ヨーロッパの秘境　ヘルシンキ→バルト三国からベラルーシ　14/14　ベラルーシ　ミンクス編

2016/08/07 - 2016/08/22

この長い旅行記もとうとう最後になりました。
最後はやはりベラルーシの首都ミンスクです。
行く前はあまり情報もなく、どんな街か想像すらつかなかったミンスク。どちらかというとネガティブなイメージが先行していたミンスク。
そんなミンスクですが、行ってみたら想像よりもずっと都会で、街もにぎやかで、治安も全く心配なく、普通にいい街でした。
朝から晩までミンスクを歩きまくって、その歩数はなんと3万5千歩。これだけ一日でミンスクを歩き倒した人はいないんじゃないかと思うくらい本当に隅から隅まで歩きました。
ネットではあまりいいイメージがなかったミンスクですが、そのイメージをこの旅行記で少しでも変えられればと思います。
ぜひご覧ください。

エリア ミンスク(ベラルーシ)

無事ミールから帰ってこれました。
バスターミナルのビルにはマックが入っていたのですが、かなり繁盛している感じです。

ミンスクでは、アパートメントを宿として１晩借りました。
場所はミンスクの駅からメトロで３つめのPloshcha Yakuba Kolasaという駅です。
駅名がロシア語なので何と読めばいいかわかりません。
地球の歩き方の地図の範囲外なので日本語読みはわかりませんでした。
メトロで三つといってもメトロは頻繁に来ていますし、一駅の感覚も狭いのであっという間です。
ちなみにメトロは一回5000ルーブルでした。

このアパートの一室ですね。
テレビ、冷蔵庫、キッチン、洗濯機などすべてそろっているので不便は感じませんでした。

外はまだ明るかったのでとりあえず周囲を探索です。
ミンスク市内の中央を通るネザレージナスツィ大通りです。
ミンスク市内はとにかく道路が広いです。この通りで片側４車線はあったので横断するのも一苦労です。

駅の前にある建物です。
Philharmonic Societyという建物で、どうやら劇場のようです。
結構でかいです。

TSUM Minskというデパートです。
ミンスクに来て初めてのデパートなのでとりあえず入ってみることに。

ネットで見た、昔ながらの商品が陳列されているパターンのデパートです。
店内もすこし暗めで元気がない感じです。

駅の近くにあった、どうやらカジノのような建物です。

やっぱり道路は広いです。

街中の表示はもちろんロシア語（ベラルーシ語？）
何と書いてあるのかさっぱりわかりません　（笑）

散歩がてらに一駅北に歩くことにしました。
建物がでかく道路も広いから、すぐ近くだと思っていた建物までも結構歩きました。

あるいていると大学のような入り口を発見しました。
扉が開いていたのでとりあえず入ってみることに。

どうやらBelarusian National Technical Universityという大学のようです。

学生たちがサッカーで遊んでいました。
学生のほかに、地元の親子連れもウロウロしていました。

隣の駅に来ました。
これは駅前にあるOktyabr Cinemaという映画館のようです。
これもデカい。

そろそろ日が傾いてきたので、この日の探索は終了です。
アパートの下にスーパーがあったので、そこで食材を調達して、アパートで食べました。

翌日はきれいに晴れ渡っていました。
この日は朝から夜のヴィリニュス行きの列車まで歩き倒します。
まずは駅前にあるモニュメントです。

駅前にはLIDOもありました。
ラトビアで見た以来です。どうやら移転してきたみたいで地図も書いてありました。

とりあえず、朝食の前に散歩をしようと思ってブラブラ歩き始めました。
前日、駅の周りに何かないかなとネットで調べていたら、近くに市場があるようなので行ってみます。

家具を扱っている市場のような建物です。
この建物もデカい。

国技館みたいな建物が見えてきました。
どうやらこれがお目当ての市場のようです。

地元の人たちが集まる市場です。
トリップアドバイザーにのっていて、カマロフスキー市場というようです。

ラトビアにも倉庫を丸々市場にしたものがありましたが、この市場はそれ以上のスケール感です。

東京ドームくらいの大きさの中にいろんな商店が入っています。

2階の通路からこうやってみることができるので、変なアトラクションよりも全然面白いです。

一応写真撮影は禁止のようですが、撮らずにはいられないですよね。
看板があって、このエリアはパン屋さんのようです。

このエリアはチーズを扱っています。
でっかいチーズの塊がおかれています。

チーズエリアのアップです。
いろんなチーズがありますね。

ここは肉エリアです。

この肉エリアは一番面白かったです。
カウンターではおばちゃんが肉を販売しているのですが、その裏で男のブッチャーが大きな包丁を持って豚や牛一頭をきれいにさばいていくのです。

