2016/08/25 - 2016/08/26
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sallyさん
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ヨークシャー・デールズの町ハウズ(Hawes)から、貴族の館チャッツワースハウスのある町ベイクウェル(Bakewell)まで、車で一気に移動するというのはちょっと無謀だったかもしれない。
結果からいうと、この日、5時間車を運転したことになる。
・・・自分でも引くわ。
旅行記前半は”大雨の”高速道路M1(A1)走行記、後半はチャッツワースハウス見学です。なお、表紙の写真はチャッツワースハウスの家督を相続した何代目かの伯爵の夫人。
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◇ 8/20(土)成田発 香港経由
◇ 8/21(日)アムステルダム街歩き
泊)アムステルダム
◇ 8/22(月)Ams.発 マンチェスター着 レンタカー湖水地方
泊)ボウネスオンウィンダミア
◇ 8/23(火)ニアソーリー村、グラスミア、ウィンダミア
泊)ボウネスオンウィンダミア
◇ 8/24(水)ハドリアヌス城壁
泊)ハウズ・ヨークシャーデールズ
◇ 8/25(木)リブルヘッド高架橋
◆ 8/25(木)チャッツワースハウス
泊)ベイクウェル
◇ 8/26(金)BBCプロムス
泊)ロンドン
◇ 8/27(土)モルトビーマーケット・大英博物館
ロンドン発 香港経由、羽田着
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- レンタカー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
- 利用旅行会社
- ブッキングドットコム
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-
リブルヘッド高架橋。
ヨークシャーデールズ国立公園にある小さな町Hawesハウズから車で15分だった。
次の行き先は、200km南にあるピークディストリクトのチャッツワースハウス。
よって、この橋は遠目に確認したのみで再び車に乗り込む。
幸い天気が悪かったので「あー、もっと見ていたいよー」という欲が湧かずに済んだ。 -
時刻は11:26。
何時にチャッツワースハウスに着けるだろう。
まずは、A道路684号線を西へ向かい高速道路A1(M)に乗らなくては。 -
このアングルの写真が多くてスミマセン。
13時ごろ。
リブルヘッド高架橋から1時間走ったことになるのに、まだ高速道路に乗れてない。あー長いんだなーこのA道路が、、、A道路は町中を通るため速度規制にしょっちゅう引っかかる。
高速道路に乗る前に給油。 -
バックミラー越しの写真。
数字が反対に写っているが、リッター 111.9ってあって、これって「1リッターの単価111.9”セント”」ってことね。つまり、1ポンド11.9セントってことなのね。
実はこの時はよくわかってなくて、ガソリンについて「ガロン?ってなんかあったよな?」と思ったりしてた。 -
”燃料の針が満タンになってしまった、、”の写真。
ガロン?、リットル?とか考えてたら満タンに入れてしまった。
どうして満タンではいけないのか?
それは、わたしのレンタカーの燃料についての契約が「ほぼカラ状態返しでOK」。逆に言えば、”カラ状態で返却するかわりに燃料満タン分を払います”という契約だったから。
あーーーー。
いくらこれから長距離を走るって言ったって、4日間のうち2日走って半分残っているのを満タンにしてしまったのだから、「ほぼカラ状態」で返せないこと間違いなし。
失敗したーーー。お金もったいなーい。 -
さて、この日の移動です。
AからCを目指して走っています。
地点Aが、ハウズ(Hawes)
地点Bが、給油したレイバーン(Leyburn)
A1(M1)が高速道路で、東にYork(ヨーク)、西にLeeds(リーズ)という出口を眺めながら、これをガンガン南に下り、Doncaster(ドンカスター)の南で、高速道路M18に入り、そこに合流するM1にのってジャンクションの29で降りて、Chesterfield(チェスターフィールド)の町を抜けて、、、
地点Cのチャッツワースハウスへ -
やっと 高速道路A1(M)に辿り着きました〜! の写真。
時刻はええと、、13:03。
リブルヘッド高架橋から1時間半かかったー。 -
13:38
ここは何かというと、高速道路A1(M)で人気のサービスエリア"Wetherby"サービスエリア。
せっかくだからちょっと入ってみようとしたら、高速道路の手前からすでに渋滞。日本でいえば、アウトレットがある町の高速出口みたいになっていた。 イギリスの高速道路で渋滞?! それもサービスエリアに入るために?
