2016/08/23 - 2016/08/23
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sallyさん
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北イングランド車旅の2日目。
時差ボケを修正する目的でボウネスオンウィンダミアには2泊することにしていた。果たしてたった数日の滞在でこの美しい湖水地方を楽しめるのかという漠然とした問いはあったのだけど、まぁ思いつくところを周ってみよう。
というわけで、ピーターラビットを生んだポター女史のヒルトップという住居を見学、それからフットパスを歩いて、、と予定していたが、旅の予定は狂うもの。
まぁいいか、それが旅だから。
結果的に詩人ワーズワースさん探訪の1日になりましたです。
=============================
◇ 8/20(土)成田発 香港経由
◇ 8/21(日)アムステルダム街歩き
泊)アムステルダム
◇ 8/22(月)Ams.発 マンチェスター着 レンタカー湖水地方
泊)ボウネスオンウィンダミア
◆ 8/23(火)ニアソーリー村、グラスミア、ウィンダミア
泊)ボウネスオンウィンダミア
◇ 8/24(水)ハドリアヌス城壁
泊)ハウズ・ヨークシャーデールズ
◇ 8/25(木)リブルヘッド高架橋・チャッツワースハウス
泊)ベイクウェル
◇ 8/26(金)BBCプロムス
泊)ロンドン
◇ 8/27(土)モルトビーマーケット・大英博物館
ロンドン発 香港経由、羽田着
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- レンタカー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
- 利用旅行会社
- ブッキングドットコム
-
おはよーございます。よく眠れましたか? ええまぁ、な会話のあとにチョイスしたのは、
あ、えっと・・・なんの魚だったかな。
ホテルのホームページで確認すると
”Grilled KIPPPER with lemon and parsley butter”なので
「ニシンの開き、レモン、パセリバター添え」ですかね。
”フォークとナイフで魚を上手に食べられるようになるのが次の課題だな。”と思った朝食。 -
ウィリアムモリスの「いちご泥棒」のカーテンの布地に使われてるリビング。
この家は築150年なんだそう。
オーナーはアーツ&クラフツ時代のものが好みらしい。
朝食後にちょっとのんびり。 -
と、先客がいた。
その溝んところで寝る感じ、わかるよ、うん。 -
さて、出掛けますか。
お時間は9:31。 -
10:05 ヒルトップに到着
ボウネスオンウィンダミアからフェリーには乗らずに、ウィンダミア湖をぐるっとまわる道路で30分で着いた。
ここまでは、まぁ順調なスケジュール(だった)。
10時からオープンだけど、渡されたチケットの入場時間は10:50。ガイドにあるとおり大人気。 -
入場の時間までは農園をみたり、グッズを置いている小さなショップをみたりして時間を待ちます。 -
ショップで買い求めたヒルトップのハガキ。
そしてこのショップで出会った一番驚いたもの、、それは -
ピーターラビット。
え、
そう、ピーターラビットだと思うし、実際そのつもりなんだと思うし、念のためお店のひとに確認もしたんだけど。
『・・・え、エエーーーーーーーーー!』
まさか、ピーターラビットの聖地”ヒルトップ”でこんなおデブなピーターラビットに会うとは思わなかったよー!
耳はタレてるし、メタボなために青いジャケットの前がはだけちゃってるじゃーーーん。
ビアトリクス・ポター生誕150周年だという今年、これでいいのか。
製品化するまでに誰もツッコまなかったんかーい。
ヒルトップを見るまえにこんな衝撃に出会うとは思わなかった。
イギリス式の悪い冗談なのか。
誰か教えてくれ。。。 -
そうこうしているうちに入場時間になりました。
ナショナルトラストのボランティアだと思うのだけど、日本人の方がいて説明をしてくれました。
このおばさまが親戚のおばさまに雰囲気といい話し方といいとても似ていて、名票を見たらびっくり、親戚の叔母と同じ名前だった。そういうことってあるのね。 -
ただちょっぴり困ったのは、
よく考えたら、わたしはピーターラビットは好きだけど、ピーターラビットを読んだことがない。ビアトリクス・ポターの他のお話も読んだことが多分ない事にここに来て気付いてしまった。
よってガイドのおばさまが「この床の穴がね、○○○の物語にでてくるネズミの家族が・・・」っていうせっかくの説明が???だった。
ちょうど日本のツアーの方が来たので、入れ替わりに失礼させてもらった。 -
これは暖炉横にかかっていた”湯たんぽ”のようなもの。アイロンのようにシーツを温めるのに使ったものだそう。
というのも、、、
日本のツアーのおばさまのひとりが「これは何に使うの?」と、この部屋にいたスタッフに、”日本語で”聞いた。
スタッフ「???」
すると、おばさまが近くにいた私に「ねぇ、ちょっとアナタ聞いてみて」と。
え、とか思いながら聞きましたとも。それで”湯たんぽ”ってわかりましたんですけどもね。
おばさま、最後に言うことがいい。
『あなた、聞くは一時の恥よ。』・・・だって。苦笑。 -
-
ヒルトップのまわりは20件足らずの民家のみ。
ナショナルトラストでしっかり守られているのだ。
これはベゴニアのお花溢れるB&B。 -
ヒルトップ前からの眺め。
