思いっきりオーストリア14日間　初めてのフリー旅行珍道中　（1）　　成田からウィーン経由インスブルックへ

2016/07/01 - 2016/07/14

オーストリアは大好きで、過去に3度訪ねています。
1度目は2009年の年末にウィーンのみ。この時はオペラ、オペレッタの鑑賞が目的でしたから、3泊5日の弾丸フリーでした。旅行社で手配しましたが、添乗員がいなくちゃ行かないという夫の代わりに大学生の息子が付いてきました。
2度目は2010年4月にオーストリア国内を周遊するツァーにひとり参加して、ますますオーストリアのファンになりました。
3度目は2011年7月、憧れのザルツブルク音楽祭の鑑賞ツァーにひとり参加して、ザルツブルクやザルツカンマーグートの観光にも音楽的な視点が加わりました。これは分不相応にリッチなツァーでちょっと居心地悪かったですが、ザルツブルク、ザルツカンマーグートの魅力にノックアウトでした。

また行きたい、また行きたいと思って、5年が経ち、昨年、夏のイギリス旅行終えて、来年の旅行は…と考え始めた時に、ふとフリーのオーストリア旅行もいいかもと思い立ちました。

仕事で煮詰まっていた2015年秋に、翌春退職したら、『大好きなオーストリアで、もっとゆっくり過ごしてみたかったところに泊って、今まで入場見学できなかったところを見学し、乗ってみたかったものに乗る旅』、そしてオーストリア初心者の夫に『オーストリアの良さを知ってもらうために見せたい所に連れて行く旅』を思い浮かべ、鼻先のニンジンにしていました。

2015年10月にはBooking.comで宿を押え、オーストリア航空の飛行機を早割で押えました。
計画を立て始めると仕事の障りになってしまうので、細かい計画は退職した2016年春先から。

3度訪ねたことがあるといっても、前回から5年も経ち、世界的に社会情勢も大幅に変化したのでオーストリア国内もだいぶ変わったなと実感しました。
ドイツ語が公用語の国をろくにしゃべれない英語でもって図々しくも逞しく乗り切ろうとする妻ウィッチママと絶対に前には出ないぞと決めている夫マグルパパの弥次喜多珍道中です。

自分にとって、言葉の不自由な外国のいくつかの都市を自分たちだけで移動して行くのは初めてのことなので、旅行計画の大好きな私もわからないことがたくさんありました。また、検索技術や機械操作の未熟から探し出せない情報や言葉の壁で理解できない情報もたくさんありました。この旅行では４トラを最大限活用し、トラベラーの皆さんにいろいろアドバイスをいただきました。感謝、感謝です。

(1)7月1日…成田からウィーン経由インスブルックへ（★今はここ）
(2)7月2日-1…インスブルックその1　ケーブルカーでハーフェレカーへ
(3)7月2日-2…インスブルックその2
(4)7月2日-3…インスブルックその3
(5)7月3日-1…ザルツブルクその1
(6)7月3日-2…ザルツブルクその2
(7)7月4日-1…ザルツブルクその3
(8)7月4日-2…ザルツブルクその4
(9)7月5日-1…ザルツカンマーグートその1
(10)7月5日-2…ザルツカンマーグートその2
(11)7月5日-3…ザルツカンマーグートその3
(12)7月6日-1…ザルツカンマーグートその4
(13)7月6日-2…ザルツカンマーグートその5
(14)7月6日-3…ザルツカンマーグートその6
(15)7月7日-1…ザルツカンマーグートその7
(16)7月7日-2…ザルツカンマーグートその8
(17)7月8日-1…ウィーンその1
(18)7月8日-2…ウィーンその2
(19)7月9日-1…ウィーンその3
(20)7月9日-2…ウィーンその4
(21)7月10日-1…ウィーンその5
(22)7月10日-2…ウィーンその6
(23)7月11日-1…ヴァッハウ渓谷遠足その1
(24)7月11日-2…ヴァッハウ渓谷遠足その2
(25)7月11日-3…ヴァッハウ渓谷遠足その3
(26)7月12日-1…ウィーンその7
(27)7月12日-2…ウィーンその8
(28)7月13日-1…ウィーンその9
(29)7月13日-2…ウィーンその10
(30)

エリア インスブルック(オーストリア)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: タクシー
• 航空会社: オーストリア航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

