★夏のアイスランド一周車旅（２）レイキャビクからアークレイリ到着

2015/07/09 - 2015/07/09

前回は、2013年の秋に訪れたアイスランド。
あの時は初めてのアイスランド旅だったから、レイキャビクの後はゴールデンサークルや35号線を通ってのんびりとアークレイリへ。

今回は、吹雪と積雪に阻まれて未踏だった東アイスランド踏破＋アイスランド一周が目的。
上記のゴールデンサークルなどは省き、リング・ロード(国道１号線)＋クヴァルフィヨルズゥル湾の海底トンネルを使って、レイキャビク到着後は直ちにアークレイリへと向かいます。

アークレイリは人口１万７千人ほどですが、北アイスランドでは一番大きい街で、アイスランドでは最長のエイヤフィヨルズゥルというフィヨルド奥にあります。

前回もアークレイリまでは順調な旅だったのよね〜。(￣▽￣;)
前と同じようにそれから先で吹雪と積雪に悩まされませんように。
南無南無…(-人-)
今回は夏だから大丈夫とは思うけど…。


表紙の画像は、レイキャビクからアークレイリへと向かうリング・ロードから見た景色。
大自然の中では、人間の住まう場所が小さく小さく見える。

エリア アークレイリ(アイスランド)

• 旅行の満足度: 4.0
• ホテル: 4.5
• グルメ: 5.0
• 交通: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: レンタカー
• 旅行の手配内容: 個別手配

車も無事に借りられてケフラヴィーク国際空港を出発。
空港からレイキャビク市街地方向への４１号線にはアイスランドの交通規則を紹介する標識が出ています。

これは前回2013年に撮ったものですが、規則は変わっていないし、今回は撮りそびれてしまったので、再度ご紹介。

標識の左上、楕円内のISはアイスランドの国コード。
三文字コードだとISLになるようです。

アイスランドでは昼間も点灯することになっています。
あとは、車の種類や走る場所による制限速度を確かめましょう。

ケフラヴィーク国際空港 (KEF) 空港

ケフラヴィーク国際空港からレイキャビク市街地へは、４１号線で５０kmほど。

片側二車線で、道の状態は画像のごとし。
空港からレイキャビクまでは平坦な道。
途中からは、ブルー・ラグーン方向への43号線も枝分かれしています。

グループで同じ車種を数台まとめて借りたのかな。
それともツアー？

なんだかちょい怖くて気圧される〜。(^◇^;)

ケフラヴィーク国際空港からレイキャビクまでは車で小一時間。

レイキャビク周辺の首都圏に住む人口は約１８万人。
初めて見ると、「え！これが一国の首都？(◎◇◎)」と思うほど、中心部も小さく見える街なんですが、人家もまばらなアイスランドの地方を回って帰って来ると、「おお〜！レイキャビクは都会だ〜！ヽ(*＾ω＾*)ﾉ」に変わりますよ。(笑)

今回は、表紙で言ったようにレイキャビクもゴールデン・サークル周辺もスルーして、今日はこのままリング・ロード(国道１号線)でアークレイリへ向かいます。

レイキャビクを通り抜けて郊外に出る道。

ヒッチハイクのおにいちゃんが、盛んに愛想を振りまく。

う〜ん、ごめんね。(；´･ω･｀)ゞ
おにいちゃんはきっといい人なんだろうけど、ヒッチハイクの人は乗せないことにしているの。

レイキャビク近郊。

７月はアイスランドでも花の季節。
向こうの山すそ近くが白っぽく見えるのは、野花の群れ。

この後も、きれいな野草のお花畑があちこちで見られました。
圧巻だったのは、アイスランド南部で見た野生のルピナスの大群落。
それこそ見渡す限り一面、紫色に染まっていたのが見事でした。
続く旅行記の中でご紹介することにします。

レイキャビク近郊。

前回、秋の旅だとどこでも物寂しげに見えた農園も農家も、夏の日差しの中では明るく楽し気。

黄色い野花の群れも可憐。(〃▽〃)ﾎﾟｯ

レイキャビク近郊。

もう牧草ロールがあちこちに転がる農園。

いつ見ても、この風景はシュールだと思う。

ちょっと逆光で見えにくいんですが、左手の標識は≪レイキャビクへ３２?≫、右手の標識は≪クヴァルフィヨルズゥル湾の有料海底トンネル経由アークレイリへ３５７?≫の標識。
どちらもリング・ロード(国道１号線)の標識です。

