2016/04/30 - 2016/04/30
97位(同エリア642件中)
TAKEおじさん
- TAKEおじさんTOP
- 旅行記865冊
- クチコミ132件
- Q&A回答0件
- 1,491,260アクセス
- フォロワー75人
前から見たかった横浜三溪園の臨春閣の特別公開があった。
GW中に、臨春閣と白雲邸が特別公開される。
三渓園の内苑に有る臨春閣は、素晴らしい外観をいつも眺めていた。
今日は、初めてその内部に入ることが出来た。
臨春閣は、紀州徳川家初代藩主頼宣が和歌山・紀ノ川沿いに建てた数寄屋風書院造りの別荘建築。
内部は狩野派などの障壁画と繊細・精巧な数寄屋風書院造りを見ることができる。
白雲邸は、園の創設者・原三溪が実際に居住していたところで、原三溪の好みを伝える大正時代の数寄屋風建築物。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 自家用車
PR
-
横浜三溪園
三溪園は原三溪によって、1906年(明治39)5月1日に公開された。
175,000?の広い園内には京都や鎌倉などから移築された歴史的に価値の高い建造物が多数ある。
園内の花も見どころが有るが、古い由緒ある建築物を見て歩くのも楽しい。 -
御門から内苑へ
今回の特別公開のされた建築物のある、内苑に入って行く。
御門は、1708年(宝永5年)頃建築、京都東山の西方寺にあった薬医門。
江戸時代に来たようだ。 -
白雲邸 1920年(大正9年)建築
原三溪が作り、亡くなるまでのおよそ20年を夫人と過ごした住まい。
臨春閣と呼応するようL字型の間取りで中庭を作り、数寄屋風のつくりは、内苑の古建築と調和がとれている。
いよいよ入って行く。 -
白雲邸
解説板。 -
先ずは小応接
随行者の控室として使った。 -
談話室
応接や食事の部屋として使った。
黒漆螺鈿(くろうるしらでん)のテーブルや椅子。 -
左側の窓は(合成写真)
椅子に座った目線の高さに窓を設けて洋間形式とした。
整った中庭がよく見える。 -
和室が並んでいる
和の空間。 -
書院
和風の部屋に入って行く -
中庭が見事
-
窓越しに
-
奥書院
邸内でもっとも装飾が施された、夫人のための部屋。
飾り棚は、仏具や文房具などを飾って楽しむ、さまざまな銘木を用いて、七宝や螺鈿で彩られている。机の袖板、半円形の窓、書院との間の板には”雪月花”のテーマも忍ばせている。 -
半円形の窓
-
飾り棚
-
脱衣所
-
脱衣所の天井
杉の薄い板を編み込んだ”網代(あじろ)”が張り込まれている。
天井まで凝っている。 -
風呂場は
五右衛門風呂。当時は珍しいシャワーもついている。
和洋折衷の浴室だ。
五右衛門風呂には、一度だけ入ったことが有る。 -
倉 大正10年
立派な倉。地下1階、地上3階。 -
いよいよ臨春閣 1649年(慶安2年)建築
徳川時代の数寄屋風書院造り。
ここに入って見たかった。 -
玄関
戦前の玄関の写真が掲示。
面影が残っている。 -
連なる和室
落ち着く。
昔の家は、襖を外すと大広間になった。 -
庭をズームで
-
勿論庭も美しい
-
左が鶴の間 「鶴図」狩野周信(1660−1728)
障壁画の原本は三溪記念館で収蔵、展示。 -
瀟湘の間(しょうそうのま) 「瀟湘八景図」狩野常信(1636-1713)
各部屋の名前は、障壁画や欄間の意匠に由来する。 -
波文様欄間
目線を上げると見事な欄間。 -
台子の間(だいすのま)に蓮茎
茶の支度をする部屋で、茶道具の台子を置いてある。水屋の上の引違戸には蓮茎が用いられている。 -
イチオシ
琴棋書画の間の向こうに
池越しに亭榭(ていしゃ)が見える。 -
亭榭(ていしゃ)からこちらを見ている
亭榭(ていしゃ)から見る臨春閣は素晴らしい絵。
