思いっきりオーストリア14日間　初めてのフリー旅行珍道中　（5）　　ザルツブルク　①　　ヘルブルン宮殿・旧市街散歩

2016/07/01 - 2016/07/14

オーストリアは大好きで、過去に3回訪ねています。
また行きたい、また行きたいと思って、5年が経ち、昨年、夏のイギリス旅行終えて、来年の旅行は…と考え始めた時に、ふと、フリーのオーストリア旅行もいいかもと思い立ちました。
仕事で煮詰まっていた昨年秋に、来春退職したら、『大好きなオーストリアで、もっとゆっくり過ごしてみたかったところに泊って、今まで入場見学できなかったところを見学し、乗ってみたかったものに乗る旅』、そしてオーストリア初心者の夫に『オーストリアの良さを知ってもらうために見せたい所に連れて行く旅』を思い浮かべ、鼻先のニンジンにしていました。
10月にはBooking.comで宿を押え、オーストリア航空の飛行機を早割で押えました。
計画を立て始めると仕事の障りになってしまうので、細かい計画は退職した春先から。

3度訪ねたことがあるといっても、前回から5年も経ち、世界的に社会情勢も大幅に変化したのでオーストリア国内もだいぶ変わったなと実感しました。
ドイツ語が公用語の国をろくにしゃべれない英語でもって図々しくも逞しく乗り切ろうとする妻ウィッチママと海外では絶対に前には出ないぞと決めている夫マグルパパの弥次喜多珍道中です。

自分にとって、言葉の不自由な外国のいくつかの都市を自分たちだけで移動して行くのは初めてのことなので、旅行計画の大好きな私もわからないことがたくさんありました。また、検索技術や機械操作の未熟から探し出せない情報や言葉の壁で理解できない情報もたくさんありました。この旅行では４トラを最大限活用し、トラベラーの皆さんにいろいろアドバイスをいただきました。感謝、感謝です。

(1)7月1日…成田からウィーン経由インスブルックへ
(2)7月2日-1…インスブルックその1　ケーブルカーでハーフェレカーへ
(3)7月2日-2…インスブルックその2　宮廷教会・チロル博物館・王宮
(4)7月2日-3…インスブルックその3　黄金の小屋根・アンブロス城でゲリラ豪雨に遭う・ザルツブルクへ
(5)7月3日-1…ザルツブルクその1　ヘルブルン宮殿・旧市街散歩（★今はここ）
(6)7月3日-2…ザルツブルクその2
(7)7月4日-1…ザルツブルクその3
(8)7月4日-2…ザルツブルクその4
(9)7月5日-1…ザルツカンマーグートその1
(10)7月5日-2…ザルツカンマーグートその2
(11)7月5日-3…ザルツカンマーグートその3
(12)7月6日-1…ザルツカンマーグートその4
(13)7月6日-2…ザルツカンマーグートその5
(14)7月6日-3…ザルツカンマーグートその6
(15)7月7日-1…ザルツカンマーグートその7
(16)7月7日-2…ザルツカンマーグートその8
(17)7月8日-1…ウィーンその1
(18)7月8日-2…ウィーンその2
(19)7月9日-1…ウィーンその3
(20)7月9日-2…ウィーンその4
(21)7月10日-1…ウィーンその5
(22)7月10日-2…ウィーンその6
(23)7月11日-1…ヴァッハウ渓谷遠足その1
(24)7月11日-2…ヴァッハウ渓谷遠足その2
(25)7月11日-3…ヴァッハウ渓谷遠足その3
(26)7月12日-1…ウィーンその7
(27)7月12日-2…ウィーンその8
(28)7月13日-1…ウィーンその9
(29)7月13日-2…ウィーンその10
(30)

エリア ザルツブルク(オーストリア)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 高速・路線バス 徒歩
• 航空会社: オーストリア航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

7月3日（日）　ザルツブルク1日目の第1弾です。

7：00　起床。
ザルツブルクのホテルでは朝食は予約していません。
持参した非常食用レトルトわかめごはんと野菜ジュース、コーヒーで朝食。

悪夢のような観光初日も１晩寝たら気分も回復、
今日は大好きなザルツブルク観光です。
私の方はすっかり立ち直っているのですが、夫はまだ引きずっているようでした。

昨夜の雨も上がり、薄曇りの朝。
ホテルの窓から見える、中央左側にホーエンザルツブルク城塞、
中央右側の高い山がウンターベルクです。

ちょっと望遠で拡大して観ました。
旧市街のドームや教会の屋根の上の方にホーエンザルツブルク城塞が見えます。
旧市街のちかくから撮ると、後ろの高い山々は入らなかったりします。
この景色を眺めているうちに夫のテンションもアップしてきました。