リング・ロード(国道１号線)は、その名のようにアイスランドをぐるりと一回りする幹線道路で、その総延長は１３３９?。
その大まかなルートと概要については、下記のウィキペディアのページでどうぞ。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%81%931%E5%8F%B7%E7%B7%9A_(%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89)

上掲の画像説明でもちょっと名が出たクヴァルフィヨルズゥル湾の有料海底トンネルについてちょっと。

クヴァルフィヨルズゥル湾は、レイキャビクの北郊外にあるフィヨルドが作った長さ３０kmほど幅４〜５ｋｍの細長い湾。
１９９８年に開通したこの湾の有料海底トンネルは長さ５７７０ｍで、大幅に距離を短縮できます。
アイスランドを１周しているリング・ロード(国道１号線）の一部にもなっているので、車で旅行しようと思っている人は通ってみては？

２０１５年７月上旬現在、乗用車の片道料金は１０００アイスランド・クローナで２０１３年９月と同じ。
バイクでの通行は出来ますが、自転車、徒歩、馬での通りぬけは禁止されているので要注意。

クヴァルフィヨルズゥル湾の有料海底トンネル その他の交通機関

ケフラヴィーク国際空港を出て１時間１０分足らず。

これがクヴァルフィヨルズゥル湾の有料海底トンネルの南側(レイキャビク側）の出入り口。

料金所は、トンネルの北側（アークラネス側）にあります。

クヴァルフィヨルズゥル湾の有料海底トンネル その他の交通機関

クヴァルフィヨルズゥル湾の有料海底トンネル内部。

対向車が見えないカーブもあるのでご用心。

クヴァルフィヨルズゥル湾の有料海底トンネル その他の交通機関

クヴァルフィヨルズゥル湾の有料海底トンネルの北側（アークラネス側）に出ると、そこには料金所が。

ブースは有人で、支払いのための機械操作などに悩まされずに済みますよ。

クヴァルフィヨルズゥル湾の有料海底トンネル その他の交通機関

クヴァルフィヨルズゥル湾の有料海底トンネルを出たら、後は迷わずリング・ロード(国道１号線)を突き進めばアークレイリにたどり着けるのが楽。
要所要所には標識も出ています。

わ、道の両側が野生のルピナスの花畑！（＾◇＾）

でも、これはまだまだ序の口。
アイスランド南部ではさらに大規模な群落が見られたんです。

2013年9月には、来る冬の予感に翳っていたような草原や山々も、7月だと明るく見える。

この画像だけ見て、「ここはアイスランド！」と言い当てられる人はいないと思う。
アイスランドという名前だと、一年中雪と氷に閉ざされているイメージだからね。

ポツリポツリと点在する小さな町や集落を結んで走っているリング・ロード(国道１号線)。
そこでのドライブで重要なのは、ガソリン・スタンド。

わき道に入った辺鄙な場所だと無人ガソリン・スタンドと申し訳程度のキオスクだけ、なんていう所もありますが、リング・ロード沿いでは程度の差こそあれ、コンビニ、お土産店、カフェ、ATMなどが入っています。
中には、ちょっとしたスーパーほどの規模があるコンビニがあったり。

車を借りる時にもらえる地図には、スタンドがある場所も記入されていました。
レイキャビクを出たら、地図をよくチェックして、ガソリン補給や車内での飲食物の購入は早め早めにしておくと安心。

アークレイリへと向かうリング・ロード(国道１号線)。

最初は、道の両脇には草原や農場が広がって、山は遠くに見えるだけ。

あれ？　行く手の山に変な雲が覆いかぶさっているね。
また前回の二の舞になりませんように。(−人−) 南無南無…。

アークレイリへと向かうリング・ロード(国道１号線)。

湿原のような水気の多い草原もあるんですよ。

これも、アイスランドのイメージからはちょっとかけ離れた風景。

アークレイリへと向かうリング・ロード(国道１号線)。

あ、ちょっと大きめの町が見えてきた。
ここは、フナフィヨルズゥル湾に面したスカギ半島西岸の町ブロンドゥオゥス。

ここでは特に休憩はしなかったんですが…、

…こんな変わったデザインの教会があったブロンドゥオゥスの町。

レイキャビクのハットルグリムス教会も、遠目に見るとスペース・シャトルのような、パイプ・オルガンのようなずいぶん奇抜なデザインだけど、この教会も負けていない。

ブロンドゥオゥスの町を通過したのは、ケフラヴィーク国際空港を出てから２時間５０分後。(途中の買い物休憩含む)

