ビートルで初めての釜山1泊2日（３：KTXプチ往復＆帰国編）

2016/08/21 - 2016/08/21

昨日は釜山のイロハの「イ」をとりあえず押さえたところで、今日はもう少し遠出をしてみるのだ。

韓国3回目でありながらまだ1度も乗っていなかったKTXに乗ってみよう！釜山からKTXに乗ればソウルまで行ける、とは言いつつ時間的な余裕はまったくないので、釜山から隣の蔚山までプチ往復。着いた先に何か観光地はあるだろうか。果たして…？


【今回の行程】
　8/20（土）：福岡⇒（ビートル）釜山、釜山市内観光、梵魚寺
●8/21（日）：KTXで蔚山往復、釜山市内観光、釜山⇒（ビートル）福岡

エリア 釜山(韓国)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 3.5
• 交通: 4.0

• 同行者: 社員・団体旅行
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 鉄道 徒歩
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行なし）

2日目の朝。今日もいい天気だ。

朝7時にホテルのフロントに集合して、地下鉄に乗って昨日も行った南浦で朝食。

いくら繁華街とは言え、さすがに日曜日の朝は閑散としている。

光復路通り 散歩・街歩き

地下鉄の南浦駅からちょっと歩いたところにある「ソムジンガン」で本日の朝食をいただく。

ソムジンガン 韓国料理

食事の前に、朝一からビールで乾杯！飲まず食わずの状態で朝の一口目がビールなんて人生で初めてだ。

ここのメニューはしじみスープ。汁の下には何十個、いや何百個のしじみがどっさりと！焼肉にキムチにと口にもお腹にもヘビーな食べ物が多い韓国で、こういう食事はまたホッとするものだ。KRW8000也。

ソムジンガン 韓国料理

そしてもうひとつ目を引くのはこのサイドメニューの多さ！このサバの煮物も大きくてやわらかくておいしかった。

ところで今日は8月21日。テレビで中継されていたのはリオデジャネイロ五輪・サッカー決勝のブラジル・ドイツ戦。店内にいたほかのお客さんも画面に釘付け、最後のPK戦で一球のたびに一喜一憂してて、試合よりお客さんの表情のほうが面白かったかもしれぬ。

優勝したブラジル・ネイマールの涙を見つついったんホテルへ退却。

ソムジンガン 韓国料理

9時にホテルをチェックアウトして、荷物だけ預かってもらって、隣にある釜山駅までは歩いてすぐ。やっぱり移動のことを考えれば、大きな駅のすぐ近くに泊まるって重要だ。

パッと見空港のターミナルのような、広い釜山駅のコンコース。

釜山駅 駅

ここから発車するKTXはほぼすべてがソウル行き。僕らが定めた今日の目的地は、釜山の隣の蔚山。現代グループのお膝元の工業都市だ。

1本だけ緑字で書いてある09:20のソウル行きの列車、これは急行ムグンファ号1210列車。鉄道の旅を楽しむという意味では、KTXよりもムグンファのような列車のほうがいいかもしれない。鉄道好きとしてもKTXよりこっちに興味があったりして（笑）

釜山駅 駅

自動券売機。多言語化が進んでいる韓国のこと、日本語表記はなくともきっと英語表記にはできるはず…と画面をなめるように見ても、「ENGLISH」ボタンがない。みんなで手分けして隣の券売機とかを見ても、やっぱりどこもハングル表記ばかり。

「いや、そんなはずは…」と半信半疑のまましばらく画面と格闘した結果、画面のてっぺんにうっすらと「ENGLISH」と書いてあるのを発見！見つけるのに数分かかってしまった。もっと目立たせておくれよ！

現在9:15、こんどの列車は9:20発だけど、これは蔚山に停まらないので次の9:30の列車に決定。

釜山駅 駅

チケット。部分的に英語表記になっているだけだけど、何が書いてあるかはなんとなく理解できる。蔚山までは20分ほど、それでKRW8400（800円ちょい）だから安いものだ。

