熊野神社（大磯宿）

2015/09/30 - 2015/09/30

　大磯町の大磯宿裏町通に鎮座する熊野神社は熊野大権現を祭る神社である。境内には由来や縁起を記載した看板はなく、建立年は不詳である。ただし、江戸時代には確実に建立されていたであろう。
　国道1号線（旧東海道）から一段下がった海寄りに鎮座している。南下町大泊と呼ばれているようだが、大磯宿裏町通は下町と呼ばれ、北と南にそれぞれ浅間神社と熊野神社を祭ったのであろう。その北下町の浅間神社には昭和57年（1982年）銘の庚申塔が祠に納められていたが、南下町の熊野神社では双体道祖神が祠に納められていた。一方、熊野神社境内には庚申塚があり、江戸時代には多くの庚申塔が建てられていたことが伺える。しかし、これらの庚申塔などは壊れてしまっているものが点在していた。ほんの数100mしか離れていない神社で全く保存方法や年代が著しく異なる庚申塔、庚申塚を目にして不思議にさえ思えた。
（表紙写真は熊野神社社殿）

エリア 平塚・大磯(神奈川)

大磯宿裏町通には石造りの土蔵が。

熊野神社前にも石造りの土蔵が。コンテナは「大泊り道祖神資材倉庫」と記載されている。

熊野神社。

石鳥居。

石祠。

「奉祝　天皇陛下御在位六十年記念植樹」。

庚申塚。

手水舎。

倉庫。

庚申塔。

石祠。

「防火用貯水記念」碑。

祠。

地主神。

宝暦14年（1764年）銘の2つに割れた庚申塔。

壊れた庚申塔など。

道祖神。石鳥居が建つ。

双体道祖神。

祠の中の双体道祖神。

「否徳皇太子」。

祠。

塀に幟を建てる丸太が。

熊野神社社殿。

熊野神社社殿に掛かる「熊野神社」の扁額。

石造りの倉庫。

石造りの倉庫。