佐倉の史跡巡り：佐倉順天堂記念館・旧堀田邸・武家屋敷

2016/09/18 - 2016/09/18

佐倉市にある史跡巡りをしてきました。

交通：自家用車（東関東自動車道：佐倉ＩＣ→一般道）

エリア 佐倉・四街道(千葉)

• 旅行の満足度: 3.5
• 観光: 4.0
• 交通: 3.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 自家用車
• 旅行の手配内容: 個別手配

佐倉ＩＣで降り、まずは佐倉順天堂記念館に向かいました。
ここは、佐藤泰然さんという方が長崎で蘭学を学んだあと、江戸で外科医を開業していましたが、佐倉藩主に招かれて佐倉で順天堂という病院及び医学塾を開いたところです。
現在の公開部分は当時の一部分で診療棟のところです。当時は現在の8倍ほどの敷地に管理棟・病棟・離れなどを備えていました。

佐倉順天堂記念館 美術館・博物館

佐倉順天堂記念館は村上もとかの漫画JIN-仁-でもモデルになりました。

佐倉順天堂記念館 美術館・博物館

展示物は色々。
これは手術道具です。

佐倉順天堂記念館 美術館・博物館

手術の様子です。
大勢の人で身体を押さえて行っています。

佐倉順天堂記念館 美術館・博物館

治療別の料金表（複製模型）です。
下に書かれている「疋」は”ひき”という通貨単位であり、
金１両が４００疋にあたるとのこと。
と言っても金一両がどの程度なのかいまいちわかりません。
横には一例が書かれており、
切り傷や刀傷は約6,800円、手足の切断料金が約136,800円、帝王切開手術が約273,700円であるとのことだそうです。

佐倉順天堂記念館 美術館・博物館

医学塾で使用した人骨。

佐倉順天堂記念館 美術館・博物館

こちらも手術の絵。

展示物には古文書などもありましたが、撮影禁止でした。

佐倉順天堂記念館 美術館・博物館

佐倉順天堂記念館・旧堀田邸・武家屋敷の３館は共通券があり、別々に買うより９０円安くなります。
３館とも駐車場がありますが、順天堂記念館は車４・５台しか停められません。
徒歩の場合は順天堂記念館→武家屋敷が約３０分かかり、３館周るには最低半日ないと厳しいでしょう。

佐倉順天堂記念館 美術館・博物館

ガイドボランティアが説明していましたが、聞いてみると普段は土日しかいないとのこと。
平日でも予約をすればガイドを受けられるとのことなので、用紙をいただいてきました。14日前までの申し込み、原則は10人以上とのことです。

佐倉順天堂記念館 美術館・博物館

次に旧堀田邸に向かいました。
駐車場は１０台ほど停められそうですが、砂利です。
オートバイで来るつもりでしたが、やめて良かった…。雨はどうでもいいけど砂利は勘弁です。

駐車場から堀田邸までは少し歩きます。徒歩３・４分ぐらい。
「佐倉ゆうゆうの里」入口から入る形になります。

旧堀田邸(重要文化財旧堀田家住宅) 名所・史跡

旧堀田邸は最後の佐倉藩主である堀田正倫（まさとも）の邸宅です。
元々は東京に住んでいたそうですが、農業発展に尽くすため、佐倉に邸宅を構え、敷地内に研究所を創設したとのこと。当時は３万坪あったそうですが、今は３分の１の敷地だそうです。
たまたまガイドさんに遭遇し、話を聞いたところ、９月１９日は普段非公開のものが公開されるとのこと。年に数日しか公開しないので、公開日は来場者が一日９００人程来るのだそうです。道理で今日（９月１８日）は日曜なのにひっそりしているわけです。

ちなみに特別公開日は佐倉市HPにあります。
http://www.city.sakura.lg.jp/0000012008.html

旧堀田邸(重要文化財旧堀田家住宅) 名所・史跡

玄関を入ると受付があります。
台風の影響を聞いたところ、少し瓦がはがれただけで見学施設への影響はないとのこと、ほっとしました。
ガイドは頼まず自由見学することにしました。
頼んだ場合は駆け足２０分コースとじっくり３０分コースがあるとのことです。