どんなサービスエリアか是非入ってみたかったが、先を急ぐ都合で、ぐるっとまわってまた高速道路に戻ることにする。
そして、この渋滞を利用して、本日のランチタイム。
ハウズの宿のゼナが作ってくれたサンドイッチを、ノロノロ運転中に頬張った。 お味の方はどういうのか普通、、というか正直パンがパサパサだった。 ナゼ? イギリスのサンドイッチはパンはパサパサが定番なの??? -
14:00
この辺りから降り始めた雨が次第に強くなる。
40?と電光掲示に見えるのは時速40マイルのことだったかな。
大雨に加えて交通量が多かったので速度規制がかかったのだろう。
こういう事があるので、カーナビの予想時刻になんて着かないわけだ。 -
高速道路A1(M)沿いの風景。
雨のせいもあるからかもしれないが、いや、雨でなくても、来るときに走ってきた高速道路M6の景色の方がずっと緑でずっと美しかったように思う。こちらはなだらかな大地がずっと続く感じだ。
そして、なだらかな大地がずっと続くからこそ、昔ブリテン島に辿り着いたローマ人たちは、前日見たハドリアヌスの城壁までこのA1(M)を通って北上できたのだろう。このA1(M)道路はローマの道だったというから。 -
高速道路の表示に Doncaster(ドンカスター)という地名が出てくるようになってきた。
ドンカスターって何かっていうと。。。 -
最近は活動休止中だというワンダイレクションのメンバーの出身地。
せっかく車でイギリスを走るのだからと、走る予定の道路沿いの町出身の有名人を調べておいた。
ドンカスター出身の彼は、ボーダーがよく似合っていつもマリンルックが印象的だった。ただドンカスターは海からは程遠いことを知った。あまり関係ないかもしれないけど。
ちなみに、シンガーソングライターのエド・シーラン(Ed Sheehan)の出身地Halifaxはヨークシャーであるものの、今回全然かすめる事も出来ずつくづく残念だったと思う。 -
14:20
さて、そんなドンカスターという地名が沢山でてくるこのあたりで、大雨具合がハンパなくなってくる。
英語でいうところ rains like cats and dogs、、って奴。。。 -
14:48
もはや記憶にないサービスエリア、、
ええと、調べたらWoodalサービスエリアでした。
この後、さらに高速道路を南に下りジャンクションの29で降りて、A道路をひたすらチャッツワースに向かった。
もちろん、町中の速度規制や渋滞に阻まれながら。 -
チャッツワースに着いたのは16時、5分前。
入場時間の5分前という事。それがですね、駐車場から門まで遠くて、車を前から突っ込んで駐車して、お屋敷の玄関まで駆けた・・・。
長閑な風景のなか、アジア人走る、、みたいな。
なんとか16時に間に合い、息を切らしながら入場券を購入、無事入館。 -
ではでは、初めて貴族の館に入ります。 -
初発の感想を3点にまとめるとすれば、
1つ、室内がかなり暗い(内装が日光で痛むのを避けているのだろう)
2つ、外側から見るとかなり大きいのに見せてもらえるのは2階と1階の一部のみなの?
3つ、入場料が「え」と思うくらいお高い。
あれ、文句ばっかり? 気持ちを入れ替えて見学する。 -
”お兄さんが青森のニンテンドーに勤めていて日本に行ったことがあるわ”
スタッフの女性のひとりが話しかけて来てくれたのだけど、自分が一番最後の入場客であることを自覚しているのと、この後どれくらい部屋数が見られるのか分からないので、適当におしゃべりを切り上げる。ちょっと残念だったけど。 -
State Bedchamberーステートベッドチェンバー
「”chamber”ってよく聞くんだけど、どういう意味なんですか?」と聞くと、「部屋」という意味だそう。
このお部屋はこの屋敷のなかで最も重要な部屋で、王様が滞在する時のための寝室として何代目かの家主が贅を尽くしてしつらえた。しかし皮肉なことに時代の君主が実際に使用するのは、1900年代になって初めてのことだったらしい。
この解説、そしてこの後の部屋の説明を色々読んでいくと、貴族というのは思っていたよりずっと王室の存在を意識して暮らしていたのだなと思った。 -
South sketch gallery サウススケッチギャラリー -
この人、、故ダイアナ妃に似てませんか?