アークレイリへと向かうリング・ロード(国道１号線)。

こんなアップダウンがある区間はいい絵になるね。

アークレイリへと向かうリング・ロード(国道１号線)。

SUR SHANGHAIたちの車のシルエットも一緒に草原を走ってる。

アークレイリへと向かうリング・ロード(国道１号線)。

こんな湖水が道の脇にあると、つい数日前のアイルランドのクリフトゥン近くに戻ったような錯覚。

アークレイリへと向かうリング・ロード(国道１号線)。

山の部分だけがすっぽり雲に包まれて、不思議な景色。

アークレイリへと向かうリング・ロード(国道１号線)。

トロットラスカギ半島の山々が見えてきた。

前回はトロットラスカギ半島沿いの７６号線＋８２号線でアークレイリ入りしたんですが、今回はあの山々の谷間部分を通るリング・ロードで。

アークレイリまで、リング・ロード(国道１号線)であと９４?の地点。

夏だと日が長くて明るいからうっかりしていたけど、もうすぐ午後の８時になる。

う〜ん、今日アークレイリで泊まるホテル・イブディル・アパートメンツのルールには、チェックインは午後９時までにっていうのがあったよね。
この分だと遅れそうだから電話を入れて置こうよ。

９時半までには着くからと連絡してみたところ、オーナーの奥さんが親切に応対してくださいました。感謝！

アークレイリへと向かうリング・ロード(国道１号線)。

ホテル・イブディル・アパートメンツに到着が遅れる連絡は取ったけど、ちょっと急ごうか。

その道沿いの農場には、またもや牧草ロールが転がる風景が。

トロットラスカギ半島周辺は、これまでと違って山の多い眺めになります。

半島付け根の山々の谷間を縫うように走るリング・ロード(国道１号線)からは、お天気さえ良ければいい眺めが楽しめますよ。

トロットラスカギ半島付け根の山々の谷間を縫うように走るリング・ロード(国道１号線)。

これまでと違って、山肌が間近に迫る眺め！！

トロットラスカギ半島付け根の山々の谷間を縫うように走るリング・ロード(国道１号線)。

実は、2013年秋の旅ではミーヴァトン湖で吹雪と積雪ののためリング・ロードが閉鎖されたため、アークレイリ経由でレイキャビクに退避するべくこの道を逆方向から通ったんですが、その時にはすっかり白銀の世界。
下段の画像がその時の様子です。

トロットラスカギ半島付け根の山々の谷間を縫うように走るリング・ロード(国道１号線)。

これも、今回の様子と2013年秋の積雪後の風景の比較。

下段の画像は吹雪の後の雪景色。
リング・ロードは幹線道路だけあって、積雪時にはいち早く除雪がされていてホッ！
あの時には、ほんとどうなるかと思ったよね〜。ε−(｡･д･｡)ﾌｰ

雪のトロットラスカギ半島峠越えの様子を参照してみたい方は下記の旅行記でどうぞ。
★秋のアイスランド車旅（１１） −白銀のトロットラスカギ半島を越えて西へ
http://4travel.jp/travelogue/10831945

トロットラスカギ半島付け根の山々の谷間を縫うように走るリング・ロード(国道１号線)。

夏だと、山肌に残雪はあっても、以前のような吹雪の怖さは無いね。

トロットラスカギ半島付け根の山々の谷間を縫うように走るリング・ロード(国道１号線)。

あ、あのギザギザの稜線や麓の農家も覚えてる！(^◇^)

