2016/05/28 - 2016/05/29
390位(同エリア1725件中)
クッキーさん
ホテルでもらった観光パンフレット「シリーズ・松本を歩く」に触発されて、城下町湧水群と城下の時代の名残を辿ってみました。
発行は松本観光コンベンション協会。本当によくできたパンフレットです。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
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松本駅17:00着。
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ホテルは天然温泉・梓の湯ドーミーイン松本。
ツインです。
旅行の最終日には、ドーミーインの天然温泉で旅の疲れを癒そうとホテルを予約。途中で日程を変更したために一度キャンセルして、再度予約をしたところ、料金が高くなっていました。
夕食の予約時間までまだ小一時間あったので、いつもなら街歩きに出かけるところですが、旅行4日目ともなるとさすがに疲れがたまってきています。
大人しくホテルで休憩。 -
客室のテーブルは狭めです。
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ドーミーインなので、洗面台は別造り。
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大浴場がある分、客室の湯舟は狭いです。
夫はここで入浴。 -
夕食の予約時間に合わせてホテルを出て、店を探してウロウロ歩きましたが、松本駅東口のすぐ近くにあるお店でした。
駅のすぐ近くにこんな繁華街があるなんてちょっと驚き。 -
大きなちょうちんが目印のお店です。もともと蔵だった建物を利用した店舗で、独特の趣があります。お店の名前も「蔵のむこう」
折角の趣も、自転車に邪魔されてしまいました。ディズニーランドとまではいかないとしても、もう少し配慮が欲しいところ。 -
郷土の食材と馬肉を使用した料理を数多く取り揃えていると聞き、馬肉目当てで予約。ネットで生ビール1本付きのクーポンも手に入れて訪れました。
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馬刺し盛り合せ。ハラミ、ハツ、ロース・・・初めて食べる馬刺しに、内心びくびくしていたのですが、とても美味しくいただきました。
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しめじの炒め物。
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夫の好きなだし巻き卵。
信州そばの店だからと、夫はそばも食べたそうだったのですが、ホテルで夜鳴きそばが出されるからと押しとどめてしまいました。ホテルで出された夜鳴きそばはラーメンの方でした。申し訳ない。
観光客よりも地元の方が集う居酒屋のようです。 -
予約の時にカウンターでもいいかと訊かれカウンター席に通されたのですが、カウンター席も座敷席もまだ空席がある風なのに、
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食事が終わって外に出てみると、満席の案内が出ていました。
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ホテルにもどってお部屋で待機。
一階フロントのすぐ脇にある食事ルームで人気の夜鳴きそばを美味しくいただきましたが、場所的にちょっと落ち着かない雰囲気です。スタッフの女性は疲れているのか笑顔もなく、一言物申したい気分。 -
楽しみにしていた朝食は、やはり期待通りのものでした。
今度こそ信州そばもあります。小鉢に少しずつ盛られた品がうれしい。 -
客室の窓から。
アルプスの山々に囲まれている感じが素敵。 -
ホテルのフロントで入手した「松本城下町湧水群」というパンフレットを見て、松本城へ行く途中に少し寄り道をしながらいくつかの井戸を探して歩いてみるつもり。
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「牛つなぎ石」
戦国時代、武田信玄の軍が塩不足に陥り、敵方の上杉謙信が塩を送ってきたときに、塩を運んできた牛をつないだと言われる伝説の石だそうです。
越後から甲斐の国までの中間地点が松本だったからでしょうか。伝説ですからね。 -
白壁に描かれた文様が目を引きます。
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中町通りは西から東へ抜ける善光寺街道沿いにあり、主に酒造業や呉服などの問屋が集まり繁盛してきたところです。
善光寺街道は北国脇往還または北国西街道とも呼ばれ、善光寺参りの人々によく利用され、物資や文化交流に重要な役割を果たした道だそうです。 -
再三にわたる火災から守るために「なまこ壁の土蔵」が造られ、白と黒との簡潔なデザインの白壁土蔵造りの家が多く残っています。
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早朝の中町通り。
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白壁群の中では異彩を放っている建物です。
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通りの中ほどにある「蔵シック館」
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ここで早速井戸を見つけました。
「蔵の井戸」というポンプ井戸です。 -
こちらから見る「蔵シック館」は白壁が映えて、別の建物のようにも見えますね。
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細い路地にも白壁がまぶしい。
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白壁の民家。
前庭に見えるのも井戸みたいです。 -
こちらも白壁。
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年代を感じさせるデザイン。
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先程から弓を持つ生徒?を多く見かけます。
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地図を見ると、この中町通りの先に弓道場があるようです。
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こちらには手押しポンプが。
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弓道の弓と白壁、似合っていますね。
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ずっと道を辿ってもきりがないので、繩手通りの方へ行ってみます。