一応仕切りがあってカウンターのお客さんからは見られないようになっているのですが、上から見ると丸見えです。
しかも、このブッチャーのさばき方の見事なこと。
見る見るうちにきれいに一頭が解体されていく様子はまさに芸術、エインターテインメントです。日本でいうマグロの解体ショーが、牛の解体ショーみたいな感じで見られるんですよ。
多分築地を訪れる外国人もこんな心境なんでしょうね。
気づいたら10分以上、この解体ショーを見ていました。

大きな建物を出ると、外にも市場があります。

ここは野菜や果物、花を扱っています。

スイカもデカい。
おっちゃんに買わないかと声をかけられましたが、とても食べきれません　（笑）

これは花屋さんですね。
とてもカラフルです。

ここはペット用品を扱っていました。
さすがにペットは扱っていないようでした。

市場の近くにLIDOを発見しました。
このLIDOもデカい。
ディズニーランドのアトラクションみたいで、風車までついていました。
しかし、この市場はとても面白かったです。
地元の人の様子とかもわかるので、ミンスク来たらぜひ訪れてみてください。
おすすめですよ。

アパートに戻ってきて近くのカフェで朝食です。

ミートパイがおいしそうだったのですが、そういえばドラニキ（ジャガイモのパンケーキ）を食べていなかったので、ここで注文しました。
値段は10ルーブルです。

そういえば、ベラルーシは7月にデノミというものを行ったらしく、通貨が切り上げられていました。
街中では２種類のお金と表示があり、買い物をするときにとても混乱しました。
新５ルーブル＝旧50,000ルーブルって感じです。
新１ルーブルは訳55円でした。
メトロは新0.5ルーブルだから、約28円くらいとは激安ですね。
まあでも、デノミとかって教科書だけの話かと思っていたら、それが実際に体験できるなんて経験はめったにないからこれはこれで面白かったです。

さて、アパートを出てミンスク駅のロッカーに荷物を預け、本格的な街歩き開催です。

まずはネザレージナスッツィ広場からです。
中央に見えるのはレーニン像です。

これがレーニン像ですね。

これは多分政府関係の建物だと思います。

ネザレージナスツィ広場にはこんなドーム状のものが何個もありました。
何だろう？と思っていたら、あとで答えがわかりました。

聖シモン・聖エレーナ教会です。
赤い色が映えてきれいです。

ベラルーシはチェルノブイリの北側にある国で、チェルノブイリ原発事故の被害も大きかったようです。なので、広島や長崎、福島の土をカプセルに入れて埋めているようです。
昔の記憶を忘れないようにということですね。
遠いヨーロッパの国で、少し考えてしまいました。

聖シモン・聖エレーナ教会をあとにします。

ここはネザレージナスツィ広場の地下のショッピングセンターです。
地下にはとても大きなショッピングセンターが広がっていました。
確かに、雪が降っても気にせずに買い物できますね。

この上のドームはさっき広場にあったあのドームです。
こうやって自然光を取り入れているのですね。

広場をネザレージナスィ大通り沿いに歩いていきます。

一駅分歩いて共和国宮殿まで来ました。

遠くから見ても大きさがわかります。

近くで見るとさらに大きいのがわかります。

宮殿の隣にあった建物です。

宮殿前の十月広場です。
有名なモニュメントらしいです。

ここからスヴィスラチ側へと向かいます。

聖霊大聖堂です。
この前から市庁舎への通りはお祭りをやっていました。

聖堂の前ではイベントが開かれていて、歌を歌っていました。

聖霊大聖堂です。

聖霊大聖堂から涙島の方を撮った写真です。
のどかですね。

聖霊大聖堂の裏からの写真です。

スヴィスラチ川の向こう側には大きなマンションみたいな建物が立っていました。
かなり迫力のある大きさです。

川のそばではいろんな遊具が出ていて、こっちもお祭りみたいな感じでした。

スポーツ宮殿です。
大きくて写真に写りきらなかったです。

川を北上します。
さっきの建物はこんなに小さくなってしまいました。

ここも道路が広い！

やはり片側４車線ですね

よせばいいのに、こっから果てしない旅が始まります。
まずはGreat Patriotic War Museum（大祖国戦争史国立博物館）です。
ミンスクではたくさんの人が戦争で亡くなったらしく、それを称える場所だそうです。

