞いてみる。
わたし「オルガンは何処で演奏するの?」
おじさんはこの写真を見せてくれた。示していたのは、教会2階の背後のあのパイプオルガンだった。
騙された訳ではなかったのね。私たちの確認不足。すっきりしたわ。 -
旧市街広場へ向かう石畳の小道にはお店がいっぱい。
このチェコのB級お菓子、美味しそうだったけれど一度も食べる機会がなかったな。 -
今夜もこの町のあちらこちらで教会コンサートが行われる案内ポスター。
少し目利き力がついたから、このポスターのコンサート内容が魅力的ってのが分かる。有名な作曲家の名前があっても、曲目まで確認するべし。ヴィヴァルディの四季は小学生の時、全て演奏しているから、すっごく興味あった! -
あぁ、呼ばれている感じ‥。
でも待ち合わせがあるからね。 -
この町ほど馬車が似合う町は他に何処がある?
-
無事に友達と合流。スマホを使用することもなく原始的な待ち合わせ方をしている私たち。
素敵なプラハのカフェを2件巡って満たされていたので、そろそろ中華食べたいねって、旧市街にあるアジアンカフェで今宵のご飯。
やはり、醤油やお酢って体が欲するよね、私たちはアジアンだもの。 -
-
-
-
夜ご飯を済ませて外に出ると、素敵な旧市街の夜時間。
-
-
ディズニーみたいだよね、いや、ディズニーが真似てるんだよね、こんな素晴らしい所はやばいよね、みたいな話をしながら‥。
-
天文時計の前はすごい人だかり。ちょうど20時ジャスト。最後の最後にからくり時計を拝めるなんてラッキー。
-
この3日間で、正時のからくり時計に何回立ち会ったかしらね。
-
右の小窓から顔を出しているのが からくり人形なの。ほんと一瞬よ。なんかこっち見てない?!
-
-
夜のカレル橋を最後に渡ろうとヴルタヴァ川沿いを歩く。
あぁ美しすぎるこの光景。
ミュシャもスメタナも何処かで今のプラハのこの時代を見守ってくれているはず。 -
夜のカレル橋はムード満点。
素敵なウェディングカップルのハッピーオーラのお裾分けをいただいて、私たちのプラハ観光は終了ね。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
旅行記グループ
プラハ・ウィーン2都めぐり
-
前の旅行記
憧れの中欧3☆早朝のカレル橋で日本のCM撮影に遭遇した日
2015/09/14~
プラハ
-
次の旅行記
憧れの中欧5☆観光タクシーで向かうは、ヴルタヴァ川の流れに沿って南ボヘミアまで
2015/09/16~
チェスキー・クルムロフ
-
憧れの中欧2☆プラハには魔女がいる?
2015/09/12~
プラハ
-
憧れの中欧1☆ブダペストは難民問題で大問題
2015/09/12~
ブダペスト
-
憧れの中欧3☆早朝のカレル橋で日本のCM撮影に遭遇した日
2015/09/14~
プラハ
-
憧れの中欧4☆ミュシャの軌跡を辿った日
2015/09/15~
プラハ
-
憧れの中欧5☆観光タクシーで向かうは、ヴルタヴァ川の流れに沿って南ボヘミアまで
2015/09/16~
チェスキー・クルムロフ
-
憧れの中欧6☆憧れのウィーン行き電車にて渦中の移民問題に遭遇
2015/09/17~
ウィーン
-
憧れの中欧7☆ウィーンでハプスブルク家を感じた日(その1)、夜はホイリゲで和気あいあい
2015/09/18~
ウィーン
-
憧れの中欧8☆ウィーンでハプスブルク家を感じた日(その2) 、ウィーンのカフェ巡り
2015/09/19~
ウィーン
-
憧れの中欧9☆ウィーンからハルシュタットへの鉄道日帰り旅
2015/09/20~
ハルシュタット
-
憧れの中欧10☆ウィーン最終日にまさかのアクシデント、それでも甘いザッハートルテ
2015/09/21~
ウィーン
旅行記グループをもっと見る
この旅行記へのコメント (2)
-
- nogaさん 2016/10/28 23:50:10
- 毎回楽しみに読んでいます!
- 遅ればせながら初めてコメントさせていただきます。
旅先で受けるインスピレーション、その場所に行って生まれて初めて感じる新鮮な感覚、旅の細かなエピソードひとつひとつにとても共感を感じます。
プラハでの優雅な時間。。。
著名人が通ったカフェ、荘厳な修道院、ミュシャを感じる時間、橋の塔からの景色、夜のカレル橋を眺めながらの散歩……羨ましい位の贅沢な至福の旅ですね!!出逢いを大切に、感じるままに旅をするところが素敵です。
夜の街並みの写真は、深い青の空とカフェの黄色い光と石畳のバランスが美しいです☆☆☆
朝カフェの生クリームの写真もとっても魅力的でした(笑)
次回も楽しみにしています♪
- ぷるるさん からの返信 2016/10/30 07:14:21
- nogaさんへ
- nogaさん ありがとうごさいます‼
旅は、「Let it go」ですね。
そぞろ歩きながら 発見したり感動したことが記憶に残る気がします。でも未計画が仇となって、後悔することもありますよー。例えば美味しいお店情報、素敵なカフェ情報、関心のあることに関しては事前に調べていかないと、と毎回 後悔と反省の繰り返しなんで(笑)。
あのタイプのコーヒーはその後ウィーンの日記にも登場するかな、またよかったから、覗いてくださいね。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ プラハ・ウィーン2都めぐり
2
88