ホノルルマラソン以外の七日間は、いつもの通り観光のような観光ではなく、<br />ショッピングのようでショッピングではないぶらぶら歩き。今回は一昨年に続き<br />約12年前にスウェーデンツアーで一緒になったメンバーが、私の<br />ホノルルマラソン応援との理由で合流、総勢6人のにぎやかなグループができあがった。<br /><br />　６人の中に少年時代からチョウへの思い入れをもつメンバーがおり、<br />ハワイ固有種のカメハメハ、モナークの二種を是非探したいとの希望があった。<br />そこで、チョウ探しを観光の核にしての島内巡りとなった。<br /><br />　これら二種のチョウのうち、カメハメハは絶滅危惧種。ハワイの人ですら<br />まず目にすることがないし、標本すら希少という。出発前にハワイ大学、<br />ビショップ博物館には標本があるとの事前情報を入手した。<br />一方、モナークは運がよければ見られるとの情報があり、<br />飛んでる姿をカメラに収めたいとの希望があった。<br /><br />はたしてチョウ探しの首尾は如何に？<br /><br />写真はメンバーのD氏撮影のモナーク。<br />

12月（2015年）のホノルルマラソン／②まぼろしのチョウをたずねて

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2015/12/10 - 2015/12/19

8550位(同エリア16381件中)

#自然

ヘラヤガラさん

　ホノルルマラソン以外の七日間は、いつもの通り観光のような観光ではなく、
ショッピングのようでショッピングではないぶらぶら歩き。今回は一昨年に続き
約12年前にスウェーデンツアーで一緒になったメンバーが、私の
ホノルルマラソン応援との理由で合流、総勢6人のにぎやかなグループができあがった。

　６人の中に少年時代からチョウへの思い入れをもつメンバーがおり、
ハワイ固有種のカメハメハ、モナークの二種を是非探したいとの希望があった。
そこで、チョウ探しを観光の核にしての島内巡りとなった。

　これら二種のチョウのうち、カメハメハは絶滅危惧種。ハワイの人ですら
まず目にすることがないし、標本すら希少という。出発前にハワイ大学、
ビショップ博物館には標本があるとの事前情報を入手した。
一方、モナークは運がよければ見られるとの情報があり、
飛んでる姿をカメラに収めたいとの希望があった。

はたしてチョウ探しの首尾は如何に？

写真はメンバーのD氏撮影のモナーク。

エリア

ホノルル(ハワイ)

旅行の満足度: 4.5

ホテル: 5.0

グルメ: 5.0

ショッピング: 4.5

交通: 4.5

同行者: 友人

一人あたり費用: 25万円 - 30万円

交通手段: レンタカー

航空会社: JAL

旅行の手配内容: 個別手配

　カメハメハの標本はハワイ大学の生物科学部にあり、
運よく教授がいれば見せてもらえるかもしれないとの
情報だったので、まずはハワイ大学へ。学部の場所が
わからず出会った学生に聞くと、それはマノアにある
ハワイ大学の研究施設で正式にはライオン森林公園という、
とのこと。聞いた学生がこの場所をよく知っており、
スマホで地図を見せながら場所を教えてくれた。

　マノアはマノアの滝で有名な観光地でもある。
ハワイ大学の本校舎からは車で10分ほどのところ。
研究施設はマノアの滝の入り口手前を横に
入ったところにあり、行ってみてビックリ。
なんと二年前マノアの滝に行くときに間違って
入り込んだところだった。こんな看板が出ていた。
Aruboretumとは、樹木園、森林公園のこと。

　
　森林公園があったのはマノア地区の熱帯雨林？の
山の中。管理事務所もごく簡素なもの。公園は
一般公開しており、園内にはいくつかの
トレイルコースがあり、自然と親しむことが
できるようになっていた。管理事務所で
いろいろ話を聞いたが、結局ここには標本はなく、
一般公開についても知らないとのことだった。

　標本探しは、ビショップ博物館に譲ることに。
　森林公園へ行く道の途中に、マノアの滝の入口がある。
公園には車で行けるが、マノアの滝に行くには、
手前の駐車場に車を置いて行かねばならない。
　せっかくハワイ大学に来たのだから、本校の生協に寄って
記念品でも見てみようとなり売店へ。
残念、遅すぎた！　生協は17：00閉店で、着いた時には10分前。
鎖で入口が閉鎖されていたが、閉店準備中の係員に頼み込んで
入れてもらった。
　モナークをカメラに収めるべくホノルル市内の、
フォスター・ボタニカル・ガーデンへ。
カメハメハ大王の名所案内の看板が出ていた。
規模はそれほど大きくないにしろ、
こんなところに植物園があったとは、ついぞ
気が付かなかった。
　「モナークチョウの一生」なる掲示資料が
大きく張り出されていた。管理人の話では、
園内のButterfly Gardenに行けば見ることが
できるかもしれないという。
　これがモナークだ!!　
　同行のD氏が撮った決定的瞬間。
　
　蜜を吸っている赤い花は「Lanntana」という植物。
このときショッピングを選んでこのチョウを
見られなかった人が三人。私もその一人。
見られなくて残念、という思いが強く残ったが
その思いは後日実現する。
　フォスター・ボタニカル・ガーデンの
駐車場にあるボンバックス・ファミリーの巨木。
シルク・コットン・ツリーとの名もある。
和名はパンヤノ木。どんな木かはわからない。
　パンヤの木の幹。枝ぶりがよくて木登りが
楽しそうな木だが、このトゲトゲではねぇ……。
　ついにカメハメハ（標本）とご対面。
旅程最終日に行ったビショップ博物館の
自然科学館の標本。
　カメハメハの一生と食草。食草がハワイの「Mamaki」に
限られているためハワイ固有種となっている。
フォスター・ガーデンで見たモナークの本来の食草は
「Milkweed」だが、渡りを習性としているので対応力が
あるらしい。
　以上は同行のD氏の写真と解説。

　D氏の解説を裏付けるかのように、ビショップの
入口にあった「Hong Kong Orchid」の木で、
モナークと感激の対面。フォスター・ガーデンで
見られなかった無念を晴らすことができた
（ちょっと大げさかも）。

　前の写真のようにきれいなチョウで、
花にとまることなくヒラヒラ動き回っており、
写真は撮れなかった。
　ビショップの自然科学館には模擬崋山があり、
一定の時間ごとに地鳴り、爆発を繰り返し煙
（水蒸気か？）を吹いていた。上の回廊からのぞくと
火口では溶岩が煮えたぎっている。