9：00にはガイドのTさんがホテルに迎えに見えるはず。
今回は、過去2回の訪問で訪ねることができなかったヘルブルン宮殿のガイドツァーと祝祭劇場のガイドツァーの通訳とドームクオーターを効率よく見学するためにガイドさんを頼んでいました。（贅沢は承知ですが、1日頼めば、ついでに翌日のこともいろいろ質問できるので安心なのです）
前回お願いしたKさんがちょうど帰国期間中だとわかり、ベテランのTさんにバトンタッチしてもらいました。

8：30になるとフロントから呼び出しが…　　は、早い…
急いでフロントに降りて行き、48時間のザルツブルクカード（36ユーロ）を購入しました。

インスブルック同様、ザルツブルクもこのカード1枚で市内の交通機関は乗り放題、ほとんどの観光施設にも入れるので、とてもお得です。

中央駅前のバス停から２５番バスに乗るはずだったのですが、なぜか、Tさん見過ごし、ほぼ同時に出発する他のバスに乗り込んで、ミラベル庭園バス停で前を走っていた２５番バスに乗り込みました。Tさんが「このおじいさん次で降りるから、空いたら座ってください」（このおじいさんはミラベル庭園の橋よりの入口付近でアコーディオンを弾いているパフォーマーの方でした）

そんなこんなでヘルブルン宮殿に着きました。道路から路地に入って左に折れるとテレジアンイエローの建物群。
この奥が入口になります。

ヘルブルン宮殿 自然･景勝地

10：00開園。
まだ、開園前（というか、ガイドツアーのみなので、開演前というか）なので人もまばらです。

ヘルブルン宮殿は大司教マルクス・ジティクスが夏の宮殿として1613～1615年に建てたものです。

ヘルブルン宮殿 自然･景勝地

チケット売り場にザルツブルクカードを提示したり、・・・

ヘルブルン宮殿 自然･景勝地

トイレに行ったりして待ちました。

ヘルブルン宮殿のトイレも無料でした。
とてもきれいでした。

ヘルブルン宮殿 自然･景勝地

池というか。貯水池というか。
水はとてもきれいで、泳ぐお魚の姿もよく見えます。

ヘルブルン宮殿 自然･景勝地

この宮殿の見どころは、思いがけないところから突然水が噴き出してくるので、訪問者の歓声が絶えないという「水の庭園Wassespiele」という水力を利用した様々な仕掛けです。
噴水ツァーのゲート前で待ちます。

ヘルブルン宮殿 自然･景勝地

入場券と入口で知らない間に撮られていた入場写真。記念に１枚お買い上げ。

ヘルブルン宮殿 自然･景勝地

入口から入ると、階段状の観客席に座って待つように言われます。
ネタバレしてもよいから濡れたくないと言っておいたので、
ガイドのTさんはできるだけ濡れないようにとそっと私たちを誘導してくれます。

ヘルブルン宮殿 自然･景勝地

噴水ツァーガイドさんの登場です。

大司教マルクス・ジティクスはお客を驚かせることが大好きで、この宮殿の中にさまざまな水力を利用した仕掛けを施して、客人を楽しませたそうです。
このテーブルでは客人をもてなしました。

ヘルブルン宮殿 自然･景勝地

大司教は池側（観客席の反対側）のお誕生席に座り、お客人はテーブルを囲みます。
そのうち、大司教席以外の椅子から突然水が飛び出し、お尻がずぶ濡れ。
日本人だったら、思わず赤面しちゃいますが、ヨーロッパの方々は大人も子供も大笑い。
おおらかでいいね。