色使いは違うけど、チケットの雰囲気はなんとなく台湾高速鉄道や中国の高速鉄道にも似ている。

釜山駅 駅

改札も何もなく、歩いていけばそのままホームへ。

フランスTGVをベースに開発されたKTX、顔もTGVにそっくりだ。

釜山駅 駅

今回の座席は普通席。見てのとおり、普通の普通席。

実はこの座席、回転しないのだ。なのでチケットを買ってみるまで（そして乗ってみるまで）自分の座席が進行方向を向いているかどうか分からない。果たして今回は進行方向に向いた座席、見事に当たりだった。

ちなみに近年製造された車両は、回転できるようになっているらしい。

釜山駅 駅

9:30、定刻に釜山駅を出発！TGVと同じく列車の前後に機関車があって、人が乗車する客車には動力がついていない。なのでずいぶんと静かな加速だ。

車内の乗車率は3割程度か。

たまに見える金ぴかの仏像（？）を除けば、窓の外を流れる景色は日本のそれとほとんど変わらない。

20分ちょいの乗車時間はあっという間。9:52、蔚山駅到着。

蔚山といえば韓国でも有数の大都市。きっと駅のまわりには賑やかな街並みとビルが広がって…あれ？

ホームから見えるのは、実に夏休みに訪れたい田園風景。あれ？

KTX 蔚山駅 鉄道系（地下鉄・モノレールなど）

さすがに駅は大きい。ショップも並んでいて、観光案内所もある。

KTX 蔚山駅 鉄道系（地下鉄・モノレールなど）

けど駅前に出てみたら、あるのはバス停だけ。しかも路線バスな風情ではなくて、どれも長距離を走る気マンマンの車両たち。高層ビルとか繁華街とか、そういう景色がない。

駅舎内に戻って、日本語OKな観光案内所の人に市内までの行き方を聞いてみる。すると「バスで50分」と。

…50分？？

地図をよくみると、市内中心部にある駅には「太和江駅」と名前がついている。後で知ったのだけど、KTXの開業と同時に在来線の駅名が蔚山駅から太和江駅に変わったのだ。なので今僕らがいるここ蔚山駅は在来線が乗り入れる駅ではなくて、まったくの別物。そして、市街地からえらく離れている。

「市内、遠いねぇ…」

「戻ろうか…」

KTX 蔚山駅 鉄道系（地下鉄・モノレールなど）

撤収！！！

気を取り直して釜山までのきっぷを買おうと思ったのだが、ここ蔚山駅の券売機、本当に英語表記がなかった。釜山駅での悪戦苦闘の記憶が鮮明なので画面をじっくりと探したけど、やっぱりなかった。

なのでここまで来るのに使ったきっぷとガイドブックを見ながら、何とか「釜山」のハングル表記を見つけて買うことができた。少しずつたくましくなってきたぞ僕ら。

KTX 蔚山駅 鉄道系（地下鉄・モノレールなど）

やってきたのは往路に乗ったのと同じやつ。近年投入されたという新型車両にも乗ってみたかったけど、今回はかなわず。次回以降にお預けだ。

KTX 蔚山駅 鉄道系（地下鉄・モノレールなど）

しかししかし！復路は往路とはちょっと違うのだ。

せっかくならと今回は1等車。飛行機ではまず乗ることのない「ファーストクラス」だ。

KTX 蔚山駅 鉄道系（地下鉄・モノレールなど）

車内は2+1列の広々とした空間。そしてあまり人が乗っていなくて静か。おかげで釜山までの20分強をほぼ睡眠だけで過ごしてしまった。もちろん普通席よりは高いけどKRW13200だからびっくりするような値段ではないし、これなら毎回1等車でもいいかもしれない。

（一応KTXの名誉のために言っておくと、普通席でも十分快適だ。）

釜山駅 駅

無事に釜山駅に戻り、昼食までちょっとお散歩。

駅からみて大通りの反対側にチャイナタウンが広がってるので入ってみる。

確かに赤色基調の街並みだし漢字も多いし、一見するとチャイナタウンなんだけど、よくよくみるとキリル文字も多いような…。どちらかと言えばロシアタウン？釜山とロシアって強いつながりあったっけか。勉強不足でそのあたりがよく分からない。