今回の旅行はウィーン乗り継ぎでインスブルックに入り１泊、翌日インスブルック観光、夕方ザルツブルクへ列車移動して３泊。ザルツブルクからスーツケースをウィーンに送って、２泊分の荷物を背負ってポストバスでザルツカンマーグートへ。ザンクトウォルフガングで１泊、バートイシュル経由ハルシュタットで１泊。
オーバートラウン・ダハシュタインからシュタインナッハイルトリング、レオーベンを経由してゼンメリングを通ってウィーンへ。ウィーンで６泊。

海外旅行で旅行社通さないのも、列車で移動するのも、荷物を送るのも、ペンションやアパートメント利用も初めてでした。

最寄駅から成田エクスプレスに乗って、成田に到着したのは午前９時前。チェックイン手続きは１０時から。時間があるのでネットニュースでもチェックしようと無料wifiの使い方をインフォメーションで教えてもらいました。
今回もゆっくりいろいろな銀行を見て回って一番手数料の安いと思われるところで円⇒ユーロの両替をしました。

１０時を過ぎてやっとチェックイン手続きが始まり列に並びました。私たちの前に並んでいた白人青年はなんと三度笠をリュックに付けています。「その三度笠、素敵ですね」と拙い英語で声をかけたら、「日本の伝統的な旅行用の帽子なんですよ」と教えてくれました。今は被っているのは時代劇の中だけだけどね…。でも、彼があんまり嬉しそうに言うから、「そうですね」とだけ言っておきました。

早々に出国審査を終えて、搭乗ロビーで待ちます。
サンドウィッチとコーヒーで軽く昼食を済ませます。


あらあら、ＡＮＡのスターウォーズの飛行機が停まっていました。

成田空港第1ターミナル 空港

オーストリアン航空のこの飛行機に乗ります。

成田空港第1ターミナル 空港

ウィーン行きOS52便、出国手続き中　と電光掲示板にあります。

成田空港第1ターミナル 空港

夫はなんでも早め早めに着いて、待っているのが好きなため、早々に出発ゲート前のソファで待機です。

成田空港第1ターミナル 空港

離陸１時間後、最初に出てきたお菓子です。

離陸２時間後、１度目の機内食。私はチキンをチョイス。つくねでした。

夫はビーフをチョイス。ハンバーグです。

食事の時の飲み物はスパークリングワインがないというので、白ワインを炭酸で割ってもらいました。私のたどたどしい英語の説明を理解してくれたCAさんが２度目からは「このお客さんはこれこれだから」と私の意見を聞く前に作ってくれちゃったんですよね。うれしかったけど、ほんとは毎回違うものが飲みたかったかも。

何度目かはこの写真メモを出してこれがほしいと言ってみました。アルムドゥトゥラーです。

今回は機内やレストランで欲しいものが通じなかった場合にあきらめなくてもよいように、料理や飲み物の写真と名前のドイツ語表記、日本語表記をセットにしてメモを作って行きました。言葉で通じなくても、写真を指差して「ダス　ビッテ」と言えば分ってもらえると思ったからです。これは正解でした。

これは缶の写真ですが、機内でもレストランでもほとんど瓶入りでした。（スーパーではこの缶も見かけました）

機内では映画を観ていました。観たかったけど観損ねた「国王の庭師」(アラン・リックマンの最後の作品）、「海街ダイアリー」、そして「サウンドオブミュージック」。機内の映画には日本語字幕はいっさいなし。日本映画には英語字幕が付いてます。６年前まではそんなことなかったけど、９月で日本就航が終わるっていうから、仕方がないのかな。
今回の旅行には飛行機搭乗時用にノイズキャンセラ付きのヘッドフォンを持参しました。飛行中のうるさい音がほとんど気にならず、快適でした。これからも持参しようと思います。（ビジネスクラスに乗ることはないと思うので）

到着２時間前の軽食。

ちょとわかりにくいですが、これは飛行場内を移動するバスの中から撮影したものです。ウィーンでタラップを降りるのは初めてでした。

ウィーン国際空港 (VIE) 空港

バスは翼の下をくぐるようにして（本当はそんなことないと思いますが)ターミナルビルの方へと向かいました。

ウィーン国際空港 (VIE) 空港

入国審査を終えて、まずは乗り継ぎのゲートを確認です。
この時点で、20：35発のインスブルック行　OS913　はF14のゲートと表示されています。このゲートまでは徒歩10～15分。時間はまだ十分あるので、とりあえずゲートの確認に行ってから夕食です。

