2011/02/23 - 2011/02/23
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春うららかな日、梅の便りが聞こえてくる三渓園を訪ねた。
三渓園には何度か来ているが、何時も慌しくゆっくり見るのは初めてである。
春の三渓園も初めてで、梅を見るのが楽しみだった。
梅も盛りと期待したが、今年の梅は遅く未だ蕾を付けた梅が多かった。
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- 家族旅行
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-
三渓園
久しぶりに陽光が降り注ぎ、梅便りの聞こえる三渓園を訪ねた。家から近いのだが、春に訪れるのは初めてである。また、何時も慌しく訪れ、今回はゆっくりと堪能出来た。 -
これが案内図
広大な敷地を大池を中心に左回りで回る。
梅が600本有り、期待できる。 -
大池から三重塔
正門から入ると、すぐに大池が有り、池の向こうにランドマークである三重塔が見える。三溪園は生糸貿易により財を成した横浜の実業家 原 三溪の元邸宅。明治39年5月1日に三溪園として一般に公開された。175,000m2に及ぶ園内には京都や鎌倉などから歴史的に価値の高い建造物が数多く移築された。 -
梅は
門から入って、すぐの梅。5分咲きの梅は池の畔で、三重塔を遠くに見て春を感じさせた。
2/11〜3/6、観梅会が開かれている。 -
青空をバックに
天気も良く、青空をバックに -
池をバックに
池の周りには、梅はあちらこちらに点在している。
三溪園の梅は、並木の様に密集して無く、要所要所に池や建物と共存している。 -
池には反射していないが
池と三重塔の取り合わせは絵に成る。奈良の猿沢池、興福寺五重塔を思い出す。 -
これはトイカメラで
空が青い。 -
臥竜梅(がりょうばい)
幹があたかも竜がはうような形をして居るところから名づけられた。この辺りの梅の木は、原三渓が援助した画家下村観山の名作「弱法師(よろぼし・東京国立博物館所蔵)」のモデルに成った。
竜がのた打ち回っている。 -
臥竜梅
満開には早かったが、花の勢いが有った。 -
臥竜梅
アップで、綺麗だ。 -
臥竜梅
樹齢200年とも云われている古木だが、頑張っている姿に感動する。 -
紅梅も
白梅にも負けていない。 -
梅いっぱい
梅のトンネルも。 -
初音茶屋で麦茶
無料で麦茶を振舞ってくれた。
かつて三渓園を訪れたインドのノーベル賞文学者タゴールや芥川龍之介らによって書きしるされた茶屋。当時はいつでも麦茶がふるまわれたという。芥川は大正4年(1915)の初秋、ここでの印象を
「ひとはかり うく香煎や 白湯の秋」
と俳句に残してる。 -
初音茶屋 囲炉裏で茶釜で湯を沸かしている
ここで、沸かした湯で麦茶を振舞っている。一休みする。
大正4年に三渓園を訪れた芥川龍之介は、友人である三渓の長男、善一郎に宛てて、次のような手紙を書いている。
「・・・序ながら僕は君の所へ去年の夏、矢代と二人でちょっとお庭を見にゆきました。さうして四阿のやうな所で、田舎の女のやうな人の沸かしてくれるお湯をのみました。が、どこをどうしてあすこまで辿りついたか、まるで覚えていません。
”ひとはかりうく香煎や白湯の秋”
即興のつもりで書きましたが、月並みなので弱りました」 -
ここから暫く園内散歩
先ずは外苑から。
三渓園には、京都や鎌倉のなどの古い由緒有る建物が数多く移築されている。何処からも見えていた三重塔を目指す。 -
旧燈明寺三重塔
京都府相楽郡加茂町の燈明寺にあったものを、大正3年(1914)三渓園に移築したもの。燈明寺は天平7年(735)聖武天皇の勅願によって建てられた寺院とされている。建物の様式などから、室町時代に建てられたものと推定、関東では最古の塔。
こんなに大きな塔を京都からどうやって移築したのだろうか・・・ -
展望台から
近くに展望台が有り、横浜方面がよく見られる。
ベイブリッジも遠くに見える。 -
展望台から
石油のコンビナートがすぐそこに見える。バックに房総半島。 -
旧矢箆原家住宅 入母屋合掌造り
この建物は岐阜県大野郡荘川村大字岩瀬(白川郷)にあったが、御母衣ダムの建設によって湖底に沈む運命にあったので、所有者 矢箆原家から寄贈された。
立派な合掌造りの家だ。
飛騨高山の合掌造りは以下の旅行記。
