2016/08/24 - 2016/08/24
32位(同エリア439件中)
sallyさん
- sallyさんTOP
- 旅行記296冊
- クチコミ323件
- Q&A回答101件
- 787,703アクセス
- フォロワー74人
北イングランドを車で巡る旅、3日目。
1900年前にローマ軍がブリテン島に上陸して北に住むピクト人との境に壁を作った。それがなんと島(国)を東西に横断し、長さはなんと100キロメートル超もあるとな。そんな話を何かで読んで見てみたいなと思っていた。
湖水地方ボウネス・オン・ウィンダミアのホテルを出発、イングランドの北の端っこ、ハドリアヌス城壁へ。
=============================
◇ 8/20(土)成田発 香港経由
◇ 8/21(日)アムステルダム街歩き
泊)アムステルダム
◇ 8/22(月)Ams.発 マンチェスター着 レンタカー湖水地方
泊)ボウネスオンウィンダミア
◇ 8/23(火)ニアソーリー村、グラスミア、ウィンダミア
泊)ボウネスオンウィンダミア
◆ 8/24(水)ハドリアヌス城壁
◇ 8/24(水)ヨークシャーデールズ・ハウズ
泊)ハウズ
◇ 8/25(木)リブルヘッド高架橋・チャッツワースハウス
泊)ベイクウェル
◇ 8/26(金)BBCプロムス
泊)ロンドン
◇ 8/27(土)モルトビーマーケット・大英博物館
ロンドン発 香港経由、羽田着
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- レンタカー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
湖水地方3日目の朝、
ボウネス・オンウィンダミアの中心部から少し離れたこのホテルとも今日でお別れです。
8時からの朝食に昨日一番ノリしちゃったので若干ずらして行ってみたけど、やっぱり1番だった。他のお客さんはもっとゆったり滞在しているみたい、羨ましい。 -
朝食のメイン4種類からチョイスしたのは、フレンチトーストベーコン添え。
お皿が温めてあって、あー、いーなーと思う。サーブしてくれた男性スタッフ(イタリアかスペインの方だった)も、細やかな気遣いが感じられて良かったな。
前日の朝も一緒になったクウェートから来たご夫婦と少し話す。
クウェート人に会ったのは初めてだ。
「会社を買いにイギリスに来てるんだ。」だって。へー。 -
ホテルを出たところ、ちょと名残惜しい。
この門にある鹿の像とか。
え、鹿? -
これ、これね。
このホテルの門のところにあって、最初みた時「まじか・・・」と思った。
映画「007スカイフォール」でスコットランドにあるボンドの実家の門にあった奴じゃん、、と。
あのシーン、いかにも「CG貼り付けました」感たっぷりで”なんだそれ”だったので、リアルにあるんだと思ってびっくり。
や、いいんですけどね。 -
当初の予定は、湖水地方の北西にある古代のストーンサークルに立ち寄ったあと、更に北上してハドリアヌス城壁へ向うつもりだった。
でも前2日の経験から、実際の所要時間はカーナビアプリが試算する所用時間の2倍かかることがわかってきて、ストーンサークルへ行くのはやめることにした。
そのおかげで予定してたのと違う道を通り絶景に出会えたから良かったんだろう。 -
ウィンダミアの街を抜けてA592という道路を北上。 -
途中で柵の外に出てきた羊とすれ違うこと数回。 -
このA592道路からみえる景色がすごかった。 -
写真を撮ろうと思い車を停めたら、 上の方から「メェへー、メェ~」と悲しげな羊の鳴き声。誰かを探しているような鳴き声に聞こえる。
その鳴き声に導かれて丘を登っていたらこの子がいた。
心配して登ってきてしまったが、この子が求めていたのは当然ワタシではないようで、子羊はびっくりして逃げて行った。 -
子羊が高台から見ていた景色。
そして、もう一方に目をやると、、、 -
この絶景。
遠くに見える湖はウィンダミア湖だと思う。
写真を撮って牧草の茂る丘を降りようとしたら、結構急だった。
登りはいいが、下りはキケン。
”こんな所でケガをしたら、誰にも見つけてもらえないかも…。”
ぞっとした瞬間。 -
ここはKirkstone(カークストーン)という所だった。
大きな駐車場があったから、フットパスをトレッキングする人たちが車を停めるのだろう。 -
このA592という道路をどこまでもどこまでも北上するのだけど
途中こんな路線バスともすれ違う。
湖水地方では何度サイドミラーを畳んだことか。
A道路は、高速のM道路の次のレベルとして認識していたけど、実際はこんなに狭いところも多々あり。日本の国道、県道って感覚とは少しちがう。 -
赤い電話ボックス。
こう見えてきっと現役なんだろうな。 -
アルスター湖。
このあたりも含めて湖水地方って呼んでいるのだけど思ったけど、ここらへんまで来ると観光客はぐっと少ないようだ。リピーターの為の静かで落ち着いたリゾートって感じが漂っていたのが印象的。
