冬のみちのく一人旅（14）花巻 昭和の学校など

2016/02/11 - 2016/02/20

東北の雪まつりと温泉を楽しみに、山形→秋田→岩手とまわる10日間のひとり旅に出ました。

鉛温泉から大沢温泉へ移動。チェックインまでのあいだ、近隣を散策しました。冬なのでそう歩きまわって楽しいところは少なかったけれど「昭和の学校」は懐かしいものがたくさんあって面白かった。中高年なら話がはずむと思います。

エリア 花巻(岩手)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: 高速・路線バス 新幹線 JRローカル 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

藤三旅館を出て（あら。こんなところに賢治さんの上着が）、路線バスを待つ。
大沢温泉のチェックインまで時間があるので、いったん送迎バスで花巻まで出て散策して戻ってもよかったのだけれど、せっかくだからこのあたりを散策してしてみることにしたのだ。

バス停からはスキー場が見えます。鉛温泉に泊まると歩いて行けるね。

きたきた。

10分くらいバスに乗って、

大沢温泉へ。
今夜はここへ泊まるので、荷物を預けてから散歩することにします。

私が泊まるのは川の左手にみえる菊水館。大沢温泉、なんだか広くて楽しそう♪

大沢温泉 菊水館 宿・ホテル

日帰り客もたくさんいる模様の自炊部に、

大沢温泉 湯治屋 宿・ホテル

普通の今どき宿っぽい山水閣。菊水館は旅館部だけどここまで高級じゃない版。

大沢温泉 山水閣 宿・ホテル

敷地内に水車と神社らしきものがあったので行ってみると、

金精様でした。たまにあるけど、これってどゆこと？どうしてこれを祀ることになるのかしら・・・

鉛温泉のほうへ少し戻って、「昭和の学校」というところへ。バスから見えて面白そうだったので。

昭和の学校 名所・史跡

廃校になった小学校に、昔の道具などを集めたところのようだ。自販機までカスタマイズされてますね。

入場料は500円なり。

一階にもいろいろ飾ってあるけど、主に二階が展示室。
個人名などが出ているものが多いので写真は控えましたが、一階にはこの小学校の思い出の品もあって、キュンとしちゃった。

こんなに大きくて新しい校舎の学校でもなくなってしまうんだなぁ。このあたり人はけっこう住んでそうなのに、コドモはいないということか。

小学校の建物ということでいささか趣にはかけるが、それぞれ昔の町っぽく作られています。

古い映画のポスターや洋画雑誌が並ぶミリオン座。
おー、私が大好きだった「大草原の小さな家」の写真があるではないか。なつかしいなー。インガルス一家はすばらしいよね。

文具屋さんにカメラ屋さん、いろんなお店が作られています。

ブロマイドのマルベリ堂。私もブロマイド全盛期ではないけれど、若い人はそういう専門店があったことすら知るまいね。写真なんてググれば出てくると思うなよ！

あ、吉永小百合さんだ。彼女のなにがすごいって、もちろん若いときもお綺麗だったようだが、今のが綺麗な気すらするところだな。

中華料理屋の前にはちゃんと食品サンプルも。

レコード屋さんには大量のコレクション。私の背後の壁もびっしりと。

私はこのへんの世代（思春期はさすがにCDだった）。運命せおい、いまーたびーだぁつー♪　ゴダイゴの銀河鉄道999はいまだに歌えないけど。コドモのころはきっと英語がわかるようになれば歌えるんだ！と思っていたけれど、そういう問題じゃなかった。

いまはコンビニなどになってしまったところが多いけれど、昔はタバコ屋さんってたくさんありましたね。しかも子供がお遣いで買いにいったりしてた。職場や電車だけじゃなく、なんと飛行機でもタバコが吸えたって聞きますしね。

お店の奥にはお茶の間もある、雑多な感じが楽しい。

駄菓子屋さんはとくに力が入っているよう。でも見てみると駄菓子界のラインナップはあまり今も変わってないですね。不朽の名作ぞろい、ということか。

あ、毒々しい緑色の粉ジュース！私は親に禁止されていたので、これと、あの真っ赤な汁に漬かったスモモに憧れていました。でも自由な今も食べたことなくて、しかもたぶん美味しくはないんだろうとわかってるけど、まだちょっと憧れてる。

ちゃぶ台世代ではないけれど、テレビはたしかにチャンネルをぐるぐる回しているころはあったなー。昭和は、ビデオも録音と再生デッキが別だったような気がする。というか平成っ子はビデオもカセットも、テープ型のものを知らないのかー。

理髪店はよくできてるなー。お店まるごと引き取ったのかしら。

ちょっと新しい建物なのが残念ですが、前に使っていたところは老朽化のためここに移転したそうです。
他にも沢山のお店があり、じっくり見てると知ってるものがたくさんあって、昭和っ子はけっこう楽しいところでした。同世代の人とくると話がはずんでいいと思います。

小雨も降ってきたので、大沢温泉に行って日帰り入浴して待ってようかなと思い歩いていると、こんな看板が。また金精か・・・でも例大祭をやるくらいだから大きな神社なのかな？略図ではちょっと遠いようにも思うけど、暇だから行ってみるか。

その名も金精橋を渡る。

おお、遠いだけじゃなくて坂ですか・・・まぁいいか。

ときどき「熊出没注意！」という看板などがある道を、延々のぼる。うん、クマ出るねたぶん、という感じではあるが、真冬なのでそこは心配あるまい。

ずーっと上りなので途中なんどか後悔したが、大沢温泉まで2.3kmか・・・そんなに遠くはないのだな。でもここまでずっと人の歩いた足跡が残っていたから、きっと私のように歩いて来ている人がいるんだ！見に行く価値あるんだ！というのが心の拠りどころ。

最後の0.3kmは、車が通ったあともない雪道であった・・・あとここで分かったのは私が心のよりどころにしていた足跡の方は、スノーシューだということね。スノーシューの跡を、普通のスノーブーツでもりもり進む。汗までかいて進む。ここまで来たら引き返せない。

で、あったのはコレ。いや、神社にコレって失礼なのはわかりますよ。でもコレ・・・。中身はナニだし・・・。

まぁ運動にもなったからいいか、と途中スノートレッキングの方と遭遇したりしながら（たぶん「このひとバカなのかしら、バカなのね」と思っていたことでしょう・・・）帰りは下りなのでずんずん戻りました。

よーし、そろそろ温泉だー。