ヘルブルン宮殿 自然･景勝地

時間によって水が出たり、勢いが変わったりしました。

ヘルブルン宮殿 自然･景勝地

赤い舌が出たり引っ込んだりします。

ヘルブルン宮殿 自然･景勝地

このドアのところも時々噴水が出て、驚かされます。

ヘルブルン宮殿 自然･景勝地

ただの岩に見えますが、よく見るといろいろ彫ってあってなんか動いた気がします。（ちょっと思い出せません）

ヘルブルン宮殿 自然･景勝地

いったん建物から出て、庭園の見学になります。
ここで待機しろと言われたわけでもないのに、濡れるのを恐れて
出口付近で待つ人々。

ヘルブルン宮殿 自然･景勝地

…と、そこに突然、上から横から噴水が飛び出すので
慌てて逃げ出します。

ヘルブルン宮殿 自然･景勝地

で、逃げて移動した先でまた噴水が…
という仕掛けです。

ヘルブルン宮殿 自然･景勝地

ガイドのお姉さんは、涼しい顔をして、お客が移動した先を見計らって
バルブの開け閉めをしています。
べつにセンサーがあるわけじゃなくて、全部手動です。

ヘルブルン宮殿 自然･景勝地

この堀沿いにはちいさな仕掛け人形の家がたくさんあって、
すべて、水圧で動くそうです。

ヘルブルン宮殿 自然･景勝地

焼物を形成するおじさん。ろくろが回り、おじさんが楽しそうに仕事をしているように見えます。これも水圧で動くそうです。

ヘルブルン宮殿 自然･景勝地

大がかりな街の様子です。これもあちこちで微妙に動いているので、見ていて飽きないです。
音楽付きです。これもすべて水圧です。

ヘルブルン宮殿 自然･景勝地

この三角形の王冠は水に押し上げられて、上がったり下がったりしながら、天井まで飛び上がります。

ヘルブルン宮殿 自然･景勝地

このおじさんは堂々と噴水の中をびしょ濡れになって出てきました。

ヘルブルン宮殿 自然･景勝地

犬の口や鹿のつのからも水が出ています。
涼しげなアトラクションでした。

それにしてもヨーロッパの人々は服が濡れても気にしないようです。
おおらかでよいなぁ…

ヘルブルン宮殿 自然･景勝地

庭園の方に出てきて、ヘルブルン宮殿をバックに。

ヘルブルン宮殿 自然･景勝地

SoMの「もうすぐ１７歳」の舞台となったガラスの家は今はヘルブルン宮殿の庭園に置かれています。

ヘルブルン宮殿 自然･景勝地

ガラスの家の傍にあったトイレに寄ってから…
（ここも無料、よく掃除されています）

ヘルブルン宮殿 自然･景勝地

ヘルブルン宮殿前のバス停。
ここからモーツアルト小橋までバスで戻ります。

ヘルブルン宮殿 自然･景勝地

５年前に来たときは修理中で渡ることができなかったモーツアルト小橋。

旧市街に入ってきました。バス停の近くの蔦のハート。

パパゲーノ広場。
旧市街でも、このあたりには来たことがありません。
なんだか、人が少なくて寂しかったです。

パパゲーノ像の前で。
ここも私たちだけでした。

ユーデンガッセのお店。目を引く色合い、奇抜なデザインのドレスが並んでいます。

王冠の看板のかかる、ホテル。

５年前には「クリスマス・イン・ザルツブルク」という１年中クリスマスのお店と「イースター・イン・ザルツブルク」という１年中イースターのお店がはす向かいに２軒あったのですが、今は１軒にまとめられていました。

でも１年中、そうした行事のグッズが展示されているお店は見ていて楽しいです。
卵がいっぱい。

こちらも大小さまざまな大きさや色の卵たち。
真ん中の白っぽいのは自分で手作り加工するための材料だそうです。

こちらはカラフル卵。

クリスマスグッズも負けずにたくさん並んでいます。

これも加工製作用の卵たち。

ゲトライデガッセにやって来ました。
看板たちが懐かしいです。

Ｔさんのお話も面白いので、だんだん気分も盛り上がってきました。

ゲトライデ通り 散歩・街歩き

ゲトライデガッセに来たら、モーツアルトの生家でしょ。
私は２回来ているからよいのですが、夫が初めてなので、しっかり見学しました。
１階はＳＰＡＲ（スーパーマッケット）になっちゃったんですね。昔は違った気がしましたけど。
４階の王冠みたいなマークの付いた下の窓のお部屋でモーツアルトは生まれました。

モーツァルトの生家 建造物