そして、このアルスター湖の西側をなぞるようにずぅっと走ることになるのだけど、最後の方は”もういいよー”と思ってしまうくらい、長い長い湖だった。 -
アルスター湖をやっと離れたと思ったら道を間違えてしまい、Pooley Bridgeという小さな村に入ってしまった。
意外なんだけど、この村で今回初めてのラウンドアバウト式交差点に遭遇。
ラウンドアバウトでは右側から来る車を優先するのがルールだけど、自分が先に入ろうとしてしまい向うのドライバーを驚かせてしまった。
ホーンを鳴らさないでくれた所がイギリスのドライバーらしく助かったが、あれでビーッと鳴らされていたら、、、凹んでたこと間違いなし。
あぁ、反省。
ここでしばらくウシさんを眺めて心を落ち着かせた。 -
12:00過ぎ、Southwaiteサービスエリア。
A592道路から高速道路M6に乗って北上、最初のサービスエリアまで
ホテルを出て2時間半かかった。 -
ここでちょうど燃料も半分になっていた。 -
ハドリアヌス城壁”ハウステッドローマンフォート”にやっと到着。
時間は、13:30。
...車の計器の写真が続いてすみません。
さっきのサービスエリアからM6をさらに北上して、カーライルというイングランド最北の街(つまりその北はスコットランド)で降りて、A69道路を東へ50キロほど走ったのだけど、その間の写真がない。
というのは、東へ行けども行けども見晴らしのよい1本道が延々と続くのみで、目的のハドリアヌス城壁が見られるローマンフォートという史跡の看板が出てこなくて半泣き状態だった。
今日は宿が更に遠いのに、最初の目的地にさえ着いていない。
”辿り着けるのか自分は、、。”と。 -
丘の上に見えるのが、ローマ軍の駐屯所の遺跡「ローマンフォート」。
あそこまで結構あるね。
「歩いてどれいくらいかかります?」と戻って来たご夫婦に聞くと
「8時間」と要らない冗談を挟みつつ「登り30分、下り20分」という。
見学時間を加えたらどう考えても、ここから150キロ先の宿に予定の時間には到着できなそうだ。
今夜泊まるお宿には到着が大幅に遅れることを電話する。
そこは3組しか宿泊客を取らない食事に定評がある小さなお宿で、チェックインと夕食の時間の変更の連絡はお約束事項なのだ。 -
丘を眺める木陰でお昼にすることにした。
おにぎりと春巻きとみかん。
おにぎりにしたご飯はどこから調達したか。
昨夜テイクアウェイした中華料理店で白米を盛ったお皿を回している客を見てピンと来た。ここから白ゴハンを持ち帰って、明日のお弁当を作ろうと。
伯方の塩も梅干しもあったからアツアツごはんで握ったが、日本のお米と違って水分が少ない分まとめるのは若干コツがいったかな。 みかんはスーパーで買ったもの。日本のと違ってオレンジに近かった。 -
さて、お腹を満たしたところで、登りますか。 -
ここがローマ軍が1900年前に築いた駐屯地。
今はローマンフォートと呼ばれている。この境界の北側に棲むピクト人(スコットランド人の祖先だったか)から自分たちの領土をまもるために壁を築いた。
その長さ118キロメートル、ブリテン島の東西を貫き、それが今では「ハドリアヌス帝の城壁」と呼ばれ、その壁の間の数マイルごとにこういう監視所が置かれた、とな。 -
壁の南側、イングランド側を臨む。
どこまでも、平らな大地だねー。 -
空からみたローマンフォート。
(ビジターセンターで買った葉書から)
手前がローマンフォート、写真の奥にずっと伸びるのがハドリアヌス城跡。
石壁の左側(南側)が当時のローマ領(イングランド側)で、大地がなだらかに下っていくのに対して、右側(北側)のピクト族領地(スコットランド側)は急な坂になっているのがわかる。 -
見張り台の跡らしい、
見張り台の向こうに伸びるのが、かつての国境を意味した壁。 -
でっかいワンコたち。
名前はエイブラハムと、確かアイダ、だったかな。
エイブラハムは、エイブラハム・リンカーンから取ったそうな。 -
このフォート(駐屯地)は現在残るものとしてはもっとも保存状態が良いのだそうだ。
ローマ兵が駐在してたわけだから、つまり住居なわけで、調理場、食堂、寝室、便所そういったものがひととおりあった。そしてローマ人らしく、やはりお風呂があった。 -
あ、ローマ兵の帽子かな、
高台で風も強く凧を飛ばしてるひともいて、みんな思い思いに楽しんでいた。 -
丘を降りる。 -
ローマンフォート、ハドリアヌス城壁を後にする。
-
時刻は、もう15時。
ところでこの左にある23:59と印字された紙は何かというと、パーキングチケット。
ここも「前払い、自己申告制」で車を停めたらまず自販機に行ってこれを買って、車に戻りダッシュボードに置いておかなくてはいけない。
ただこの時のこのカードは、駐車場で隣合ったドライバーからもらったもの。
私が車から降りて自販機に行こうとしたら「これ、まだ時間残ってるから使いなよ」と。その人たちは帰ろうとしていて通りかかった私にくれたのだ。