映画「ビアトリクス・ポター」を見てから湖水地方にはいつか来てみたいと思っていた。
ポター女史がみていた景色とほとんど変わらないのだろうか。 -
ヒルトップを後に、アンブルサイドに向かいます。
車で30分ほどで着く「予定」。
カーナビの提示した道順に従い、ウィンダミア湖沿いを走っていく。 -
ウィンダミア湖沿いの一昨日までの雨水(大雨だったらしい)がはけていない道路を
ピカピカ新車に水しぶきが上がらないよう、そぉっと走る。 -
この左手すぐがウィンダミア湖。
”なんだかほっそい道だなー、、、。”
この先ほとんど一方通行の幅の狭さになる、もちろん対向車が来ない保証はなく、対向車が来てはバックを(それも500mくらい)して、また前に進み・・・
そしてトレッキングする歩行者に道をあけてもらいながら・・
あとでみたら12Kmほどの道のりを時速30キロほどで辛抱強く走ったことになる。なかなか抜けない林道は辛かった。
車用の道じゃないよ。 -
”この、クソナビっ”
(すみません)
と悪態をついてみても、とにかく道の開けたところに出ないのだから
仕方ない、走る、走る、、、 -
っふ~~~っ、
本当にしんどかった。
やっと開けたところに出てきたので、車から降りて一息。
細い道がどこまでもどこまでも続き、戻るも進むも悪夢。
かといって一方通行でなく対向車あり、トレッキングしている人あり、という。
ナビ頼みにしちゃいけないんだなと知りました。
距離にして12キロくらいのところに1時間弱かかった模様。 -
そんなこんなでクタクタになってしまったので、まずは英気を養おうと最初に目にとまったカフェで昼ごはんを食べることにする。 -
これが失敗だった。
カチカチに焼いた(カリっと焼くこともできるだろう)ピタパンに、紫玉ねぎを炒めたもの(うぇ?味がついてないよー)とゴーダチーズをサンド。
”どうしたらこんなに美味しくないものを作る気になれるんだ・・・”
加えて、お味からわかる通りまるでやる気のない店で内装もひどい(どうしてここにアンディウォーホル?とか)。湖水地方ワーストリストに載ってそうなお店だった。
”うーん、本日、失速気味っぽい・・・”
時間は2時をまわってしまった。
本日の予定としては、グラスミアのダヴコテージからアンブルサイドのライダルマウントまでのフットパスを歩くつもりだったが、フットパスは無理そうだ。 -
フットパスを歩く予定を変更。
アンブルサイドにある「ライダルマウント」を邸宅を見学することにした。
詩人ワーズ・ワースが妻子とともに住んだ家。ワーズ・ワースは湖水地方の生まれらしくて、若いときは、ここからほど近いグラスミア(さっきの不味い店があった)に住んでたらしい。
といってもわたくし「詩人ワーズ・ワース」のことはほとんど知らず。。
まぁいい。 -
2階の詩人の書斎。
詩人というものがどのようにして仕事を得て、収入を得るのか知らないし謎なのだけれど、このワーズ・ワースの言葉っていうのは、その時代センセーションだったのですよね?
確かシンプルだけど的を突いた言葉をズバーンと置くような。
イギリスの詩人はこんな景色のなかで仕事をしていたのね。 -
住宅を見学したあと、庭を歩いてみることにした。 -
この椅子にかけてみた景色が、 -
こんな眺めでした。
いつまでも眺めていられそう。 -
もともと今日はフットパスを歩く予定だったのをやめたので、
このワーズワースのお屋敷ライダルマウントのお庭を歩いて、フットパスを歩いた代わりにしよう。
屋根の苔むし具合とか、ベンチとか・・・ -
-
こんな熱帯にありそうな大きな植物だとか、 -
そうそう、あとに行くワーズ・ワースの若い頃の住居「ダヴコテージ」でもそうなんだけど、こういう「日本語表記」が結構あって助かる。
ワーズワース関連の施設をアシストする日本人スタッフがいるのかな。 -
猫の昼寝を邪魔しないように。 -
-
ライダルマウントの庭に、すっかり癒されました。 -
ライダルマウントの庭が良かったので、ワーズワースのお墓でも見に行こうかなと思う。ライダルマウントのスタッフが親切で、お墓のある教会への道順を丁寧に教えてくれた。
すると、その場所はさきほどいた悪夢の味のカフェの近くではないか。
さっき来た道を戻る。 -
グラスミアにあるオズワルド教会。
外観同様、内装も飾り立ての少ない質実とした村の教会って感じだった。 -
お墓は探さなくてもわかった。
というか、観光客がたくさん訪れる所だった。
左がワーズ・ワース、まんなかの子羊が彫ってあるのが若くして亡くなったという妹のお墓、右がワーズ・ワースの奥さんだったような。。 -
テレビドラマ「刑事フォイル」(邦題に問題はあるが、ドラマ本体はかなり硬派で良い)でお墓がよく出てくるのだけど、一度本物のイギリスのお墓が見たいと思っていたのだ。 -
墓地を通り抜けたところで、本日のワンコに遭遇。
この飼い主(女の子を二人連れた短パン姿のお父さん)が
「これ、羊に似てるだろう?」と。
”Bedlington Terrier"という種類の犬なんだそう。
聞き取れなかったから書いてもらった。
”バッフィ-Buffy"というこのコの名前も。
お父さんがアイスクリームを食べていたから「それおいしい?」って聞くと
「美味しいさ、食べてみる?」というから、それは申し訳ないんで丁重にお断りして、でも陽気な方でしばらく立ち話をする。
小さい方の女のコがお父さんと異国人の話に退屈してしまったのを潮に
さようならをする。
お父さんと握手した、楽しかったな。 -
そしてお父さんが食べていたアイス、美味しいのかしら?と買ってみた。
わ、ウマ???い!