この屋敷チャッツワースは、デボンシャー伯爵家が代々相続してきたものだけど、デボンシャー伯爵家にもやはり王室とのつながりがあった。 -
”はぁ〜、なるほどねー、ダイアナ妃の祖先も結婚生活に難がなくなかったんだなー”と、何かの因縁を感じなくもない話が書かれていた。
このダイアナ妃にどこか似ている肌の美しい女性”ジョージアナ”は、この屋敷の第5代デボンシャー伯爵の妻となったひとで、第1代スペンサー伯爵家の娘だそう。
つまり”スペンサー伯爵”といえばダイアナ妃の実家なわけで、ダイアナ妃は8代伯爵の娘。よって、このジョージアナはダイアナ妃の祖先なわけです。
そしてこのジョージアナは贅を尽くしたライフスタイルとファッションが好みで破滅的なギャンブラーでもあったそう。
ジョージアナと5代目との結婚は違いに目と目を合わせない(ダイアナとチャールズみたいですね?)くらいの最悪な状況であったものの、数年後には3人の子供、後継を得ることができた。ただし、ジョージアナにはこの他に一人、非摘出子つまり婚外子があったが、伯爵家で育てることは叶わなかったという。。。
イギリス王室、貴族、、、こういうのって今も昔もそう変わらないのだなー。ある意味イギリスの文化・伝統なんだろうか。いや、真面目に。
追記:
このジョージアナさんのスキャンダラスな人生の物語は映画になっている。「The Duchess-ある伯爵夫人の生涯」という映画。それと知らずに最近見てビックリでした。 -
「女性の進化」とでも訳すのかな。
この解説にも、ちょっと驚いた。
”道ならぬ恋?で身ごもった女性は大陸に渡り出産し、ほとぼりが冷めると家に戻ってきた”、、とか。
ドラマ「ダウントン・アビー」の物語さながらの話しですね。というか、あのドラマって史実に基づいているのよね。 -
Sitting room
シッティングルームって何をするための部屋だったんですか?
と聞いたら、おしゃべりをしたり手紙を書いたりする部屋だったんだそう。
執事っぽいおじさま(こういうお屋敷にいるスーツ姿の男性って執事に見えてしまう・・・)が教えてくれた。 -
写真はキリがないのだけど
4階建てのお屋敷の2階の一部だけの公開なのにたくさんのお部屋があってじっくり見る時間がない。 -
-
お風呂の浴槽がクローゼットに入っちゃっているあたり、、想像を超えていて使用上の湿気の問題とかよくわからないって話し。 -
やばい、旅行記なので簡単に代表的写真だけを載せようと思っても絞れないほど、どの部屋もすごくて載せたい・・・ -
Leicester Bedroom
次の写真の部屋が、スコットランド女王が幽閉された部屋。 -
改装はされているだろうものの、スコットランド女王が滞在したお部屋とは、、、
2年前、エジンバラ城のスコットランド女王メアリーのお部屋でカメラを落として壊したことを思い出さないわけがない。
くわばらくわばら。 -
エントランスに戻ってきた。
この市松模様の大理石の床
映画「高慢と偏見」でキーラ・ナイトレイが歩いていた。 -
奥行きがありすぎて向こうまで見えないライブラリー
”ちょ、ちょっとぉ、、ダウントンアビーどころじゃないよ、このお屋敷、この貴族”って気付いたお部屋。
こんなに大きくちゃ逆にテレビドラマサイズに収まらないか、と思ったり。 -
デヴォラ・デボンシャーさん。
綺麗な人だなーと思わず1枚。1949年の写真、ご存命だろうか。
11代伯爵の奥さんで文筆家。チャッツワースハウスの修復とファームショップ(牧場直営の乳製品を売るお店)の経営を提案、チャッツワースハウスのオリジナルデザインを考えたり、近隣の不動産をB&Bにしたり、、、まぁとにかく事業家だったらしい。
と、この解説はウィキペディアから読んで、今これを書いている時に知ったのだけど。 -
デヴォラさんのやり手ぶりを知ると貴族の優雅さが薄れるような気がしてちょっと引くけど、でもそれが実際のところだったのだろう。
第一次世界大戦後に貴族のあり方が大きく変わってしまい、財産の維持を積極的にしていかなくては大邸宅の維持費は捻出できず、、という淘汰の時代があったらしい。この女性がいなかったら今のチャッツワースハウスはないのかもしれない。 -
彼女は2014年に亡くなったそうだ。
葬儀にはチャールズ皇太子とカミラ夫人も参列したそう。 -
-
チャッツワースハウスを出ると17時をすこし回っていた。
広大なお庭の方は見ることができなかったけれど、16時のギリギリで到着してお屋敷だけは見られたことに多いに感謝するべきだろう。
車の移動だけの1日にならなくて良かった、良かった。
さて、本日の宿があるベイクウェルの町に向かいます。
(”ベイクウェルからマンチェスター、マンチェスターからロンドンへ”編に続く)
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