こういう親切ってイギリスではきっとよくある事なんだろうけど、旅人には有難いなって思う。 -
来た道A道路を西に戻り、Carlisleカーライルという街で高速道路M6にのりHowes(ハウズ)という小さな町の宿に向かう。
道のり、およそ150キロ。
地図
A:ローマンフォート遺跡
C:サービスエリアTebay
E:ハウズ (ヨークシャーデールズ国立公園内 Howesという小さな町)
Aのローマンフォート遺跡から、高速道路M6にのるカーライルCARISLEまでの
戻りもやはり1時間かかった。 -
カーナビ画面の「30」は、30マイル走行規制区間の意味。
町の中心部に入る手前で、時速30マイル(時速47キロ)で走りなさい、という表示があるのだけど、わたしはそれを無視して走っていたようで、カーナビから何度か警告音らしいものが鳴って、なんだろう?と思っていたら、「制限速度を超過してるよ!」っていう警告の音だったらしい。
前日までいた湖水地方までは高速道路でやってきて、町なかでもそんな表示を見かけた覚えがないし、カーナビから怪しい警告音も鳴らなかった。だから、初めての警告音には驚いて動揺してしまった。そしてその理由らしきものが判ると一気にブルーになった。
罰金っていくらなんだろう。。。 -
カーライルの町で初めての給油。
高速道路に入る前に比較的単価の安いところを見つけた、時刻は15:40。
油種はunlead、自分で給油、店内のレジでお会計。
10リッター入れて11ポンドだから、リッター150円弱かな。
ボンド安円高でもこれだから、イギリスの方が高い。 -
高速道路M6にのって最初のサービスエリア”Tebay”で休憩。
このTebayってところ、イギリスのサービスエリアでは珍しく家族経営で、すぐ隣に広がる牧場を眺めながらノンビリ出来るのがウリらしい。
(ヨークシャーデールズ国立公園 ”Howesに宿泊”編に続く) -
おまけ。
この写真と次の写真、どちらも石壁だけど違いがわかりますか? -
こちらの壁がローマ時代の(1900年前に10年かけて積んだといわれる)石壁。国境の役目をした。
上の写真の壁は、放牧用の羊を囲うための石壁。
この石壁はいつ頃積まれたもので、どれくらい経っているのだろう?
羊用の壁は初日に車でマンチェスター郊外に出てすぐからずっと風景のなかにあったもので、新鮮な驚きは最初だけだった。
でも、よぉく見ると地方もしくは農場(家族?)によって微妙に石の種類や積み方が違うみたいだ。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
旅行記グループ
2016_アムステルダム・北イングランド・ロンドン
-
前の旅行記
ジンジャーブレッドアイスとワーズ・ワース @湖水地方・グラスミア~2016夏(4)
2016/08/23~
湖水地方
-
次の旅行記
ヨークシャーデールズの小さな町、Hawesハウズに泊まる。@北イングランド・車旅~2016夏(6)
2016/08/24~
ヨークシャー・デイルズ国立公園周辺
-
パンケーキ、美術館、そしてコロッケ @アムステルダム・前編~2016夏(1)
2016/08/20~
アムステルダム
-
夜中の香港乗り換え、キャセイパシフィック搭乗記~2016夏(0)
2016/08/20~
香港
-
パンケーキ、美術館、そしてコロッケ @アムステルダム・後編~2016夏(2)
2016/08/21~
アムステルダム
-
M6にのって @北イングランド・ドライブ旅~2016夏(3)
2016/08/22~
湖水地方
-
北イングランド車旅、あれこれ。~2016夏(11)
2016/08/22~
湖水地方
-
ジンジャーブレッドアイスとワーズ・ワース @湖水地方・グラスミア~2016夏(4)
2016/08/23~
湖水地方
-
絶景カークストーン、おにぎりとローマ時代の壁 @ハドリアヌスの城壁 ~2016夏(5)
2016/08/24~
その他の都市
-
ヨークシャーデールズの小さな町、Hawesハウズに泊まる。@北イングランド・車旅~2016夏(6)
2016/08/24~
ヨークシャー・デイルズ国立公園周辺
-
チャッツワースハウスは遠かった @ヨークシャーデールズからピークディストリクトへ車旅~2016夏(7)
2016/08/25~
その他の観光地
-
ベイクウェルからマンチェスター、マンチェスターからロンドンへ@イングランド車・鉄道旅~2016夏(8)
2016/08/26~
マンチェスター
-
ロンドンに行かないイギリスなんて。~2016夏(9)
2016/08/26~
ロンドン
-
ロンドンに行かないイギリスなんて、後編。~2016夏(10)
2016/08/27~
ロンドン
旅行記グループをもっと見る
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ 2016_アムステルダム・北イングランド・ロンドン
0
38