真ん中のモニュメントは雄都市記念碑だそうです。
デカいです。

博物館の裏には戦闘機が展示されていました。

川には大きな噴水もありました。

どうやら結婚式が行われるようです。

さらに北上します。
Palace of Independenceです。
もっと近くで写真を撮ろうと思ったら守衛さんに怒られました　（笑）

とてもデカい！

正面から見た建物です。
堂々としていますね。

National exhibition center BelExpoです。
どうやら何かの展示場のようですね。

正面から見るとこんな感じです。
ガンダムのモビルスーツのような顔ですね。
白いからジオン軍ではなく連邦軍だと思います。（笑）

裏はState Flag Squreという広場になっており、大きなポールが立っていました。

ポールと旗とさっきの展示場です。

展示場とさっきのPalace of Independenceの建物です。

すぐ近くにはDreamland Amusement Parkというプールがありました。
ウォータースライダーなんかもありました。

入場料は15ルーブル（800円くらい）です。
そこそこしますね。

中に入れないので入り口だけ撮っておきました。
ミンスクはもっと閉鎖された場所だと思っていただけに、こんな施設があるなんて結構驚きでした。

この時点でもう相当歩いたので、これ以上の北上はあきらめて引き返すことにしました。
で、近くにあったZamak Shopping Mallというショッピングモールです。
どうやら昔ながらのショッピングセンターではないようです。

中は馬鹿みたいに広いです。
レジが右側にずらーっと並んでいます。

上の方には映画館があって、スターの写真が並べられていました。
普通にディカプリオとかいましたよ。

なんとスケートリンクがありました。
中東のショッピングモールにスケートリンクはよくあったのですが、
まさかベラルーシにあるとは。
普通に自然の湖とかでスケートできそうですけどね。

ゲームセンターのアトラクションのようなものもあります。

結構スケートしている人はいました。

そしてショッピングモールから戻ってきて、トラエツカヤ旧市街地区に来ました。
歩きで戻ってくるのはかなり大変でした。
ミール城に行った後だったので、特に感動する綺麗さでもなかったです。

ボリショイ・オペラ・バレエ劇場です。
いろんな用途に使われているみたいで、かなり威厳のある建物でした。
そしてデカかった…

近くにはボート乗り場があって、カップルがボートを楽しんでいます。

勝利広場までやってきました。
モニュメントの前には火が焚かれていました。

帰りの電車の時間が迫ってきたのですが、さらに足を延ばしてベラルーシ国立図書館まで行きました。
あの噂の建物をぜひ間近で見てみたかったのです。

正面からの写真です。
やっぱり存在感ありますね。
ミンスクの最後を締めくくるにはうってつけのデカさです。

芝生の緑と青い空とのコントラストがとてもいいです。

後ろ側には展望台につながるエレベータがあって、そこから登れるのですが、
なぜか自分が行ったときは休憩中で、15分待ってくれと言われ、結局いけませんでした…
高いところからミンスクの街並みを見てみたかったです。

そして駅に向かう途中にこんな建物もありました。
新たにショッピングモールを建設しているみたいです。
なんか、仮面ライダーのラスボスが潜んでいるような建物ですね。
このあと夜の電車で無事ヴィリニュスに帰りました。
今回ベラルーシという未知の国を訪れたのですが、やっぱりうわさで聞く内容と実際に行ってみるのとでは全然違いますね。
正直ベラルーシにはいい印象しかありません。やれ社会主義だの、ロシアの一部だの言われている記事も目にしましたが、ミンスクの中心部に限っては治安もよく、街の人もみんな休日を思い思いに楽しんでいるようです。当たり前ですが。
ビザの取得が面倒なことが、ベラルーシを心理的にも遠い国にしているようですが、また機会があれば違う町も行ってみたいなと思います。
いい経験させてもらいました。