夏にはこの谷間も緑になるんだね。

上掲の画像の稜線部分をアップで。

同じ稜線でも、雪がほとんど残っていない夏と、雪で覆われた時の見た目の違いにビックリ。

トロットラスカギ半島付け根の山々の谷間を縫うように走るリング・ロード(国道１号線)。

谷間が広くなって風景が明るくなるとアークレイリはもう間近。

アークレイリの町の入り口にあるガソリン・スタンドの一つ。

あ、ここも覚えてるよ。
前回は、ここにジャケットを忘れて、吹雪のミーヴァトン湖からアークレイリを往復したんだよね、旦那！　(￣ー￣)ﾆﾔﾘ

レイキャビクから4時間50分（2度の休憩含む）。

これがアークレイリでの宿ホテル・イブディル・アパートメンツ。
よかった、連絡しておいた9時半より早く着いて。（＾◇＾）

このホテルの場所は、アークレイリのフェリー乗り場や観光案内所、賑やかな通りから徒歩でも程近く、周辺には食事場所や一般的商店もあって便利な立地。
フェリー乗り場方向へ行けば、エイヤフィヨルズル湾沿いの散策も楽しめます。
オーナーのご家族も同じ建物の一角にお住まいで、ホテルやアパートというより、設備のいいゲストハウスと言った雰囲気です。

ホテル建物前の駐車場は無料。
１階にはファスト・フード店が入っていて、ホテルへの入り口は建物を回りこんだ裏手。
十数段の階段を上がっていった扉前に呼び鈴があります。

Hotel Ibudir Apartments ホテル

アークレイリの宿、ホテル・イブディル・アパートメンツ内部。

ステューディオ・アパートメントのお部屋には、真新しいキッチン設備が揃っていたり、インテリアもシンプルながら素敵で、一泊だけだともったいない感じ。
オーナーさんが描いたらしき絵があちこちに飾ってありました。

浴室の造りもシンプルでしたが清潔で、気持ちよく使えます。
以前アイスランドに来た時には、水道水や浴室で使うお湯に温泉の硫黄臭がするホテルがありましたが、ここでは無し。
お勧めのホテルです。（＊＾。＾＊）

Hotel Ibudir Apartments ホテル

もう午後の９時も回ったし、アークレイリの食事場所はもう閉まったかな？

…と、ホテル・イブディル・アパートメンツから楽々徒歩圏内のストライキッドという地元料理のお店に行ってみたところまだまだ開店中。
やった！ヽ(*＾ω＾*)ﾉ

ここは、フェリー乗り場に面した眺めのいいルーフトップ・レストラン。
前回もこの外観は見かけていたけど、あの時には別のお店に行っちゃったのよね。

ストライキッド 地元の料理

ストライキッドの店内。
この部分はカジュアルな雰囲気ですが、イベントでの食事スペースがあったり、気候・天候がいい日には、屋上の露天席も設置されます。

この時には夏とはいえ午後の１０時近くで、屋外席はスルー。

カジュアルと言っても、お客さんもスタッフも落ち着いた物腰で、しっとり和やかな雰囲気でした。
窓からは、フェリー乗り場方向のアークレイリの街並みが。
この画像だと、エイヤフィヨルズゥルも見えています。

アークレイリは人口２万人足らずですが、アイスランドではレイキャビクに次ぐ第二の都市。
今日通って来たリング・ロード(国道１号線)沿いの町や村に比べるとずっと大きくモダンな雰囲気です。
この後続く東アイスランドの旅では、さらに民家もまばらな地域を通って行きます。

ストライキッド 地元の料理

ストライキッドで試したお料理。
クジラ肉やスズキの前菜に、サーモンやラムのメイン。

このお店の売りは、アイスランド産食材をふんだんに使った肉・野菜双方の地元料理。
アイスランドと聞くと野菜類が少なさそうな印象ですが、地熱を使った温室栽培が盛んで、葉物野菜も思いがけないほど揃っています。
前菜、メイン共に、食材と調理法の組み合わせが魅力的で目移りしますよ。
それぞれ頼んだ前菜、メイン共に、味も盛り付けも非常にいい仕事を感じさせるできばえで感動！
このレストランはお勧めです。
メニューなどの詳細は、次のスライキッドのサイトでお確かめください。
http://www.strikid.is/en

久々に、とてもおいしい食事をさせてもらったなと言う気分だわ〜。(〃▽〃)ﾎﾟｯ
普段はあんまり食のこだわりが無い旦那も「おい、ここもう一回来たいな。」
SUR SHANGHAIもそれに同意！

ん〜、でも明日はいよいよ、前回未踏のミーヴァトン湖以東地域へ突入するのよね。

ストライキッド 地元の料理