何これ???
うん? 生姜かー。 -
アイスクリームは、ここの名物菓子”ジンジャーブレッド”をバニラアイスに混ぜ込んだものだった。
暑い日にはもってこい。
甘いバニラにピリっとくる生姜味とクッキー生地の歯応えがなんとも爽やかで、たいへん美味しく頂いた。
この写真はそのアイス屋さんの店じまいの図。
申し訳ないことに私が最後の1コだったみたいで、すぐ後ろの人は食べられなかった。滑り込みセーフ。このアイスは良かった、もう一回食べたい。
もっとも、ここグラスミアで有名なのはジンジャーブレッド本体。
ということでそっちは土産用にひとつ購入。 -
さて時間は4時30分。
ボウネスオンウィンダミアに戻って「ビアトリクス・ポターの世界」を見る予定だったのだけど時間が微妙だなと考え直し、ワーズ・ワースの若い頃の家「ダヴ・コテージ」を見に来た。
お墓のある教会からすぐ近くだった。 -
有難いことに、この施設は終わりが5時半だった。
ダヴ・コテージ内の最終ツアーがあるというので、せっかくなので参加する。
しかし、わかったのは「ワーズワースが持っていたパスポートには写真がなくて”身長は○○インチ、髪は何色、鼻は高くもなく低くもなく、、”と容姿が文面で書いてあった時代でした。これじゃ、誰かがワーズ・ワースを装う事も出来たでしょうね?(笑)」という所のみ。
うーん、こうしたツアーの英語がすっかりわかるようになる日が来るのだろーか。 -
かつての住居、ダブ・コテージを中心にまわりの建物がワーズ・ワース博物館、ショップになっている。
家の壁や塀の石積みに使われている平たい黒い石、これがここらへんから取れる”スレート岩”っていう奴みたい。
ロンドン近郊コッツウォルズでは蜂蜜色のライムストーンが建物によく使われていた事を思い出す。石の建築なんだね、イギリスは。 -
ボウネスオンウィンダミアにあるホテルに戻る途中、ウィンダミアの街で夕ご飯を食べて行くことにした。
ウィンダミアのメインストリートらしき所は思ったより短くて、車で2回往復して今日もテイクアウトでいいかな、と思い始める。
めぼしい中華料理店が見つかった。お客が沢山いて、持ち帰りでも30分待ちだった。 -
ホテルに戻ったら、”今日の部屋”に案内される。荷物も移動してあった。
そう、ここが予約したバスタブ付きシングルルームだ。
ここに2連泊するつもりだったのだ。
がしかし、昨日あんなお部屋に泊まってしまったおかげで「見劣り」する、というか「屋根裏部屋」感が否めない、、、。 -
まぁ良い、
この渋いシックなチェックだって、”それが地味だって言わせず「シック」といわせるお洒落加減はどうだ、”とか思うようにする、ウム。 -
20時、本日の夕食。
ウィンダミアの中華料理店「Golden Mountain」のスペシャルチャーハン(エビ、チキン、金華ハムが入っているあたりが”スペシャル”なのだと思う)、春巻き、チリソース、そしてエビ煎餅 そしてペプシで乾杯。
本日もお疲れさまでした。
早く寝ようと思ったが、テレビでやっていた「スパイダーマン」が面白くてついみてしまう。舞台がニューヨークなのに、発音はイギリス英語。
「スーパーマン・イギリス版」なのか。
3日目終了。 -
おまけ
わたしが日本で乗っている車の新型が
ウィンダミアの街の景色にハマってたので撮ってみた。
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