http://4travel.jp/traveler/stakeshima/album/10329292/ -
2階に上がる
立派な部屋で驚く。
この家は、宝暦年間(1750年頃)飛騨三長者の一人といわれた岩瀬佐助の家として、飛騨高山の大工によって建てられたと伝えられている。 -
旧東慶寺仏殿
この建物は、室町時代永政6年(1509)直後に再建された鎌倉東慶寺の仏殿で、明治40年(1907)三渓園に移築された。
東慶寺は弘安8年(1285)北条時宗の妻覚山尼が創建した寺院で、駆込寺として有名。
この1月に偶然東慶寺を訪れたが、ここでまた会えるとは。
旅行記は以下です。
http://4travel.jp/traveler/stakeshima/album/10534598/ -
林洞庵
この建物は、昭和45年(1970)に宗偏(偏はぎょうにんベン)流林洞会から寄贈された茶室。屋内には流祖山田宗偏筆"林洞"の板額がある。
外から見ると普通の民家だが。 -
待春軒で食事
外苑を見た後食事。食事処はいくつか有ったが、三渓そばの看板に釣られて待春軒に入る。 -
三溪そば
三溪園の創設者、原三溪が考案した伝統の味で汁のない麺。
厨房を見たら、大きなフライパンで炒めていた。
うどんを油で炒め、筍、椎茸、豚挽肉、ハムで彩を添える。昆布茶も出るが、かけてはいけない。800円。
さて、どんな味か。
盛岡で食べたじゃじゃ麺に似ている食感だった。まずまず美味しかった。 -
内苑に 先ずは「御門」
食事の後は内苑に向かう。
「御門」は、京都の西方寺に宝永5年(1708)頃造営され、大正初期に三渓園に移築されたもの。規模の大きい薬医門(本柱の後方に控柱を建て、前へ桁を持ち出し、棟は本柱寄りにある門)の遺構として貴重なもの。
初めは、秀吉聚楽第の遺構「桃山御門」といわれていたが、戦後紀州徳川家の別荘と分かった。 -
臨春閣へ続く
門をくぐると松並木の中を石畳の道が続く。武家屋敷みたいだ。 -
臨春閣
内苑の中は別世界。江戸時代に来たみたいだ。
臨春閣は紀州候初代の徳川頼宣によって慶安2年(1649)に、和歌山の紀ノ川沿いに建てられた数奇屋風書院造の別荘巌出御殿。八代将軍吉宗は幼時この巌出御殿に育った。三渓園には大正6年(1917)に移築された。 -
池に反射して
池に反射して、素晴らしい佇まいを見せている。 -
旧天瑞寺(てんずいじ)寿塔覆堂
長寿を祝って生存中に建てるお墓が寿塔。秀吉が母の長寿を祝って作った。これはその寿塔の覆堂である。寿塔は大徳寺に有る。
ここにも梅が。 -
月華殿
徳川家康が慶長8年(1603)京都伏見城内に建て、諸大名伺候の際の控室に当てたもの。その後、京都黄檗宗の三室戸寺金蔵院に移され、大正7年(1918)に三渓園に移築された。 -
天授院
月華殿の奥に天授院。もと鎌倉心平寺(建長寺塔頭)の地蔵堂。大正5年(1916)に三渓園に移築され、原家ではこれを持仏堂として使っていた。
京都、鎌倉から様々に移築している。 -
聴秋閣
三笠閣と呼ばれ、元和9年(1623)三代将軍徳川家光が上洛に際し、佐久間将監に命じて、京都二条城内につくらせたもの。その後、これを春日局に賜わり、江戸稲葉候邸内に移され、三渓園には大正11年(1922)に移築された。
まぁ、いろいろ有る。まだ続く。 -
春草廬
もと京都黄檗宗の三室戸寺金蔵院にあった月華殿に付属して建てられていた茶室。三渓園には大正7年(1918)、月華殿と共に移築された。窓が九つあるため九窓亭と呼ばれていた。信長の弟・織田有楽斉(1547〜1621)が建てたものと伝えられ、三畳台目の茶室。
あまり茶室といった感じがしないが。 -
内苑を出て鶴翔閣へ
三渓の家族団らんの住まいだった。
鶴翔閣(旧原家住宅)は原富太郎(三渓)が明治30年代に自邸として建てた大きな住宅である。この建物は居住用と来客用の機能をあわせ持ち、横山大観ら日本美術院の作家たちがたびたび出入りした。
御門隣の三渓記念館(入場無料)に詳しい展示や説明が有る。 -
鶴翔閣 家の中
中に入ると、家の中の模様がビデオで放映されていた。
現在、客間は貸し出しされて、会議やパーティに利用できる。4時間利用で、15,000円から有る。 -
陽も翳ってきた
そろそろ4時に成り、陽も翳ってきた。
曲がりくねったエノキから見える三重塔も黒い影に成っている。
桜の時期にもう一度来たいと思わせる三渓園だった。
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