廊下の欄干は、和歌山に有った時には紀ノ川に面していたといわれる。 -
亭榭(ていしゃ)
内苑池には中央に屋根の懸けられた橋。亭榭は座れる休憩所になってあり、庭園を眺められる。 -
内苑の庭を見ながら奥の方に
-
廊下の天井には海老虹梁(えびこうりょう)
エビのように湾曲した虹梁。鎌倉時代に伝わった禅宗様(ぜんしゅうよう)の寺院建築。両方の支点に高低差がある時に使う様だ。
説明が無いと上を見ない。 -
浪速の間 「芦雁図」狩野永徳(1543-1590)
欄間に「浪速十詠和歌色紙欄間」、大阪周辺の10の景勝地に、歌を詠んだ。 -
厠
広くて落ち着かない。 -
次の間には火灯口
二階への入り口。禅宗様建築の窓の形。
二階は公開して無く、写真が展示して有った。 -
天楽の間 障壁画「四季山水図」狩野安信(1613-1685)
-
天楽の間の欄間に本物の楽器
雅楽の楽器(笙・ひちりき・横笛)を取り合わせた。
武家の建築ながら王朝風の典雅な趣向。 -
内苑の庭を見る
-
湯殿
-
手水鉢
秀吉ゆかりの手水鉢。 -
住之江の間 「浜松図」 狩野山楽(1559-1635)
住之江は大阪・住吉の古称で松の名所。 -
住之江の間
-
住之江の間では
三渓の葬儀も行われた(昭和14年)。 -
黒漆螺鈿楼閣人物図地袋戸
貝の内側の真珠層を人物などの形に切りだし、黒漆の地に貼り付け線刻を施した精巧な螺鈿細工。中国明時代(1364-1644)のもの。 -
平書院欄間
織物に見られる日本伝統文様の立涌文(たてわくもん)を、板から切り出して作った。
三渓は色々な所に拘りを見せている。 -
臨春閣の外観
見学を終えて、内苑の庭から見る臨春閣。 -
アップして
-
臨春閣の外観
亭榭から見る臨春閣。
ここが一番の構図。
一度は見学してみたかった臨春閣、期待以上の日本の建築美だった。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
旅行記グループ
三渓園
-
神奈川探訪(17) 三渓園 梅は咲いたか
2011/02/23~
本牧・根岸・磯子
-
水生植物を訪ねて 葛飾水元公園のオニバス、菊名池公園のコウホネ、横浜三渓園、馬場花木園ハス
2013/07/29~
本牧・根岸・磯子
-
横浜ぶらぶら 横浜港シンボルタワー、三渓園でカワセミ、そごう美術館
2014/01/11~
本牧・根岸・磯子
-
横浜ぶらぶら 雪の三渓園
2014/02/16~
本牧・根岸・磯子
-
横浜の紅葉 2014 三ッ池公園、三溪園、馬場花木園
2014/11/27~
新横浜
-
横浜 三溪園 梅見、ダイヤモンド富士
2016/03/01~
本牧・根岸・磯子
-
横浜 藤めぐり 三ッ池公園、馬場花木園、三溪園
2016/04/26~
横浜
-
横浜三溪園 臨春閣と白雲邸特別公開
2016/04/30~
本牧・根岸・磯子
-
紅葉真っ盛り 横浜 三溪園
2016/12/02~
本牧・根岸・磯子
-
横浜花だより 三溪園の梅 2017
2017/02/15~
本牧・根岸・磯子
-
横浜 藤の花めぐり 三溪園、馬場花木園、三ッ池公園
2017/05/05~
本牧・根岸・磯子
-
横浜・三溪園で89年ぶりの竹の花、笹の花 花菖蒲、アジサイも
2017/06/15~
本牧・根岸・磯子
-
横浜の紅葉 2018 馬場花木園、三溪園
2018/12/04~
本牧・根岸・磯子
-
横浜ハスめぐり 馬場花木園、三溪園
2019/06/28~
横浜
-
横浜・三渓園 さくら 2024年
2024/04/10~
本牧・根岸・磯子
旅行記グループをもっと見る
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ 三渓園
0
48