旧堀田邸(重要文化財旧堀田家住宅) 名所・史跡

右上の部分が旧堀田邸１階の図になります。
玄関棟だけでもこれだけの部屋数です。何人の人が住んでいたのでしょうか…。

旧堀田邸(重要文化財旧堀田家住宅) 名所・史跡

化粧の間に続く渡り廊下です。身長１６０センチ台の私も身をかがめないと化粧の間に入れません。

旧堀田邸(重要文化財旧堀田家住宅) 名所・史跡

化粧の間の隣にある湯殿です。身分の高い人をもてなすために増築されたとのことです。
風呂桶に相当するものはなく、かけ湯によって入浴をしたようです。

旧堀田邸(重要文化財旧堀田家住宅) 名所・史跡

重要文化財に指定されています。

旧堀田邸(重要文化財旧堀田家住宅) 名所・史跡

佐倉市のゆるキャラ「カムロちゃん」。
コンセプトは「ゆるキャラ以上、萌えキャラ未満」。
ゆるキャラコンテストでもカムロちゃんは割合順位が良いですね。

旧堀田邸(重要文化財旧堀田家住宅) 名所・史跡

昭和５８年当時の旧堀田邸の写真です。
この時に見学出来たならしてみたかったですね…。

旧堀田邸(重要文化財旧堀田家住宅) 名所・史跡

和室が多数あり、本当にため息が出るほどの豪邸です。
ロケも行われているようで、左下には戦隊もののロケ写真があります。

旧堀田邸(重要文化財旧堀田家住宅) 名所・史跡

２階は非公開。ここが明日など、年数回は公開になるようです。
パンフレットによると、６畳部屋２つ、８畳部屋１つ、１０畳部屋１つがあるようです。

旧堀田邸(重要文化財旧堀田家住宅) 名所・史跡

渡り廊下から撮影。
明治時代の旧大名家邸宅は本当に素晴らしいものでした。

旧堀田邸(重要文化財旧堀田家住宅) 名所・史跡

庭園も見られるとのことで、玄関から回り込んで入ります。
バイクやゴルフは禁止って…そんなことをする人がいるのかなと思ったけど、

さくら庭園 公園・植物園

まあ確かにゴルフはしたくなりそうなお庭ですね…。
右の茶色いのは何か気になります。

さくら庭園 公園・植物園

キノコでした。しめじっぽいです。食べられるかな？
旧堀田邸の敷地内で草刈りをしている方がいたので聞いてみました（写真も見せた）。
すると自称キノコに詳しいこのおじさまの弁では、このキノコはイッポンシメジというらしく、猛毒だそうです。
金木犀が咲くころには食べられるキノコも生えるとか…。
キノコソテーの目論見は潰えてしまいました。

さくら庭園 公園・植物園

次に武家屋敷に来ました。駐車場までの道幅があまり広くなく、大型車は通れなそうな感じです。

武家屋敷(旧河原家住宅 旧但馬家住宅 旧武居家住宅) 名所・史跡

武家屋敷で公開しているのは３館です。
河原家に入ると受付があります。

武家屋敷(旧河原家住宅 旧但馬家住宅 旧武居家住宅) 名所・史跡

鎧などの調度品が飾ってあります。
河原家は上がることが出来ません。周りから見るのみ。
他の２館は上がって見学可能です。

武家屋敷(旧河原家住宅 旧但馬家住宅 旧武居家住宅) 名所・史跡

竈（かまど）のある部屋などを見学。

武家屋敷(旧河原家住宅 旧但馬家住宅 旧武居家住宅) 名所・史跡

武士の生活が、しのばれます。

武家屋敷(旧河原家住宅 旧但馬家住宅 旧武居家住宅) 名所・史跡

佐倉藩士の貴重な写真とのことです。

武家屋敷内のトイレ（旧堀田邸もだけど）が、洋式になっていたのがなぁ…。
そこは展示用として残せなかったかしらと思ったけど我儘かな？

大体感じとしては掴めたので、退館することにしました。
国立歴史民俗博物館が本命だったんですが、まじめに見たら数時間かかると聞いていたのと、もうこれ以上頭の中に情報が入らないので、別日に行くことにします。

武家屋敷(旧河原家住宅 旧但馬家住宅 旧武居家住宅) 名所・史跡

山車人形が飾られていると聞いていたので、おはやし館に行ってみました。
駐車場も狭く、これは個人じゃないと行けなそう。

佐倉新町おはやし館 美術館・博物館

入口に２体飾られています。

佐倉新町おはやし館 美術館・博物館

中に入り、説明を聞きます。
老朽化により祭りに出せる山車が２体（右：山橋：しゃっきょう）（真中：関羽雲長）しかなかったが、近年文化関係の補助金が国から出たことにより山車を１体復活することが出来た。それが左の日本武尊であります。
この３体になってからは、祭りに来る人が格段に増えたとのことでした。

しかし佐倉の祭りの真髄は山車人形ではなく、引き廻し屋台と佐倉のお囃子にあるとのことです。
１０月１４・１５・１６が祭りで、初日に関羽人形をおはやし館に飾るとのことでした。再訪できたら見てみたいです。

その後は酒々井プレミアムアウトレット（ちょっと渋滞していた）に行って遅い昼食を食べて帰宅しました。

佐倉新町おはやし館 美術館・博物館