釜山駅から離れると人も少なくなって静かだ。

徘徊しているブルドッグは野良なのか？

さて11時半近くになったので昼食を食べよう、ということで同行者のオススメ、釜山駅の近くの草梁にある焼肉店「ドネヌ」に行ってみたら、まさかのお休み。ここも夏休みか。

なのでさらにちょっと進んだところにある「銀河カルビ」で昼食をば。

銀河カルビ 焼肉

ここの焼肉は網焼きではなくて、アルミホイルの上でグツグツと煮詰めていくタイプ。お店の人が調理してくれて、いい具合になったころに「召し上がれ」！

ちょっと濃い目の味付けがビールとよく合う！肉とビールで4人でKRW41000。やっぱり安い。そして旨い。

ところで、ここで出てきたサイドメニューのナンパンか何かが強烈に辛かった（チキンな僕は食べなかったので、厳密には「辛かったようだ」としか言えないのだけど）。辛さに苦しんだ同行者は後遺症（？）に悩まされたようなので、気をつけるべし。

銀河カルビ 焼肉

草梁のショッピングモール。お客さんの姿はほとんどなくて、店員さんがのんびり昼食を頬張るみたいな、そんな昼下がり。

草梁市場 市場

スーパーでお買い物。

釜山にはコンビニがあちこちにあるけど、いろんなものが安く手に入るスーパーはやっぱり重宝する。お土産の定番・韓国のりも種類豊富に取り揃えてまっせ。

トップマート (草梁店) スーパー・コンビニ

帰国までちょっと時間が空いたので、駅前のカフェで男4人のスイーツタイム。

マンゴーシャーベット。やっぱりデカイ…

チョコスムージー。溶け込んでるチョコの粉末が美味。

14時にホテルで荷物をピックアップして、駅前のシャトルバス乗り場から14:27発のバスをゲット、揺られること15分でフェリーターミナルに着いた。1人KRW1100也。安いとは思うけど、昨日乗ったタクシーは南浦まで4人でKRW4200だったから、値段だけならタクシーもバスも大差ない。

昨日は到着しただけでじっくり滞在しなかった釜山港のターミナルビル。

改めてみると、大きくて綺麗。それもそのはず、釜山港の旅客ターミナルはこの地に移転してきたばっかりなのだ。

やっぱり空港のようなカウンターで帰国便のチェックイン。

僕らが乗るのは15:50発の福岡行きビートルだ。

見たところ、釜山港を発着する便の大半は日本発着のようだ。下関や大阪に行く便は夜行だろう。

手前が下関行きの「星希」、奥が大阪行きの「Panstar Dream」。フェリーののんびり旅もいいなぁ…

15:30、ボーディング開始。シップは確かビートル1世だったかな？

今日の席は行きと同じ2階席ながら最後列。座席からの眺めはこんな感じ。ほぼほぼ席は埋まっていたようだ。

15:55、出航。後ろ側にエンジンがあるからか、エンジン音が響く響く！

まぁひとまず、お疲れ様でしたの乾杯！さっそくお土産の韓国のりもいただく。

そして恒例おやすみタイムになるわけだけど、今日は昨日とはうってかわってちょっと荒い海、おかげで揺れること揺れること！

そして暑い。原因はよく分からないけど、もしかしたら最後列のすぐ後ろにエンジンの排気が通る煙突でもあるのかもしれない。

あと、クジラの多い海域で「座席から立たないで」「乗務員も着席」のアナウンスにはびっくりした。

19時過ぎ、博多港に到着！お疲れ様でした。

ここからタクシーで博多駅まで向かうわけだけど、この港のすぐ近くで開催されていた某ジャニーズグループのライブが終わるのもちょうど今頃。もし会場からの帰りの波に巻き込まれたら駅までえらく時間がかかるだろうし、そもそもタクシーが捕まえられない。タクシー乗り場へ急ぐのだ！

（無事に逃げ切りましたとさ）

博多港国際ターミナル 乗り物