通りから脇道を覗いたら、こんな、大昔の鳥居?みたいなのが立っていました。いったい何だったんだろう。 -
こちらの喫茶店の前では、開店の前なのに大勢の人が待っていました。
まるも、という人気の喫茶店みたいです。 -
手入れが行き届いている白壁。
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橋の向こうに見えるのは四柱神社。
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旧町名は裏小路。「城下の時代再発見」という観光パンフレットにもこの地名が記載されています。
昔の名前で出ています・・・ -
橋の上で準備中。
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この川辺の護岸はコンクリートじゃありませんよ。
石垣造り風でとても素敵です。 -
露店じゃなくて、「水辺のマルシェ」。
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四柱神社の前の御幸橋。
この橋は、隣にあった大手門の石垣の石を使って造られています。
橋の欄干じゃなくてその下の橋げたのことでしょうね。 -
繩手通りの一角。
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その昔、「縄手」は松本城のお堀と女鳥羽川の清流にはさまれた”縄のように細く長い土手”でした。
明治時代に四柱神社が建立され、縄手はその参道として発達してきました繩手通りは祭事にはずらりと露店が並び、賑わっていたそうです。
かつての活気を取り戻そうと新たなとりくみが始まり、街歩きでホッとできる通りを目指した証がこんなオブジェ。 -
まだ店は開店前です。
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千歳橋。
右折すると松本城なのですが、探しているのは次なる井戸なんです。 -
女鳥羽川に沿って西に歩いていると・・・この辺りの護岸も石垣風ですね。
この川では、本来は豪雨時のはんらんを防ぐための改修を行う際、地域の環境団体の要請を受け、コンクリートを多用せずに大小の岩などを用いた自然な景観づくりに配慮したのだそうです。魚や植物の生態を考慮した護岸工事だったんですね。
人の目にも優しい配慮です。街中にある川だからこそ、こんな景観が欲しいですね。日々の手入れは大変だと思いますが・・・ -
実は、井戸だけでなく、西総堀土塁公園も探しているのですが・・・
そこに行く途中で見つけた西堀公園井戸。 -
2つのパンフレットを見比べながらたどり着いた先にあった西総堀土塁公園。
総堀は松本城の一番外側の防衛施設であり郭内と郭外を明確に分けていたところです。 -
大正期に埋め立てられた西総掘ですが、ここだけ奇跡的にそのままの状態で土塁が残されたのだそうです。
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土塁埋め立ての歴史。
明治19年(1886)の水害で「総堀」周辺が水に浸かってしまったため、それを機に、総堀の半分が埋め立てられることになり、その際「北門大井戸」(探し損ねた井戸)が作られました。 -
明治19年、水害により、総掘り周辺の東半分が水に浸かったのを機会に半分を埋め立てました。
明治13年、明治天皇が来た際に、南側を埋め立てて「四柱神社」を建立。 -
大正3年頃、不景気のための政策として、西堀を埋め立てて市営住宅を建設。
昭和7、8年頃、同じく不景気対策として、北堀を埋め立てて市民プールを作りました。
このように、順番に総掘りを埋め立てて、片端の東側だけが残った。堀の長さは、およそ300mだそうです。
中町通りから繩手通りに曲がらないで真っすぐ進めば、行き着いたんですね。 -
土塁の構築。
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土塁の復元。
街も家と同じで、時代に合わせてリフォームが必要なんでしょうね。 -
土塁公園の通りを東へ進むと、一歩入った小路、読売新聞松本支局の角にポンプ式井戸が見つかりました。「お城の見える井戸」。
残念ながらお城の姿は確認せぬまま。
近所のおじさんも使っていた現役の井戸ですよ。 -
松本城の開城時間も近づいたので、寄り道はこの位にして松本城に向かいます。
ビル街の真ん中に江戸時代が出現。 -
1時間後・・・帰り道です。
マンホールのふたが色鮮やか。
このすぐ近くに大名小路井戸があったようなのに、これも見損ねてしまったようです。 -
ここはホテル。
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明治期の香り?
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「大名街大手門井戸」
松本城の表門があった場所です。
松本は女鳥羽川と複合扇状地によって豊富な地下水が湧出する湧水地帯で、街ぐるみで保全されていることが、このパンフレットを見るとよくわかります。 -
ここにも旧町名の表示があります。
たぶん現在の住居表示ではないんでしょうね。 -
ホテルまで戻ってきました。
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右松本城・・と読めますから、交差点の脇の道路標示?
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松本駅構内から。
アルプスに囲まれている街。 -
駅構内。
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10:58発のワイドビューしなので長野市に向かいます。
ずっと山間を走った後、急に眼前に広がった地形。はるか向うは霞んで見えます。
武田信玄と上杉謙信が幾度となく戦った川中島はこの近くのはず。
この地域は何でも採れる穀倉地帯となっており、そのため、この付近にはたくさんの人が住んでいたのです。武田信玄は、この北信濃の食糧と兵力を上手に利用して、京に上り天下を取ろうという大きな野望を持っていたからここで戦ったと言われているそうです。
今までに見知っていた歴史が、その地を実際に見ることで、より身近に感じられた一コマです。
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この旅行記へのコメント (1)
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- とし坊さん 2016/07/30 21:17:04
- 何だか違うところのようです
- 去年の9月に松本に旅行に行ったのですが、
クッキーさんの旅行記を拝見していると
違うところに行っているようになります
詳しいく説明されているので よく街のことがわかりました
ありがとうございます(^O^)
今後ともヨロシクです
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