ウィーン国際空港 (VIE) 空港

とりあえず、Fゲートの方向へひたすら進みます。
この空港は新しくなってからは初めての利用ですが、世界一乗り継ぎ時間の短い空港（最短２０分で乗り継ぎできる）を謳っているだけあって、とてもわかりやすい造りになっています。

ウィーン国際空港 (VIE) 空港

まだまだ、時間はたっぷりあります。
カフェで一休みしました。

ウィーン国際空港 (VIE) 空港

あらら？　ゲートが変更になっています。先ほどは　F14　だったのに今度は　F20です。
まぁ、大した距離ではないので、大丈夫ですが、何度も確認してしまいました。

ウィーン国際空港 (VIE) 空港

インスブルック行のF20のゲートです。呼ばれたらここから搭乗口に向かいます。

ウィーン国際空港 (VIE) 空港

F20のゲートは階段で下へ降りるとバスが待っていて、飛行機までバスで移動します。日本の大型バスが２台くっついたみたいなバスでした。

ウィーン国際空港 (VIE) 空港

ぞろぞろと並んで飛行機に乗り込みます。

ウィーン国際空港 (VIE) 空港

後から来たもう一台のバスです。

ウィーン国際空港 (VIE) 空港

飛び立ちました。ウィーンから約３０分の空の旅です。

カナトコのような雲が出ていました。

山並みが増えてきます。なんかずいぶん低く飛んでいるんだなと感じました。山の稜線がよく見えます。

街が見えてきました。もうすぐ着陸です。

インスブルック空港に到着です。山が迫っています。

インスブルック空港 (INN) 空港

小さな空港なので、（あれ？飛行機が小さいからかしら？）タラップで飛行機から降りました。

インスブルック空港 (INN) 空港

ここでは飛行機から降りたら、タラタラと空港ビルまで歩いて入ります。

インスブルック空港 (INN) 空港

ターンテーブルで荷物が出てくるのを待ちます。それほど時間はかかりませんでした。到着してから空港を出るまですごく短かった気がします。

夜遅いので、空港からホテルまではタクシーを利用しました。１０分もかからなかったでしょうか。
空港ビルの外のタクシー乗り場に並んでいる車に声をかけたのですが、本当にタクシー？って思うほど私用車っぽい車でした。（後部座席以外はとっ散らかっていた）運転手の若い兄ちゃんが飛ばす飛ばす。思わずドアの上の取っ手にしがみついてしまいました。で、ずっとドイツ語で（あたりまえ）なんか言っているのです。
私たちに何か問いかけている様子はなかったのですが、私はノロノロ走ってる車への文句や急ブレーキの言い訳なんだろうと思っていたのですが、なにかインスブルックの紹介とか案内とかしてくれていたのかもしれません。
街中に入った頃に「ドイツ語ほとんどわかんないんだ、ごめんね。」って拙い英語で言ったら、「チェッ」と舌打ちされました。
降りる時にチップを渡したら、英語で「よい旅を」と言ってくれたので、よしとします。

インスブルック空港 (INN) 空港

ホテルを選ぶにあたって、駅に近いのが一番だったのですが、駅に一番近くて駅の地下から直接入れるホテルはバスタブ付きのお部屋がありません。シャワーだけのビジネスホテルだったのです。長時間窮屈な思いをしてして来ているので、やっぱりお風呂に浸かりたい、ということで、1ブロック下がったホテルサイラーに決めました。
夜9時半を回ってのチェックインでしたが、温かいお部屋でホッとしました。

ホテル サイラー ホテル

お部屋はきれいで、静かでした。
ちょっと難点だったのは、Wifiが弱いこと。
お天気調べていてもすぐに切れてしまいます。

ホテル サイラー ホテル

バスタブは大きかったです。大きすぎで足が届かず不安定でしたが、小さいよりはずっといいです。お風呂のお湯は熱かったけど、バスタブが大きかった分、お湯が貯まるのには時間がかかりました。

ホテル サイラー ホテル

バスタブの反対側は洗面台です。

ホテル サイラー ホテル

トイレは別でした。トイレにもタオルウォーマーような暖房が入っていました。
7月なのに、結構涼しいというか、ひんやりします。

ホテル サイラー ホテル

ホテル　サイラー外観です。レモン色の建物です。（翌朝撮影）
インスブルックには夜着いたのでわかりませんでしたが、山が迫っているのを改めて感じました。

ホテル サイラー ホテル